Newsweek 97/8/4 Best Five


みなさん、こんにちは。

Newsweek August 4から、私が読んだ記事の感想です。今週のカバーはイン ド。写真を見て行くだけで、なかなか興味深く、いずれも面白そうなのです が、まずはBest Fiveを選んで起きます。多分カバーのいくつかは読むと思い ますが、このごろ予定がなかなか消化しきれないから、分かりません。カバー ストーリーからはさしあたり1だけを選んでおきます。

1. Ambition Joined to Pride (p.16-24)
2. A Tally of Pain(p.38-39)
3. Don't Ignore Your Fear(p.52B)
4. Pest vs. Pest(p.53)
5. The Lesser of Two Evils (p.40)

5の代わりにCracking a Alavery Ringを選ぼうかとも思いましたが、TIME WEB 版とほとんど同じ内容でしたし、選びませんでした。

1. Ambition Joined to Pride (p.16-24)
カバーからはさしあたり、これを選んでおきます。一読した感じでは、想像も できないほどものすごい貧困の中で変化が起き始めたということです。独立後 50年、さまざまなかけ声は身を結ばなかったが、ここに来てようやく情報化社 会の影響が現れてきた。水道も電気もない地方で、衛生放送などに接すること で今まで知られていなかった外国の文化・考え方が入って来始めた。都市住民 の中産階級にだけ目を向けていた各企業も一般大衆の購買力の可能性にようや く気づき始めた。1人あたりの1日の所得1ドルの世界ではあるが、もうすぐ10 億になろうとする巨大市場。これが動き出したら、どんな可能性が開けるか分 からない。

それにしてもすさまじい貧しさです。世界の極貧層の3分の1が集まるインド。 5歳以下の3分の2は栄養失調。3億の成人が文盲のまま、情報化社会に突入しよ うとしているインド。しかしかつては自国よりも貧しかった東南アジアや環太 平洋諸国が経済成長を謳歌する中で、取り残されたインド人の誇りが今思想の 違いを越えて、共通の目標を見つけだした。それは外国からの投資、輸出促 進、経済成長。カルカッタの共産主義政権もボンベイのヒンズー教民族主義者 たちにも異論はない。

電気水道はおろか、満足な道路も衛生施設もない村。ずっと前に魔法使いの医 者witch doctorが肺炎で死んだあとは、おそらく病人の治療を見てくれる人も いなかったのでしょう。そこの長老がいっています。「こんな風に生きてきた し、子供たちもこんな風に生きていくのだろう」しかしどうやら風穴はあい た。何よりも今まで市場経済に組み込まれていなかった巨大な人口に向かっ て、生産者の方が競争を始めてきた。もちろん楽観は許されないが、例えば水 道が入った村はただそれだけの変化には止まらない。学校、病院、道路がの建 設がそれに続く。

あといくつかゆっくりと読みたい関連記事があります。特に歴史と関連づけて いる奴ですが。

2. A Tally of Pain(p.38-39)
スイス銀行が外国人の休眠口座を公開したのですが、どうやらスイス側の意図 とは反対に疑惑は深まるばかり。駐スイスのアメリカ大使の母親の口座を、大 使自身がFinancial Timesで見つけて、外交官としては最悪の悪夢を経験した とあります。個人的感情が公務に影響を与えてはいけないことをいっているわ けです。ユダヤ人の口座ではなく、ナチス側の関係者の口座もあったというこ とで、スイスに対する追求はさらに厳しくなりそうです。

3. Don't Ignore Your Fear(p.52B)
アメリカの犯罪は減少してきているが、個人的には犯罪に対する恐怖はそんな に変わっていない。De Beckerの本、The Gift of Fearの紹介なのですが、例 によってOprah Winfreyがテレビで取り上げたから、ベストセラー間違いない ようです。True fearと Unwarranted fearの区別をするようにと述べたり、 実際の危険以上に恐怖感がある、ともいっているようです。しかし常識と直感 を働かせて、危険を避けるようにということも述べているようです。

4. Pest vs. Pest(p.53)
毒には毒をという感じでしょうか。loosestrifeといわれる植物が、19世紀に ヨーロッパから入ってきて、あっというまにアメリカに広がった。その結果、 他の植物を圧迫し、生態系に影響がでてきた。それに対してもっぱらこの植物 の葉を食べるBlossey's beetleと呼ばれる虫で対抗しようということになった ようですが・・・オーストラリアでも、ある島に放し飼いにされた兎が増えす ぎて、困ったようです。そこで兎にだけ感染力のあるヴィールスを利用しよう したらしいですが・・・biocontrolも予測がつきにくいだけに、かなり心配な ところがあります。

