アフガニスタンが緊迫しているようです。NEWSWEEKでは「3・4ヶ月以内にカブールを支 配する」とムラー(Mullah)の一人が言っていますが、既にカブールはおろか全土か TALIBANの支配下に置かれようとしています。
原理主義者たちが支配する地域をレポートしているNEWSWEEKのレポートは、Khmer Rougeがプノンペンに勝利者として乗り込んだときの情勢に似ているように感じます。は たしてアフガニスタンはKILLING FIELDSにはならないのでしょうか。
当時の日本ではカンボジアで大虐殺が行われていることを信じない人がかなりいまし た。TALIBANを解放者として出迎える人々の写真が新聞に載っていますが、果たして悲劇 はもう1度繰り返されるのでしょうか。
RULE OF THE RIGHTEOUSというのがNEWSWEEKのTITLEです。「正義の支配」の名の下に、 人類はかなりの愚行を繰り返してきたはずなのに・・・
子供のたこ上げの禁止に始まって、音楽も家庭内でのチェスも映画も、衛星放送はおろ かテレビも、禁止されました。女性の権利はすべて駄目のようです。女の子は学校に行 くことも許されず、職についている女性も家庭に閉じこめられてしまいました。
女性は医者になれないのに、男性の医者は女性を診察できない。半数以上の教師が女性 だったのに、禁止令が出たため男子校の教師すら不足している。泥棒の手はあたかも医 者がガンに冒された手を治療するように、切り落とされる。仕立屋からはミニスカート の図解が載っている本を没収。もうはちゃめちゃな世界が展開しているようです。
かつて文化大革命下の中国では、反革命罪で銃殺された者の処刑に使った、弾丸代を家 族に請求すると聞いて驚いたことがあります。私の想像だに出来ない世界がこの世には ある、そう思いました。情報化社会と言われても、そんな上っ面のことで人間は変わら ないのかもしれません。
信じられないようなエピソードが、このNEWSWEEKの記事を含めて、AFGANISTANからはま だまだ届きそうです。
一部の理想主義者たちは、何故にこんなにも偏った考え方しか持てないのでしょうか。