Newsweek 8/18 Best Five


みなさん、こんにちは。

ここのところ口約束ばかりで、少し怠けているから、少しは気を引き締めてや ってみます。まずは、今週のNewsweekで私が面白かった記事、というよりも現 在この5つしか読んでいません。あといくつかチェックを入れているのです が、あまりにもやり残している仕事が多いので、まずはこの5つです。

1. A Big Brother (p.10-16)
2. Bill Does What's Good for Bill(p.17)
3. The Lords of Peace (p.20)
4. The Mind of Pyongyang(p.50)
5. 2000年間連。Uh,oh, Maybe We Missed the Big Day (p.8)

1と2がMAC関連、3と4が北朝鮮関連ですから、あまり広くは読んでいないこと になりそうです。

1. A Big Brother (p.10-16)
いちおうMAC関連ですし、カバーでもありますし、丁寧に読んでみました。p. 17のAllan Sloanの記事だけは2として別枠にしましたが。

しかし今回の提携劇はどの雑誌で読んでも、見方は大体一致していますね。勝 者はMicrosoftとApple,なかんづくMicrosoft、敗者はNetscapeとSun。もっと 別な見方は出来ないのだろうか。

Computer,特にここではAppleを宗教としてみる見方から始まっています。たし かにこうした見方も面白いかも。

最初の写真はMacWorld会場で、Bill Gatesのにこやかな姿が大スクリーンに映 し出されているところ。当然会場からは、BOOINGの嵐だったはず。それにして もNWの記事を読んでいたら、BillがBig Brotherになりうる資格も十分になる 気がしてきました。とにかくパソコン業界の1つの時代が終わった。対立の時 代から、統一の時代へ。宗教の時代から、ビジネスの時代へ。Appleはマイク ロソフトと対立するのではなく、共存の道を歩む。より宗教的ではなくなり、 その分より実際的になり、個性が無くなっていくのでしょう。記事の中には INTERNETに関する限り、MacとWindowsの違いはなくなると書いてありました が、おそらくOSの統一は急速に進んでいく。

記事は、JobsとGatesのお互いの長いつきあいを中心に書かれています。この ともに1955年の生まれの2人の天才の、ミニ叙事詩として読んでも面白い。こ の2人の野心家の内、Jobsは夢想家、Gatesは実務家。コンピューターの性格 も、この創設者そのままです。おもしろくて楽しいAPPLEに対して、最初から ビジネスに目を向けていたBill Gates。

最初マスコミを賑わしたのは、Jobs。コンピュータ業界の革命児として、この Apple生みの親は、Billよりもはるかにカリスマ性が高く、時代の先頭を走っ ていた。しかしGatesの方が時代を見抜く目は持っていたらしい。

AppleはIBMがPC業界に入ってきたとき、有名な広告を打っています。Welcome< IBMとかいう自信満々の奴ですね。しかしやはりシェアは下がった。Gatesは Jobsの才能を最初から高く評価していた。マウスをAppleが最初に取り入れた とき、世間の評判とは反対にその可能性を見抜いていたのもGates。著作権の 問題で、MACのOSを各マシンに売りつけるようにとJobsに忠告したのも、Gate s。もしこの辺が採用されていたら、AppleとWindowsの現在の立場は逆でしょ うね。

とにかくAppleはあまり商売の才覚がないようです。歴代経営陣もあまり手腕 があったとは思えない。Gatesは各社から、裁判で次から次にと訴えられるだ けあって、先陣たちのアイデアを改良してというか、うまく商売に持ってい く。BASIC言語をパソコンに載せたのも、CP/Mにヒントを得てIBMの信用を得 て、やがてはWINDOWSを生み出していくのも、自分たち独自のアイデアと言う よりは、それを改善して行くというやり方が強い。WINDOWS95のアイデアもMAC ではほとんど周知のものばかりですし、JAVA言語でもSunとはいろいろあるら しい。しかしこのへんは、こんどの提携でAPPLEとMSはお互いの技術を公開す るようですし、訴訟も当然取りやめになる。

MSにとって、APPLEの訴訟費用だけでも、今回の1億5000万ドルの投資額以上か かるらしいということですから、大分安い買い物みたいです。個人から見た ら、ものすごい額がGatesにとっては、大したことじゃないみたいですね。

