Weekly「今週の英語雑誌」 No.14


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Weekly 「今週の英語雑誌」  No.14  1997-11-20日 発行     

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みなさん、こんにちは。Weekly 「今週の英語雑誌」No.14を、お届けします。

今回は、The Sunday Timesの記事に偏ってしまいました。私好みの記事が多く、 記事は選んだつもりですが、かなりの数の記事の感想を書くことになり、この ような結果になってしまいました。今週号のTIME, US Newsなどの記事を含む Weekly No.15は出来る限り早く発行したいと思います。

Au pairの判決記事に対する評価が、各雑誌で出ています。時間があれば、これ を読み比べたいのですが、果たして出来るでしょうか。裁判官が、陪審の評決を 覆したことで、米英両国の世論は収まりつつありますが、この裁判の投げかけた 問題はこれからが大事かもしれません。今週号あたりの記事でも、Louise Woodward は果たしてマスメディアが騒いでいたように無罪なのか、と疑問を投げかける 声が出ているようです。

97-11-20   YUKI

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目次

The Sunday Times 97-11-16 より

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1.  飛行機とユーモア
  Sorry folks, no more parachutes -ha, ha, ha
  by Peter Conradi

まずWORLDの記事からです。

ミュンヘン発ベルリン行きのDeutsche BAに乗っていた乗客は、機内アナウン スを聞いて驚いた。「もうすぐNew Yorkに着陸します。」

これは、ジョークだそうです。British Airwayのドイツ子会社は、最近顧客獲 得のための有力な武器として、ユーモアを取り入れているとか。そして親会社 のBAの方も、国際線で同じようなことが出来ないのかと考えているのです が・・・タイトルの方も、その1つと思うのですが、こんなことを非常時に言 われたら、これはブラックユーモアです。その他のユーモアとしては、

*グループでトイレでタバコを吸わないでください。(これはただそれだけの意 味?)
*飛行機の管制に影響を与えるから、携帯電話、コンピューター、それに電気 洗濯機の電源を切ってください。
*非常時の諸注意については、あとでテストをするから、よく聞いてくださ い。

タイトルも入れて、合計5つのユーモアが紹介されているようです。この5つを 心から楽しめれば、あなたも国際人!! 私は、どうやら不合格のようです。

機内では乗客の心をなごませるためにいろんなことが考えられているようです。 ミカンのお手玉を見せられたりもするようです。さらにパーサー同士でどたば た喜劇に近い寸劇みたいなものも演じるようです。しかし飛行機をよく利用す る乗客は、同じものを見せられて飽きているから、新しいネタを要求すると か。乗務員も大変ですね。 (^^;

どうもDeutsche BAの業績は、Lufthansaの独占的状態の前では、なかなか上が らないらしい。このユーモア作戦で、業績が上がるのでしょうか。私は、逆効 果だと思うのですが、ただ本当のサービスが低下しないように、祈るばかりで す。(^^;  

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2. 肝っ玉女性町長
  Mayor leads women's revolt against mafia
   by John Phillips

Mafiaの本拠地、シチリアで女性町長が圧力に屈せず頑張っているという記事 です。

San Giuseppe Jatoの女性町長、Maria Maniscalcoは、車を焼かれ、殺人の脅 迫を何度も受けている。警察によれば、シチリア・マフィアのボス(the head) が、彼女に的を絞って脅しをかけている。彼女はマフィアに対するシチリア女 性の戦いの象徴なのだ。

彼女の町は、いわばマフィアの凶悪な犯罪そのものと深く結びついている、マ フィアが支配する町だ。1995年には、密告者(supergrass)の息子で、11才の Giuseppe Di Matteoが、誘拐され、殺されたあと、酸の入った中に投げ込まれ た。この事件をきっかけに、人口10000人の町は、今までの意識が変化してき ているようです。Maria Maniscalcoは、11月30日の選挙で再選をめざすようで すが、その公約の一つが少年が酸で溶かされた家の跡地を、彼を記念する公園 にするというもの。しかしマフィアのやり方はここまで残酷なんですね。

