こんにちは。
今週のNewsweek から 面白かった記事5つ デス。
(1) THE SLAVS / Boo! You're Cured. (p.21)
Witchfraft is back in the former Soviet Union
witchcraft..魔術、呪術 のこと。これが 旧ソ連に戻ってきた!! (^^;) 短いですが、何とも 興味そそる内容でした。
昔は 医術も魔術だったのかしら。 そういえば、ムズカシイ病も 森の奥深くに住む魔法使いが わけのわからない薬を調 合して、それで奇跡が起こる。。。ぐらいにのイメージ ありますけど。 アハ、 ディズニ ーのアニメ だったかな。
この記事 前半では ベルラーシに住む65才の女性が呪文を唱えたり、魔法の言 葉を針で水の中に書いたりして、病を見ていく様子が書かれています。この呪文 は義理のお父さんから 引き継いだものらしく、なぜか医師も見放した人をも治 したと語っています。 どうやら この70年間にも及ぶ共産党支配のもとでも、この人々に伝承されてき た 古くからある healing spells は生き残ってきたということです。奇跡を信 ずるということですね。そして今、ロシア、ベルラーシ、ウクライナの人たちは 再び この民間療法? に関心が向きだしているようです。
こういった witch, warlock 魔法使い、黒魔術師?? は、ベルラーシの奥深く 昔 と変わらぬ 村村のほとんどにいる とあります。でも、これは やはり危険な響 きガある?? この4年間で 魔女狩りの様な、焼き殺されたり(witch-burning と あったので。。^^;)、殴り殺されたり といった事件も 報告されている とのこと です。 この黒魔術 大都市にも 広がってきているということで 犯罪絡みの事件も書か れています。どちらにしろ、人々を引付けずにはおかない ということですか。(^^;)
(2) ART / Van Gogh or No Gogh ? (p.23)
Scholars have new doubts about some multimillion-dollar paintings.
But they hope nobody's listening.
ゴッホの絵画は 彼の死後 とにかく非常に高い。 1990年のオークションで "Portrait of Dr. Gachet"に 8、250万ドル。 これまでで 最高の値段がついた 絵画のようです。 彼は絵を仕上げるのもはやく、10年間で2500もの作品を残したとか。 が、その内 どれが贋作かという内容。
欧米の有名美術館にある ゴッホの絵画のどれが偽物か、何百万とも言われるそ の価値もなくなるし、これまでの鑑定の信憑性も問われることになるわけで、影 響大ですが。。。どうも、疑問を投げかけた専門家たちも、マスコミに対しては、言 葉を濁しているようですね。X線で調べるわけにもいかず、鑑定には主観が入る わけで。ですが、たとえ 贋作にしても これまで 50〜80年間も 人々の鑑賞 にたえてきたものですから、それ自体 very good fake 芸術性の高い作品 ということです。
(3)* WORLD AFFAIRS / Return of the Rebel (p.24-31)
アルゼンチン生まれの 傑出した革命家、 チェ・ゲバラについて。
彼がキューバを去って、ボリビアでのゲリラ戦に失敗、射殺されて 今年は 30年。
今、商業主義の波にのって とにかく 人気あるようです。 若くして亡くなった
革命家は かっこいい ということですか。本が売れてるばかりでなく、ロック、
時計、服、スキー板と あらゆるものに 使われているとか。でも、このベレー帽
かぶった ゲバラ、そんなに 素敵ですか。う〜ん、どうも よくは わかりません
が。(^^;)
* The Last Stand (p.30)
ゲバラがボリビア政府軍につかまり、射殺されるまでの 最後の様子。
本 "Companero: The Life and Death of Che Guevara" からの抜粋です。
(4) U.S.AFFAIRS / RACE/ South Toward Home (p.34-36)
今 アメリカで また黒人の大移動が起こっているようです。 かつて 1940〜1970に差別のきつい南部をあとにした黒人たち、500万。 その辛い苦い思いの残る 故郷 南部へと 戻りつつあるとの内容。 1970年代半ばには 僅かだったのが、今1990〜1995には 80年代に比べても92 %アップ。2010年までには 1940年以降 南部から出ていったアフリカ系アメリカ 人の半数以上が 南部諸州に 舞い戻ることになるのではないかとの 予測もある ようです。
理由は 様々。いくつか例が紹介されていて、これが 読む価値アリ かな。 南部といえども 広く その地域によって 事情は 違うのでしょうが、。。。
ただ 大半が選ぶのがアトランタ。 ここは黒人のみならず 白人も 惹き付ける ビ ジネスチャンスの ある所。経済発展も めざましいもの あるのかしら。北西部 に いるよりも 可能性がある、黒人が多い、黒人が多種多様な仕事についており 安全、生活しやすい ナドナド。。。 当然、戻っていく主流は 25〜45の中流階級、 プロフェッショナル ということ。 北部の郊外、ここは 白人たちにとっての安全なる地、そこでは なかなか integrated black-white suburbsができない、だが 南部では それも可能かもし れない。。。という点 印象に残りました。
