Yumiのミステリー読書日誌 2001年10月 No.3


2001-10-23

今日はお天気でよかった。

20日(土曜)待ち合い室で読み始めて、22日(月曜)の帰りの電車の中で読み終 わったのが「探偵ム−デイ−、営業中」(ステイーヴ オリヴァー著 ハヤカワ文庫) です。ムチャクチャ変な話。面白かった

物語りはタクシー運転手兼私立探偵に成り立てのムーデイーのところに初仕事が来ま した。このムーデイー実は最近まで精神病院にヴェトナム戦争従軍による日本でも最 近お馴染みになってきたPTSD(心的外傷後ストレス障害)の為に入院していまし た。とりあえず退院したのですが今でも定期的に精神科医のところを訪れカウンセリ ングを受けているという人間です。なぜ私立探偵になったかというと入院中幻想を見 てその時にハンフリー ボガードと話をしてイタ結果だそうです。そのかれの初仕事 の依頼人は偶然にもかれの昔の恋人。夫が失踪したので探して欲しいという依頼でし た。偶然が重なり夫をさがし出し家に連れ戻したのですがその夫が何者かに殺されて から話がおかしくなっていきます。さて初仕事のムーデイーはうまく殺人犯をさがし 出す事ができるのでしょうか?

22日(月曜)の帰りの電車の中でそのあと読み始めて23日(火曜)の昼休みに読 み終わったのが「黒い囚人馬車」(マーク グレアム著 ハヤカワ ポケットミステ リー)です。 以外と面白かったよ。

物語りは1876年 建国100年記念の万博の会場となったフィラデルフィア。そ の万博会場で警備の仕事についている警官のマクリアリーはちょっと沈んでいます。 彼はもともと刑事だったのですが、事件解決の失敗で警官に降格。しかもその万博会 場では金持ちたちを夜の歓楽街ツアーにつれていかなければなりません。そのツアー の最後にかれは少女の惨殺死体を発見します。かれは当然自分も捜査に加わるつもり でいたのですが、警察上層部は許可しません。許可するどころかかれをその事件から 遠ざけようとしています。かれは刑事魂を復活させ彼の首にかけて犯人を追跡し始め ます。はたしてかれは犯人を見つけられるのでしょうか?

23日(火曜)の帰りの電車の中で読み始めたのが「深夜特別放送(上、下)」(ジョ ン ダニング著 ハヤカワ文庫)です。


2001-10-24

23日(火曜)の帰りの電車の中で読み始めて24日(水曜)の夜に読み終わったの が「深夜特別放送(上、下)」(ジョン ダニング著 ハヤカワ文庫)です。 面白かった 絶対のお勧め。この作者は「死の蔵書」とか「幻の特装本」を書いた人です。

物語りは1942年のアメリカ、戦争が始まり、そしてラジオの黄金期の時代です。 些細な事で逮捕された小説家のデユラニ−。かれは見た目は健康そうな青年ですが、 実は昔ボクシングでひどく殴られた為に片耳が聞こえなくなり、その為に徴兵を免除 されています。彼がいる刑務所に知り合いが訪ねてきて昔の知り合いの女性が窮地に 落ちいっていてかれに助けを求めている話をききます。その女性はかれが唯一愛した 女性です。その彼女を助ける為に脱獄を決意します。知り合いの助けを借りて脱獄を したデユラニーは彼女の行方を探し求めます。ようやく見つけだしたのですが何故か 彼女はかれの事をそ知らぬ振りをします。かれは彼女の側に居たい一心で偽名で地元 のラジオ局にライターとし就職する事にしました。初めてするラジオの仕事、でもか れの才能はここで一気に花が開きます。しかし時を同じくして何故か脅迫電話や謎の 連続殺人事件がかれを脅かします。はたして犯人は誰か?


