耳を大切にしよう。(9-8)


みなさん、こんにちは。

NewsweekのSeptember 8のOur Embattled Earsです。なかなか面白い記事でし た。

耳の老化というのは、防げるものである。あるいは耳が、いったんその機能を 失ったら自然な形での再生は出来ないから、大切にしようという記事です。

耳の老化、というより聴覚機能の障害は老化だけで生じるものではない。最大 の原因は騒音に長時間さらし続けることにあるのだ。音楽家のKathy Peckとパ イロットだったfrank Goralの2人が、聴覚障害になったことから、記事は書き 始めています。現在のアメリカでは聴覚障害の75%は、老化だけで起きている のではない。一生にどれだけの、騒音に耳をさらしてきたかによって決まる。 だから耳を大切にしなさい、ということです。

現代は高音の時代とも言えますから、特に若者にそうした聴覚障害が発生して くる可能性は高い。ロック音楽とか、がんがん鳴り響く音楽は、特に悪いかも しれません。

まず聴覚障害を引き起こす原因としては2つある。

1つは瞬間的なものでacoustic traumaといわれるもの。ライフルからの1発の 銃声がハンターたちの耳に与えるようなのがそれです。永遠にdampen hearing を引き起こす。音がきれいなまま伝わらなくなるのでしょう。これは音の高さ で言えば、140デシベル(以上)あるようです。

2つめがNIHL(noiseiinduced hearing loss)といわれるもの。これが、日常生 活で高音にさらし続けたときに起きる症状です。危険な音にさらすことで内 耳(inner ear)内にある16000本の有毛細胞(hair cell)が、壊される。この hair cellは空気の振動を脳に伝え、その音を解読再生させる役目を果たして いるようです。この重要な働きをするhair cellは、いったん壊されたら再生 がきかない。ときどき耳鳴りがしたり、音が聞こえなくなることがあったら、 このhair cellのいくつかが死んだのかもしれない。ロック・コンサートや花 火の後、耳が血を出すわけではないが、だからこそなお危ないわけです。

85デシベルまでの音だったらまあ大丈夫ですが、それより高い音には気をつけ なくてはいけない。どこまでが安全かの一応の基準はとしては、例えばパワー ドリル(100db)だったら、2時間。騒々しいvideo arcade(110db)だったら、30 分。ロックコンサート(120db)は、わずかに7.5分。10db上がるごとに、耳に与 える影響は10倍悪くなる。

しかも現代では、都市に住んでいれば騒音は避けられないし、郊外に住んでい るからといって安心は出来ない。だから、自分で自分の耳は守らなくてはいけ ない。

幸い補聴器の性能は向上しているようです。あるいはearplugをつけること で、20dbから30db、音量を下げることが出来る。だから騒々しい環境にいると きは、これを着用した方がいい。材質は何でもよいが、綿はダメ。音波を遮ら ない。

とにかく耳にも休息を与えなくてはいけないようです。だから野球場に行った 日の翌日、ロックコンサートに行かない方がよい。

補聴器も伝統的なものとデジタル式の最新型があるようです。デジタル式は値 段も高いが、性能も向上しています。しかしこれには異論もあるようで、結局 自然の耳に完全にとって変わることは出来ない。

耳鼻科(耳だけの専門家は何というのだろう?本文ではhearing specialistsと なっています)の医師たちも、当然対策には熱心だそうです。だから病院内に は、earplugが入った箱がいっぱいあって、患者に配っているようです。ちょ うど小児科医がlollipopsを渡すように、earplugを配っているとか。甘くはな いが、耳は喜びの音を奏でている、のだそうです。(^o^)

お互いに耳を大切にしましょう。

YUKI



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