Weekly「今週の英語雑誌」 No.23


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Weekly 「今週の英語雑誌」  No.23  1998-2-24日 発行     

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みなさん、こんにちは。 Weekly 「今週の英語雑誌」No.23をお届けします。

No.22が、2月20日の発行でしたから今回はかなり早めの発行です。これはNo. 22でも書いたように、前の時に載せきれなかったのが一部残っていたからで す。しかしやはり忙しいことには変わりはないので、次回は少し遅れるかもし れません。

今回は久しぶりにNewsweekの感想を書いてみました。NewsweekはInternetで日 本語版が読めるようになったので、わざわざ読む必要もないかなと思ったので すが、私自身はあまり利用していません。まあ記事を訳するとか、事実をその まま伝えるいうことには私はあまり興味がありませんから、毎週1つくらいで も記事を手がかりに何かを考えたり感じることが出来ればいいかなと思ってい ます。その意味ではNewsweekも以前と同じように、私自身が興味を持つ記事を 自己流に読んでいけたらいいかと思っています。

1998-2-24

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目次
1. The Sunday Times 98-02-08
2. 消えた宝くじ札 (Sunday Times 98-02-15) 
3. TIME 98-02-23
4. Newsweek 98-02-23

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1. The Sunday Times 98-02-08

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Sunday Timesの記事からです。先週の2/8付けのですから、まあ少し古いので すが、私には面白かったので、4つほど簡単に記事を紹介しておきます。いずれ もBritainの欄からです。

1. イギリス最初の公認売春地区。
Cardiff calls for hookers to keep rugby fans happy

来年イギリスでWorld Cupが開かれるらしい。といってもこれはラグビーの話 し。そこで警察は外国からのフアンが楽しめるようにとカーディフにfficial red light district を作ることを考慮中とか。イギリスとウェールズでは最 初のようです。治安対策の意味あいもあるらしい。

サッカーのhooliganは、イギリスが有名ですが、ラグビーはイギリスの方は おとなしいのでしょうか。サッカーとラグビーではフアン層がだいぶ違うよう ですが、なかなか面白い。

2. 太陽はどこから昇るの?
Pupils don't know where sun rises

イギリスの14才の過半数が太陽が東から昇り、西に沈むと言うことを知識と して知らないと言うことのようですが・・・確か日本は思考力観察力は別とし て、中学生の科学知識の水準は世界一だったと思うのですが、イギリスの場合 も偏りがあるのかもしれません。

14才の60%は一応満足すべき知識水準に達しているようですし、他の学科と比 較して科学知識が特に低いのかもしれません。しかし単語のスペル・エラーは 結構あるようです。特に多いのは、they'reとthereとtheir、らははとofの混 乱だそうです。こうした間違いは結構あるかもしれませんね。しかし男子の水 準が、女子と比べてかなり低いようです。Quale元副大統領の逸話を思い出し ますが、漢字や英語のスペルの間違いは私もよくするから、他人事ではありま せん。

数学では14才でも少数とか割合とか分数が苦手な子供が多いということです が、これも全体的なレベルが記事だけからでは分かりません。まあ応用問題・ 説明問題が苦手なのは日本と同じのようですが、全体的に日本と比べると低い かなという感じはします。

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3. 現代のアルカトラズ刑務所
'Alcatraz' opens in Milton Keynes

Milton Keynesに現代版アルカトラズ刑務所が出来るようです。イギリスの凶 悪な犯罪者50人がここに収容されることになるとか。テクノロジーを駆使した まず脱獄不可能な刑務所になるようです。

ここではMichael Sams とか Charles Bronsonのような殺人者が 社会復帰を めざして訓練をするようです。そのシステムはelectronic locking, closed- circuit television, visual and personal identification codes for access to all doors,などから成り立っているようです。トイレや流しもステ ンレスだし、鏡はPerspexだそうです。これは辞書によれば、飛行機の風防ガ ラス用の透明アクリル樹脂ということですから、安全ですね。ベッドやテーブ ルも工夫されている。

