アジア系アメリカ人への犯罪(WP, 9-9)


みなさん、こんにちは。

Washington Post紙はどうやら自由に読めるようですので、これからはときど き覗いてみます。

今朝読んだ記事の中で、少し印象に残った記事を2つ書いておきます。

1. Anti-Asian American Incidents Rising, Civil Rights Group Says

アメリカの犯罪は減少してきているものの、アジア系に対するhate crimesは 増加してきているという記事です。去年は、17%増加とあります。数全体が、 大きいとは言えませんし、統計の取り方にも少し疑問は残りますが、気になる ところです。

1つには反移民の感情が強まってきていることがあるようです。移民を制限す る改革法案と、合法的移民に対しても各種給付金を支給しない福祉法案は通 過したし、一般的な反少数民族たたき"general anti-minority rhetoric"の風 潮は高まってきている。

これはアジア人へのステレオタイプ的見方、つまり犯罪と関係のある外国人と いう考え方とも関係があるようです。アジアの人が何か事件をおこすと、すぐ にそれを一般化する傾向があるようですね。メディアがアジア人を否定的に伝 えることも、そうした原因になっていると書いていますが、そうした下地はあ るということでしょうか。

こうしたアジア人へのhate crimesの多くはvandalism and assaultであり、そ の多くが職場で起きているようです。これにはアジア人経営の店に対する嫌が らせも含まれているのでしょう。

特にhate crimesの多いのが、大学内と公営住宅のようです。大学内では、e- mailを使っての嫌がらせが多いようですし、カリフォルニア大学Irvine校で は、cyberspace上の最初のhate crimeとして(前)学生が起訴されたようです。

2番目の記事はアルジェリアから。

U.N., Vatican Condemn Massacres in Algeria

国連のAnnan事務総長も、John Paul II法王も、アルジェリアの悲劇を終わら せるようにとのメッセージを出し始めました。「もう言葉は十分だ。今起きて いることを無視することは出来ない」しかしアルジェリア政府は内政干渉とし て強く反発。

政府側は事件の詳細が説明できないようです。警察や軍隊が近くに常駐して いる場所で、当然銃声は聞こえているのに、殺戮や放火が何時間もかけて行わ れているというのに、現場にも行かないという不思議さ。

この7月に5年ぶりに釈放したIslamic Salvation Frontの指導者Abassi Madahiが、Annan事務総長の呼びかけに応じて休戦する用意があると伝えれ ば、自宅軟禁し、再逮捕で脅かしているようです。

国連もローマ法王も、お互いの話し合いを呼びかけていますし、政府側発表 のようにこの大量殺戮をゲリラがおこしたものとは決めつけていないようで す。確実なことは、控えめに見積もっても1992年の混乱以来60000人の民間人 が、尋常でないやり方で殺されたということ。そしてその犯人は多分1人も捕 まっていないということ。もちろん、政府はこれらをすべてゲリラが引き起こ したものとして、ときどきゲリラ征伐を実行したと発表しているようですが。

YUKI



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