これ数日前に読み終わった本ですが、今日は図書館に返却に行くので、簡単に感想などを書いておきます。
*ダン・ミルマン 山川こうや・亜希子訳 聖なる旅 ピースフル・ウォリ アー 徳間書店 1998年2月28日
これは「癒しの文学」の部類に入るのだろうか。それともnew ageの典型的 な本なのだろうか?
時間的には立花隆の本よりこちらを先に読んだけれど、こうした本が流行すると言うことが、科学万能へのアンチテーゼなのかもしれない。
この作者の経歴も面白いけど、この作品の前に「癒しの旅」(上野圭一訳 徳間書店)というのがあるらしい。こちらは一応事実を書いたものとして、1980年に発行され、いまではニューエイジの古典視されているとか。
この本は全作と違って、基本的にはノンフィクションだとされているようですが、主人公の名前や家族はそのまま実名のままで出て来る。作者のダンが、 自分の生き方を捜す旅に出て、ハワイで日経のシャーマン、ママチアに出会い、 一応の境地に達したと言う物語です。3つの自己とか、7段階の塔とか、多分仏教の思想を受けているのだと思います。地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・・・など、仏教には10段階の世界がありますが、これを参考にすると分かり易いかな。
わたしは案外こうした小説を読むのは好きです。これ一種の修行小説だからな。しかしすぐに超能力とか、悟りとか、そうしたものが結びつくのはやはり抵抗がある。こうしたものを事実として読みふけると言うのが、最近の風潮なのだろうか?
作者もこの本をニューエイジの本としてではなく、中高年向けのコーナーにおいてくれたらよいのに、とジョークを飛ばしているが、本当のそうかもしれない。自分の人生に意義を見出し、何らかの向上心を持つ人が象徴的な意味で、人生論を語るとするならば、こうした小説も有ってもおかしくは無い。
山川夫妻は、こうした本に興味を持っているようで、「聖なる預言」以来、 わたしはいくつかの本を読んでいる。少し危ない世界をたのしみたい人は、HPのURLは次の所です。(^^;
http://www2.gol.com/users/angel/
2000-8-8