mailzine「英語を読む」 No.33


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mailzine「英語を読む」 No.33  1998-6-19日 発行     

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みなさん、こんにちは。 「英語を読む」No.33をお届けします。

1週間に3回発行という異常事態になりました。しかも今週号の各誌を読んで、 まだ感想を書きたいのがいくつもあるという状態です。今回はT.Muramatsuさ んから、フーリガンについての記事を投稿していただきました。私もこれに関 連して、The Timesから関連記事を読んでみました。やはり投稿記事があると、 発行そのものが、かなり楽ですね。

今週号は他にもTIMEとSunday Timesが報道しているKKKがらみの殺人事件、 それにTIMEのCrankの記事が興味深く読めました。どちらかの感想を書けると いいのですが。TIME, NewsweekのAsia版はまだ手にとっていませんが、こちら の方にも面白いのがあるかもしれません。

次の号はさすがにこのペースでは無理でしょう。今週は勢いがあったから発行 できたのだと思います。

1998-6-19

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目次 
1. W杯のフーリガン対策にデジカメ導入 (Sunday Times) by T. Muramatsu
2. The Sunday Times 98-6-14
(1) 恐竜は鳥になった
(2) 白豪主義は復活するのか。
3. Charles Krauthammerについて
4. フーリガンがやって来た(The Times)

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1.W杯のフーリガン対策にデジカメ導入 (Sunday Times) by T. Muramatsu

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*Computers tackle World Cup thugs

ワールドカップが始まりましたが,最近成績の芳しくないイングランドチーム よりも有名な感があるフーリガン対策の軽い記事です.見出しの "thug" とい う単語は初めて見ました.もともと昔のインドの強盗・暗殺団をこう呼んだそ うです.これだけでも彼らに対する認識がわかります.

今大会イングランドは対チュニジア戦からスタートするが,英国警察はデジタ ルカメラとラップトップコンピューターで,フランスに渡ったフーリガンを追 跡するという.問題を起こす恐れのある悪質なフーリガンから目が離せないロ ンドンの英国犯罪情報局が,大会中の混乱を防ぐために新技術を導入すること になった.

以前,フーリガンのためにイングランドは国際試合の出場を1年間停止されま した.そのためフーリガン対策法ができ,次のようにサッカー専門の係官が常 設されているほどです.しかし一時に比べ静まったとはいえ,不祥事はなかな か後をたちません.そこで,同局内に「フットボール課」を持つイギリスに比 べ,外国人によるこうした行為への対応に不慣れなフランス警察を,コンピュ ーターとデジタルビデオの利用によって支援するのが今回の狙い.

フランス警備関係者にとって,何人来ているかわからないフーリガンの容貌を 覚えるのは手にあまる.そこで,札付きのフーリガンのうちワールドカップに 来ている人物の情報を写真付きでフランス当局に伝え,警戒の対象を絞りこ む.

イギリス警察は,ブラックリスト上の人物がフランスに入国した時,またイン グランドの試合の行われる都市に到着した時を狙ってデジタルビデオカメラ に収める.静止画像として現像なしに瞬時にフランス当局に転送できるのがデ ジタル画像のメリットだ.

5台のラップトップPCに接続されたデジタル式の移動電話を使ってイギリス のフーリガン係官が送信した画像は,デジタル電話網を通じてフランス当局の 移動電話で受信され,コンピューターに保存される.また,プリンターでフー リガンの顔写真を作成し,試合中に警備員が携帯することもできる.

フーリガン対策も情報戦になったということですが,フットボール課によれ ば,あらかじめフランスに知らせておくだけではありません.怪しい人物をそ の場で次々にデータベースに加えられるのがもう一つの目玉のようです.

「フランス入りしていないはずで,当初渡したデータベースにない要警戒人物 や, 大会期間中に問題を起こしそうな新たなグループを発見した時に,大き な威力を発揮する.("the equipment will really come into its own") そ うした人物に対する警戒態勢を直ちに取れるからだ.」

「主な目的はフランス大会への入場を禁じられた悪質なフーリガンを入国時に 発見することだ.イギリス警察にとってここは管轄外でも,写真をフランス当 局に送ることによって試合前にそうした人物を捕えることができる.」

今後イギリスではロンドン以外の警察も,イングランドの試合でのフーリガン 対策にコンピューターやデジタル画像を使って協力する見通しだ.