だが町の貧しい人々にとって、マフィアは時には保護者でもある。彼らの半分 はマフィアが建てた不法建築に住んでいるから、反対することもなかなか難し い。しかしマフィアが今のまま実権を握っていれば、暴力と死がはびこるだけ だということに、人々も気づいてきた。こうした中で奮闘しているのが、この 女性町長なわけですね。マフィアも彼女の再選を防ぐべく、いろいろ脅しをか けている。彼女は当初はつけていた警察の護衛も断ったようです。なるように しかならない、というかあまり効き目はないと思っているようです。

こうした中で、人々の意識が変わり始めている。例えば、かつてはマフィアの 犯罪を告発する密告者となった構成員mafiosiは、妻や母たちからも見捨てら れた。それだけ、周囲の圧力というか脅威が強く、そうしなければ地域社会で 生き残ることは難しかったのでしょう。しかし例えば、Rosalio Scarantinoの ような女性も現れてきた。彼女の夫は、裁判官殺しの容疑で3人のボス達が刑 務所送りになるきっかけを作った人物。彼女はかつて夫と関係を絶っていたが、 最近はTVなどで、夫に犯罪から足を洗うように呼びかけた。

しかしもちろんマフィアとの戦争が容易なものでないことは、女町長もよく分 かっている。マフィアと行政機関の一部との結びつきもまだある。こうした中 で時代の風が少しずつ吹き始めた。

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3. キツネノテブクロ連続殺人事件
Gypsy pair 'used sex and poison to kill rich victims'
Exotic mother and daughter wooed rich, lonely old men, claim police

珍しい事件というか、信じられないような事件です。

ジプシーのエキゾチックで、美しい母と娘が次々に金持ちの老人達をだまして 結婚し、その後殺害して、遺産をものにしていたという内容です。まあ、1・2 件というならば、そんなにも珍しくもないでしょうが、かなりの数をこなして いる上に母と娘が同時に、というのが珍しい。

母が、Mary Tene, 娘がAngela Tene,Angelaの愛人がGeorge Lama, 他に共犯者 が3名ほどいるようです。Angelaが24才、Maryが42才とあります。これは現在 の年齢ではなく、最初の犯罪を起こしたときの年齢だと思うのですが・・・彼 女たちは、Tene Bimboというジプシーの一族に属しています。彼らを扱った 本、King of Gypsiesはベストセラーになり、あとに映画化されて、Brook ShieldsとSusan Saradonが共演したと書いてあります。私はこの本は、最初彼 らの一族を扱ったものと受け取っていましたが、もしかしたらこの母と娘その ものを扱っているのかもしれません。3年前には事件そのものの全貌はほぼ知 られていたようですから。

1984年から1994年にかけて、少なくとも5人(これが全部なのかどうかははっき りしません)の男たちが、彼女たちと結婚後か、親しくなったあと毒殺され た。遺言などで、財産相続の資格が出来たとたんに、ジギタリス(digitalis) を盛られて死んだようです。digitalisはfoxgloveからとられた強心剤です。 これは少量では心臓病に対して効果的なようですが、大量に服用すると危な い。しかも検出が難しい。かつてトリカブト事件というのが、日本でもありま したが、似ているのかもしれません。

しかし珍しいのは、この2人が相手にしたのが1人ぼっちの老人ばかりだという こと。年が分かっているものだけでも、87才、89才、94才2人という具合です から、かなりの老人です。結婚後は、娘のAngelaは薬の効果をあげるために、 つまり心臓に負担をかけるために(?)、出来る限り夫達と性的関係を持ったと いうことです。(^^;

ようやく先週彼らは捕まったようですが、その不手際に対して警察への批判が 高まっている。これは多分調査が進まなかったこと、そのあいだ証人たちの身 の安全が万全でなかったことなどがあげられているようです。さらに関係者の 1人が42ページの宣誓供述書の内容をもらした疑いもある。