ただ 総じて、南部の黒人たちの生活水準 低いのかな。でも この逆流によっ て、さらに 新しい New South が 作られていくことに なるのでしょうか。 やはり ここ Deep South が 彼らのルーツ。 2000年を前にして、確かに 今 ひとつの 転換期なのかもしれません。
(5) OPINION / THE LIMITS OF THE LAW (p.41)
Robert J. Samuelson によるオピニオン記事。 私には むずかしいものでしたが、とても興味深い 内容でも ありました。
Walter Olson の本
"The Excuse Factory: How Employment Law Is Paralyzing the American Workplace"
を紹介しながら、今のアメリカのemloyment law の存在により いかに 職場が
毒されているかを論じたもの。
その雇用法というのですか。、3つ 挙げられています。
* Civil-rights laws ...職場での人種、性、宗教などによる差別を禁ずる
* The Age Discrimination in Employment Act of 1967
...年令による差別 そして (ほとんどの)強制的な退職を禁ずる
(でも、この前で、企業は 個人を首にすることできなくなったが、1990年代に
なると downsizingという名のもとで、競争に生き残るため 大量解雇は でき
る。。。とのくだりも あります。 )
* The Americans With Disabilities Act of 1990 ... "physical or mental
impairment" 肉体的、精神的障害ある労働者のために "reasonable
accommodation" つまり 職場における設備も整えていかねばならない、それを求
める法 のようです。
この法自体は 日本からしたら うらやましい限りです。 また これは アメリカに人たちが 長年かけて勝ち得てきたものなんですよね。 ただ、Sexual harassment にしても 規定が あいまいで、かえって企業側は 絶 えず プレッシャーにさせることとなる と言っているようです。とにかくここ 数年 職場での雇用に関する 訴訟が 非常に多く、それの与えるダメージも大きく、 影響甚大なものが あるということ。 確かに 個人的不満が 職場で差別を受けたとして 訴えられるケースも 出て来る わけですか。以前、訴訟社会の弊害。。。というの 読んだ気もしますが。。。
この文章 最初のあたりも 面白かったのです。 アメリカ国民のもつ幻想の一つが すべての不公平、社会的に不備な点は 法を作 ることによって、正すことができると思うこと。 それで、禁酒法を引き合いにだ してくるのです。(^^;)
もっとも、よく読み取れてないので、取り違い あるかもしれません。
Greeny
Greenyさん、おはようございます。
Newsweekの今週号はぱらぱらめくったら、面白そうなのが10個ほどありまし た。しかもみんな長そう。今日中にUP出来るかどうか少し心配しましたが、ど うにかできそうです。
>>(1) THE SLAVS / Boo! You're Cured. (p.21)
>>Witchfraft is back in the former Soviet Union
>>
>>witchcraft..魔術、呪術 のこと。これが 旧ソ連に戻ってきた!! (^^;)
>>短いですが、何とも 興味そそる内容でした。
>>昔は 医術も魔術だったのかしら。
この記事なかなか面白いですね。人の心はどこでも同じ、私の周りでも似たよ うなことをときどき聞きます。それに最近の子供も、昔と比べたらこうした魔 法とか魔女を信じている傾向が強いような感じです。しかしMazheikaさんの言 葉、I don't know how these spells work or what they mean.は面白い。こ れは私は魔法の深遠さは計り知れないというより、単純にどうして聞くのか魔 女自身も知らない、と取ったのですが。えらく素朴な魔女です。(^^; but they have cured people the doctors have given up on. こうした人柄が心 をなごませるのかもしれません。本人はただおじいさんから昔語りみたいに聞 いたのを実行しているわけですから、本当に聞くのかといわれても困るでしょ う。私はそんな感じで読みました。
ところで2段落の最初の言葉、Double, double, toil and trouble これがまじ ないの言葉なのでしょうか。
>>こういった witch, warlock 魔法使い、黒魔術師?? は、ベルラーシの奥深く 昔
>>と変わらぬ 村村のほとんどにいる とあります。でも、これは やはり危険な響
>>きガある?? この4年間で 魔女狩りの様な、焼き殺されたり(witch-burning と
>>あったので。。^^;)、殴り殺されたり といった事件も 報告されている とのこと
>>です。
ここに書かれているベルラーシの山奥の人々にはロシア革命もスターリン独裁 もペレストロイカも影響がなかったのでしょうか。そうとも思えないのです が、しかし案外表面的変化に関わらず、学校教育やあらゆる思想教育も役にた たなかったのかもしれません。
>>(2) ART / Van Gogh or No Gogh ? (p.23)
>>Scholars have new doubts about some multimillion-dollar paintings.