Charles Bronsonがいつ凶悪犯人になったかは知りませんでしたが  (^ ^;、どうやら彼が演じたイメージが強いからでしょうか、deed pollによって こんな風に実際に改名した人物が入るようです。この人は刑務所に入ってから 犯罪を犯し続けている。看守への暴行20回、人質事件10回。その中には人質を 食べてしまうぞ、と脅かしたのも入っているようで、タイソンどころではな い。さらに屋上での抗議活動が2回ですが、この時の損害が50万ポンドとあり ますから、1億円の被害です。手当たり次第に破壊しても、ここまではならな いと思うけれど、とにかくここの数字だけでも、刑務所当局が手こずっている のは分かります。他の収容者もいわばイギリス全国から選ばれた粒ぞろいが送 られるようです。

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4. 1918年のインフルエンザに手がかり
Arctic corpse clue to 1918 flu disaster

北極で80年間永久凍土層に埋まっていた死体が、今世紀最悪の惨事を人類にもた らしたインフルエンザ・ヴィールスの解明の鍵になるかもしれない。今年のイ ンフルエンザもあまりたちはよくないようですが、この1918年のスペイン風邪 はものすごかったらしい。世界で2000万人以上が死亡した。地球上の全人口の 3分の1に感染した。

このヴィールスはどうやら豚に感染するものでは古くから知られているものの 1つのようですが、それがなぜ致命的になったのか。どうも動物本来の病気が 人間に移ってくると危険なようです。1918年のインフルエンザは、奇妙なこと に老人や子供よりも健康な若者の方が感染したようです。

香港のbird flu騒ぎはどうやら治まっていますが、まだこれからもいくつかお かしな病気が流行ってきそうです。

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2. 消えた宝くじ札 (Sunday Times 98-02-15) 

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*Juan, the lottery winner whose number was up

スペインの漁村で76才の老人が宝くじを購入した日、心臓麻痺で倒れて医者の 所に運ばれる途中で死亡した。後日、その宝くじは2万ポンドの当たりくじで あることが分かり、親戚が大騒ぎしているという記事です。墓を掘り返そうか という動きまであるらしい。

もちろん長年宝くじあたることを夢見ていたJuan Villasanteは自分が当たり くじを買ったことなど知らないままだった。彼は地元のバーで札を買ったのだ が、葬式の翌日にバーの経営者が自分の店で5枚の当たりくじを売ったことに 気づいたのが騒動の始まり。そのうち4人はすぐ現れた。残り1人がどうもなく なったVillasanteらしい。

彼は心臓麻痺で死亡したままの服装で埋葬されたから、もしかしたら当たりく じをポケットの中に入れたままかもしれない。彼には子供がいないから、親戚 が当たり札を求めて家中を探し回ったらしい。それでも見つからず、葬儀屋が 盗んだというわけで警察に告発する始末。あるいは盗んだ人は郵便受けに戻し てくれれば、罪は問わないとも訴えた。しかしさっぱり分からない。その結果 札も死体とともに埋葬されたに違いないというわけで、墓を開くように判事の 許可を待っているらしい。火葬でなくてよかった?  (^^;

スペイン中がこの事件に関心を持っているようですが、どうやら今週中には決 着がつくということのようですから、もう分かっているかもしれません。スペ イン人はヨーロッパで一番宝くじにお金を使っている国民だそうです。

まあ親戚の中には仮に当たりくじが棺の中にあるとしても、それを今更掘り返 してお金を手に入れるよりも、そのままにしておいてやるのがいいという人も いるようです。

しかし2万ポンドで、しかも当たりくじがどうも続き番号のようですが、あま り大騒ぎするような事件でもないようにも思うのですが。

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3. TIME 98-02-23

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1. 悲劇はクライマックスへ

TIMEの2/23の記事からです。経済記事ですが、何とも物騒な話しです。

*Shakespeare Couldn't Beat This (p.35)

Viewpointの記事ですが、今回の東アジアの経済危機をマクベスに例え、悲劇 はまだ完結していない、最近アジアの株式が上がっているのは、単なる幕間に 過ぎず、もうすぐクライマックスにかけて悲劇が急速に高まっていくと断言し ている不気味な記事です。的中しないことを祈りますが・・・

