電脳オークション


つい最近インターネット・オークションを初めて経験した。インターネットでいろいろなものを買うことが出来るというのは知っていたし、業者のものは利用したことがあるが、オークションに参加したのは始めてだった。

楽天フリーマーケットにも登録したが、今回は一番多いYahoo Japanのサイトを利用してみた。確かに出品されている品物は多かったが、まだ慣れないせいもあって、私には本かPC関係以外には興味が持てそうなものは無かった。

ちょっとした障害もあった。私はずっと前にYahoo!に登録したときに、あまり使わないハンドルネームとHotmailを連絡先にしておいたらしい。これは主なIDは既に登録済みだったからだが、Yahoo!のIDを利用するつもりは無かったから、あまり深くは考えていなかったようだ。しかしこのごろHotmailのアドレスは、ほとんど使わなくなっているから、連絡先としてはまずいからこれは変更した。しかしIDというか名前は前に登録したものを使うことにした。まあ私が時々あちこちで登録しているIDだから、そんなに不便なわけではない。しかしこうしたことは将来は注意しなくてはいけないと思う。さらにパスワードもどこがどうなっているやら、さっぱりわからなかった。一応記録はしていたから助かったが、もしこれでも無くしていら、Yahoo!は利用出来なかったかもしれない。Yahoo!は同一人物にそんなに多くのIDは発行しないのではないかと思うから。

オークション市場を初めて訪ねた日に、試しに2つ札を入れてみた。いずれもPCのソフトで、1つはマイクロソフトのEncarta 97,もう1つはタイピング用ソフトの特打Pro。どちらもそのときの最高価格より100円高い金額、すなわち前者は2600円、後者は1100円を入れた。その後、いろいろ調べると同じもので、まだまだ結構安いものがある。少し早まったかなと思ったけど、これはYahoo!の入札期間の関係が有るのだと思う。つまり残された入札期間が短い方がどうしても高くなると言うわけだ。私が入札したソフトはいずれも3日くらいの余裕しか無かった。他のは残り日数が10日くらいのもあったから、徐々に上がって行くのだろう。検索を利用すれば、同じソフトの一覧が出てくるから、これを利用した方が便利である。入札の金額も単位金額と最高額を定めることが出来るようになっているようだが、私はこのへんはあまり理解しないまま参加した。

両方ともどうしても欲しいというソフトでは無かったから、特打Proを私より100円高い値を付けた人が出たという連絡を受けたときはほっとしたくらいだ。当然私はそれ以上参加しなかったから、いくらで誰が落札したかしらない。ところがEncarta 97は私に落札が決定したという通知がきた。そんなに高くはないし、古くはあるけど、一応Windows用では持っていなくて欲しがっていた百科事典ではあるから、その金額を即日銀行で振り込んだ。相手の人は横浜の人だったが、3日後に問題なく送られてきた。案外スムーズに行ったというのが感想である。送料やら手数料などが、600円くらいかかるから、この辺は最初からよく頭に入れておいたほうが良い。

Yahoo!はオークションが成立した後、お互いをどう評価するかという制度を取り入れている。私宛にYahoo!から入札に出した人の評価が「よい」という通知が来て、このことを始めて知った。それで調べて見ると、確かに出品者には必ず数字がついている。これが今までのその人の評価点の合計らしい。

評価点は5段階あって、それに応じて+2点から−2点が与えられる仕組みらしい。私はそれまでそうしたことに全然気づいていなかったから、これには感心した。確かにある程度参考にはなる。品物の到着後、私も相手に「よい」という評価を与えてから、ついでに相手を今までに他の人がどう評価しているかも調べて見た。この人はすでに10数回オークションに出して、いすれも「非常に良い」か「良い」の評価を受けているようだから、私も運が良かったのだろう。もちろん私の評価点は今のところ1点である。評価点がマイナスの人もときどきいたけど、その人が過去どのように評価されたのかまでは見なかった。

私も今後本を中心にオークションにかけようかと思っている。ただし本は少し気になるところもある。送料と振り込み手数料を加えれば、安い本を1冊買っても引き合わないだろう。希覯本などが良いと思うのだが、果たして私はそうした本を持っているだろうか。調べて見なくては分からないが、しかし1度くらいやって見るのは面白そうでもある。しかしそんな時間があるかな。古本屋のサイトもいくつかあって、こちらの方がはるかに面白いし、値段も安い。業者の人もYahoo!にも何人かは参加していると思うのだが本に関する限りあまり魅力的なものは少なかったような気がした。

Encarta 97は、期待はずれだった。もっともこれは送られてきたソフトが問題だったわけではない。Encarta 97そのものがあまり役に立ちそうも無いのである。最新版はどうなのか知らないが、約17、000の項目しか入っていないから、これくらいなら広辞苑とリーダズプラスくらいで十分間に合うと思う。私が百科事典を必要とするのは、人名なら広辞苑などには載っていないような人を調べるときである。だから少なくとも既に死亡している人物なら簡単でもいいから、項目にはなっていなくとも、検索機能を使って簡単に調べることが出来る出来なければならない。今回いくつか調べて見たが、Encartaには私の知りたい項目も無いし、そもそもそうしたものが全記事の中に無いようだ。これでは使い物にならない。平凡社の世界大百科クラスでなければ、やはり無理なのかもしれない。

英語版のEncyclopediaは新しいのが特別割引で30ドル前後で買えるというのが、時々DMで入ってくる。しかし多分案内から判断すると、これもあまり期待できそうには無い。これも欲を言えば、BritanicaやAmericanaクラスが欲しい。Yahoo!のアメリカのサイトも覗いて見たが、こちらを利用するにしても代引きは出来ないし、送金方法の問題が残っている。さすがにクレジットカードの番号を知らせることは怖くて出来ないから、これが今後の課題である。アメリカに住んでいる人で、そうしたものを代わって引き受けてくれそうな信頼できる人を見つけるのが、一番良いかもしれない。

今Encarta97を入れて、私のPCには6枚のCDが内蔵HD内に入っている。全部が各種辞書やリファレンスブックである。残りのメモリーはあと1.2GBまで減った。今はPCで何かを書くとき、紙の辞書を参考にすることはほとんどない。現在内蔵のHDは20GBを2.5万くらいで買えるらしい。もしこれだけのメモリーが使えれば、メモリーが足りなくなって削除したGutenbergやら各種基礎資料、雑誌のCDなどを入れても、十分間に合う。単純に計算しても、CDを30枚から40枚くらいは楽に収納できる。これは外付けのHDでも良いわけだから、そのうちどうにかして実現しようかと思っている。

英語と日本語の本格的な百科事典や、音声入力ソフトなどが欲しいとは思うけど、これはあまり切実な望みではない。それに音声入力やら、テキストの読み上げソフトの内容は今のところまだ使い心地が良くないということも聞くし、今後ますます向上するだろうから、特に慌てることはないだろう。最初から欲しいソフトは無いと言いながら、結構買ってきたけれども、そのおかげでSOTECのPCも半年経って、ようやく私になじんできた。

2000-2-5



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