INTERNETの時代 (96/12/30・1/6)


みなさん、こんにちは。

NEWSWEEK DEC.30/JAN.6 (DOUBLE ISSUE)の記事についてです。TITLEは  Breathing Is Also Addictive です。

最近INTERNETが普及するにつれて、いろいろな問題もおきているようです。こ れはそうしたことをふまえて、冷静にINTERNETはどう言ったものかを論じた文 章です。このFORUMの人々もGreenyさんが、最近接続できるようになったみた いですし、先週のTIME Saloonの参加者の方々も、どうやらInternetの方から DOWNしたのが主流のような感じです。いよいよINTERNETが定着し始めたようで すね。

さて、INTERNETがこれだけ普及してくれば、いろいろな問題が生じてくるのも これまた自然なことでしょう。この記事はニューヨークタイムズに掲載された 記事の紹介で始まっています。

17才になる少年がテキサスのリハビリセンターに入りました。彼は発作を起こ し、家具を投げ散らかすのでそこに入ったようです。まず思い浮かぶのは HEROINかCOCAINEかJim BeamかJoe Camelかです。(あとの2つもまず麻薬でしょ う) ところがこの少年は違います。彼は最近の中毒的秘密結社Internetのなれ の果てなのです。(a victim of the latest dark cohort of that addictive cabal: Internet) またもcyberspaceにはまりこんだ哀れな犠牲者なのです。 彼は氷山の一角に過ぎず、こんな例はゴロゴロしているとタイムズ紙は報じて います。

Net junkies (junkyieは麻薬患者だけじゃないんですね) の蔓延には気をつけ ろ。かわいい赤ん坊?(doe-eyed babes)を、お腹をすかせたままNet-surfにふ ける母親。朝の4時まで、RPGにふけるオタクの高校生。壊れた家族。失業。破 綻した生活。酒とモデムの日々(^^; これはすべて悪魔的INTERNETの結果で す。こうした内容みたいですが、NYTにしてはえらくSENSATIONALな記事です ね。

とにかく1996年にはこうした記事をよく見ました。私も新聞で見たような気が します。しかしこの記事の筆者によれば、INTERNET中毒は存在しないというん ですね。この現実と報道の落差は、急速な社会の変化をメデイァが読み切れな い結果だというんですね。メデイァによれば1995年はinternet元年。96年は悲 しいかな、INTERNET中毒(the Internet-addiction scare)の年になるかもしれ ないというんですね。

大体このInternet-addictという言葉が最初は joke として言われたものなの です。その作者、精神科医のIvan Goldberg氏が、現在いくらそんな症状は存 在しないと言ってもジャーナリストは信じないというんですから、言葉はいっ たん生み出されたらどうも一人歩きをするようです。

確かにInternetを長時間使う人もいるし、のめり込むあまり、泣いている子供 やがみがみ言う奥さんやしがらみ多い現実の世界 (meat world) よりも、NET での友達とのつきあいに夢中になる人もいるわけです。

しかしネット中毒はアルコールやドラッグやタバコの中毒とは、物質上の欲望 (physical craving) ではないという点で違う。ギャンブルや過食症 8overeating fixations)とも、破滅的行動じゃないという点で違う。精神科医 のStorm A. Kingによれば、それは喜びを与えてくれたり、価値あるもの、あ るいは生産的である他の人間活動とあまり変わらないのである。

これはInternetの意味を理解しているものにとっては明らかなことである。 Internetに夢中になることを、病気だと考える人は根本的なことで間違ってい る。NETは徐々に日常生活に浸透しているが、まだひっそりとしている。Netを 使うことで、私たちは家族と連絡を取ったり、テレビを見たり、友達に急いで メモを書いたり、交通情報を手に入れたり、新聞を読んだり、仕事のためのレ ポートを書いたり、電話したり、本を買ったり出来るようになる。Internetが 普及するにつれて、物珍しさは消えるだろう。それは呼吸と同じく普通のこと になるだろう。(これがTITLEの意味です)