この試みは,今大会の情報テクノロジー後援企業(IT supplier)であるヒュ ーレット・パッカード社の協力によって実現しましたが,コンピューター利用 の訓練は,同社でフォーミュラ1のジョーダン・チームのデータ処理システム を作成したチームが担当している.

デジカメとF1ではかなりレベルが違うと思うのですが,わざわざこんなこと を書くのがイギリス人の愛嬌でしょうか.それとも本当にすごいことだと思っ ているのでしょうか.このあたりはちょっとユーモアを感じるのですが,まじ めな話,日本で浦和レッズのサポーターが暴れたとかいう次元の問題とは深刻 度が違います.フーリガンはサッカーファンが興奮して暴れているのではな く,サッカーをだしにして暴れようとしている集団です.こういう人たちが年 中あちこちのサッカー場に現れるのですから,できることは何でもしようとす るイギリス警察の苦心がわかります.

ところで,効果はどうだったでしょうか.15日の緒戦はチュニジアに2対0で 快勝しましたが,やはりそのあと暴れてしまい,怪我人まで出たと,こちらの テレビで報じていました.

(YUKI注・・・T.Muramatsuさんは、アメリカ在住です)

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2. The Sunday Times 98-6-14
(1) 恐竜は鳥になった
(2) 白豪主義は復活するのか。

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(1) 恐竜は鳥になった

The Sunday Times 6/14の記事からです。恐竜は滅びたのではなく、実は鳥と なって生き残ったのだ、という話しのようです。本当でしょうか。

*Missing link shows dinosaurs 'escaped'
by Erling Hoh Sihetun, China

今まで知られていなかった 1億2000万年前の生き物の化石が中国東北部で見 つかったようです。そして古生物学者はこれを恐竜が鳥に進化したことを証明 するmissing linkだと歓迎しているようです。

この生き物の化石はLiaoningの農夫によって発見されたのですが、 Caudipteryxと名付けられた。その化石を研究した科学者によれば、恐竜は絶 滅したのではなく、鳥になったということのようです。もちろんこの Caudipteryxは全長3フィートの羽の生えた生き物のようですから、正確には恐 竜の中で鳥になったものがいる、ということなのでしょう。

6月23日にNational GeographicとNatureが共同で記者会見をして詳細を発表 するらしい。そのとき6つの化石の板が公開されるようですが、それが恐竜か ら鳥へ進化するfour distinct stepsを示しているというわけです。これは4段 階ということではなく、進化を示す4つの特徴点があるということだろうと思 います。

どうもSinosauropteryxから、ProtarchaeopteryxとConfuciusornisの間に今 回見つかったCaudipteryxは位置するらしい。少し解りにくいので整理してみ ると、

1. Sinosauropteryx ・・・恐竜。背中に荒毛のような繊維を持つ
2. Caudipteryx・・・ほっそりした羽を持つ
3. Protarchaeopteryx・・・大きな羽を持つ肉食性の鳥
4. Confuciusornis・・・くちばしのある鳥

1のSinosauropteryxが3や4のProtarchaeopteryxとConfuciusornisに進化した と考えていた古生物学者は今までも結構いたようですね。今回Caudipteryxが 見つかったSihetunは寒村で、現在は白亜紀のポンペイと呼ばれているとか。 その乾燥した天候のおかげで、ここからは先史時代の植物・昆虫・魚・両生 類・ほ乳類・鳥・恐竜の化石が見つかっている。保存状態も良好なようで、 Sihetun siteは今世紀で最も重要なすばらしい化石発見地だという専門家もい ます。

4のConfuciusornisは始祖鳥Archaeopteryxに次いで古い鳥のようですが、やは りSihetunで1994年に見つかっている。この鳥はどうも1と同じような荒毛 bristleを持っているようですが、その写真が1996年に発表されてからも、鳥 類学者はそれを未発達の羽としてきたようで、恐竜が鳥に進化したという説に は懐疑的であった。古生物学者は、はっきりとは書いていませんがどうやら進 化支持者が多かったのかなという感じです。だから両者の間で激しい議論が闘 わされたこの問題に、今度の発表は大きな意義を持つわけですね。