いまは投資家の観客達がロビーに出て、アイスクリームやシャンペンを楽しん でいる。劇が再開され、彼等が戻ったとき、舞台には苦しみもがく血だるまの 体が散乱している。それから第5幕、5場に向けて、舞台は進んでいく。世界的 デフレは全世界に広がり、ブラジル・ロシア・南アフリカが同じような目に合 う。

そのきっかけをなすのがインドネシアと中国。インドネシア企業の90%が既に 破産しているが、それが1400億ドルの対外負債の60%以上もの原因となってい る。政府側がもくろむ外国からの借金による企業救済は効果はない。既に負債 額が多すぎる。

経済がうまく行かなければ、スハルト政権は今年いっぱい持たず、その結果市 民社会が実現されていないインドネシアでは政権交代は流血の結果を伴う。そ うした事態になれば、2700億ドルを貸している日本と韓国の銀行は大打撃を受 ける。これがアジアからの資金引き上げにつながり、東南アジアの通貨はさら に弱体化し、西側へもデフレ的効果をもたらす。

中国の場合、18カ月以内に人民幣(元)の30%から40%の切り下げに追い込まれ る。そうなると香港ドルのアメリカドルへの連動性が終わり、世界の金融シス テムに打撃を与える。中国政府は人民元の切り下げはないと公約しているが、 人民元は既に貿易競争相手のアジア諸国と比べて25%も高くなっており、輸出 競争力は弱くなるばかり。その結果は輸出の60%を占める国営企業の体力が弱 くなり、同時に国営銀行の不良債権はさらに増える。現在でも主要国営銀行4 行の不良債権は全体の30%を占めているし、GDPの約23%にもなる。

中国政府は国営企業の改革と失業率減少という課題を達成するためには、これ から数年間は年率11%のGNPの実質成長率が必要としている。もし今後2年間に 4.6%の成長率しか達成できなかったら、7800万人が失業し、社会不安が広が り、共産党の政権維持が危うくなる危険がある。

通貨切り下げ以外の政策として考えられるのは、国営企業改革の中止か大型プ ロジェクトの建設が考えられる。だがどちらも危険が多すぎる。

社会的安定と通貨価値の維持のどちらかを選択しなければならないとしたら、 おそらく通貨の安定が犠牲になる。その結果香港ドルは変動制に移るか、ある いは中国政府の管理下におかれるということのようです。political liabilty という言葉を使っていますが、もはや香港が自由な金融センターの役割を果た さないということなのでしょうか。

最初のおおげさな書き出しとは違って、あとの方はなかなか実感がわいてこな いところもあります。ただ日本の銀行の不良債権が一気に増大し、さらに様々 な不祥事の結果、金融界の業績悪化が深まれば、いよいよBig Bangと合わせ て、資金の流れが滞ることは考えられます。そう考えると、少し眉に唾したく なる記事ですが、不気味な記事でもあります。

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2. インドネシアの混乱(TIME)

TIME 2/23のp.14から19までの2つの記事をざっと読んでみました。詳しい感想 は書けませんが、どうやらすごい状況になっていますね。思い付くまま、まと まりがないのですが、書いておきます。

*Final Acts (p.14-19)
*the Eternally Blamed (p.16-17)

ここに来てスハルト政権の30年間に及ぶつけが回ってきた。インドネシアでは 伝統的に政権交代は流血を伴うものだということも、昨日読んだ記事の論調と 一致しています。政権の黒幕は依然として軍だが、そこは比較的近代化された というか、スハルトによって掌握されているようです。まだ正面には出て来よ うとしない。

しかし経済的状況はかなり厳しい。人力車の運転手の1日の稼ぎがわずか20セ ントでは、いくらルピアが下落したとはいえ、たまったものではない。

p.16から17の囲みというか、かなり大きな記事、The Eternally Blamedはなか なか興味深い記事でした。全人口2億万人以上のうち、わずか(?)500万人の中 国人があらゆる商品の流通を握っているというのは、前にも聞いたことがある と思います。しかし最近の中国系商店への略奪は大がかりで、治まりそうにも ない。ほとんどの商店が中国系ということが私にはよく信じられないのです が、この記事を読む限りそんな印象を受けます。スカルノが田舎では中国系の 商売を禁じたようで、そのあと彼等は都会にますます進出して、いっそう経済 支配を強めたと書いているのですが、このへんは正確な数字が知りたいところ です。

