NEWSWEEK June 9 Best Five



みなさん、こんにちは。

NEWSWEEKのJune 9より私が面白いと思った記事です。

1. The Iron Lady Is on the Spot (p.10-15)
香港のChief Secretary、Anson Chan女氏のInterviewを混ぜた特集記事です。 記事を読んでみると、この人は総督に次いで、No.2のようです。返還後もC.H. Tungのもとで、No.2として残るようですしすごい人なんですね。私は聞いたこ とがありませんでした。そういえば、香港の記事はあまり読まないので、C.H. Tung氏や、映画俳優の名前しか思いつかない。

香港市民は、返還後も自由が保障されるかどうかは彼女の動向にかかっている とみているようです。忠誠心ではなく原則が大事だと言い切っていますし、あ まり肩書きに未練はないようですから、中国政府が返還前に言っているのとは 違う言動を取り出したら、彼女が鉱山のカナリヤの役割を果たすだろうと言う ことです。

しかし記事を読む限りでは、新しいボスC.H.Tung氏との関係は複雑です。特に お互いをとりまいている人々の思惑がいらぬ摩擦を生むかもしれません。

なおNEWSWEEKは香港問題に限って、過去の記事及び今回のAnson Chanとの独占 インタビューの全文を収めたHPを開いています。香港の歴史とか、いろんなこ とも載っています。

http://www.newsweek-special.com.

2. Who is to Blame for Stealing a Generation (p.17)
genocideとまでも言われるオーストラリア政府のaboligineの子どもたちの強 制的略奪を扱っています。1910年から1970くらいまでに、数万人の原住民の子 どもたちが家庭から強制的に引き裂かれ、教会などの施設で育てられたという ことです。もちろん彼らのidentityをなくすためにです。しかしオーストラリ アは過去200年、彼らを略奪してきたはずですが、政府は過去の政府がやった こととして謝罪も補償も拒んでいるようです。それどころか土地政策では逆戻 りしている。以前読んだPaulin Hanson女史が最後の方で、出てきますがこの 人また元気が出てきたのでしょうか。

3. Ladies' Man (p.18-19)
イランの新大統領Khatami師を選んだのは、女性若者中心だったということ は、報道されていました。69.7%の支持率ですから、ほとんどの国民から支持 されたと見るのが妥当でしょうが、その背景についてふれています。イランで は15才以上に選挙権があることは初めて知りました。若者が外国の情報に飢え ていることは、当たり前でしょうが、イランでも田舎でもアメリカは大分人気 があるようです。公式発表とは大分違いますね。もっとも私は、今朝どこかで アメリカ人は世界では嫌われているという記事も読みました。意味が違うので 混同してはいけませんが、建て前と本音の使い分けは、多かれ少なかれどこに でもあるのでしょう。

4. Pray for China (p.40-41)
中絶問題等に熱心だった宗教団体、The Family Research Councilが突然中国 問題に関心を持ち出してきたようです。中国でキリスト教徒が弾圧されている ということで、最恵国待遇の撤廃をクリントン政権に働きかけているようで す。どうも共和党やAFL-CIOにも仲間を見いだして、元気のようですが、少し 的外れかなと言う気はします。中国政府が完全な宗教の自由を認めていないの は、司教の任命制などでも明らかですが、これはローマ法王と中国共産党とい う2人の主人のどちらに忠誠を尽くすか、すなわち政治と宗教の問題が絡んで いるのでしょう。主義・イデオロギーが絡まなければ、もともと中国人はとい うか、漢民族は宗教には寛容だと思うのですが。それに締め付けは緩やかにな っているでしょうし、実状を知っている人の大半はこのFRCの活動を疑問視し ているようです。「中国のキリスト教は使徒の時代に似ている。迫害は教会の ためにはいいことだ。ワシントンでも政治的キャリアを築いていくのに役にた つ」少し皮肉な言葉です。

5. Dreams of Empire (p.44-47)
BBCの変貌ぶりを扱っています。CNNに対抗すべく、BBC Worldが今年の末には アメリカのケーブルでも見れるようになる。関連組織を一堂に集めるStage 6 も来年は完成するようですし、さらに総合的なメディアになるのでしょう。p. 46の右段に、NHKのように国民の受信料にばかりは、頼ることが出来ないの で、今はわずかしかない広告収入を求めて、アメリカに進出するというような ことも書いてあります。しかしAnson Chan女史の記事でも、アメリカ英語とイ ギリス英語の反目みたいなものが書いてありましたが、BBCはアメリカではア メリカなまりで放送するのでしょうか。まさかとは思いますが、地域化という のが流行のようですし、BBCもそういった方向に組織替えしたようですから、 少し気になります。

