NEWSWEEK 97/7/7 BEST FIVE


みなさん、こんにちは。Newsweek July 7の中で、私が面白いと思った記事で す。今週は中国特集号ですが、私はまず2つの記事を読んでみました。

1. Patriotic Games (p.33)
中国歴史の知識を復習しているような感じの記事でした。まず確認しておき たいのはnationalism is patriotism without nobility. という書き出しの文 でも分かるように、nationalismに否定的意味あいが、patriotismには肯定 的(?)なものがあるのかということでした。私はこんなことは考えたことはな かった。もちろんchauvinismとかzealotという言葉は知っていますが、 nationalismにはプラスないしは中立的なイメージが強かった。

この記事は中国が2つの道のどちらを取るのかを問うています。大体は読みや すい文だと思います。2、3知らないというか、中国名の英語表記のせいか思い つかないというのもありますが。しかし将来の中国が誰を自国の英雄モデルと して採用するかというところは少し面白かった。毛沢東、老子、孔子、孫文ま では分かるとしても、Hong Ciu-quan, Taiping Rebellion, Qin Shin Huang Diは知らなかった。最後は万里の長城を作ったとあるから始皇帝かな。辞書で 調べたら、最初のは洪秀全、太平天国の乱でした。孔子・老子までさかのぼる ことは無いと思いますが。まず老子は絶対ないでしょう。国家原理を否定した 人だと思いますから。

はたして中国がいうように、覇権を求めず小異を捨て大同を求めることになる のでしょうか。

2. The Hidden Hand (p.20-21)
これは香港の中国復帰が、必ずしもうまく行かないだろうということのようで す。1949年の上海の教訓を思い出せといわれても、ちょっと・・・書かれてい る内容は、トロッキーが出てきたり、一昔前の文献のような感じもしなくはな いですが。書かれている内容は、香港政庁や香港警察に共産党員協力者がいる とか、当たり前のことだと思うのですが。この人香港が台湾のように、本当に 自分で独立の道を歩んでいけると思っているのかと不思議に思いました。香港 は本国中国と宗主国イギリスの駆け引きの材料に過ぎなかった、と私は思って いますが。その繁栄も大国の思惑の中でつかの間だけのもの。まあ中国は金の ガチョウを殺すようなことはしないでしょうし、中国自身が急速に変わってい く。もしかしたらEconomistの記事にあったように、中国の将来のモデルにな るかもしれない。しかしやはり自分の力で自分の運命を切り開けない、決める ことが出来ない、というのははかないものという感じはします。意地悪な見方 でした。

最後の北京と暗黒街の結びつきは面白かった。

3. What If There Weren't Any Clocks to Watch (p.12B)
2000年シリーズです。「とき、じかん」にまつわる話題をいろいろと書いてい ます。新しく出版された本の紹介ですが、時計とか時間のことを、しばし楽し むのもいいと思います。いろいろエピソードもありますし。しかしフランス革 命の新暦は、テルミドールとかいろんな月が事件につくので知っていますが、 スターリンの時代のは知らなかった。スターリンのもと、11年間1週間5日とか 6日とかで過ごしたとありますが、まさかこれは労働日のことじゃないですよ ね。本当に1週間は5日か6日だったのでしょう。時をも支配できるとすれば、 このうえない権力を感じることが出来るのかもしれない。しかし最新の原子時 計はとても正確なので、100万年に1秒も狂わないとか。地軸が変化しても大丈 夫なのかな。

4. On the Net, Anything Goes(46-48)
先週は重要な裁判があったので、各誌その記事をいろいろ載せています。 NEWSWEEKはMainをインターネットポルノについて書いています。一応Internet はラジオ・テレビではなく、印刷物と同じ表現の自由が保障されたようです。 しかし青少年の保護対策もいろいろ講じられるようです。V-chipに似たものも 考えられているらしい。下の囲みでは他の判決について書いています。自殺幇 助の是非は州法で決定できる、とここでは書かれています。だから必ずしも自 殺幇助の禁止ではなく、それを禁止しているN.Y.とワシントン州の合法性を確 認したに過ぎない。もし自殺幇助を認める州法が出てくればそれも合法という ことです。しかしそれを認めている唯一の州オレゴンの11月の住民投票、前向 きのフロリダの法律制定には影響を与えそうです。アメリカの州政府の権限は かなり強い。dual sovereigntyシステムというようです。

5. Rupert's Team (p.50-51)
Rupert Murdockが最近大活躍しているようです。メディア界の帝王になろうと しているのか、テレビ局は次々に買収し、ドジャースも買収したし、特にスポ ーツ関係ではCNNのTurnerや、最近はDisneyのESPN相手に激しい争いを演じて いる。スポーツ番組の魅力は特によく分かっているようです。しかし WallStreetには厳しい見方もあるようです。あまり業績が上がっていない。こ れには短期の利益を犠牲にして、長期計画を優先させているからだと反論して います。児童・子供部門に力を入れているのも、将来彼らが将来はteensにな りそのあとはyoung adultになるから、今からbrand loyalityを植え付けてお くのだそうです。しかし生き馬の目を抜くこの業界にあって、はたして思惑通 りに勝ち残れるのか。Turnerとの争いはHolyfield vs. Tysonの世紀の一戦に 例えられていますが、どっちがどっちなのでしょうか。

あとp.52のクストーの記事と、p.44-45のアフリカの記事を読みました。中国 関係の記事をもう少し読んでみたいとは思っているのですが。

YUKI



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