中国人は13世紀に移住し始めたということです。もともとは各民族が調和を伴 っていたのが、オランダの植民地政策によって各民族の憎しみが深まった。そ れにしても中国人の商店すべてが略奪されたあとに、scape goatの対象が何に 移るかが問題であり、そのときこそ現政権の存続が問題になる、というような 内容の記述があったようですが、これもすさまじい。

中国系住民で余裕のあるものは既に財産をインドネシア国外に持ち出している ようですし、これがさらにインドネシアの通貨危機に追い打ちをかけている。 しかし持ち出す財産も、移住する資金もない中国系はただ嵐が通り過ぎるのを 待つしかない。

物価が一晩に50%も、70%も、さらには200%も上がる世界というものは確かに想 像もできない。どうやらオリンピックばかりに夢中になり、さらに少しは株価 や通貨危機も落ちついてきたのかと思っていたら、どうもそうではないらし い。オリンピックが終わると、イラクでは物騒なことも起こりかねないようで すし、あまり面白くもありませんが、関心を持たないわけにはいかない。

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4. Newsweek 98-02-23

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1. 名前は時代とともに(NW)

久しぶりにNewsweekの記事からです。最近はNewsweekは日本語版がInternet で読めるということで、あまり熱心に読まなくなりました。そうかといってNW のHomepageに最後に接続したのはいつだったか・・・多分、去年だったはずで す。  (^^; あまり日本語版の存在を意識せずに気楽に読もうと思いま す。2/23号をめくっていたら、面白そうなのが5つくらい有ったから、久しぶ りにBest Fiveでも撰ぼうかと思ったのですが、まずは一番面白そうな記事の 感想を書いておきます。

*From Jedidiah to Jordan: What to Name the Baby? (p.8A)

まだまだ続いている2000年関連の記事です。日本でもそうですが、アメリカで も子供の名前(first name)の変遷は大きいようで、個性的な名前が尊重される ようになってきています。

特に女の子の名前の変化が最初に印象に残りました。昔だったらMaryとかRuth とか聖書などにも出てくるものが多かったのが、最近ではMorganとかMadison とかMichaelaとかがMaryよりも多いそうです。MorganとかMadisonがfirst nameの、しかも女性に使われるとは面白い。Ruthも本来なら旧約からとったの でしょうが、ここではクリーブランド大統領の娘が有名なものとして触れられ ています。しかしいまではTop 100にも入らないそうです。将来はMother Goose もMaryではなく、"Brittany had a little lamb."とうたわれるようになるだろ うとか。  (^^;

どうもこの背景には子供が個性的であることを望む親の願望があるようで、名 前の個性化・多様化はますます進むようです。だからあまり同じ名前の人がい なくなる。日本と違って、特に女の場合、欧米は名前の変化が乏しいかなと私 は思っていたのですが、どうもそうではなくなるらしい。1830年代には6人に1 人はMaryだったのが、いまではNo.1のKaitlynやSarahでも50人に1人しかいな いとか。

さらにアイデンティティの確立をめざすためか、自分の祖先の民族的名前を採 用する傾向も強いようです。名前についての本を書いたKathy Ishizukaの息子 はKeijiとNoahということです。多分日系とユダヤ系の間の子供ですね。人種 間結婚の増大や人種差別が少なくなっている影響もあるのかもしれませんが、 面白いのはアングロサクソン系でもヒスパニックのPilarとかハワイの名前Kai をつける人が入るようです。アフリカ系はさらに新しい名前をつけるのに意欲 的らしい。

伝統的なDarius, Elijah, Isaiahは多分2000年期を迎えて宗教的昂揚が高まれ れば、もっと増えるかもしれない。しかし以前は多かった政治家の名前はあま り人気がない。Bill Clinton SmithとかGerald Ford Brownなどは誰も名付け ないとか書いています。しかし私はやはり入るとはおもいますが・・・ Hillaryは、クリントンが大統領になったときはTop 100入りしたようですが、 あっというまに圏外に去った。このように変化が激しいのは珍しいとか。 ChelseaはTop 100に入っているようです。