アメリカ関連の記事は、Paula JonesとMcVeignの有罪評決はいずれのNEWS誌でも 大きな扱いのようですね。私はあとAfghanistan情勢に関心がありました。

YUKI


YUKI さん、こんにちは。

Newsweek まだ よくは読んでないのですが、とりあえず 書いておきます。 今週は、なんか長いの書く自信ないし、明日 忙しい。 母の日 終わったけど、親孝行してきます。 "English Patient" 見に行く予定で。(^^)v

YUKIさんのBest Five...1のAnson Chan女史のカバーストーリー以外は 読もうと思って た記事でした。でも、わかりやすいコメントがあるので、パスするかもしれませ ん。(^^;)

>2. Who is to Blame for Stealing a Generation (p.17)
>genocideとまでも言われるオーストラリア政府のaboligineの子どもたちの強 >制的略奪を扱っています。1910年から1970くらいまでに、数万人の原住民の子 >どもたちが家庭から強制的に引き裂かれ、教会などの施設で育てられたという >ことです。もちろん彼らのidentityをなくすためにです。

この記事は 読んでました。とてもショックな内容でした。 1970年までに、 先住民の子供たちの1/10〜1/3が親から引き離されたという ことですよね。施設では精神的、肉体的にも虐待され、安価な労働力として使わ れたと。で、今は先住民は 全人口の1%ですか。もともと いくらぐらいだった かの記述ガないので、正確なところは わかりませんが、ホント、 genoide の言葉が ピッタリ。

オーストラリア。。。観光地としての イメージ、あと最近 アジアになった? しか 知りませんでしたけど。やはり、相当極右的思想が残っているのでしょうか。最 後にのっていた 極右団体の主張読むと 恐ろしい気がします。でも、1%だと大き な声には ならないのでしょうね。

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あと、私が興味もった記事。 アメリカ Paula Jones の記事は 読むだろうと思います。ミーハーだから。(^^;) あと、小さい記事。

* MEXICO/ Hopeful in Tijuana (p。21)
アメリカの人たち、通常の治療じゃあき足らず、alternative therapies 求め て、国境超えて、メキシコ Tijuana に行くのが流行?になっているようです。保 険の適用もなく、ほとんど まともな規制もないところで、危険もあるだろう に、やはり みな 救いを求めるのかしら。 とにかく、ここでの治療後 亡くなる ケースも記事の中で書かれているようです。

* ARMS/ Jackpot in the East (p.29)
NATOに東欧のハンガリー、チェコ、ポーランドが参加するということで、戦闘機 はじめ レーダーなど西側諸国による売り込みが盛んなようです。 そういえば、NATOは軍事機構でしたね。今、思い出した。 でも、いくらもとある戦闘機が老朽化してるとはいえ、国内の経済の方はどうな んでしょうかね。それとは、話は別なのかしら。(^^;)

* BANKING/ Switzerland's Reckonging (p.43)
スイス銀行の守秘義務と秘密口座、。。。は もう過去の話? スイス銀行が設立した ホロコーストの犠牲者に補償するための 基金1億ドル。 これだけでは 収まらないミタイ。(^^;) 世界各地から 不法なお金が預けられているということで、訴訟を考慮中とか。 今はナチでなく、麻薬のお金、新コンゴから追い出されたモブツなど独裁者の資 産が隠されているわけですね。 "If the Jewish community can win this battle, why not us?"というわけで す。(^^;)

* Tying the Knots (p.53)
愛のない結婚について。 New York からは、不法移民が永住権 求めて、 Green card 欲しさに。 New Delhi からは 親の決めた結婚。

Greeny


Greenyさん、こんにちは。

>>母の日 終わったけど、親孝行してきます。
>>"English Patient" 見に行く予定で。(^^)v

いいですね。楽しめましたか。こちらはどうやら、1日中雨。予定されていた いくつかの行事も中止。

>>この記事は 読んでました。とてもショックな内容でした。
>>1970年までに、 先住民の子供たちの1/10〜1/3が親から引き離されたという
>>ことですよね。施設では精神的、肉体的にも虐待され、安価な労働力として使わ
>>れたと。で、今は先住民は 全人口の1%ですか。もともと いくらぐらいだった
>>かの記述ガないので、正確なところは わかりませんが、ホント、 genoide の言葉が
>>ピッタリ。