>>But they hope nobody's listening.
私はこれは2枚の写真だけを見ました。偽物とされている方が、本物らしく思 いました。 (^o^;
>>(3)* WORLD AFFAIRS / Return of the Rebel (p.24-31)
>>アルゼンチン生まれの 傑出した革命家、 チェ・ゲバラについて。
>>彼がキューバを去って、ボリビアでのゲリラ戦に失敗、射殺されて 今年は 30年。
私もじっくり読んでみました。なかなか興味深かったです。
>>(4) U.S.AFFAIRS / RACE/ South Toward Home (p.34-36)
>>
>>今 アメリカで また黒人の大移動が起こっているようです。
>>かつて 1940〜1970に差別のきつい南部をあとにした黒人たち、500万。
>>その辛い苦い思いの残る 故郷 南部へと 戻りつつあるとの内容。
Greenyさんが書いていることにあまりつけ加えることもないのですが、本筋に 関係のないことを書いておきます。この記事の記事のRayfords夫妻は退職教師 ですが、南部ではまだ自分たちが年寄りの識字教育なんかの活動を通じて南部 ではまだ自分たちが必要とされていることを実感しているようですね。しかし きっかけの1つには89年に小学6年生がカフェテリアで刺されたことと自分の生 徒が、武装して教室に来たことのようです。教え子が銃を持ってきていること に気づきもしなかったことは、ショックだったようです。
そして黒人の野心のある若者はaffirmative actionの廃止をものともせずにや ってくるとあります。Georgiaでも廃止されたのでしょうか。
>>ただ 総じて、南部の黒人たちの生活水準 低いのかな。でも この逆流によっ >>て、さらに 新しい New South が 作られていくことに なるのでしょうか。 >>やはり ここ Deep South が 彼らのルーツ。
Rayfords夫妻が移り住んだHolmes Countyの1人あたり所得が$6000とあります から、確かに低いのでしょう。流れは確かに変わっている。もう後戻りはな い。
>>(5) OPINION / THE LIMITS OF THE LAW (p.41)
>>
>>Robert J. Samuelson によるオピニオン記事。
>>私には むずかしいものでしたが、とても興味深い 内容でも ありました。
この記事は今週の華やかな記事の中ではひっそりとしていて、私のチェックの 中から外れていました。(^^; 今はGreenyさんの解説で我慢しておきます。
さて私が面白いと思った5つの記事です。
1. Return og the Rebel (p.24-31)
2. South Toward Home (p.34-36)
3. Naked Before the World(p.50)
4. Boo! You're Cured.(p.21)
5. Least Worst (p.18-19)
あとカンボジアの記事とか、北朝鮮の記事とか読んでいます。ただ火星の記事 や、p.22のOPINIONをチェックしたものの未読のままです。Greenyさんとは1と 2と4が同じです。主要記事は一致しています。
私のBest Fiveについての感想のつけ加えです。
1. Return og the Rebel (p.24-31)
私がゲバラの名前を知ったのは、彼が死んだという報道を聞いたときだったと
きだと思います。だから彼の生前の考えにそんなに影響を受けたとも思えませ
んが、やはりなつかしい名前です。カストロと袂を分かって、世界革命・永続
革命の道を求めて南米の地をさまよい続けたゲバラ。この記事は7人の遺骨の
うちNo.2がゲバラの遺骨と確認されたところから始まっています。生前最後の
写真の服装と、死後切断された両手が決め手だったようです。頭蓋骨を確認す
る前にキューバの科学者は頭をたれて尊敬の念を表した。周りに集まったジャ
ーナリストや村人たちの一瞬の沈黙の中、頭蓋骨をおおっていたジャケットが
取り除かれるとき、キューバの科学者たちはすすり泣いた。30年間Guevaraの
地に埋もれ、村人たちからは聖人扱いされていた彼の最後がこうして明らかに
なった。
しかし時代が彼の時代と大きく変わったのも事実。当時の理想がことごとく裏 切られた中で、若くして死んだゲバラに無私無欲で権力を求めず己の理想殉じ たヒーローを見ているのかもしれない。彼が聖人であったはずはなく、フロリ ダのキューバ亡命者にとっては悪人に等しいにもかかわらず。もう彼がめざし た理想は崩れ、彼の思想そのものさえも商品になってしまう。資本主義の本領 ここに極まるという感じです。彼は今大人気のようですが、日本ではどうなの か。多分若者は知らないと思うのですが、マルコム Xの例もあることですし、 Holywood映画化の話もあるようですから、そうしたら一気に人気が出 るかもしれません。
