松岡圭祐 千里眼


私はすっかり盆休みモードに入っていますが、昨日は暇を見ては、どうに か1冊仕上げました。

*松岡圭祐 千里眼 小学館 1998年6月10日

スーパーヒロインのカウンセラー・岬美由紀が、超カルト集団恒星天球教を 相手に大活躍するサスペンス冒険小説です。暑い日に読むには適しています。ミ ステリーとか、こうしたサスペンスはスピードが勝負みたいな所があるから。

こちらではセミがうるさく鳴いています。もうすぐすると盆の期間中だけ、 家々を回るチャンコこの音が聞こえてくるはず。これは国の重要無形文化財にシ テイされているものですが、起源は民俗学者にも分からないようです。五島各地 に同じようなものがあって、ただ呼び名はオーモンデーとか、オニオンデーとか いろいろ違います。南方のイメージを髣髴させる念仏踊りです。

昨晩は、いつものように墓地に提灯を灯しに行きました。初盆の家では、50 個近くの提灯を灯している所もあります。私のところでは10個ちょっとかな。こ ちらでは、初盆の家には家紋つきの提灯を送るのが慣わしになっています。

墓地では花火や爆竹、それに矢がとんだりして賑やかでした。矢、というの は正式には何というのだろう?空に向けて飛ばす花火のことです。打ち上げ花火,でいいのだろうとは思うが。夜遅く街中でも、これは飛んでいました。昔ほど賑やかではないけど、それでも五島の盆は賑やかです。ただ提灯を灯すためだけに、帰省する人もいますから。

盂蘭盆が終われば、五島の夏もそろそろ終わり。まだ暑さはしばらく続くけ ど、セミの鳴き声も日に日に静かになっていくし、島全体がもとの静けさを取り 戻します。

というわけで、私はもう少しのんびりします。

2000-8-14



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