初めてのオンライントレーディング


昨日、初めてオンライントレーディングなるものを経験した。ここ1ヶ月くらいの間、この時のためにかなりの情報を集めてきたわけだが、案外簡単に出来た。電信為替という面白いサービスも利用することが出来た。郵便局の人もあまりよく知らなかったから、もしかしたら私がこの島でのサービス利用第1号だったのかもしれない。まずは第1回目と言うことで、簡単に今までの経過をたどって見る。

この方面では全くの初心者だから、方針というようなものはあまり無かったが、時間の経過と共に考え方はころころと変わってきたようだ。多分現実に取引を開始したということで、これから知識やら経験が増えるにつれて、今考えているものと全く違う考えかたを、そのうちするようになるのではないかと思っている。

株式関係の本を2・3冊読んだ段階で、私の考えていたところは、以下のようであった。3月11日付けで簡単なメモを書いていたので、それをもとにして書いてみる。

1. さしあたりの資金は30万円。目標として、新たな資金投入無しに今年末までに100万円にする。(^^)まあ大分難しいとは思うが、始めるくらいなら、これくらいは考えないと、投資した時間と労力が無駄になる。経済知識も増えて結構楽しんでいるから、少しくらい損してもかまわないかなとも思うが、やる以上は儲かるようにしたほうがいいだろう。

2. 1単位株かミニ株か? 200円台と2000円台が目安。…読んだ本の著者も勧めていたし、野村証券のヴァーチュアル取引でも低位株を選んで失敗を経験していたから、やはり優良株を選んだ方がいいということで、この時点ではミニ株を選ぶという方に大きく傾いていた。

3. 1単位株なら最低10円、出来たら50円の値上がりが見込まれなくてはならない。ミニ株の場合は、それぞれ100円と500円。はたして3割か4割の値上がりが果たして可能か?…値上がり率に関しては、本に書いてあったとおり。2・3ヶ月で3・4割値上がりする株を1年間に4・5回動かせば、5年間で10万円が1億円になるというのである。理論的には確かにそうなのだが、まあこれはさすがに信じろと云うほうが無理だろう。

4. 手数料は、ミニ株の方がさしあたりやすい。35万位まで。

5. 大型株でなければならない。取引量が週に最低50万株。そしてまず倒産の心配のない安定した会社を選ぶ。

6. 去年の変動幅が大きく、現在の株価はその中間値より下に無ければならない。変動幅は最低150円以上。100円以下は、無視。そうした銘柄で、今安値付近にあると思われるものを選ぶ。…これも実行するのが、簡単だと思いこんだところなど無茶苦茶だと思うが、まあ私も1億円儲けるつもりだから(^^;、これくらいの変動を期待しなくてはいけないと思う。しかし株価が5年も10年も上昇気流に乗ったままでいるかな。

7. チャートの状態。…チャートはさっぱり分からないが、まあ見ておいた方がいいだろう。本で書いていることは、ほとんど参考にならなかった。

8. PERと利回りはどうか?…これも、よく分からないという点では上に同じ。他の経済指標もまだよくは分からないが、他の銘柄と比較することで一応の評価は出来る。

9. 売るときのタイミング・・・3・4割値上がりしたときか、買値より1割値下がりしたとき。問題は、下がっている時に売る勇気があるかどうか・・・これも、言うは易く、行うは難しだろう。

10.とにかくあせるな。買いたいものがなかったら、買うな。どうもこれも難しそうだ。・・・とにかくオンライントレードに興味を持ち出していたから、早く体験してみようという気ばかりあせって、あまり他のことは考えなかった.これはこれからも難しいだろう。

この段階で一応候補にあげていたのが、以下の銘柄であった。ミニ株の場合は、いずれも丸八証券で、ミニ株として買える銘柄を選んだ。丸八の場合、銘柄数はそんなに多くない。

単位株としては、
1. 新日鐵
2. 三菱重工
3. 三井倉庫
4. 学研
5.川崎製鉄

ミニ株としては、
1. キャノン販売
2. 東陽テク
3. 住友銀行
4. エーザイ
5. 富士銀行

しかし、私が昨日購入したのは、5405の住友金属だった。この間に考え方がかなり変わった事になる。それにミニ株を買うと言う事を前提にして証券会社を選んだから、単位株でも良いとなると証券会社も、丸八よりも有利な会社がいくつかある。そのうちマネックスに変更する予定。まあ、丸八もそんなに悪くは無いし、商品構成が豊富だから、しばらくはマネックス証券と並行して利用することになると思う。それに今はいろいろ問題もあるようだが、システムが安定してきたら、一番最初に考えていたH.I.S共立証券がベストかもしれない。この辺も、いろいろ考えたことがあるけれど、4月にはさらにサービスの良い会社も参入してくるし、オンライン証券会社は今年は生き残りをかけて、激しい競争にさらされるだろう。しかも勝負は短期間で決着するのではないだろうか。

