新Mailzineのことなど


5月20日に新mailzineの「英語を読む」を発行した。最も、Weekly「今週の英 語雑誌」を引き継ぐ意味から、No.1でなく、No.26にした。そして矢継ぎ早に No.27と、No.28を発行した。発行部数は、No.26が2069、No.27が2072、No.28 が2074である。幸い、Weeklyの時から、購読者数は減ることはなかったが、そ の後の増加数は、ほとんどない。原因はいろいろあるだろうが、ネーミングの まずさもかなりあると思う。「英語を読む」という漠然としたタイトルが、 Weekly「今週の英語雑誌から」というインパクトの強いものにかなうはずがな い。これは最初から分かっていた。

ただ私はこれでよいと思っている。Weeklyは、本来ならば一度沈みかけた船で あった。それをもう1度立て直すというか、このまま捨て去るには忍びないと いう心情があって、今しばらくは頑張ってみよう、というところから新 mailzineの命名は出発している。もともとがWeeklyも1000部くらい発行できれ ばいいな、という感じが強かった。それに新装なった「英語を読む」は、気ま まに発行しようとしているから、あまり体裁は気にしていない。なによりも継 続することが第一の目標だから、しばらくはこのままの状態で発行を続けよう と思う。

No.28では、投稿を頂いた。Coleridgeの読書感を書いていただいた MicroClassicsさんは、文章から見ても分かるようになかなか学識が深い方 で、私が全然知らないことを教えていただいた。Coleridgeという名前は、ど こかで聞いたことはあるが、もちろん読んだこともないし、多分これからも私 が読むことのない作家だった。しかしその紹介が面白かったから、つい読んで みたい気になった。Gutenbergに収められているという自信はあったから、調 べてみると確かにThe Rime of the Ancient Marinerはあった。幻想詩の残り2 つKubla KhanとChristabelはなかったが、Gutenbergからのリンクでいろいろ なArchiveがあることを知つて、早速調べてみると、どちらもカーネギーメロ ン大学のサイトにあった。

他に発禁本を中心のサイトもあった。発禁本といっても、思想的・文学的な本 ばかりである。チャタレイー婦人の恋人、デカメロン、ルソーの告白などは、 私も聞いたことがあるが、他には意外な物があってなかなか面白い。

その中で私は「ちびくろサンボ」をダウンして読んでみた。これは人種的偏見 が強いということで、確か岩波も絶版にした。アメリカは批判があったが多分 その後も発行しているし、新しい絵や名前で別な版もでているはずだ。読んだ こともないこの本に何故こだわるかというと、私がNiftyの会議室で発言を始 めてからすぐに、この話題がTIMEかNewsweekで話題になっていたのを私が取り 上げて、レスももらったし、それなりに思い出に残っているからだ。本文は短 い。絵本だから、中心は絵だろうし、文から黒人差別を見つけることも難し い。小さい子供向けの本だし、読んでしまった後もさすがに楽しかったという わけではないが、長年分からないままだった物をふと見つけて納得したときの 安心感はある。私の場合、最近は一気に調べるよりも、そのうちにどこかで出 会うだろう、というような感じになってきた。年をとってきたのかな。

19世紀までの作家だったら、Internetを使えばほとんどの作家の作品が手には いる。リンクを次から次にたどって行くだけで、日本では手に入らないような 作品がすぐに手にはいる。もちろんこうした可能性は私もInternetに接続して から、ずっと分かっていた。しかしますます充実して来ている。

私はGutenbergのCDやら、Shakespeare, HolmesなどのCDも持っている。しかし 特にGutenbergは、作品名が略語でしか載っていないし、年度別に分かれてい て、どこに求める作家や著作があるのか、かなり不便だった。そのため私はリ ストなどをプリントアウトしたものを作成している。さらに作家ごとに、国ご とに、年代ごとに作品を例えばHDやMOに収録していわば自分専用の図書館を構 築しようとしたこともあった。

現在では、これは必要ないかもしれない。InternetのGutenbergも作家別、項 目別、作品別の検索が重視してきた。他のサイトも併せると、こちらから目的 意識を持って接近すれば、古典的作品の場合、そのテキストやら研究なども含 めて容易に手にはいる。研究者レベルでは、最新の研究などはInternetで入ら ないこともあるだろうからまだ不十分なところもあるだろうだろうが、個人の 読書家にとってはまず問題ない。Internetはsurfingに例えられるが、特に古 典の本の情報を探しているとき、私は大きな森の中をあてどもなくさまよって いる気がしている。私は読書は、その時々に偏りがあるが、このごろは雑誌な どに夢中になっているから、古典を読むのは中和出来るからちょうど良いかも しれない。

私のHPのリンクでもこれからは特に作家別のリンクを重視するかもしれない。 もちろん私自身関心がある作家ということになるが、そうすれば手元に本がな くともテキストはいつでも手にはいる。とにかく古典はテキストの第2次利用 がぐんと便利になった。私は製本太郎という事務機を使って、プリント本を作 っているが、まあ市販のよりは見栄えは良くないが、結構満足している。既に 100冊くらいは制作したと思うのだが、タイトル名を書き込んでいないのがち ょっと不便だけれども、表紙や内容を自分の思い通りに作れる。

なお日本の書籍に関しては日本版グーテンバーグを見つけたが、これはほとん ど有料だから、今の所利用する気はない。

Barnes&Nobleに3月に注文したAsimovの本は2カ月かかってようやくついた。 Internet経由で注文したとき、Barnes&Nobleからは、注文確認はその日の内 に、発送の連絡は翌日くらいに来たのだが、その後が長かった。まあAsimovは Internetではまずほとんど読めないだろうから、本の形で読まなくてはいけな いのだが、それにしても今回は長かった。前に大量注文したときは、注文した 後いつ来るかということなど、ほとんど気にしていなかったが、読みたい本を 少数注文する場合は今後は気をつけなくてはいけない。

それからようやく研究社の「リーダーズ+プラス」を買った。今の所CDのまま での利用しかできない。定価23000円だが、私はTELAFFYから2割引+割引券2000 円使用で買った。請求はまだ来ていないが17000円くらいで買えたから、まあ 満足している。電子辞書もこの頃はよく使っているし、この辞書も利用次第で は多分安い買い物だったのだろう。それとNiftyのFENGCの他の会議室をたまた ま見ていたら、データライブラリーに収めている英辞郎というのも大分良いら しい。たしかここからは1年以上前に辞書をダウンしたはずで、私のHDにはそ のファイルもまだ残っていると思うが、新しいのは毎月改訂・増補されている ようだから、そのうち私も試してみるかもしれない。しかしMainになる英語辞 書は1つだし、それを「リーダーズ+プラス」にすれば、あまり必要ないかな。 私が時事英語の会議室で知り合いのPicardさんや佃さんの発言を読んでいる と、皆さんはどうもものすごい英語環境を実現しているような気がしてつい羨 ましくなったのだが、設定等がちょっとめんどくさそうでもある。 (^^;

1998-5-30



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