この事件が映画化されたら面白いかもしれない。ヒッチコックならこの物語を 映画化するためなら、死の床でも喜びのあまり踊るだろう、とあります。 Alfred Hitchcock would have danced on his deathbed for the chance at this story . この題材にはArsenic and Old Laceの臭いがする、ということ です。砒素とレース、これはFrank Capraの作品のようですが、どんな映画なの でしょうか。

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4. ハベル大統領の危機
Faith healers line up to save Havel
Czech playwright and president who led overthrow of communists, fights for his life

チェコのハベル大統領が危ないようです。velvet revolutionを指導し、1989 年に共産党政権を崩壊させ、国民の信頼厚い大統領。劇作家でもある、この文 人大統領は確か日本も訪れました。

15日前に肺炎で病院にかつぎ込まれてから、かなり危ないようです。もともと は1日に60本ものヘビースモーカー。去年12月にはガンの疑いが強い片肺を取 り除いた。この大統領の危機を知って国民から、続々とfaith healerと alternative medical practitionerたちが協力を申し出ている。祈祷師と民間 の医学療法師みたいなものでしょうか。さらには自分のエネルギーを大統領に 与えてくれるように、という人々も混じっているらしい。大統領秘書はこれら を求める手紙を担当医師に渡したということです。藁をもすがる思いなのでし ょう。

元婦人科医で、現在はfaith healer信仰治療師になったロシア人なんかも登場 しているようですが、ハベルの妹はアロエ治療を信じているようです。私の周 りでも、アロエ信仰は強いですが、世界的にもなかなか根強いですね。以前に はメキシコかどこかの記事でも読んだことがあります。(^^;

しかしかなり厳しい状況のようです。来年1月の大統領選にはおそらく出馬で きない。ダイアナの取材をしたあるジャーナリストは言っています。「ハベル は我々のダイアナだ。万が一彼が死ぬことがあったら、何マイルも続く列をな す人々の群が押し掛けるだろう」

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5. 失われゆく英国人気質
Japanese mourn a lost Britain of tea, butler and stiff upper lips

以下は Britainの記事からです。

イギリスが、そのよき伝統を失っていると、日本人は嘆いているという記事で す。私は別に嘆いていませんが、(^^; Anglophileの人々にとって、昔のイギ リスのよき風習が失われていくのは寂しく感じているのでしょうか。しかし本 音は日本にこと寄せて、イギリス人の気持ちを書いているのかもしれませんね。

日本でベストセラー作家のToru Kuroiwaさんの話から始めています。元毎日新 聞ロンドン支局長を務めて、イギリスに関する著書、The English Way of Life(イギリスの生活様式?)という本を書いているようです。有名な人のよう ですが、私は知りませんでした。

Kuroiwa氏によれば、イギリス人は昔風のstiff upper lipとreserveと toleranceを失ったということです。負けじ魂と、謹み深さと寛容と言うこと でしょうか。タイトルには、さらにお茶の習慣と執事がのっています。さらに 紳士のゴルフも本文にはあげられています。執事の職務に忠実な生き方は、イ ギリス文化の伝統文化そのものかもしれません。長崎生まれの日系イギリス人 イシグロ氏は、確か執事についての作品を書いていました。Booker prizeを受 賞した作品だと思いますが、この中で彼が日本の武士道と執事の仕事はほとん ど変わらない、と言っていたのを昔読んだことがあります。

とにかくKuroiwa氏によれば、Dianaの死と子守事件のLouise Woodwardに対す る判決についてのイギリス人の反応を見ていたら、昔のイギリスからは考えら れないということです。ダイアナの死と金日成の死に類似点を見るのは少し酷 かなという気はしますが、そこに見られたヒステリー症状からはかつての忍耐 心に満ちた国民性は感じられない。

地下鉄を止めてでも、お茶の時間を守ろうとしたイギリスの鉄道労働者の姿は もう昔の物語。その結果、時間はゆったりと流れなくなり、消費者社会となっ て、寛容な心もなくしてしまった。このへんは日本も同じですね。