進化論とは別に新たな問題も出てきた。羽は何のために進化したのか、という 問題です。 あまりにも簡単な問いかけのようですが、そうではない。 insulationのため?decorationのため? flightのため?身を守るためか、装飾の ためか、それとも飛ぶためか。というのは3と4のProtarchaeopteryxと Confuciusornisの羽は左右対称symmetricalで飛ぶことは出来ないそうです。 これは私には何故か良く解りませんが。鳥の中で飛ぶことが出来た最初のもの は、やはり化石がSihetunで見つかっているLiaoningornisだそうです。始祖鳥 も飛ぶことは出来なかったということになります。

化石といえば、中学3年生の時、友達が化石が出るところを知っているという ので2・3回行ったことがあります。確かに木の葉や貝の化石が次から次に出て きました。私は大分採集して家に持ち帰りました。普通見られるように岩では なく、砂岩のようなものでした。周りの中学生や大人は誰も関心を持っていま せんでした。しかし高校になったときには、その場所は道路拡張のために無惨 にも崩されていました。一種のあきらめと悲しさを感じましたが、そのうちに 私が持っていた化石もぼろぼろになってしまった。

あれはどういうことだったのか。多分新しく道路を作る場所に化石が出てき た。そしてそれを聞きつけた友達と私が2人あるいは3人で出かけた。しかしそ こは保存されることなく、そのまま切り崩された。当時から私の地元でも、 漣(さざなみ)の化石ということで、かつて海であった土地が今は陸地にある ところを大事にしているところがありました。そして今なら、各種の保存運動 も盛んですから、大々的な運動が起きるかもしれない。しかし私は当時あまり その地のことは知らなかったし、やがて故郷を離れた。後で故郷に帰って、化 石があったことを話しても、誰もあまり関心がないか、信じませんでした。当 時の日本は、高度経済成長のまっただ中。

私は恐竜の名前はマイケル・クライトンの小説を読んだときには、大分知って いた筈なのに、今ではさっぱり覚えていません。

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(2) 白豪主義は復活するのか。

*Woman of the right shakes up Australia

オーストラリアのQueenland州の選挙でPaulin Hanson 率いるOne Nationalpartyが健闘した。Sunday Timesの記事では、10議席獲得したとあり ます。前にPaulin Hansonが国会演説をしたときの悪評をTIMEかNewsweekで読 んでいたので、影響力がなくなったのかと思っていたら、しぶとく生き残って いたわけです。

彼女は反差別委員会の廃止やより緩やかな銃規制を打ち出している。甘やかさ れたアボリジニpampered Aboriginesを攻撃し、アングロ・サクソンの伝統を 打ち立てようとする彼女が、Sunshine StateといわれるQueenslandでの 勝利(彼女にとっては10議席は大勝利でしょう)を武器に、様々な影響を行使し てくるかもしれない。

彼女はアジア系住民の増加にも危機感を募らせている。compulsory national service, including some military training for all 18-year-oldsも主張し ているようです。これは徴兵制度まではいかないのかもしれませんが、国民に 18才になると軍事訓練を義務づけるというわけです。

どうやらQueenslandの議会はhung parliament(与党が過半数の議席に達しない 議会)になるらしい。総議席89のうち、労働党が43、保守連合が43、そうなる とOne Nationが獲得した10議席は重要な意味を持つ。結党後15カ月にしてのこ の勝利は、近隣諸国との新たな摩擦を生み出すかもしれない。

彼女の支持者は8%の失業率に苦しみ、すべての移民を即座に停止するように求 める労働者階級に多いようです。首相のJohn Howardにとっても影響は大き い。遅くとも来年3月までに連邦政府の総選挙をしなくてはいけないのです が、Queenslandの今後の政局次第では、連邦の総選挙でもOne National party が躍進するかもしれない。

しかしオーストラリアは、上院も下院も解散が出来るらしい。上院が政府提出 のアボリジニ原住民土地保護法案を2度にわたって拒否したから、というだけ で良く解らないのですが、とにかくこの点はイギリスと違うようです。

