MLの世界へ・・・・


Mailing Listというものがある。Mail Listともいうし、まあnewsletterの小型版みたいなものである。あるメンバーが出したメールは、全メンバーに直ちに配られる。NiftyのForumみたいなものを、mailという形で実現している。Forumと同じように、メールを受信・配信出来るようにするためには、まず登録しなければいけない。だからNewsletterと違って購読・参加するのに、少しの努力は必要になる。

私は2・3年前に既に、いくつかのMLを購読していたことがある。日本の政治を話題にするようなものだったと思う。しかし、すぐに興味が持てなくなって、そのうち毎日多数配信されてくるメールに少しうんざりしたから、購読を中止してしまった。Newsletterも、ときどきは覗いてみるが、どこでも自分で参加しようという気持ちにはなれなかった。どうも私は不特定多数の人々の中で発言するのが苦手なのかもしれない。特に最初の第一歩が苦手なようだ。

今月の4・5日頃、配達されてきた雑誌「インターネット」の別冊付録で、面白いMLが100近く紹介されている。残念ながら、私が今興味を持てそうなMLはあまりなかった。それでもついでにML関連のサイトが紹介されていたから、そこを訪ねたついでに、付録で紹介されていた以外のいくつかのMLを購読してみた。そうこうしている間に、私も猛烈にMLを始めたくなった。特にまだInternet接続者が少ない五島に関するMLを始めてみたいと思った。多分潜在意識的にはこれはずっと私の中にあったことだと思う。

同じ島でありながら、壱岐対馬には数年前から、地元のプロバイダーもあるし、どうやらMLもある。私はInternetとその関連技術は田舎の人々、特に離島の人々にこそ可能性を与えるものとずっと信じてきた。だから将来的には離島にいながらInternetを利用することで,都会に住んでいるのと近い仕事が出来るはずだ。そういえばイギリスの北部の島の住人としばらくの間、e-mailを交わしたことがある。その島には立派なソフト関連の企業が存在していた。だから本当は、田舎や離島でこそInternet社会の利益をより多く受けると思うのだが、五島ではまだまだ利用者は少ない。ただ急に増え始めているという感じはしている。

もちろん私のことだから、そんなにはっきりした理由づけをすぐにしたわけではない。上で述べたようにそうした考えは底流として常に持っていたが、要するに私の好奇心が新たにまたうずいたというのが正確かもしれない。チャットを始めたばかりだし、時間的にはかなり無理な面もあるのだが、とにかく月刊MLやらFreeMLのサイトで、MLの解説を拾い読みしているうちにどうやら私にも出来そうだということだけは、漠然と分かった。だからいいチャンスだし、とにかくMLを開いてみることにした。

これが多分今週初めのことだったと思う。そして私は9月9日に、五島MLを開設することに決めた。この日は重陽の節句。めでたい日のはずだ。それに99年9月9日であるし、何となく語呂もよい。私はこうしたことには、日頃はあまり関心は薄いのだが、9月9日が2・3日先ということで、その日にMLをスタートさせようと決めた。

しかしそれまではほとんど何もしなかった。MLはFreeMLのサイトを利用して発行することだけをまず決めた。それとMLを開設するに当たっての紹介状などをを走り書きしてみたけれども、それだけである。時間が余ってしまった。ところが9日の早朝に登録しようとして、少しあわてた。すぐには登録完了ということにはならないらしい。登録状況のサイトがあるのだが、過去1週間内にかなりの数のML申し込みがされている。どうやら新しいMLを作ることは、今や一種のブームのようなのだ。それと前後するが、あわてたことがもうひとつ。MLの登録条件として、MLの案内・規約・入会退会条件等を説明したHomepageを開いていることが、まず管理人には要求されるらしい。これは全くの思いがけないことだったが、後から手直しすることにして、とりあえずその場で簡単なページをDTIのHPの中に作った。臨時のHPというわけである。

そして9日の夜、FreeMLの登録状況のサイトを見に行ったら、無事MLは登録されていた。一応これで動き出したわけだが、もちろん今のところ会員は私1人だけ。しかしその私も、FreeMLで MLを発行するに当たっての基本的なコマンドを、今習得しているところである。どうも私が見た解説が少し古いのか、10日の朝現在、うまく作動しないものもある。あるいはこれはまだ私のMLが、FreeMLのサイトでまだ正式にDATAとして処理されていないことも関係しているのかもしれない。

私は、このMLの参加人数がそんなに多くなるとは思っていない。今年中に10人は行かないと思う。実際、私がいくつか入ったMLの中には、メンバーが4・5名、発言0というのもある。さらにあるMLはメンバーは50人近くいるはずだが、メールを貰ったのは多分ここ数日で2通だけ。だからMLに対してあまり多くを期待することは出来ないかもしれない。

しかしとにかく新しいMLが今船出した。多分そのうちに不満も出てくるだろう。FreeMLは無料でMLの発行を許可する代わりに、各メールのトップに広告を持ってきている。だからMLの経験を積むにつれて、多分より快適な環境を求めるようになるだろうと思っている。

最後にもう1つ。出来たら、英語のMLを今年中に発行したい。これはメンバーを限定する仕組みなら案外簡単に実現できそうだ。ただメンバーが多いMLやNewsletterで発言していく方が英語力向上のためにはいいかもしれない。

アメリカでは数え切れないほどのMLが発行されていることは、既に知っている。私も折りを見ては、少しずつ英語MLの購読を増やしている。そして思いがけないところで、HOTMAILのアドレスが役に立つことになった。これをテーマごとに利用すれば、落ちついてアメリカのMLも楽しめるのだ。メールがどんなに多く送られてきても気にならないし、好きな時に気軽に読める。

忙しい数日であったが、とにかく賽は投げられた。さしあたりはチャットを一時中止してMLの世界に遊んでみよう。

1999-9-10



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