仕事の環境


私はその昔、CD Changerなるものにあこがれた。1度に何枚かのCDを収納していて、必要があれば同時にPCから読み出せるものらしかった。もちろん、現物は見たこともないし、広告で1度見たことがあったようにも思うが、とにかく値段が高そうなので購入はあきらめたが、便利そうだとの思いはいつまでも残っていた。

しかし今私は今CD Changerを持っているのと同じような状況にある。「携速98」のおかげで、HD内にメモリーの余裕がある限り、同時にたくさんのCDソフトを入れることができるからだ。現在では5枚のCDを試しに入れている。必ずしも必要だからではない。私のPCにはまだ十分のメモリーの余裕があるから、果たしてどんな具合なのか実験しているというわけだ。

私は最近はあまり新しいソフトを買わない。しかしMacintoshを使い始めた頃は、手当たり次第に買った。ほとんどのソフトはアメリカから買った。日本と比べると驚くほど安かった。10枚のCDソフトで2000円位というようなものも有った。あまりに安いからそんなに期待してはいなかったが、しかし金額が安かったせいもあったのか、あまり後悔したことはなかった。それに高額な日本のソフトと中味は全く同じだったと思う。もちろん当たり前のことだけれども、日本のソフトが高いという印象はかなり尾を引いた

思えばあのころが、一番パソコン生活を楽しんでいた時かもしれない。各種の時計ソフトを入れたり、各ファイルやフォルダーのアイコンを自分好みに合わせたり、あるいはHypercardでプログラムらしきものを作ってみたり、というようにいろんなことを楽しんでいたから毎月Mac雑誌が来るのがを待ちきれなかった。しかし月日は流れ、そうしたアクセサリーソフトに対しての興味はいつしか薄れていった。ゲームにもほとんど興味はなくなっていた。私のMacはますますシンプルになっていった。そして不必要なソフトは、ほとんど削っていった。あるいはMOやらZIPなどの補助媒体に、移し変えていった。ときどき経験するフリーズほどいやなものは無かったから、私のMacは最近では1.2GBの内蔵HDでも、かなりの余裕を残している。

その昔、購入したソフトの中にはほとんど使わないものも結構多かった。もしかしたら、1度も使っていないものもあるかもしれない。10枚1組で2000円位ということになれば、その中に1枚か2枚面白そうなソフトがあれば、注文したからだ。例えばShela Clubという自然保護団体が発売した10枚入りのソフトは、多くの写真やmovieを含んでいたが、私はGrand Canyonや何かを見ただけで、あとはほとんどMacには読み込ませなかったと思う。場面が移るスピードが遅かったし、いらいらしたことを覚えている。ソフトそのものはそんなに悪くは無いと思うのだが・・・ところがこれを新しいWindows machineで見てみると、なかなか新鮮なのだ。

このように今まで打ち捨てられていたソフトの中で面白そうなソフトを結構見つけた。もちろんすべてWindows95/3.1とMacintosh両方で使えるHybrid版である。中にはMS-Dosで使えるソフトも混じっている。そして面白いことに、Macでも使えるとなっていたのに、実際は全然動かなかったソフトも中にはある。この辺は面白い。当時の私は何らかの都合で多分私のMacでは動かないのだろうと思っていたのだ。私のMacは最新式でもなかったし、何よりアメリカのソフトなのだから、と思っていたのだ。もちろん殆ど全部が単体で買ったソフトでは無かったから、そんなに鷹揚に考えることが出来たのだろう。

とにかくそういうわけで、最近Windows machineでも少しは役にたちそうなものが有るかどうか調べてみた。Fact94というソフトはCIAか国防省が毎年発行しているもの。もちろん古いし、あまり必要でもないからそのうち削除する予定だが、各国の基礎的dataと地図・国旗・写真などが入っていてなかなか楽しめる。American Heritage Dictionaryの音声部分は完全に甦った。Gutenbergは使いやすくなった。こういう風なわけで、Windows Machineでも使えるソフトが結構あったということだ。ただ残念なのが雑誌Peopleのバックナンバーである。これは結構面白いのだが古いMacでは遅くて、何回も利用しようという気にはならなかった。中身はなかなか気に入っているのだが・・・それで新しいWindows machine では快適に検索が出来るのではないかと思っているのだが、今のところモニター・エラーが出る。256色でないとダメらしい。Macならばどこを直せばいいかすぐ分かるが、Windowsではそうは行かない。いろいろシステム関係のフォルダーやらファイルをチェックしているが、まだ良く分からない。しかしそのうち楽しめるだろう。

