名前は時代とともに(98/2/23)


久しぶりにNewsweekの記事からです。最近はNewsweekは日本語版がInternet で読めるということで、あまり熱心に読まなくなりました。そうかといってNW のHomepageに最後に接続したのはいつだったか・・・多分、去年だったはずで す。  (^^; あまり日本語版の存在を意識せずに気楽に読もうと思いま す。2/23号をめくっていたら、面白そうなのが5つくらい有ったから、久しぶ りにBest Fiveでも撰ぼうかと思ったのですが、まずは一番面白そうな記事の 感想を書いておきます。

*From Jedidiah to Jordan: What to Name the Baby? (p.8A)

まだまだ続いている2000年関連の記事です。日本でもそうですが、アメリカで も子供の名前(first name)の変遷は大きいようで、個性的な名前が尊重される ようになってきています。

特に女の子の名前の変化が最初に印象に残りました。昔だったらMaryとかRuth とか聖書などにも出てくるものが多かったのが、最近ではMorganとかMadison とかMichaelaとかがMaryよりも多いそうです。MorganとかMadisonがfirst nameの、しかも女性に使われるとは面白い。Ruthも本来なら旧約からとったの でしょうが、ここではクリーブランド大統領の娘が有名なものとして触れられ ています。しかしいまではTop 100にも入らないそうです。将来はMother Goose もMaryではなく、"Brittany had a little lamb."とうたわれるようになるだろ うとか。  (^^;

どうもこの背景には子供が個性的であることを望む親の願望があるようで、名 前の個性化・多様化はますます進むようです。だからあまり同じ名前の人がい なくなる。日本と違って、特に女の場合、欧米は名前の変化が乏しいかなと私 は思っていたのですが、どうもそうではなくなるらしい。1830年代には6人に1 人はMaryだったのが、いまではNo.1のKaitlynやSarahでも50人に1人しかいな いとか。

さらにアイデンティティの確立をめざすためか、自分の祖先の民族的名前を採 用する傾向も強いようです。名前についての本を書いたKathy Ishizukaの息子 はKeijiとNoahということです。多分日系とユダヤ系の間の子供ですね。人種 間結婚の増大や人種差別が少なくなっている影響もあるのかもしれませんが、 面白いのはアングロサクソン系でもヒスパニックのPilarとかハワイの名前Kai をつける人が入るようです。アフリカ系はさらに新しい名前をつけるのに意欲 的らしい。

伝統的なDarius, Elijah, Isaiahは多分2000年期を迎えて宗教的昂揚が生まれ れば、もっと増えるかもしれない。しかし以前は多かった政治家の名前はあま り人気がない。Bill Clinton SmithとかGerald Ford Brownなどは誰も名付け ないとか書いています。しかし私はやはり入るとはおもいますが・・・ Hillaryは、クリントンが大統領になったときはTop 100入りしたようですが、 あっというまに圏外に去った。このように変化が激しいのは珍しいとか。 ChelseaはTop 100に入っているようです。

そしてイギリスではもちろんDianaの人気が急上昇中。これはThe British National Health Service Registerというところの報告で、少しどれくらいの 集団が基準であるのかよく分からないのですが、以前は月に3人だったのが、9 月には29人のDianaさんが誕生したとか。

しかし最初に戻って男性と女性の共通の名前というか、去年はMichaelが男で No.1、Michaelaが31位、Jordanは男で25位、女で37位だそうです。Michaelと Michaelaはそれぞれの性別が分かりますが、Jordanは男女共通なんですね。日 本でも一美などの名前はありますが珍しいですね。

というより、私には英語の場合名前の持つイメージが日本語と違ってインパク ト度が少ない。名前の魔力というか、そうしたものがなかなかわきません。



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