Yumiのミステリー読書日誌 2003年12月 No.2


2003-12

11日(木曜)に読んだのが「でぶのオリーの原稿」(エド マクベイン著 ハヤカ ワポケットミステリ)です。これは87分署シリーズです。安心しては読めたけれど 私的にはあまり面白いとも思えませんでした。

物語りは次期市長を狙う有力政治家が大規模な集会のリハーサル中に狙撃され、死亡 しました。 事件発生の第一報でかけつけたオリーがこの重大事件の担当者の座を得 ます。オリーは最近小説をかくのにこっていて、ようやく書き上げた処女小説「市警 本部長への報告書」の原稿のはいったアタッシュケースを車から何者かに盗まれまし た。彼は大事件そっちのけで自分の大切な原稿の行方を追います。一方その原稿を盗 んだコソ泥は、オリーの原稿を読み小説とは思わず本当にあった事件と思い、とんで もない行動に出ます。はたして政治家をうった犯人は見つかるのか?又オリーの原稿 の行方は?  

12日(金曜)から読み初めて16日(火曜)に読み終わったのが「アップ カント リー 兵士の帰還(上、下)」(ネルソン デミル著 講談社文庫)です。これは面 白かった。お勧めです。ただし、上下巻あわせて厚さが6センチ程(約1600ペー ジぐらい)あります。

物語りは陸軍犯罪捜査部を辞めたポール ブレナ−はかつての上司のへルマン大佐に 呼び出されました。1968年、ヴェトナムの戦場でアメリカ軍大尉が中尉を射殺し た、目撃者の北ヴェトナム兵を探す極秘依頼でした。依頼を受けるかどうか悩みなが らも結局捜査する事にしたブレナ−。かつて兵士として行ったヴェトナムに再び行く 事になりました。現地協力者のアメリカ人キャリアウーマンのスーザンを道連れに田 舎へ向かうブレナ−。移動手段を祟れ、警察に追われる苛酷な旅路。そして中尉を射 殺したアメリカ軍大尉とは誰か?

17日(水曜)に読み始めて19日(金曜)に読み終わったのが「ユートピア」(リ ンカーン チャイルド著 文春文庫)です。これも面白かった。お勧め。ただしこれ も厚いです。700ページ強あります。

物語りはラスヴェガスにできたアメリカ一の話題を集める巨大テーマパーク「ユート ピア」が舞台。アトラクションは全てコンピューター管理されていて、最先端のロボッ ト工学が見事なぐらい使用されています。その技術と売り上げ金を狙ったテロリスト が、コンピューターシステムに侵入して、次々とアトラクションを狂わせパーク内を パニックに陥らせます。時間をかけ準備してきたテロリストたちに対し、100%降 伏するしかすべはないのか?

20日(土曜)に読んだのが「イン アメリカ 三つの小さな願いごと」(ジム シェ リダン著 竹書房文庫)これは12月に公開された映画の原作です。面白かったです。 監督でもあるジム シェリダンの半自伝的作品。現在公開されているのであえて内容 はかきません。



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