更に残念だったのは英文百科事典のGlorier,TIMEの世界地図、MicrosoftのBookshelf94がいずれもMac専用のものだということだ。これらも今ではほとんど使わない、というか以前もCDの交換が」面倒くさくてあまり利用してこなかったから、もしかしてと期待していたのだが・・・・・ちなみにMicrosoftのBookshelf94には現在のWindows版と違って、7種のrefernce booksが入っている。ここにもAmerican Heritage Dictionaryが入っているが、これは今まで知らなかった。他にもThe Concise Encyclopediaも入っている。内容からするとかなり充実している。Macでも複数のCDをHD内に常駐させることが出来るのならば、是非とも入れたいソフトだ。百科事典に関しては、今日の朝日が小学館の広告を載せていた。Mac版が遂に出たらしい。しかし私は多分まだ当分買わない。平凡社やらMSのものと比較するつもりだが、大辞書を持っていれば、百科事典はそんなに必要ではない。あまり利用しないから、今持っている紙のものでも我慢できると思う。しかしいずれは欲しくなるかもしれない。

あとSherlock Holmesとか各種の文学作品やら美術全集みたいなものあるが、これらはどうしようかと迷っている。美術CDはMac対応となっていたのだが、私はMacでは1度も見ることが出来無かった。だから4年か5年ぶりに、ようやく実際に画像が入っているのを確認できた。これはMS-DOS/Mac対応のCDなのだが、CDを入れると不気味な音を出す。壊れるかもしれないと思いたくなるのだが、もちろんこれも仮想CDを作ってしまえば、問題は無くなるだろう。Holmesのは作品だけなら、Gutenbergにもほとんどの作品が入っている。しかしCDの方には他にもいろいろ資料が入っているから、ホームズのことを研究するに便利かもしれない。

こうした状況では、辞書に対してはもう私はあまり贅沢を言えない。欲を言えば切りはないが、英英、英和、和英、国語の各辞書で結構役にたつのが揃った。英和に限れば「リーダーズ・プラス」、小学館の中辞典、それに英辞郎の3つが揃っているから、まずは大丈夫だろう。これで分からない語はInternetで検索すれば良い。コンピューター辞典やら各種特殊辞書はほとんど使わないが、こうしたものもいくつか入っている。さらには英語関係の辞書はinternet上でいくつか手に入るはずだ。Macも内容が少し違うが大体満足している。

もちろん道具がいくら良くても結局はそれを使う人次第になるのだが・・・今後OEDやらBritanicaなどを安く買う機会があるとしても、もはや私にとっては宝の持ち腐れの感が強い。多分現在の状況でこれからもほとんど不満は無いと思う。あとは各種Referenceでも揃えれば、PCだけで十分な仕事が出来る。実際私のWindows利用状況はほとんどそれに近い。PC以外にはほとんど何も無い部屋で、ほぼ満足な状況下で仕事を始め、いろんなことが出来る。WindowsはPrinyerも何も無いから仕事はなるべくしないつもりだが、こうした文章やら英文e-mailなどを書くにしても、1冊の辞書が無くても別に困らない。

考えてみれば、内蔵HDのメモリーが1.2GBから6.4GBに増えたということは、私にとっては思いがけない変化をもたらすことになった。これまで以上にPCでの作業が快適になることは、確かである。まあMacでも比較的快適に仕事は出来ているのだが、それとは少し違うかなという感じがしている。なにかそれ以上の質的変化があるような感じがするのだ。離れ小島でPCだけ有っても、ある程度のことが出来るような・・・・もちろんそんなことは実際にはありえないのだが・・・しかし田舎暮らしが少しは楽になることは確かである。

私が次に新しいPCを買う時、どんな状況になっているのだろうか。値段がもっと安くなっていて、内蔵HDのメモリーも50GB位にはなっていそうな気がする。その時に何か質的変化を感じるだろうか。しかし私にとっては、多分今回の変化の方が大きいような気がする。

1999-7-15



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