NEWSWEEK BEST FIVE


みなさん、こんにちは。 今週、私が面白いと思った記事です。

1. Is God Listening? (p.46-53)
これがカバーだとTIME/NEWSWEEK揃って、宗教問題がカバーになってよかった のに。しかし、日本では雑誌記事にこういったテーマを据えることは、難しい ですね。宗教がらみと言えば、教団内の内紛とか、スキャンダルがらみで、教 義が問題になることは少ないですから。

この記事は、神への祈りが聞きとげられたと言う2つの例から入っています。 全体がprayer(祈り)についての、効用みたいなものを論じています。果たし て、神へのいのりは聞き届けられるのか。「信じるものには、証明は不要であ る。信じないものには証明は不十分である。無信仰者にとってどんな祈りも、 愚かな行為であり、神頼みをすることは一番の愚かな行為である」

宗教的指導者が比較的祈りの効用に懐疑的なのに対して、一般の人はけっこう 信じているようです。もちろん、祈ればすぐに効果があるとはさすがにほとん ど信じていないようですが。

あちこちで気になったところを少しばかり。
*多くの医者は、患者が祈ることで健康回復に役立つことを認めている。その 科学的裏付けのための実験がいろいろされている。----> これは私にもわかり ます。

*神がある人の願いは聞き、ある人のは聞かないというえこひいきをするのは 何故か。神は不正義をしているのか、あるいはただそのように見えるだけなの か。--->私には、そもそもそうした発想がない。

*神は宇宙を生成し、それがどうなっていくかについては介入しなかった。だ から正しい人々に悪いことが起きるのだ。--->???

ヨブ記のテーマとも、関係するのでしょうが私にはやはりよく分かりません。

それとNEWSWEEKも、最後で書いている有名なイエスの言葉。磔の直前に彼が叫 んだ謎の言葉です。「神よ、我が神よ、何故私を見捨てたもうたのですか」ラ マ、サバクタニの不思議な言葉とともに、ずっと昔私に焼き付けられた言葉で す。いろいろ解釈はあるようですが、やはり人間キリストの苦悩は分からな い。私は人間キリストの絶望と思うのですが、どうも普通はそうは解釈しない らしい。

2. 2000年の記事
将来の墓地というか、死後どう埋葬されるようになるかを述べています。墓地 不足のために、将来月を墓地に考えている日本人のこととか、遺骨をガラスの 中に入れて装飾品にするとか面白い話題もあります。しかしCyberspace上の墓 地が一番面白い。たまごっちの墓地はますます増えているようですし、既に Internet上ではいくつか出来ているみたいですね。これだと、生きている間 に、自分の墓を作れて面白いかもしれません。(^^;

3. Calcutta's Glow (p.14+p.18)
カルカッタがかつての悪名から、きれいな都市に生まれ変わろうとしているよ うです。だいぶ前、共産党がその支持者達の人力車を廃止しようとしていた記 事が出ていましたが、これと関係していたのですね。とにかく、ちょっとした ことから始めて大きな変革が出来るいい例です。しかし1994年の写真が載って いますが、すさまじいものですね。関連記事では、カルカッタとは対照的に首 都デリーの汚染がひどくなってきていることが、述べられています。

カルカッタは都市計画の素人(多分)だった、社会主義者たちの手によって変わ りつつあるわけですが、ちょっと気になるところがありました。p.14から15に かけて、「ほとんどのもの(政権に就いたもの)は、George Kellingと Catherine M. Colesよりも Engels のことをよく知っていた」George Kelling とCatherine M. Colesは、どうやら都市計画について書いた作家のようです。 何故、ここでMarxではなく、Engelsの名前が出てくるのか不思議に思いました が、Engelsは20才かそこらで名著「イギリス労働者階級の状態」で、都市住民 の貧困を論じています。これを念頭に置いて書いているのでしょう。

4. The Despised Ex-Hero (p.32-37)
依然として混乱続くアルバニア。私はあまり政治には関心ないのですが、悪役 にされている大統領Berishaに興味があります。少なくとも、この人は個人と しては、自己の私利私欲を肥やすような人ではないらしい。他の閣僚が権限を 濫用して、財産を貯めているのに対して比較的クリーンだし。しかし権力欲は 強いみたいですし、なによりも頭が時代の流れについていかないらしい。この ヨーロッパの最貧国にとっては、「普通の貧乏国」になることさえもが、進歩 であったという事らしいですが、「ネズミ講」で国が混乱していくのはなんと いうか・・・「私の国が滅んでいく」 朝日で読んだ国民の悲鳴はなかなか世 界には通じません。

しかし最後に司法省関係者がいっていることはjokeなのでしょうか。暴徒は刑 務所に収容されているものを次から次に釈放しているみたいですがそれに関し ての発言です。「今我々が誇れる唯一のものは、囚人がいない唯一の国がアル バニアだと言うことだ」(^^;

