'Tis a memoir by Frank McCourt (C. Nakagawa)


*'Tis a memoir by Frank McCourt
published by Touchstone

1949年10月にIrelandを出たFrankはNew Yorkに着いて、船内で知り合った牧師の世話でホテルのロビーで雑役の仕事を得た。生活を切り詰めてホテルの給料からIrelandの母に仕送りをした。目が赤く脹れていたのに気づいた同僚の薦めで眼科に行った。感染性のふけが原因と診断されロビーの仕事からパーティーの準備をする仕事に回された。

Koreaで小競り合いが起きた時、軍隊に召集されCamp Kilmerでの6週間の訓練の後ドイツに派遣された。Frankは21歳になっていた。兵舎内の事務員を養成する課程で優秀な成績をとり毎朝レポートをタイプする仕事をした。その後補給の仕事に変わった。Dachauではユダヤ人のための焼却炉を見てショックを受けたり、難民キャンプでシガレットと引き換えに少女とセックスした後、恥ずかしくなったりする。

上手なタイプのおかげで伍長に昇進し、2週間の休暇が与えられたので、Irelandに母を訪ねた。母は新しい家に引っ越して以前より豊かな生活が出来るようになった。北部に祖母と住んでいる父を訪ねたが、家族を捨てた父に言う言葉はなくすぐに帰ってきてしまった。

帰国前に見てもらった眼科医の薬で小さいときからずっと悩まされていた眼の病気は完治した。帰国後給料が事務の仕事よりもずっとよかったので港湾の倉庫で働いた。

23歳になっていたFrankは復員軍人援護法のおかげでNew York大学に入り1957年高校で英語を教える教員の資格を取った。この間軍隊に入っていた弟のMalachyとMichaelが母の生活を支えてくれた。常勤の代用教員として職業高校やカレッジで教えた。1959年Irelandから母と弟のAlphieがやってきて、10年ぶりに家族そろってクリスマスを過ごした。母はアパートを借りてひとり暮らしをはじめた。

1961年FrankはAlbertaと結婚、1971年娘のMaggieが生まれた。72年高校の専任教員となった。上流階級の人々との交際を望む妻Albertaとの結婚生活は破綻しMaggieが5歳のときFrankは家を出た。

73歳で亡くなった母をLimerickに灰を戻してほしいという生前の望みどおり火葬にした。1985年1月父の葬式に出席するためにIrelandに行ったFrankは装甲車が行き来するのに驚く。その年の8月に母Angelaの灰をLimerickの家族のお墓にまいた。

ピュリッツアー賞を受けたAngela's Ashesの続編です。19歳のFrankがNew Yorkに渡っていろいろの人々と出会いながら成長する様子が書かれています。アメリカに来て初めて食べたレモンメレンゲパイや熱いシャワーに感激したところ、母のAngelaが40年前に住んでいたNew Yorkにきてレタスの味がIrelandのものと違って味がないとか、紅茶はteabagを使わないでちゃんといれて欲しいなどとわがままを言うところが面白かったです。またNew York大学に入学申請に行った時、高校を卒業していないFrankに特別に許可を与えたアメリカの寛容さを感じました。



感想はこちらに・・・・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


ホームページに戻る 

読書室のページに戻る