オンザロックでMACANUDOを!! (NEWSWEEK)


みなさん、こんにちは。

NEWSWEEK DEC.30/JAN.6 (DOUBLE ISSUE)の記事についてです。TITLEは  Macanudos on the Rocks (p.66) です。 {オンザロックで飲みながら、 Macanudoを吸う」ということでしょうか。Macanudo(s)は、さし絵からも本文 からも葉巻タバコの名前だと思います。かなり皮肉っぽい内容ですので、ここ に書かれている内容が本当かどうかは知りません。しかしまあ確かに言ってい ることも一理あるとは思いますね。(^^;

私がHampton Letrendの名前を口にしたとき、ボーイ長は顔を輝かせた。「あ そこの奥のテーブルにいらっしゃいます。レートレンド様はいつもちょっとし たプライバシーがお好きですので」私は納得した。80年代半ば、Hamptonの名 は少しは知られていた。28才で、債権市場で2000万ドルも稼いで、ニューヨー クあたりの若き大金持ち達の代表だったのだ。それから災難がやって来た。は っきりとしたことはわからないが、証券取引委員会(SEC)の査察とか、落ちぶ れたとかの噂がたった。ハンプトンは街を出ていった。彼がライフスタイルを 180度変えたと言う話が伝わってきた。ソースを使う料理は食べず、大豆中心 のダイエットに励み、ジムに通いだしたということだった。そのHamptonがNew Yorkに戻ってきたのだ。彼が通っているレストランから判断して、どうやら 金の問題は解決したらしい。

Hamtonが立ち上がったとき、私は努めて驚きを隠そうとした。最後に会ったと きより、50ポンドは太っていたから。しかしいつもの陽気で自信に満ちた声が 響きわたった。

「よく来たな。俺は生まれ変わったよ」

環境保護局 (the Environmental Protection Agency) の突撃隊がいつ来ても おかしくない状況だった。そのテーブルは他の席とは厚いカーテンで仕切られ ていたが、タバコの煙が充満していた。(この辺の表現は面白いですが直訳じ ゃだめですし・・・)  Hamtonは大きな黒革のケースを取りだした。私はハ イ口径の(high-caliber) ピストルの肩掛けホルスターと思った。中には4本の 大きなMacanudo(s)が入っていた。(全部で4本かどうかは不明) 私は1本取って 端を切った。

「最近はこれもなかなか手に入らなくてね。誰も彼もこれを吸うみたいだ な。、女や学生のガキやの、誰もかれもだぜ」

「しかし、体のために悪いだろう」私が聞いた。

「体に悪い? それがどうした? おそらくそうだろうが、だからこそ人気が出 てきたんだろうよ。誰もかれも、これはいいとかあれは悪いとか言われるのに うんざりしているのさ。実際馬鹿げているよ。これは脂肪が入っていない、あ れは塩分が入ってない。まるで味がない世界を目指しているみたいじゃない か。だから誰もがちょっした刺激を生活に取り入れ始めたというわけさ。タバ コだろう、本物のビール、それに脂ののったステーキ、みんな昔みたいに人気 がでてきたね」

「自殺行為的なところが少しあるな。研究によればだね・・・」

「研究なんかくそくらえ。誰も信じちゃいないさ。いんちきだよ。コンピュー ターの前に座っている連中は、次の交付金を手に入れようと、人をおどかすよ うな数字がはじき出されるのを待ってるだけだよ」

私は話題を変えた方が良いと判断した。

「またマティーニをやるようになったんだね」幸いテーブルの上には90年代初 期に流行った飲み物、フィンランドやティロル地方のfizzy waterのボトルは なかった。Hamiltonの前には空になったマティーニのグラスがあった。

「バーボンだよ。今年はじめはマティーニをやっていたんだが、突然誰もがマ ティーニを飲んでいるように思えたんでね。バーテンがあらかじめ混ぜている んじゃないか(mix up batch) と、疑ったんでね。それでマティーニは終わり さ。混じりけのないバーボンに切り替えたわけだ。Knob Creekだよ。こいつを マティーニのグラスで飲むんだ。氷が混じってないからね」

「それじゃ強い酒もやり始めたわけだ?」

「もちろん。どうしてかわかるかい。酒を飲むことは楽しいんだよ。人々も楽 しみが分かってきたのかな。(? People think they've earned some fun.) 80年代には少し金でももうければ、欲張りと非難されたものだがね。だから誰 もが保身から、理性的に行動したというわけだ。ヘルスクラブに通い、昼食に はsetzler water, サラダというわけさ。俺もそうだったからね。しかし理性 的に行動するというのは楽しくないね。楽しいことは非理性的なことだね。」

「食べて、飲んで、愉快にやろう、どうせ我らはいつかは、死ぬのだからとい うわけだね。」

「死ぬ? 何という、敗北主義者のようなことを言うんだ? 大事なことは生きる ことだ。そして多くの人は、最近では生きていないんじゃないの。毎朝起きて はいるけどね。楽しくない生活では、生きていく価値はないよ。もう分析過剰 の、心配過剰の時代は時代は終わりにしようぜ」

ハンプトンはポケットから小さな銀の箱を取り出して、それを開けて錠剤を手 に取った。

「わかるかい? これこそ90年代の食べ物だ。DHEA、若さの源だよ。俺はいつま でも生きたいんだよ」

彼はそれを口の中に放り込み、新しいバーボンで流し込んだ。

「ステーキを食べようぜ。」と、彼は言った。

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いかがですか。アメリカのYUPPIEたちが、また株式・証券市場の活気とともに 戻ってきたみたいですね。最後に出てくるDHEAは、最近NEWSWEEKで若返りの薬 として紹介されていたものと同じでしょう。日本でも認可されるのかな。

YUKI



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