私ももともとの原住民の数は気になったのですが。ただ20世紀ですから、少し は人道的になったのかな。大分日本の残虐さも批判していたようですし。歴史 を見てみたら、もっとひどいですから。もっとも各国とも歴史の恥部はあるの ですが、問題はそれをいつまでも引きずるかですね。

>>あと、私が興味もった記事。
>>アメリカ Paula Jones の記事は 読むだろうと思います。ミーハーだから。(^^;)
>>あと、小さい記事。

私は大分前に、詳しく読んだし、事件そのものには関心があったけれど、手続 き的なことは興味ないからどうでしょうか。

>>* ARMS/ Jackpot in the East (p.29)
>>NATOに東欧のハンガリー、チェコ、ポーランドが参加するということで、戦闘機
>>はじめ レーダーなど西側諸国による売り込みが盛んなようです。
>>そういえば、NATOは軍事機構でしたね。今、思い出した。

この3国の話は最近読んだばかりです。それに3国とも私は結構興味を持ってい る。関心ある人物も多い。ポーランドのヤルゼンスキー元将軍なんかは、私は すばらしい人物だと思っています。一時私はこの人の強さにほとんど感動さえ したことがあります。

>>* BANKING/ Switzerland's Reckonging (p.43)
>>スイス銀行の守秘義務と秘密口座、。。。は もう過去の話?
>>スイス銀行が設立した ホロコーストの犠牲者に補償するための 基金1億ドル。
>>これだけでは 収まらないミタイ。(^^;)

私も少しは読みかけたのですが。スイスの立場も相変わらず苦しいのですね。 しかしモブツの隠し財産はわずかしかないとかいう話も最近読みました。どう なっているのでしょう。

>>* Tying the Knots (p.53)
>>愛のない結婚について。
>>New York からは、不法移民が永住権 求めて、 Green card 欲しさに。
>>New Delhi からは 親の決めた結婚。

私もこれは読んでいて、Best Fiveに選ぶ予定の記事でした。つい忘れて、後 から気づきました。

YUKI


YUKI さん、こんにちは。

>この3国の話は最近読んだばかりです。それに3国とも私は結構興味を持ってい
>る。関心ある人物も多い。ポーランドのヤルゼンスキー元将軍なんかは、私は
>すばらしい人物だと思っています。一時私はこの人の強さにほとんど感動さえ
>したことがあります。

ポーランドのヤルゼンスキー元将軍 て、どんな方なんですか。? ワレサぐらいしか 知らないのでした。(^^;) ポーランドと言えば、教会の力が強い。。。というのを最近 見たぐらいかな。(^^;)

Greeny


Greenyさん、こんにちは。

>>ポーランドのヤルゼンスキー元将軍 て、どんな方なんですか。?
>>ワレサぐらいしか 知らないのでした。(^^;)
>>ポーランドと言えば、教会の力が強い。。。というのを最近 見たぐらいかな。(^^;)

名前は確かにこうだったと思うけど・・・ (^^; ポーランドで、連帯が力 を持ったときソ連の介入を恐れて、戒厳令を施行した大統領・軍人です。

私はいつから、彼のことに興味を持ったか覚えていません。多分朝日ジャーナ ルにあった「ノンフィクション大賞」とかなんとかいうコンテストで今井一と かいう人が書いたルポルタージュを読んだ頃からかもしれません。この中で妙 に印象に残ったのです。カトリック教徒(多分)でありながら、共産党員で軍の 最高指導者。国民の意向を無視して大統領として戒厳令を施行した人物。冷戦 崩壊後下手すると、チャウシェスクやホーネッカーの運命が待ち受けていたか もしれない人物。実際彼の裁判を要求する声は高かったようです。

私にとって、彼は自分の真意を隠したまま、おかれた運命の中で最善を尽くそ うとしている人物の象徴でした。たとえ、信条はワレサと同じでも、ポーラン ドのことを考えれば、同調することは出来ない。私なぞには想像もできない指 導者の苦悩を感じました。ポーランドがチェコの悲劇を味わわなかったこと、 これは彼の業績だと思います。いつも黒目がねをかけていて、自分の表情を読 みとれないかのように振る舞った彼。私はポーランドの記事を読むとき、いつ も気になっていました。