2001-10-26

25日(木曜)の朝から読み始めて夜読み終わったのが「捜査官ケイト 夜勤」(ロー リー キング著 集英社文庫)です。 シリーズ4作目です。 お勧め。できれば1作目から読んで欲しいです。

物語りの主人公はサンフランシスコ市警の捜査官のケイト。ちなみに彼女はレズビア ンです。妻に暴力をふるっていた男とレイプ常習犯の男が相次いで殺されマシタ。こ れと前後して女性を虐待していた男たちが謎の団体に裸にされ電柱に括りつけられる という事件が発生します。殺人事件と関係があるのか?被害者の共通点は女性を虐待 していた男というだけ。しかしそんなに都合よく虐待している男の身元がわかるので しょうか?ケイトが調べていくうちにインターネット上で妻や恋人を虐待した男の名 簿がでているサイトが見つかりました。誰がそのような名簿を作ったのか?殺人犯は 誰か?

26日(金曜)の朝から読み始めたのが「紅唇」(レスリー グラス著 講談社文庫) です。


2001-10-28

26日(金曜)の朝から読み始めて27日(土曜)のお昼に読み終わったのが「紅唇」 (レスリー グラス著 講談社文庫)です。 これは面白いぞ!!!

物語りは閉店直後のブテイックで女性店員が殺されるという事件がありマシタ。 派手なメイクとそこのお店でうっているサイズがあわないドレスを着させられて、シャ ンデリアから吊るされていたのです。中国系の女性刑事エイプリル ウ−と上司のサ ンチェスが被害者の交友関係を調べているうちに、2件目の殺人が。 犯人は誰だ?

27日(土曜)の午後から読み始めたのが「夜の闇を待ちながら」(レニ− エアー ス著 講談社文庫)です。


2001-10-30

27日(土曜)の午後から読み始めて29日(月曜)のお昼に読み終わったのが「夜 の闇を待ちながら」(レニ− エアース著 講談社文庫)です。 これは期待していたより面白かったです。

物語りは1921年のイギリス。田園地帯でおきた猟奇殺人事件。領主の屋敷で発見 された一家惨殺。運よく生き残ったのは、たまたまその日家にいなかった男の子とベッ ドの下に逃げ込んで何を逃れた6歳の女の子。スコットランドヤードの警部補マッデ ンが捜査に当たる事になりました。調べていくうちに殺されたその家の主人は恨まれ るような人間ではなく、犯行の動機に行き詰まります。しばらくすると2件めの又惨 殺事件が起こります。手口からすると同じ犯人のようです。犯人はなぜ彼等を殺さな ければならなかったのか。。。。

29日(月曜)のお昼から読み始めたのが「パラダイス サルヴェ−ジ」(ジョン  フスコ著 角川文庫)です。


2001-10-31

29日(月曜)のお昼から読み始めて31日(水曜)のお昼に読み終わったのが「パ ラダイス サルヴェ−ジ」(ジョン フスコ著 角川文庫)です。 これは面白かった。文庫の裏表紙にノスタルジックミステリーと書いてあったけれど、 まさにそうです。「スタンド バイ ミー」をもっとシリアスにした感じのミステリー とでもいったような感じの本です。

物語りは1979年のボストン。イタリア系三世の少年のヌンツイオが過ごした夏休 みの話です。一家で廃品回収業を営みでいる少年は12歳の夏休みに父親の仕事を手 伝っていました。ある日廃車のトランクの中から片目を打ち抜かれた老人の死体を見 つけます。父親から常にトランクはあけるなといわれていたにもかかわらず、開けて 死体を見つけてしまった少年。当然父親には言えません。死体の身元はわからないし。 。。。とうとう兄のダニーに打ち明けます。ダニーとヌンツイオは一族から村八分に あっている昔探偵者に勤めた事がある叔父のところに行き、助けを求めます。何と叔 父は四肢麻痺で車椅子の生活をしていました。その叔父と少年2人は死体の身元と犯 人を見つける為に動き始めました。少年が初めて知る複雑な大人の世界。

31日(水曜)の帰りの電車の中で読み始めたのが「本末転倒の男たち」(ジェリー レイン著 扶桑社ミステリー文庫)です。



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