より合理的な経済政策を(10/6)


みなさん、こんにちは。Newsweek 10/6の記事です。

*Mad Money Markets (p.2)

東南アジアの、経済混乱を乗り越えるためにはどうしたらいいのか。そのため の処方箋を書いています。

マレーシアのマハチール首相は、現在の混乱を生み出したものとして、国際的 投機筋、さらには西側の銀行政府にもその責任があるものとして、批判をして います。一部共鳴する向きもありますが、彼の立場は市場を冷静に見ていると はいえない。他の東南アジア諸国は比較的冷静に対処している中、彼ももう少 し逆上せずに考えなければならないと言うことでしょうか。東南アジアの持つ もろさが良く分かりました。彼の主張に沿って書いてみます。

アジア太平洋諸国の貿易・資本の流れは、日本とアメリカに牛耳られている。 ドルと円の為替レートは、重要な政治問題になっているが、安定してはいな い。東南アジアの各通貨はドルに連動しているから、それが各国の経済動向に 大きな影響を与えている。1ドル78円のドル安の時は、東南アジア諸国には有 利に働き、輸出を拡大させ経済成長を遂げた。しかし1ドル120円台の今日、東 南アジア諸国の製品に競争力はない。だから、輸出は減少し各国通貨は下落し ている。タイとマレーシアの指導者はそのことに気づいていない。必要なの は、ドルとの連動をやめること、すなわち変動相場制に移れということでしょ うか。零細通貨にとって、これは厳しいかもしれません。ドルとの固定相場で あれば、信用力もあるだろうし、安定感があるだろうから。このへん各国の通 貨事情をあまり詳しく知らないので、間違えている可能性もあります。

しかし市場原理の例として、1970年代のオイルショックをあげているのはわか りやすい。だから市場原理を無視して現在の混乱を招いたものとして投機筋、 ましてや西側諸国を批判するのは間違いだということでしょうか。

マハチールにはシンガポールの態度が参考になる。すなわち経済の流れを大き な国際的視点から見つめること、投機筋が動けば彼らを怒鳴ったり批判しても 効き目はないということを理解しなければならない。

わかりやすい理屈ですが、本当に現在の東南アジアの現状をこんなにすっぱり と割り切れるかどうかは、まだ私にははっきりしません。

YUKI



感想はこちらに・・・YHJ00031@niftyserve.or.jp
Internetの場合は・・・ohto@pluto.dti.ne.jp



ホームページに戻る 

Newsweekのホームページに戻る