5. The Lesser of Two Evils (p.40)
ボスニアのカラジッチに代わる指導者に、Bejana Plavsicがなれるかどうか。 彼女も"biological"理論の信奉者で、思想的にはあまり代わりばえがしないと 思いますが。西側はこぞって彼女を支持しているみたいですね。彼女の有利な 点はcorruptしていないところ。Karadzicとその一族・仲間の腐敗ぶりはもの すごいですから。より小さい方の悪を選ばなくてはいけないのでしょう。

どうにかBest Fiveは選んだけれど、どうも不満足です。

YUKI


YUKI さん さん こんにちは。

今年はインド独立50周年だったのですね。気が付きませんでした。(ー_ー;) その年に、Untouchable出身の首相が出て、イギリス最後の植民地 香港が返還され た。。。ホント、歴史に残ることなんですね〜。。。 チョットバカリ、感激したりして。。

インド特集から5つ、それ以外から5つと いきたいですが、これは無理デス。(-_-;) 最近、雑誌 見てても すぐ眠たくなって。。。暑いせいか、緊張感のないせいか?? 私は インドから3つ、それ以外から2つ 選びました。

(1) Ambition Joined to Pride (p.16-24)
(2) A Jubilee Without Joy (p.29-31)
(3) The Jewel (p.32-33)
(4) A Tally of Pain (p.38-39)
(5) Don't Ignore Your Fear(p.52B)

YUKIさんと違っていたのは、インドの記事(2)(3)だけでした。 ひょっとして、もう 読まれました?(^o^;)

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>1. Ambition Joined to Pride (p.16-24)
>カバーからはさしあたり、これを選んでおきます。一読した感じでは、想像も
>できないほどものすごい貧困の中で変化が起き始めたということです。独立後
>50年、さまざまなかけ声は身を結ばなかったが、ここに来てようやく情報化社
>会の影響が現れてきた。

インドというと、ガンジー、ネール、パキスタンとの戦争、軍事力、カースト制、情報化社会、それ から 暗殺。これが、私の知ってるインドに関するキーワード。なんとも、お粗末です が。。。でも、雑誌読み続けてると、知らなかった歴史やら地理やらの知識 少しず〜 つ増えていくようで、これが うれしいですね。(^^)

この記事でなく、p。37に インドが独立した時のネルーの演説、これは India's Gettysburg Address とありました。それだけ意味あったというか、この50年 のインドの方向を決定付けた演説であった。で、それは 非同盟外交(つまり孤立 外交?) であり、社会主義であった。強力な官僚主義と国営化された産業、外との 商業上の取り引きあまりしない 中央集権政治ですか。それが、6年前でした か、ラオ政権のもとで、それに決別し、様々な経済改革を断行、外国資本も積極 的に受けいれ、。。。。で、今の 情報化社会をめざすインドがあり、変りつつある ということなのですね。 ハハ。。。勉強したのです。(^^;)(^^;)

>電気水道はおろか、満足な道路も衛生施設もない村。ずっと前に魔法使いの医
>者witch doctorが肺炎で死んだあとは、おそらく病人の治療を見てくれる人も
>いなかったのでしょう。そこの長老がいっています。「こんな風に生きてきた
>し、子供たちもこんな風に生きていくのだろう」しかしどうやら風穴はあい
>た。何よりも今まで市場経済に組み込まれていなかった巨大な人口に向かっ
>て、生産者の方が競争を始めてきた。もちろん楽観は許されないが、例えば水
>道が入った村はただそれだけの変化には止まらない。学校、病院、道路がの建
>設がそれに続く。

よく、インドにいったら、人生観変るとかいうのは、時の流れが違うから。。。 つまりは、この貧しさをも言ってるのかしら。 私はインド放浪なんて、考えもしなかったけど、。。。 でも、今は経済改革に伴い、地方の政治も変り出している、人々が目覚め出した。。。 という点 ここも印象に残りました。

あと、インドは州レベルと 中央の政治が 違うのですね。 カルカッタは共産党支配だったこと、確認できました。 以前、カルカッタの記事 読んだ時に このこと知らず、よく わからなかったのです。

それから、A Passage From the Past(p.20-21)の簡単なインド史、 An Uncertain Road to Global Power (p.22)インドの軍事力、経済力の表、 グラフなども 参考になり、面白かったです。

>2. A Tally of Pain(p.38-39)
>スイス銀行が外国人の休眠口座を公開したのですが、どうやらスイス側の意図
>とは反対に疑惑は深まるばかり。駐スイスのアメリカ大使の母親の口座を、大
>使自身がFinancial Timesで見つけて、外交官としては最悪の悪夢を経験した
>とあります。個人的感情が公務に影響を与えてはいけないことをいっているわ
>けです。ユダヤ人の口座ではなく、ナチス側の関係者の口座もあったというこ
>とで、スイスに対する追求はさらに厳しくなりそうです。