だからといって、NETが他の人間活動と同じというわけではない。NETは対話式 であるし、ある意見を広めることもできれば、自分の必要とする情報だけを取 り出すことも出来る。大変革がおきるだろう。それがどういったものかを見極 めることは難しいが、手がかりはある。(このへん少し問題あり)

私は最近INTERNETに夢中になっている人たちの会議室を覗いてきたし、異常心 理学者のKimberly Young 博士と率直に話をした。誰もが同意したことは、人 々が長時間Internetにのめり込むのは無意味な情報を求めてではなく、他の人 間との自由な接触を求めているからということであった。会議室に参加した り、多くのe-mailを送ったり、chat roomで楽しんだりというわけである。

こういった人々はどんな人なのか。外には出たがらず、NET上で知り合った人 々とのつきあいに夢中になっている人々というのが、典型的に思い浮かぶだろ う。INTERNET生活が義務になり、家事をおろそかにする主婦の告白を読んだこ とがあるかもしれない。あるいはあるおばあさんの悲惨なINTERNET生活を読ん だことがあるかもしれない。彼女は、夕食を作るとき冷凍ハムを解凍し忘れ、 家族が真ん中が凍ってるのを見つけたのである。私はこの記事を読んだとき、 交友関係が限られている人を思い浮かべた。彼女は今では多くの文字どおり何 百万の心の友(soulmates)を見つけ、彼らとの会話を心ゆくまで楽しんでいる だろう。ある意味で彼女は産業革命の最初の頃人々が経験したのと同じ種類の 限りなき自由を経験しているのだ。あの時代農業と家族労働を基礎に置く社会 が、外に働きに出ることで崩れたのだ。

現在の混乱ぶりを見ると、人間の通信力をこんなにも劇的に拡大することがど んな結果をもたらすのか、という問題が生じてくる。しかし多くのマスコミは こうした問題を深く考えようともせず、INTERNET時代をあたかもゴジラ襲撃の ように描いている。Internetで知り合い、悲劇に終わった1・2の出会いのこと は大々的に書き立てる。こういった状況では、最近実際のonline gangsについ てのイタズラ情報のように、にせの情報が真実として全国に大きく流されるこ ともあり得るのだ。

こうしたことをおそれてはいけない。INTERNETの普及とともに、私たちは驚く べき選択肢を手に入れる。何を見るか、何を買うか、誰に会うかあるいは自分 をどう表現するかの。また、それらすべてを選ばないことも可能なのだ。テレ ビを見たり、仕事もそうだが、つい夢中になってしまうものがあり、止めるの はなかなか難しい。しかし止めることは出来るし、そのためにリハビリセンタ ーに入る必要はない。日常生活からINTERNETを永久に遠ざけることは、おそら くあり得ないだろう。自動車や電話や洗濯機やロック音楽と同じくINTERNET も、日常生活になくてはならないものになるだろう。それなしに生活すること が出来ないからではなく、私たちがそれを望んでいるからだ。それを中毒とい うことは出来ない。それは進歩というものだ。

いかがでしたか。私はこの記事をINTERNET賛歌として読みました。まだ INTERNET USERではない私ですが・・・

YUKI


YUKIさん、こんにちは。

やっと TIME の記事ダウンして、印刷できるようになりました。 これで、みなさんの U.S 版のお話にも ついていけそうです。(^^)v

私にとって Internet元年ということで、この記事読んで見ました。 NEWSWEEKの記事は読みなれていないせいでしょうか。 細かい所が わかりにくかったです。 この一週間ほど英文 読んでいないので、よけい そう感じたのかもしれませんが。 でも辞書リーダースにのっていない単語が結構あったんですよね。(^^;)

ところで、p.60 右段 par.3 の最後 "meat world" 。 これは やはり前後からみて、また辞書にも「中身、実質」の意味のってますので、 「現実の世界」なんですね。 meatは俗語で変わった意味あるので、ちょっと迷ってしまいました。 辞書引きもむずかしいものです。(^^;)