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3. Charles Krauthammerについて

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TIMEのESSAYの常連、Charles Krauthammerのことを調べてみました。といって も1つの記事を読んだだけですが、大体のことは解りました。少し古い記事です。

THE JERUSALEM POST DAILY INTERNETの1997年2月17日の記事からです。

*PEOPLE: The Right Man By HILLEL KUTTLER

これによると、当時46才ですから、現在47才か48才ということになります。思 っていたより若かった。1986年ピュリツァー賞受賞。

興味深かったことを簡単に書いておきます。

Charles Krauthammer, the unpredictable, confrontational, neo-conservative journalist

最初の書き出し部分ですが、どうやら新保守主義の論客で、世間の考え方とは 対立するらしい。ただ保守主義者だが、その意見は予測できない。これは保守 主義者と必ずしも意見が一致するとは限らないということです。Syndicated columnistという言葉も使われていますから、TIME以外にも、連載コラムをど こかで持っているはずです。記事にも少し出てきますが、Washington Postか もしれない。

ESSAYでも解るように、彼の論調は厳しい。例えば、クリントンがシリアのア サド大統領にあてた架空の手紙、という中で、Dear Hafez: You sonofabitch と書き出した。アラブの重要人物に対して、こうした言葉遣いをするとは失礼 だという意見に対しては、 "Sonofabitch is actually a mild term to describe a world-class thug and butcher" さらには"I think it's absolutely disgraceful how we sugar-coat the real nature of some of the thugs on the planet." 地上のごろつきどもには甘い言葉は必要でない、 というわけです。 (^^;

コラムニストが普通は得意な分野を持っているのに対し、彼はどんな分野にで も口を出す。しかもその驚くべき論理力で他の人の意見を粉砕する。しかしそ の結論は意外性も持っている。映画Independence Dayを賞賛し、IBMのDeep BlueがチェスのチャンピオンGarry Kasparovを破ったことに畏怖の念を抱く。 さらには性犯罪者を刑期終了後精神病院に収容することには反対する。本と新 聞が大好きだが、Internetがそれらにとって代わることを信じている。だから 普通の保守主義者のイメージと少しずれるところもあるようです。

彼の経歴はOxfordで政治経済学を学び、Harvardで精神科医になる勉強をし た。しかし再び、政治の世界に戻った。どうもOxfordからHarvardに行くと き、さらには専門医学実習期間終了間際というときに、まったく違う分野に 進むという一大転換をしている。

そして1972年に交通事故で脊髄損傷を負い、それから車椅子に頼る生活をして いる。"It's very expensive to be able to have just an ordinary life. My wheelchair is almost the price of a car, my car is practically the price of a modest house, my house - you can imagine the geometric progression here."普通の生活を送るのには、高くつくというわけです。しか し技術進歩のおかげで、仕事に差し支えはないはずですが、そしてあらゆるこ とを話題にする彼ですが、この事故とそれに伴う生活のことはまだ書けないで いる。障害者の権利云々もまだ書けない。25年間の年月を経ても、彼の中でま だ事件の記憶が生々しいのかもしれません。 "It's just very bad luck I had. I don't see anything more metaphysical than that involved. Everyone has their bad luck. Mine took this form."

イスラエルには1968年と1970年に訪れている。しかし少なくとも、この記事の 段階では、それ以後イスラエルに行きたいと思っても訪問できなかった。去年 の夏家族と一緒に訪問する計画だったようですが、果たして実現できたのかど うか。準備などが大変なようですから。

しかしここでもユダヤ人の国際性を思い知りました。例えば彼の家族を見る と、兄はブラジル生まれ、母はベルギー人。亡き父はGaliciaガリシア(スペイ ン北西部の大西洋に面した地域)出身で、フランスに帰化。第2次大戦ではフラ ンス人として闘い、それからキューバに移り、アメリカ軍相手にダイヤモンド 関係の商売をした。後にNew Yorkに移り(Charlesはここで生まれた)、不動産 業に手を出し、それからカナダに移り住んだ。まさに世界をまたにかけるユダ ヤ人、というイメージに重なります。

