Interpreter of Maladies by Jhumpa Lahiri (C. Nakagawa)


*Interpreter of Maladies by Jhumpa Lahiri
published by Houghton Mifflin Company;198pages

ロンドンに生まれアメリカで育ったインド人の女性作家によって書かれた短編集です。表題作のほか8つのインドの伝統が感じられる短編が含まれています。

A Temporary Matter: Shukumarは妻のShobaが死産して以来、妻が無気力になり家事をしなくなって、お互いを避けているのを悩み、やり直したほうがいいのではないかと思い始めていた。そんな時5日間午後8時から停電することになった。家で論文を書く仕事をしていた夫は妻のために夕食を作り、ろうそくの明かりの下でいっしょに食事をとるようになって元の親密さが戻ってきたように思った。今晩で停電は終わるという日、妻から家を出るという話を聞かされた。

Interpreter of Maladies: 土曜日と日曜日だけ車を運転して観光案内をしているKapsiはアメリカからきたDas夫妻と2人の息子RonnyとBobby1人の娘Tinaを乗せた。Kapsiが診療所でウィークデーはグジャール語の通訳をしていることに興味を持ったDas婦人からばらばらな感じのするこの家族の秘密を聞かされる。Bobbyは夫の子でないという秘密のために苦しんでいた彼女から楽になる治療法はないかと聞かれるが、たぶん真実を告げる以外はないだろうと考える。その時車から離れて山のほうへ行っていたBobbyがサルに襲われて立ち往生する事件が起きた。父親がBobbyを抱き上げ家族がみんな駆け寄ったとき心配は消えたように思えた。

Sexy: Mirandaは同僚のLaxmiから彼女のいとこが夫の浮気に悩んでいる話をよく聞かされていた。Mirandaは化粧品店でインドへ行く妻のために来ていたDevと知り合毎日のように夜を一緒に過ごしていた。妻が帰ってきてからは日曜日にジョギングに行くふりをして外出したDevと会っていた。MirandaはLaxmiが離婚を決意したいとこを慰めるるために出かける日曜日に、いとこの7歳の息子のRobinを預かることになった。Devとのデートの時に着るために買ったドレスを着てみてとRobinにせがまれてた。着ることのなかったドレスを着るとRobinはsexyだという。どういう意味かと聞くと、知らない人を愛することだと言う。父は飛行機の中でsexyな人の隣に座って今は母の代わりにその人を愛しているという。それより前にはじめてDevからsexyという言葉を聞いて喜んだMirandaはショックを受ける。それ以後Devに会うことはなかった。

The treatment of Bibi Halder: 29歳のBibiはずっと病に悩まされ、どんな治療法も功を奏さなかった。発作を起こして運ばれた病院の医師は結婚すれば治ると言った。いとこ夫妻の経営する化粧品店で手伝いをして屋上の倉庫で寝起きしていたが、いとこは子供が出来ると店をたたんで出て行ったしまった。近所に人達は交代でBibiの面倒を見ていたが彼女が妊娠していることに驚く。相手の名をBibiは明かさなかったが、子供を産み化粧品店を再会して発作も起こさず元気になった。



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