いきなりの公表、関係者の戸惑い、憤り。。。あの後 さぞかし いろんなドラマが展 開されたでしょうね。。。と、これは 野次馬の感想。 不謹慎カナ。(^^;) でも、あのスイスの保守義務ッテ、ほんとに冷たい制度だったわけですね。 この記事で、私はスイス銀行側と 他との違いというか、ギャップ感じました。 だって、ホロコーストの被害者 ユダヤ人、加害者 ナチの両方ともの名前が公表された ことは、スイス銀行のこの50年間 この件に関し 氷のように無関心であったこ とを示す と書かれている一方で、銀行側は隠していたのは ユダヤ人だけの口座 だけではないのだ。。。すべての者に隠していたと弁明しているところです。

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あと、次の記事2つに関し、簡単に書いておきます。

(2) A Jubilee Without Joy (p.29-31)
パキスタンの記事です。 タイトルのJubileeは辞書引くと、50年祭、歓喜という 意味も あるようです。要するに、パキスタンは今年 建国50周年。 インドと同 じだが、こちらは 喜びとはほど遠い、未来に希望が全くない ということでしょ うね。

これ読むと、パキスタンの歴史が大体ながらも わかります。 とにかく、この50年 抑圧と暴力とで、血塗られた悲惨なものだったのです ね。軍部、政府による腐敗、悪政により、国家の財政状況も破産、債務もすごいの ですね、国民はずっと見捨てられてきたから、識字率もヒドイ。。。全くよい話がな いのですが。。。

それでも、1947年インドと分離独立したことは よかったと大半が思っている。 (チョット驚きでした) インドが イギリス植民地だった当時、少数派イスラム人だっ た彼らは イギリスから、そして多数派 ヒンズー教徒から二重の差別、耐え難い 恥辱と苦しみを受けたとあります。それなのに。。。ベンガル人は 差別したのです か。それで、1971年のバングラデシュの独立があった。それに、ブットさんのお父さん による 大虐殺が絡んでくる。。。救いが ありません。(-_-;)

だから、国民の思いは 建国の父、Mohammed Ali Jinnah にいくのかな。Jinnahが 生きていたら、パキスタンも違っていただろうと。。。彼は、腐敗を諌め、女性の権利 を大事にし、宗派間の問わず、自尊心をもつことを願ったようです。だけど、建国 の翌年1948年には亡くなってしまったのです。 それに比べ、隣のインドは カリスマ性のあったネールが1964年まで指導力を発揮 した。やはり、強力なリーダーがいなかったという不運もあったのですか。

それにしても、写真のブットさん、美しいデスネ。(^^;)

(3) The Jewel (p.32-33)

宗主国イギリスの かつての植民地インドへの分かち難い思いが、50年たった 今もあると綴られた文章で、とても興味深い内容でした。ただ、単語が難しく、 さっと流しただけでは わからず 結構 辞書を引きまくりました。(^^;)

タイトルは、宝石 とありますが、イギリスにとっては インドは まさに富める 国だったわけですね。その富を全部 搾取、収奪し尽くして その後 やっとインド の独立認めたというの 聞いた事もありますが。。。 支配されていた インドに人々 のイギリスに対する思いは どうなんでしょうか。 このMORRISが書いてるよう に、悪いこともあったが、すばらしい遺産も残してくれたと思えるのかしら。

この文章で一番興味もったところが、昔のイギリスの人たちのインド観です。植 民地支配がよくないこと。。と認識していたのは、ごく一部の知識人だけだったよ うですね。ほとんどのイギリス人は 遅れた未開の人々(インド人)に文明化された 価値観を授けることは 神より許されたことであり、一部高い教育を受け、裕福な インド人もいるということは知りながらも、 イギリスの支配は a sort of natural justice と思っていたという個所です。 もっとも、これも60年代までには???、progressive socialism(進歩社会主 義?)の浸透につれ、帝国主義は悪いものと認識され出したと ありますが。

気になったというか、わからなかった個所が 1つ ありました。 p。32左段の下から17行目あたりから。 宗主国と植民地の関係です。 フランスにとってのアフリカ。。。未だ、文化的、経済的 影響強く、軍事介入する 場合すらある。スペインにとってのラテン・アメリカ。。。影響の及ぼせる範囲。 Only the British, however, seem to be linked with a lost possession by a kind of mystical osmosis. イギリスだけが、もはや かつての輝かしき植民 地 インドに影響は及ぼせないということでしょうか、あまりにも 栄華を極めたか ら喪失感も またあるということかしら。 ここ、私にとっては、ミステリアスな文章で した。英語もムスカシイ。(^o^;)

Greeny



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