5. Hate and Forgiveness (p.37)
フランスのneo-Nazi情報です。90年にユダヤ人墓地を荒らした青年たちの裁判 記事ですが、どうもやりきれません。右翼の国民戦線の道義的責任云々も議論 されているようですが、どうやらそんなに単純ではなさそうです。記事にも書 いているように、フランスの反ユダヤ主義の伝統が深く関わっているみたいで す。

YUKI


YUKI さん、こんにちは。

Newsweekの Fiveも今週は遅くなってしまいました。 これからは、これぐらいのペースでやっとかな。(^^;) ところで、NewsweekのCoverは、いつも わかりやすいです。 ということで、一番先に カルカッタの記事 読みました。 写真も素敵でしたし、それに インドからのレポートは いろんなジャンルの話が あって、興味惹きます。

YUKIさんと同じだった記事は3つでした。

>1. Is God Listening? (p.46-53)

TATA-Boxさんの大意がありましたから、何とか最後まで読めました。 YUKIさんのコメントも読ませてもらいましたが、この記事やはり細かい所 わか りにくかったです。

そのせいか、私は UNBELIEVER'S QUEST、こちらの方がおもしろく感じました。 これは有名な話なのかもしれませんが、私は知りませんでした。 カール・セイガンと宗教家との論争、特にRev.Joan Brown Campbellとの議論のあ たりが。 Carl SaganとCampbellが "You're so smart, why do you (Campbellは,don't you) bilieve in God?"と言い合うのですね。片方は、聖書を無条件に受け入れ ることに疑問を抱いているし、もう一方は 未だ誰も見たこともないブラック・ホ ールの存在を受け入れているのに なぜ??と聞いているわけですね。お互い ど のように答えたのでしょう。 とても興味あります。(^^) あと、最後あたり、Mortonなど Carl Saganと論争した聖職者たちが 病に伏した 彼のため祈ってあげるくだり、、、興味深く読めました。 彼は求めなかったのに、 多くの者が彼のために祈った。。。ウラワマシイ 話です。(^^)

>3. Calcutta's Glow (p.14+p.18)
>カルカッタがかつての悪名から、きれいな都市に生まれ変わろうとしているよ
>うです。

>5. Hate and Forgiveness (p.37)
>フランスのneo-Nazi情報です。90年にユダヤ人墓地を荒らした青年たちの裁判
>記事ですが、どうもやりきれません。

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あと、私が読んだ記事2つ 書いておきます。

* BRITAIN/ Tory Boors (p.30-31)

5月1日は イギリス総選挙の日。
メジャー首相率いる保守党、若手のブレア氏の労働党に政権を譲り渡すことにな りそうな気配です。逆転の可能性は どうやら なさそうですね。

メジャー首相とブレア氏は、現時点での支持率の差(25〜28ポイント差)ほどには、 政策上の大きな違いはないようです。ブレア氏の方が10才も若く 今後の政策 に変化を期待できるものの、 経済政策では基本的にはサッチャーリズムを踏襲す るのではないかと見られているようです。大きく異なる点は、憲法問題というこ とです。上院の改革とスコットランドに自治政府を認める道を開きたいと、、、ブ レア氏は考えている点です。

風向きは変りそうにないのですが、ちかじかアメリカを真似て、テレビ討論をや るようです。で、ブレア氏、 43才。 クリントンさんより ずっと若いのですよ ね。それに この人 労働党だけど、確か 経歴は エリート街道まっしぐら、、、と 聞いたような気がしますが。趣味の点でも この二人 似たとこ 全然ないとか。 さて、この先 どうなりますことやら。(^^;)

* SWITZERLAND/ A Nation Out of Tune (p.42-43)

永世中立国として 高い経済水準を維持してきた スイスも90年代に入って、特 にこの5年間ほどで陰りが見えてきたようです。経済成長はゼロにひたすら近く、 企業は海外へ逃げていき、国民の10%近くが貧困層を形成しているとのこと。 加えて、スイス銀行などが第二次世界大戦で果たしたナチとの関わりなどで 代表されるように、これまでスイスが固く守ってきたビジネス慣習そのものも各 国からの批判を浴びるようになってきているようです。 今のglobalization、 EUの拡大といった経済のブロック化の中でもはや孤立を 守っていくことは 難しくなってきたということでしょうか。
"For me this is the end of the 'special case' Switzerland period and the beginning of our rejoining the world." スイス、スウェーデンの合弁会社 ABBのformer chairmanの言葉です。