昨日の段階で、どの銘柄を選ぶかに関しては、次のような考え方になっていた。

1. 格付け・・・社債などの格付けは必ず見ること。さらに会社そのものの格付けサイトも必見。出来たら政府機関の出版する白書も、その業界の動きを見るのにおおいに結構役に立つ。日銀のレポートや、政府各省の報告書は、株式取引に関係無く、読んでいてかなり思いsロ位ことが書いてある。

3. 日経の平均株価とか300や500種のすべてのリストに入っている企業を選ぶこと。・・・まず倒産しない企業であること、の一応のうらづけとして。

4. 低い価格で、値上がりが期待できるもの。65円===>90円にでもなれば、しめたもの。なるべく、最終価格が去年の高値の半分以下であること。前に述べた選択基準とかなり違ってきた。この段階で、有力候補は5つくらいに絞り込んでいた。

5. チャートを見る。見ないよりは見た方がまし。株価・短期・長期の移動線の3本線がはっきりしていて、罫線が上がり気味であるか?テクニカル分析など出来ないから、大体の感覚を見ればよい。

6. しばらくは、指値で売買すること。予想がつけやすい。

7. 信用売買残高。…この辺は、まだ少し理解不足。最初は買い残が株価上昇の圧力が働くかと思ったら、どうも逆であるらしい。しかし、私みたいに2・3ヶ月のスパンで考えているものに役立つかどうか?

8. 低位株のほうが3割から4割の利ざやを稼ぎやすい。値上がり4割として、65から91へは簡単に見えるが、350から490はあまりにも高すぎる。結局は錯覚でそう思っているだけで、どちらもそんなに簡単ではないのだが。もっとも投資金額が多くなったら、方針を変更しなくては行けないだろう。証券会社3、銀行2(シティバンクと地元行)、郵便局を投資のためにフル活用すること。…これも、そんなに甘い話ではないのだが。

9.外国人投資家のシェアは?投信の割合は?…この割合がある程度以上あれば、一応の信頼があるといえるから。

以上の結果、第一候補に住友金属、もしこれがだめならNKK、神戸製鋼、トーメン、三井造船などを念頭にいれて注文をだしてみた。住金は先週の金曜日の終値が68円だったし、これを指値とした。正午前に注文を出したのだが、丸八からは後場開始直後65円で4000株購入できたとの連絡があった。良かったと思って少し安心した。

しかしよく調べたら、どうもそう楽観できる状態ではないらしい。昨日の昼、日経の1週間の動きでずっとみると、今月はずっと60円台で推移しているようだ。さらに今朝Yahoo!の掲示板をのぞいたら、さすがに低位株だけあって、いろんなうわさが飛び交っている。倒産すると言っている人もいる。最初から読んで見たが、ここ2ヶ月くらいの予想は、ほとんどの人が外れている。(^^)株の売買を決めるに当たっては、あまり他人の意見は聞かないほうが良いかもしれない。

結局、私は住友金属の株を選ぶに当たって、今まで読んだ本の中で勧められているような方法は、ほとんどとらなかったし、新聞や数多くの株関連のHPなどの書きこみも、全然参考にしなかった。かえって専門家が勧めるのとは反対の売買をしたようだ。しかし一応自分で調べて、納得して買ったから、あまり後悔はしていない。購入した後、いろいろ調べているが、住金は赤字企業だし、低位株だしあまり評判は良くないようだ。まあ2円上がれば、損は出ない計算になるから、とにかく最低でも2ヶ月くらいは、持っていようと思う。

株関連以外にもこのところ為替や投資信託について、いろいろと勉強している。投資信託などは、以前は何がなにやら分からなかったけど、今ではかなりの知識を手に入れた。本当は株よりも、こうしたより確実なものを購入した方が良いのだろうが、手元資金は少ないし、今はその余裕が無い。特に外貨を買うことは、すぐにでも実行したいのだが、まだ出来ない。だからギャンブル的要素が強いとはいえ、当分は株式中心でいかなくてはいけないだろう。これで成功すれば良し、仮に失敗したとしたら、等分の愛だ少しはおとなしくしていると思うし、何か面白いことを他に見つけよう。

決算期が終わって、4月・5月になると、株価も上がるらしいが、私には本当かどうかは分からない。ただ5405という数字もすっかり覚えたし、鉄鋼や建設関連の業界が、今いかに苦しんでいるかも少しは実感できるようになった。ソフトバンクの時価の株価総額は20兆円なのに対し、住友金属は0.2兆円。100倍もの差がある。どこかおかしいとは私も思うが、このお化けのような現実の正体が、オンライントレーディングをすることによって、少しは見えてくるかもしれない。

株の売買の内容を書くのは、多分これが最初で最後である。もちろん、また違うことで、例えばオンラインバンキングとか、外国株投資などを始めたら、この話題に触れることはあるだろうが、それでもここまで具体的に書くことは無いだろう。私が今年末まで、株式売買への情熱を持っているかは、いまのところ神のみぞ知る、だ。それまでは悪戦苦闘しながらも、生き残っていることを祈っておこう。

2000-3-22



感想はこちらに・・・ohto@pluto.dti.ne.jp


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