しかしやはり今回の提携劇が周辺に与える影響は大きい。MSのWindows98から は、WWW browserを組み込む。APPLEも当然、これからはNetscapeに変えて、IE を組み込む。そうした場合に、いくら過去の実績があるとはいえ、Netscapeは 苦しい。JavaのSunにしても事情は同じ。Internetのすべての分野で、MSが指 導権を握る可能性は高い。

Appleも得るところは大きいようです。経営陣を総入れ替えして、業界のこと に詳しい人たちが経営陣にはいった。まだCEOは決まっていないが、ごたごた は少なくなるでしょう。

それにしてもシェアが4%かそこらのMAC。なぜこんなにも騒がすのか。教育部 門とcreative関係に強いというように、個性が強いからでしょうか。出版・印 刷それとHP作成の分野では圧倒的な強さを誇っています。しかしPC業界の中心 になる、夢がついえた現在Macに対して、ユーザーは何を求めるのでしょう か。人と変わっている、というだけではつまらないと思いますが。

しかしこのニュースが発表されるや、APPLEの株価は33%も値上がりし、当然 Gatesの議決権無き株式の価値も値上がりし、これだけで多分資本投下額の半 分くらいを労せずして稼いだことになる。 ますますBillにとっては安い買い 物になった。わたしのBill Gates観は変わった? あまり変わらない。

2. Bill Does What's Good for Bill(p.17)
この筆者の意見は大体私も同じです。マイクロソフトの今回のねらいは、 Appleを助けることではなく、Appleを死なせるよりも弱い(言いなりになる?) Appleの方が、はるかにMSにとって利益があるから。法的側面と財政的側面か ら論じていますが、大体みんな共通に論じていることですね。ポリオワクチン に例えているところは少し面白いですが。1の記事と重複することが多いので すが、Netscapeの受ける影響はやはり大きいと書かれています。

しかしMSは1株16.5ドルで購入したようですが、このNews発表後すぐ26.ドル以 上にあがったようですから、約9000万ドルのもうけ。1億5000万ドルの投資は 91億の(売り上げ?)のMSとしては、安い取引なようです。

はっきり分からないところが2つ。1つは2段落目の最初のほう、Has Gates, 4 2, become kinder and gentler since getting married and passing the big four-zero? この最後のbig four-zeroがはっきりしない。多分40才を越えた ということだと思うのですが。不惑の40才は、英語ではbigになる?

一番最後の、And of how Bill Gates got to be worth $40 billion.ここでい う400億ドルの価値というのは、何のこと。関連企業を含めてのことでしょう か。

3. The Lords of Peace (p.20)
中国から見た北朝鮮像。気になったことを断片的に書いておきます。

中国と北朝鮮は同盟国という意識は無くなってきている。中国にとっても、韓 国の方が重要になってきている。ただし、国家が崩壊して、難民が押し寄せら れたら困る。それに南というか、西からの政治イデオロギーの緩衝地帯として 北朝鮮が存在した方がよい。一番恐れるのは、統一朝鮮が実現して国境問題が 起きること。特に朝鮮人にとっての聖なる山Mount Paektuがからむだけに、複 雑化する恐れがある。

それと歴史的な背景は別として、北朝鮮側が1995年の洪水の原因の1つに中国 側の責任をあげているのが気になります。Yalu Riverの水門をあけて、中国側 に水が入ることをないようにと要求したらしいですね。援助のカットを匂わせ たみたいですし、その結果北朝鮮側が水浸し。どうも今までの感情的もつれが 表面化しそうです。

4. The Mind of Pyongyang(p.50)
これはWATAさんが紹介していたと思いますが、北朝鮮側がrough stateとみな されなくなったら、ただのa beggar (state)と見られると思っているという言 葉が印象的です。

5. 2000年間連。Uh,oh, Maybe We Missed the Big Day (p.8)
Calendarをめぐる話。キリスト生誕後を表すADですが、キリストは紀元0年に 生まれたのではなく、もっと以前に生まれていたという話から、いろいろ書い ています。良く聞く話ですが、結構面白かった。

YUKI



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