Dianaとの関係を本で暴露したJames Hewittは、一昔前のイギリスでは考えら れない。たしかにこれは相手がprincessでなくとも、あまり感心しない。イギ リスでも批判はでたのでしょうが、このへんは日本の感覚では理解出来ないと ころもありました。紳士という種族が、消えつつある。スポーツマンも消えつ つある。特にgolferの間でのfair playの精神の衰退は甚だしく、ゴルフ場に よっては虚偽のホールインワンを申告させないために、ビデオカメラを取り付 けているとか。 (^^;  そういえば、本文では書かれていませんが、サッ カーのhooliganはイギリスが本場でした。当局の取り締まりで、少しはおとな しいですが、最近もイタリアで暴れていたようです。(^o^)

Blairは、フランス人に歴史遺産の地より、新しいイギリスとしてロンドンの Canary Wharfをせがんだとあります。多分、首脳会談をこうした新しい場所で 開くことか何かを提案したのではないかと思うのですが、こんなことではフラ ンス人から軽蔑されるだけだそうです。そんなことはアメリカや日本に任せて おけ、とあります。 (^^;

もちろん変化は大切だ、それこそがCommonwealthのリーダーたるものの責任 だ、という人も多いのですが、この辺は難しいですね。伝統と現代、そこに生 きるものにとっては、自分にないものに憧れるものらしい。イギリスに限ら ず、国民性がそんなに急に変わるとも思えないのですが、昔懐かしいイギリス を知るものにとって、今の若いイギリスはあまり住み難いのかもしれません。

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6. フロイトとヒットラー
   Revealed: how Freud could have saved us from Hitler

幼いヒットラーの精神障害を、もしかしたらフロイトが治療していたかもしれ ないと言う記事です。こうした「もしも・・・」ということはあまり意味がな いのかもしれませんが、結構面白いです。 (^o^)

オーストリアのユダヤ人医師が、当時6才のヒットラーの母親に、精神的欠陥 があると警告したそうです。だから、もしかしたらその結びつきから言って、 当時ウィーンで開業していたフロイトが治療の可能性に当たったかもしれな い、もしかして父親があまりにも権威主義的な人物でなかったら、ということ ですね。そうだとすると、ホロコーストも起きなかった?

TV番組制作の調査過程で、分かったことのようです。ヒットラー家のホームド クターであった、Ernst Blockは1895年に精神障害と頻繁な悪夢に悩まされてい たヒットラーをウィーンの小児精神科病院に送るような処方箋を書いているよう です。フロイトの名前はここではでてこないのですが、当時の状況からして、 もしそれが実現していれば、フロイトがヒットラーを治療する可能性はかなり あったということでしょう。

母親のKlaraは、ヒットラーを甘やかしていたのに対し、父親のAloisは妻と息 子に対して関心が薄かった。彼が「我が闘争」の中で書いているところによれ ば、ヒットラーは貧乏と虐待の中で育ったということのようですが、1952年に Alan Bullockによって書かれた伝記では、父親の虐待はそこまでひどくはな い。当時の社会背景を考えれば、普通ということだったようです。多分これが 今までの定説に近いものでしょう。

彼の精神的危機は、1907年と1908年、18才の時にウィーンの美術学校Academy of Artsに入学を認められなかったことが大きい。さらに母親の死が追い打ち をかけた。1909年の秋までに、彼は浮浪者になって公園のベンチで夜を過ごす ホームレスとなった。

今回明らかになった調査では事実が違ってくる。彼の精神的危機は実はもっと 早い段階に生じていたということのようです。Aloisの息子に対する暴力も証 拠が集められてはっきりしてきた。Adolfが学校を3日休んだときなどは、かば hippopotamusの鞭で打ち続け、首を掴んで呼吸を出来なくしたこともあったら しい。他にもいろんな暴力をしているようですから、多分息子を病院に送れ ば、虐待の事実が明らかになるだろうから、絶対にそうはさせなかっただろう ということです。

1952年の伝記の著者Bullockによれば、Hitlerは精神的障害があったが、何故 それにも関わらず彼は権力を握ったのか、というのが大問題だったようです。 どこの精神病院に行っても、自分のことを世界を征服するという特別な使命を 帯びて生まれてきたと考えている人を見つけることが出来るそうです。だから ヒットラーはどうしてそれを実行したのかが、大切だということです。(^^;