しかしゲバラは優しかったのか。Che Liteとかいわれ、キューバではまるでキ リストのように救い主の役割をになわされている彼。キューバでは銃を持った ゲリラのイメージは禁止され、その批判さえも許されず神聖化されているとい われる彼。こうしたことは彼が望んだこととは思えないのですが。
P.28の記事は遺体が葬られていた土地のゲバラのイメージ。生前は多分憎まれ ていた彼が、死後なぜSaint Ernestoとまで呼ばれて、神聖視されるのか。磔 のキリストのイメージとも重なる、村人にとってのゲバラの半裸の血を流した 遺体。遺体をキューバに持ち帰られたことの不満も一部はあるようですが、こ れからもおそらくゲバラの伝説は残っていく。
p.30-31の記事は死の瞬間を彼の伝記から取っています。逮捕される直前の言 葉はいろいろ伝えられているようですが、処刑される直前の言葉は多分この通 りだったのでしょう。ボリビア政府は法を無視して処刑したようです。いろい ろあります。この前のペルーの出来事を思い出しました。犯人の処刑はもちろ んのこととして、あの事件では、日本大使館が盗聴器をあちこちにとりつけら れていて、30分間のほとんどはその処理に追われていたというのが、少し驚き でしたが。
3. Naked Before the World(p.50)
将来は自分の健康状態が見知らぬ他の人に知られてしまう、という記事です。
AIDsとか性病、妊娠中絶などあまり人に話したくない過去の病気までもが、知
られてしまう。医者や病院に蓄積された個人の医学情報が一データベース化さ
れた時、こうしたことは起こる。今でもComputerを使って書かれているデータ
を、書式の一元化を図る計画があるようです。もちろん利点もあるが、プライ
バシーの侵害という重大な結果ももたらす可能性がある。自分で自分のデータ
は守るしかないといわれても、これはなかなか難しそうです。
5. Least Worst (p.18-19)
歴代のイギリスの首相を苦しめてきた北アイルランド問題。さっそくブレア首
相も直面したようです。どうやらプロテスタントなどのUrange Paradeが行わ
れたようで、3日間いろんな騒動が起きているようですが、どうやらこれは
Least Worstとか。少しくらいの騒動ではお互いにもう驚かないようです。し
かしコースを代えたりしたくらいじゃダメなようです。北アイルランド問題に
は解決策はない、処理出来るものとして考えることが大切だということのよう
です。紛争はなくならないが、取り返しのつかないうちに処理すればよい、と
いうことでしょう。そのノウハウを獲得できるようなら、今回のleast worst
outcomesも無駄にはならないということのようです。
今週のNEWSWEEKはTIMEとは、火星を除いて重複した記事がなく助かりました。 しかしTIMEはどれを選ぶか悩みそうです。 (^o^;
YUKI
YUKI さん、こんにちは。
>しかしMazheikaさんの言
>葉、I don't know how these spells work or what they mean.は面白い。こ
>れは私は魔法の深遠さは計り知れないというより、単純にどうして聞くのか魔
>女自身も知らない、と取ったのですが。えらく素朴な魔女です。(^^; but
>they have cured people the doctors have given up on. こうした人柄が心
>をなごませるのかもしれません。本人はただおじいさんから昔語りみたいに聞
>いたのを実行しているわけですから、本当に聞くのかといわれても困るでしょ
>う。私はそんな感じで読みました。
私も この言葉は意外でした。 ただ、私は魔女とか黒魔術など 知らないせいもあるけど、信じたいとは思いません。 でも、エスパーみたいな能力が ほんの一部の人に 備わっているかもしれないよ うに、人を それから 病を癒す能力が備わった人も いるんでしょうね。そうい った意味で 奇跡は 信じたいです。 あっと、でも だからといって、特定の宗教なり 信じたりするのも 嫌ですが。 もっとも、それは 別にしても、前向きに生きる人は 末期癌でも 持ち直すと か、笑いの効用とか よく聞きますから、精神的なものも 大きいのでしょうね。
Greeny