今は文筆業として安定しているが、これからの可能性としては以前の生活(精 神科医としての仕事でしょうか)に戻るかもしれない。なぜならば、"That's the agony of growing older. You have to close the doors as you go along. ... You finally have to realize you can't do everything." そ う、時間は待ってはくれない。彼が残された時間が余りないと覚悟したとき、 彼は本当にしたいことだけをするのかもしれない。そうしたら、もう彼の文章 も読めなくなるのでしょう。

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4. フーリガンがやって来た(The Times 6/17)

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World Cupでは、予想通りイギリスのフーリガンが大暴れ。EnglandもScotland も、一部のフーリガンは、ここぞとばかり活躍しているらしい。(^^;  ま ともなイギリス人なら、頭が痛いことでしょう。6/17のThe TimesはWorld欄 に、自国のフーリガンの記事を6本も載せています。Sport欄は見ていません が、サッカー場外での話題はイギリスと日本では大分異なるようです。詳しく 書く必要もないでしょうから、気になったところだけつまみ食いしておきま す。

当然イギリスのヨーロッパ諸国での面目はまるつぶれです。各国のフーリガン 非難の論調もなかなか厳しい。

イタリアのLa Repubblicaによれば、
*フランスのイギリス人フアンはブレアのイギリスの無知な面を如実に現して いる。
*頭から尻まで入れ墨をして、腹を丸出しにし、人前で小便をし、酔っぱらい すぎて、警察では自分の名前も住所もいえない有り様。
*2本指を突き上げ(これは何のポーズ?)、ズボンをおろし、尻をむき出しに し、血が燃えたぎっているのを見たがる。これがイギリス人のフアンの行動の 典型だそうです。

ここに書いたことは、私には信じられないことばかりだから、もしかしたら私 の解釈が間違っているかもしれない。(^^; しかしこの調子では、外国から ひんしゅくを買うのも、当然でしょう。

イギリスのタブロイド紙は、国の恥さらしだと批判するかもしれないが、どう もタブロイド紙はフーリガンに渡航費用などの資金援助をして、警察相手の武 勇談やら、手当たり次第に酒場を荒し回ったという日記を出版する契約を結ん でいるらしい。

ドイツのある批評家はイギリスが先進的ヨーロッパの出世街道から外れて、原 始的なピクト人のような部族社会に没落したと言っているようです。ピクト人 は、辞書には「スコットランド民話で, 地下生活を営む浅黒い小人[人種]」と、 あります。

フランス警察の取締が行き届いていないという批判もあるようです。イギリス の2チームの試合が行われる地の対応も様々です。ツールーズでは、恒例の音 楽祭を中止するらしい。屋外の巨大スクリーンにも、試合の模様は映さない 予定だとか。大分日本の時とは違う。これだけのお祭りだから、普通なら音楽 祭も盛り上がるはずなのに、みんなフーリガンがダメにしてしまった。

ところであるレストラン関係者の次の言葉は面白かった。"We are a restuarant and most of those people [the hooligans] only want to drink and then fight, so they go bars. People who go to restaurants are usually more sensible."   We are a restaurant.というのは正しい英語な のだろうか。それともフランス人の英語をそのまま書いているから、やはりお かしい使い方なのだろうか。they go barsはどうでしょうか。

フーリガンが引き起こした損害に対して、イギリス政府は早くも、被害額の弁 償はしないと言明したようです。これが先例になることを警戒してのことです。

しかしフーリガンも、一部は国外追放されるだけのようですが、リーダー格に は厳しい処罰が待っている。ひいきのサッカークラブから永遠にサポーターと して追放されたものもいる。さらに彼等が、収容される刑務所はフランス国内 でも、待遇が酷いという評判の所だとか。動物園の動物並みの待遇しか受けら れないぞと、かつての受刑者は警告しています。こちらの方はフランスの恥だ と書いています。Timesとしても、こうした自国民の無法ぶりを目にしては、 あまり大きなことはいえないのかもしれません。

追放しても追放してもやってくるフーリガン。日頃は、国内でいがみ合ってい るくせに、いざ国外での試合となると、団結して暴れまくる。Englandと Scotlandのフーリガンはお互いを応援しないと思いますが、彼等は自国が勝 っても騒ぎまくるのでしょうね。

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