そしてイギリスではもちろんDianaの人気が急上昇中。これはThe British National Health Service Registerというところの報告で、少しどれくらいの 集団が基準であるのかよく分からないのですが、以前は月に3人だったのが、9 月には29人のDianaさんが誕生したとか。

しかし最初に戻って男性と女性の共通の名前というか、去年はMichaelが男で No.1、Michaelaが31位、Jordanは男で25位、女で37位だそうです。Michaelと Michaelaはそれぞれの性別が分かりますが、Jordanは男女共通なんですね。日 本でも一美などの名前はありますが珍しいですね。

というより、私には英語の場合名前の持つイメージが日本語と違ってインパク ト度が少ない。名前の魔力というか、そうしたものがなかなかわきません。

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2. パブ万歳
*God Save the Pub (p.51)
A British establishment gets a face-lift

パブのイメージが昔とだいぶ違っているようです。大型チェーンのパブも増え ているし、食事がおいしくなったし、なによりも女性が入るのに抵抗感が無く なっている。階級社会を反映した、男たちがくつろぐ場所というのは、もう時 代遅れかもしれません。

例えば昔風のパブの例として冒頭にValiant Soldierの例が紹介されていま す。その名前の通り、Devonにあるこのパブは戦時中はGIがたむろしていた。 外の光もあまり差し込まないような薄暗い部屋では、タバコの煙が充満してい る中で、木のベンチに座った男たちが酒を飲んでいた。GIに人気があるという 特殊な例では有ったにせよ、多分これが伝統的なパブなのでしょうか。その Valiant Soldierはもう30年前になくなり、今では博物館になっている。

それに対して現代のパブは写真にもあるように空気はきれいだし、食べ物はお いしいし、電気が明るいし、外の光がさんさんと入ってくる。こうした変化が 1990年代初期の不況の頃から明らかになってきているようです。

まずBassとかWhitbreadのような大手の酒造メーカーが、パブからの注文減少 で需要が減って打撃を受けた。それで彼等は付加価値の高いパブを直営する方 向に乗り出したようです。かつて銀行だったところや、車のショールームや劇 場を買い取って大がかりなsuperpubを始めたというわけです。広いから500人 以上入れるようなものも有るようです。

さらに多くのパブも好みが多様化する風潮の中でそれぞれの特色を生かしてい かなければならないのでしょう、様々な趣向を凝らしている。ケルトの雰囲気 に浸りたいなら、Scruffy Murphyへ、オーストラリアの夜の雰囲気が好きなら Walkabout Innへ、より洗練された味わいを欲すればthe Slug and Lettuceに というわけで、私には何が何やらさっぱりですが、要するにそれぞれが個性を 打ち出さなければお客を獲得できない。パブは前と同じように人が集まり酒を 飲む場所であることに違いはないが、もはやただの飲み屋boozerではないとい うわけです。

そうした新しいパブでは飲み物と並んで食べ物が重要な役割を果たしてくる。 さらに女性客の獲得に熱心で、もうすぐお客の50%を占める。店内は清潔で明 るく、コーヒーやお茶も飲めるし、新聞も読める。なによりも道路に面したと ころは床から天井まで窓になっていて中の雰囲気が分かるから、最初のお客で も入りやすい。さらに奥の部屋は高齢者のためのデイケア・センターとして使 用したり、あるいは郵便局や雑貨店を兼業していたり、有るはパブではBible classを開いてさえいる。時代の流れで閉鎖されたパブも多い中で、残された ところは懸命に生き残りをはかっているようですね。

さらに世界にはばたこうというパブもあるようです。しかし当然old-style boozerにノスタルジアを持つ人もいるわけです。Bassはさっそくそうした人向 けのパブも開いたようです。Valiant Soldierに通っていた人でも満足するよ うな雰囲気のようですが、昔と違っているのは食べ物がおいしいことだとか。

だんだん国境の差が無くなりますね。嬉しいような、寂しいような・・・

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