NEWSWEEK (97/4/28) Best Five


みなさん、こんにちは。

Newsweek April 28から、私が面白いと思った記事です。

1. The banana wars (p.22-25)
カリブの小国がバナナをめぐってアメリカと対決しているという記事です。ど うやらEUとアメリカの貿易戦争のとばっちりを食らったというか、冷戦集結で カリブ諸国の持つ地政学的重要性が薄れたというか、それにNAFTAのおかげて アメリカへの輸出が減ったとか、アメリカの政策に小国が翻弄されている感じ です。banana republicがぴったり当てはまるこれらの国ですが、単一産業 に、しかもバナナ産業という農業に頼らなくては生きていけないこれらの国で すが、全部地図を見ても小国です。キューバと砂糖の関係を思い出しますが、 カリブ諸国から見たら、キューバは大国です。 (^^;

しかし元々の発端はヨーロッパで優遇されていたこれら諸国のバナナに対して アメリカのそして世界のバナナ業界を牛耳る3大会社の1つChiquitaがアメリカ 政府を動かしWTOに提訴したことです。来週あたりに出される報告ではどうや ら、Chiquitaに有利な報告が出されるようで、そうするとヨーロッパで8%のシ ェアを占めているこれらの諸国のバナナは他の中南米の国のバナナと比べて価 格が高いからから、太刀打ちできないのでしょう。国の唯一の(国によっては アパレル産業もありますが、これもNAFTAのおかげでメキシコから奪われてい るようです)基幹産業がだめになり経済・社会・政治がすべて崩壊するという 恐れがあるようです。

生き残るためには、麻薬でもなんでもやるからアメリカに跳ね返ってくるぞと 脅しているようです。 (^^;   混乱続くアルバニアでは、生き残るとい う名目のもとに保管されていた銃が大量にどこかに流されているという記事を 昨日読んだばかりです。しかしグラナダは小さいですね。アメリカはこんなと ころまで、自国の裏庭ということで軍隊を送ったのですね。時代も変わったも のです。

2. Cult Mystery (p.16-18)
ダライ・ラマの側近3人が惨殺されたが、犯人はまだ分かりません。しかし容 疑がチベット仏教の一派Dorje Shugdenを信仰するYellow Hatsから分裂した NKT(New Kadampa Tradition)によって引き起こされたと思われているようで す。Yellow HatsとかRed Hatsとかいろいろありますが、どこでも同じです か。Dorje Shugdenの信者はダライ・ラマはいいが側近が悪いということのよ うです。善良な君が奸臣によって間違った政策を取っているということのよう です。しかしNKTはイギリスでは急速に勢力を伸ばしているようです。現世の 幸福と寄進がここでも絡んでいます。

3. Powell's New War (p.40-45)
来週かつての参謀総長(?)Powellの主催する大会に、アメリカの将来を救うべ く歴代大統領を始め党派を超えた人々が集まるようです。このフィラデルフィ アで開かれる大会では200万ともいわれる、底辺層の子どもたちにボランティ ア活動の目標を定めることで、将来のアメリカを救おうということのようで す。アメリカの教育とか青少年事情はかなり信じられないことも多いのです が、国の一番の宝、子どもたちに希望を持たせるということを本格的にPowell が乗り出したわけです。2000年の大統領選を見据えて、Gore陣営には一部警戒 心が、そしてPowell陣営の側近には少しのじれったさもあるようですが、 Powell自身は選挙は興味がないようです。まあたしかにこれは本文でもどこか で書いていましたが、ルーズベルトの原爆開発、キング牧神の公民権運動より も難しいでしょうから、はるかにやりがいがあると思います。

出席者の中に歴代大統領などと並んで、Oprah Winfrey, John Travolta, Tony Bennettも出るそうです。有名な人なのでしょうが、最後の2人は知りませ ん。先週のTIMEには載っていたのでしょうか。 (^^;   それに識字率と いうか、中学2年生で70%しかgrade levelでの読解力がないということです が、これはどの程度の読解力なのでしょうか。コミックだったら読める?童話 だったら? いつも不思議に思います。

4. Teach Your Parents well (p.58)
子どもにとっては最初の10年間が、その後の人生を決める重要な時期であると いうことのようです。当たり前のことをいっているようですが、どうも大多数 の親にはそれが分かっていないということです。愛情だけではダメ、適切な配 慮が必要だということです。

5. 2000年間連の記事。p.12)
将来の薬事情。主としてanti-depressantについて述べています。副作用もな く、効果がすぐ現れる薬を開発中のようです。将来はストレス解消としてタバ コやアルコールの代用になるかもしれないとのことです。ProzacとかZolotと かPaxilとか知らない薬ばかりでイメージがわきません。しかしアメリカは若 返りの薬とかこうした安定剤というか、精神昂揚剤というかこういったのが盛 んですね。昔NHK特集でやっていたのを見たことありますが、アメリカらしく 薬のおかげでHappyな生活を送れるようになったと楽天的な人たちを紹介して いましたが、どうなんでしょうか。

あとはイギリス関連の2つの記事(p.28-33)とNetanyahuの記事(p.26)が面白そ うです。BibiことNetanyahuはTIMEが詳しそうですので、そちらを読んでみま す。

YUKI



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