高橋龍太郎 わたしの心は壊れていますか?


最近読んだ本4冊。全部情報本の要素が強い。最後の本を除いて、苦労しなくても読めた本だけど、このごろ読書が少し荒れている気がする。まあ、今いろいろと調べものがあるから仕方ないけど。おかげで「ヘルマン・ヘッセの手紙」と「イーディシュ」の2冊を最後まで読み終えることが出来ず、途中まで読んだだけで図書館に返却してしまった。そのうち生活が落ち着いたら、もう1回チャレンジしてみよう。

*高橋龍太郎 わたしの心は壊れていますか? 扶桑社 1998.9.30発行

精神科医である作者が扱ったさまざまな現代人の悩みを、Q & Aの身の上相談のような形で、書いている。相談者というか、患者は若い女性が多い。AC(アダルトチルドレン)、過食症、拒食症、ブランド志向、性的虐待、セックスとドラッグ、アルコール中毒、「キレる」、安易な自己実現を夢見る女性などのあらゆる問題が語られている。ちょうど新聞記事を読んでいるように、それぞれが一定の量で、気軽に読める。雑誌に連載したものをまとめたのかなと思ったが、どうやら書き下ろしらしい。

*諏訪隆志 リストラなんか怖くない! 読売新聞社1998.11.15発行

副題は「サラリーマン蘇生術」。わたしはサラリーマンではないから、ほとんど役にたたないのだが、ときどきこうしたものを読む。実用書の一種なのだろうが、書かれていることはごく普通のことを言っているようだが、実行するとなると案外難しいかな。もっともこうした本は、書かれていることをそのまま実行しても、あまり意味がないかも。ヒントみたいなものが少しでもあれば、良いと思う。文章は簡潔で、項目毎にすっきりとまとまっている。

*堀内敬一 売り切る力 エイチアンデイ 1999.12.3発行

副題は「TVゲーム専門ショップ・トップボーイ 完全買い取り返品不可」となっている。テレビゲームの専門店の商売ぶりを紹介したものである。「わんぱくこぞう」は近くにあるが、トップボーイは初めて聞く名前だった。中古販売から初めて、利益率の低い新品のゲームソフト専門店に変貌し、さらにその激しい業界で勝ち抜くノウハウが語られている。特殊な業界だとは思うが、発売後1週間で古くなるゲームソフトは生鮮商品並に、適正デッドの考えはなかなか厳しい。常に在庫管理に目を光らせ、売れるゲームをしっかりと吟味しなければ生き残れないと言う姿勢がしっかりしている。買い切りということに関係があると思うのだが、この業界ほど適者生存が厳しい業界は無いかもしれない。FCというものも、ここまでしっかり情報管理をしているのかと感心した。

*阿部智沙子 株価チャート 中軽出版 1999.11.15第1刷(私が買ったのは2000.1.24.の第5冊)

まあ読むことは読んだが、とてもじゃないがまだよく理解したとは思えない本。この島一番の本屋にはこれくらいしか類書は見当たらなかった。しかしこうしたテクニカル分析は本当に、利用できるのだろうか?

2000-3-11



感想はこちらに・・・・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


ホームページに戻る 

読書室のページに戻る