Greeny


Greenyさん、こんにちは。

昨日の夜、晴れていたのでHale-Boppを見に行きました。感想は、うーん。地 元の天文台に行ったので、望遠鏡も屋内と屋外に備え付けていたので、一応望 遠鏡では確認しました。 (^^; 肉眼ではあれがそうだといわれれば、なる ほど確かにそうだが、という感じでした。これじゃ、去年の百武彗星を分から なかったのも、無理はなかったかな。ジォットーの絵だったかのように、キリ スト生誕を祝うかのように現れたハレー彗星のようにはいきません。現代人に は新聞なんかで読んでいなかったら、見分けがつかないかもしれませんね。し かしこれからだんだんと天空高く上がっていくということですから、私も又見 てみようと思います。

>>Newsweekの Fiveも今週は遅くなってしまいました。
>>これからは、これぐらいのペースでやっとかな。(^^;)
私の方は、このところTIME/NEWSWEEKの到着が、1誌が金曜日、1誌が土曜日で すから、Greenyさんとは大分ハンディがあります。Greenyさんが、ゆっくりや ってくれて丁度いいくらいでしょうか。(^o^;

>>そのせいか、私は UNBELIEVER'S QUEST、こちらの方がおもしろく感じました。
>>これは有名な話なのかもしれませんが、私は知りませんでした。
>>カール・セイガンと宗教家との論争、特にRev.Joan Brown Campbellとの議論のあ
>>たりが。
私もこの辺に述べられていることは詳しく走りません。しかしCarl Saganが死 んだときは驚き、がっかりしました。私は「コスモス」以来の、彼のフアンだ ったのです。「コスモス」は、主として日本語で読みましたが、英語版も持っ ています。大型本ですし、写真が気に入っております。通読したのは1回だけ ですが、前にはよく好きなところを拾い読みしていました。たしか気に入った 箇所をカセットリコーダーで吹き込んだりもしました。(このごろのはどうし て自分の声なんかを録音するのが少なくなってきているのでしょうか。(^^;  ) とにかく神話とかいろいろなエピソードに満ちたこの本は夢をかき立てて くれます。

>>Carl SaganとCampbellが "You're so smart, why do you (Campbellは,don't
>>you) bilieve in God?"と言い合うのですね。片方は、聖書を無条件に受け入れ
>>ることに疑問を抱いているし、もう一方は 未だ誰も見たこともないブラック・ホ
>>ールの存在を受け入れているのに なぜ??と聞いているわけですね。お互い ど
>>のように答えたのでしょう。 とても興味あります。(^^)

文中にSaganが、アメリカの文化の中にはびこる非科学性の弾劾に熱心だった ことが書かれていますね。エイリアンによる誘拐事件とかUFOとかの現象で す。そのため一部の人には、セーガンの人気はあまりなかったようです。 す でにセーガンは高名な科学者でしたし、影響力がありましたから。私も火星の 人造物とかに興味があるもので、セーガンがUFOの存在を肯定しないかと心密 かに期待していました。 (^^; しかし彼は火星の生命体は否定したもの の、宇宙に生命がいることまでも否定していませんでした。「コスモス」で は、彼流の計算で知的生命体が存在する可能性の確率を計算したりしていま す。SF作品も書いており「コンタクト」という作品では、人間より高度な知 性、神のような存在との出会いが書かれています。

セーガンにとって神も信じるものではなく、はたして存在するのかどうかの証 明が欲しかったのでしょうか。不可知論とか、理神論とか難しいことは分かり ませんが、どうも今週のTIME/NEWSWEEKを読んでいても、キリストの神は大分 違うのでしょうか。セーガンの考えも、宇宙というなかでの小さな存在として の人間を認めているのだから、そして人間がいろいろな過ちを犯してきたこと をふまえて、より高度な精神を持たなくてはいけないとは思っているのだか ら、私にはそれを神といってもいいと思うのですが。やはりこんな解釈をする ものには、信じることは出来ないのでしょうか。

来週はTIME/NEWSWEEKともに、集団自殺事件を大きく扱うでしょうね。宗教と いうより、人の心はセーガンと宗教学者の問答みたいになかなかかみ合いませ んね。

YUKI


YUKI さん、こんにちは。

>昨日の夜、晴れていたのでHale-Boppを見に行きました。感想は、うーん。地
>元の天文台に行ったので、望遠鏡も屋内と屋外に備え付けていたので、一応望
>遠鏡では確認しました。 (^^; 肉眼ではあれがそうだといわれれば、なる
>ほど確かにそうだが、という感じでした。

見れたのですね、うらやましい!!! こちらでも 日によっては肉眼でも見れるようで、友達から「見たよ。。」と聞く 度にクヤシイ思いをしているのですが。(^^;) なにせ、私の住んでいる所は空が明る すぎる、、、と弁解しております。望みは 12日の山の上の天文台での観望会です が、晴れるかしら。テルテル坊主でも用意しといた方がいいかな。。(^^;^^;

ホント、ゴミ デシタ。。

Greeny



感想はこちらに・・・YHJ00031@niftyserve.or.jp
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