しかし大分前の朝日新聞で、その後のポーランド国民の彼に対する感情が変わ っているのを知りました。彼がとった政策は正しかったと認める人たちが、現 在では過半数を超えているようです。かつて彼によって逮捕された連帯員も、 もちろん例外はあるとしても、彼のことを今でも憎んでいる人は少ないようで す。身辺が清潔で、権力の中枢にいながら、私腹を肥やすず、権力を乱用しな かったことも大きな原因のようですが。私はこれを読んだときほっとしまし た。

あとはかつてのチェコのドプチェクも印象的でした。この人も有名でしたし、 ワルシャワ機構軍のチェコ侵入前に、国民に当てたメッセージも感動的でし た。もっともこれは大分時間がたってから、衛星放送で放映されたのを繰り返 し見たもので、事件当時には見た記憶はありません。ハンガリー動乱はさすが に知りませんが、これら諸国は歴史上大国に蹂躙されてきた諸国です。民族滅 亡の危機に貧して、生き延びてきた。私も人並みに判官贔屓でしょう。(^o^;

YUKI


YUKI さん、こんにちは。

#4907 泥臭い学問 (^^;)のお話 ありがとうございました。 でも、こちらの方で書きたかったので。

>>>ポーランドのヤルゼンスキー元将軍 て、どんな方なんですか。?
>>>ワレサぐらいしか 知らないのでした。(^^;)
>
>名前は確かにこうだったと思うけど・・・ (^^; ポーランドで、連帯が力
>を持ったときソ連の介入を恐れて、戒厳令を施行した大統領・軍人です。

あの、ワレサの連帯を押しつぶした張本人でしたか。 何となく、連帯が力得て、 長いこと 非合法にされて。。。このことは 覚えています。 でも、それが。。。

>たとえ、信条はワレサと同じでも、ポーラン >ドのことを考えれば、同調することは出来ない。私なぞには想像もできない指 >導者の苦悩を感じました。ポーランドがチェコの悲劇を味わわなかったこと、 >これは彼の業績だと思います。いつも黒目がねをかけていて、自分の表情を読 >みとれないかのように振る舞った彼。

そういう意味もあったとは 知りませんでした。 その頃、なんとなくテレビ見てるぐらいでしたし。 アアト、でも それでしたら すごく ヒロイック ですよね。

チェコの悲劇って、プラハの春 ですよね。 プラハの町が戦車で蹂躪される映像は 何回かテレビで 見たせいでしょうか、ソ 連時代のこと 疎い私にも 強い印象があるのです。「プラハの春、モスクワの冬」だ ったかな、それとも逆だったかな、よく覚えてないのですが、 この本 読もうと 思いながら、 ずっと手元に置いていて 果たさず、震災で どこかに 行ってしまい ました。もしかしたら、あまrにも ぼろくて、自分で 捨てたのかも。

でも、今 チェコスロバキアは もう ないのですか。 何となく、今まで 忘れていました。(^^;)

Greeny


Greenyさん、こんにちは。

>>あの、ワレサの連帯を押しつぶした張本人でしたか。
>>何となく、連帯が力得て、 長いこと 非合法にされて。。。このことは 覚えています。
>>でも、それが。。。

はい、あの張本人です。人気がないでしょう。悪役ですから。(^^;

>>>たとえ、信条はワレサと同じでも、ポーラン
>>>ドのことを考えれば、同調することは出来ない。私なぞには想像もできない指
>>>導者の苦悩を感じました。ポーランドがチェコの悲劇を味わわなかったこと、
>>>これは彼の業績だと思います。いつも黒目がねをかけていて、自分の表情を読
>>>みとれないかのように振る舞った彼。
>>
>>そういう意味もあったとは 知りませんでした。
>>その頃、なんとなくテレビ見てるぐらいでしたし。
>>アアト、でも それでしたら すごく ヒロイック ですよね。

もちろん、これは私がそう思っているだけです。実際私もこう考えるようにな ったか、よくは覚えていないのです。そんなことを書いた文章をいくつか読ん だからかもしれませんが。しかし冷戦後崩壊直後、周囲から無視されてなぜ国 民は分かってくれないのだという愚痴をつぶやいていたという記事も読んだこ とがあります。(^^;

>>でも、今 チェコスロバキアは もう ないのですか。
>>何となく、今まで 忘れていました。(^^;)

この両国はえらく簡単に分かれてしまいましたね。外から見ているとあっさり したものでした。しかし分離独立のケースとしては一番模範的でしょう。(^ ^;

YUKI



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