>>Net junkies (junkyieは麻薬患者だけじゃないんですね) の蔓延には気をつけ

ということは、日本では去年は PACHINKO Junkies が社会問題になったということで しょうか。 私など 電話代が気になって、まだまだ楽しむどころじゃありませんが 。。。 どちらにしろaddictiveにならないためには バランスのとれた生活を心がけたいと思 っています。

はやく 欲しい情報も瞬時にとれるように なりたいのですが、 私がInternetを使いこなせるのと、日本での通信費が安くなるのと どっちが早いか しら...(^^)

Greeny


Greenyさん、こんにちは。Internet Userになった気分はいかがですか。

>>ところで、p.60 右段 par.3 の最後 "meat world" 。
>>これは やはり前後からみて、また辞書にも「中身、実質」の意味のってますので、
>>「現実の世界」なんですね。
>>meatは俗語で変わった意味あるので、ちょっと迷ってしまいました。
>>辞書引きもむずかしいものです。(^^;)

まず私の場合、ざっと読んで一番先に思い浮かんだ訳を書きます。確認のため 辞書をひいて、辞書にその意味があれば、それで終わり。よく分からなかった り、辞書になかったときは困りますがね。最近は辞書を引いてものっていない ことが多いので、困ります。この会議室に入る前はそもそも辞書を引いていな かったので、困らなかった。 ^^;; )

このmeat worldも、so calledがついていますれど、私の辞書には載っていま せんね。多分そうだろうと思って書きました。はっきりした訳語があったとき は、ぼろが出るし、どの辞書にも載ってなければ、多分そうでしょう。(^o^;   meat worldが、他の文脈だったら私もGreenyさんと同じように、他の意味 に取ったかもしれない。

>>>>Net junkies (junkyieは麻薬患者だけじゃないんですね) の蔓延には気をつけ
>>
>>ということは、日本では去年は PACHINKO Junkies が社会問題になったということで
>>しょうか。 私など 電話代が気になって、まだまだ楽しむどころじゃありませんが

Net junkieも、面白いですね。この記事真面目なのですが、面白いところが結 構ありました。一番傑作は、

>>Net junkies (junkyieは麻薬患者だけじゃないんですね) の蔓延には気をつけ
>>ろ。かわいい赤ん坊?(doe-eyed babes)を、お腹をすかせたままNet-surfにふ
>>ける母親。朝の4時まで、RPGにふけるオタクの高校生。壊れた家族。失業。破
>>綻した生活。酒とモデムの日々(^^; これはすべて悪魔的INTERNETの結果で
>>す。こうした内容みたいですが、NYTにしてはえらくSENSATIONALな記事です
>>ね。

の中の、酒とモデムの日々(^^;  これは笑えました。

Greenyさんも、Internetの秘密結社の一員の成れの果てにならない程度に楽し んでください。

YUKI


YUKIさん、こんにちは。

>>Internet Userになった気分はいかがですか。 欲しいおもちゃを やっと手に入れた気分ですね。(^^) あはっ...また平常モードになるので、当分は TIMEのサイト見れただけで満足しとき ます。

>>の中の、酒とモデムの日々(^^;  これは笑えました。
酒とモデムとビデオの日々.....あこがれです でも 何年先の話でしょうか。。 お酒は う〜ん 何にしましょうか。(^^;)

えへっ...こんな ばか話しにきたのでは ないのです。 スパイで思い出したもので。 GRAHAM GREENE, 私は最初に The Human Factor 読みました。 キム.フィルビーから この本にきました。 映画「第3の男」よりは おもしろいはずです。 あとは、...2冊しか 読んでないので、これで おしまい ということで。 遅くなって すみませんでした。

Greeny



感想はこちらに・・・YHJ00031@niftyserve.or.jp
Internetの場合は・・・ohto@pluto.dti.ne.jp



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