Newsweek の愛読者のみなさん、こんにちは。
tonnchakkuさん、今週のNewsweekはもう読みましたか。
私のニューズウィーク Dec.9のベストファイブです。
1. The Spirit of Adam Smith (p.4)
SamuelsonがNewsweekに戻ってきた。しかもアダムスミスを論じに。一瞬なつ かしさが、こみ上げましたが、Samuelsonはまだ生きていたかな。よく見てみ たらファーストネームが違う。最近は経済の本も日経もとんと無縁な生活です が、全くの無関係とも思えない。筆者のRobert.J.SamuelsonはPaul A. Samuelsonの息子なんでしょうか。大分前に200年前に死んだはずのAdam Smith がベストセラーを出したときも驚きました。しかも金儲けか何かの本じゃなか ったのかな。とにかく同姓同名は、欧米の方が表音文字であるだけに間違いや すい。
Adam SmithもSamuelsonも経済学を学んだ私にとってはなつかしい名前。 Wealth of Nationsは大学に入って、最初に英語で読もうとした本。Economics は大学の教科書。岩波の2巻本ではなく原書で読もうと取り組んだ本。どちら もやさしい英語だったけれども、結局英語版の完全読破は出来なかった。当時 の私には多分基礎知識がなさ過ぎた。いらない本はすぐに古本屋に処分してい た私ですから、今も私の部屋にあるのは、信じられないことです。今だった ら、読めるかもしれないとは思うが、経済学を学ぶ意欲は衰えてしまってい る。なかなかうまく生きません。
2.Now, Micky Mao (p.16)
DisneyがDalai Lamaの映画を扱うのに、中国政府が警告を発しているという記 事。TIMEも同じ話題を取り扱っていますが、どちらかというとNewsweekはどう も困ったと思っているような感じ。TIMEはよくぞやったという感じでしたが。 ざっと目を通しただけですので、必要があったら詳しく読んでみます。
3. In a War Without End (p.20)
アフガニスタン情勢を写真を中心に簡単に書いています。TalibanとMassoudの 一進一退に見える関係は、国民には最悪かもしれません。もうすぐ厳しい冬が 来ます。
4. Haves and Have-Nots (p.60)
AIDSの特効薬が出来たというカバーストリーの方を、取り上げるべきかもしれ ませんが、まだ読んでないので、とりあえずこれを書いておきます。いくら特 効薬が出来ても1年に25000ドルもかかるようでは、1週間分の薬代が1人あたり の年間所得に匹敵するタイはおろか、個人年間所得わずか270ドルのインドに とっては、何の解決にもならないというようにほとんどの患者には縁が無いと いう話。「持てるものと持たざるもの」の厳しい落差。普通の英語表現です が、ヘミングウェーに同じ題名の作品があります。
5. The clash of a New Order (p.62)
Samuel Huntington教授の思想の集大成The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order「 文明の衝突と世界秩序の再編成」が出るようで す。ベストセラーになるのかな。評者Bill Powellは日本を中心に5年半に渡っ て東アジアの記事を書いたそうですから、もしかしたらNewsweekの記者だった のでしょうか。Huntingtonが、どうやら内向きでヨーロッパ・アメリカを中心 にした価値体系を重視しようとするのに対して、評者はちょっと違うようで す。最後のまとめIn fact, the one sure way to usher in the decline that so concerns Huntington would be to let Americans' cultural comfort level dictate our foreign policy. Let's not. 価値観を共有する心地よ い仲間だけでつきあい、外交政策もそれをもとにするなら確実にアメリカは没 落するぞと言うところでしょうか。そうしてはいけない、とPowellは言ってい ます。いろいろ批判はあるにしてもアメリカがモンロー政策の過ちを繰り返さ ないようにと、私も思います。
他にも今週のNewsweekにはいろいろ面白い記事があります。私は暇があったら 一番地味な、あまり他の人には興味がなさそうなアダムスミスをUPしようと思 います。どなたか他の面白そうな記事をお願いします。
tonnchakkuさん、どうですか。
YUKI