Bloch医師はヒットラーの障害を治療してやることは出来なかった。しかしヒッ トラーはBlochに少しは恩義を感じていたのでしょうか。1938年にドイツ軍が オーストリアに侵攻したとき、ヒットラーの指示に従ってBlochはスイスに脱出 を認められた。多分それがヒットラーがユダヤ人を救った唯一の例だろうという ことです。

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7. 英国国教会のセクハラ
Women priests brand male clerics 'sexist bullies'
by Christopher Morgan Religious Affairs Correspondent

The Sunday Timesなどの記事で最近よく気づくのが、ここにあるReligious Affairs Correspondentのような肩書きです。いろんな特派員がいて、驚くの ですが、やはり宗教関係の記事も、かなり関心が高いのですね。しかしこうし た人たちは、社外のスタッフかもしれませんね。

この記事は、イギリス国教会で女性牧師が 、男性の同僚から差別されている という記事です。英国国教会で女性が聖職者になれるというのは、いつのこと でしたか、比較的最近のことだったような気がするのですが。しかし男性の聖 職者達の反発は世俗社会以上のようです。つい最近も、この問題をめぐって今 年中にも分裂の危機があるような報道のされかたをしていました。相当深刻だ と思います。

女性聖職者の呼び名がはっきりしないのですが、一応女性牧師にしておきま す。400人の女性牧師の調査の結果が出たようです。それによって数々の虐 待と差別a catalogue of abuse and discriminationが、明らかになった。そ れによると同性愛者の嘘の噂を流されたり、hate mailをもらったり、教区か ら追い出されたり、この記事を読むと保守的な聖職者達が、何故に英国国教会 から分離独立しようとするのかの背景みたいなものが分かります。普通は、革 新派が分離独立の動きをするのであって、保守派はしませんから。 (^^;

差別の実態がいろいろ書かれているのですが、気づいた点をat randomに選ん で書いておきます。

*女性聖職者の約30%が、性差別とセクハラを受けているとのこと。任命委員会 で、ある女性牧師は男性聖職者から「あなたの夫は祭壇のリンネルを洗う準備が 出来ているか」と、尋ねられたということです。これははっきりしないところ もありますが、こうしたことはふつう牧師の妻の役目だということが、背景に あるのだと思います。かなりの皮肉が入っているのでしょう。

*ある女性牧師は、集まった信者からも侮辱されたとか。「会衆congregation は、専門的な聖職者を必要としている。なぜなら、会衆自身が専門家だから」 要するに、女性牧師の場合専門家ではないと言うことですよね。これは自分た ちを専門家と言うくらいだから、都市の住民だと思うのですが・・・

*牧師の妻達も、女性牧師を自分たちの地位への脅威とみなしているようで、 いっしょになっていじめているみたいですね。 (^^;

*病院の礼拝堂所属の牧師になった女性は、そこをより男女均等のチャンスが あると思って選んだようですが、ここでも強い憎しみanimosityに会った。 「女性は神学的思考が出来ない」というのが理由のようです。さらに男性牧師 が教区民に彼女と話してはいけない、という指導も行っているようです。

リベラルな男性牧師達も、女性牧師に対する差別ではあまり変わらないとか。 しかし女性牧師の方も少し神経質になっているのかもしれません。聖職者の会 議で自分が無視されていると考えたり、あるいは会合の最後でしばしば言われ る"thank you gentleman"の挨拶に、自分がのけ者にされていると感じたり、 実状はよく分からないところもあります。

しかしやはり一人の女性牧師が言っている言葉が、ことの本質をついているの かもしれません。「彼ら(男性)聖職者で問題なのは、神に仕えているという意 識がないこと。彼らは自分たち自身を神だと思っている」

特権を失うものの敵意と嫉妬がすさまじいのは男女とも変わりませんね。建て 前はとにかく、私には神学上の教義解釈の違いではなく、あまりにも人間的な 感情の発露という気がしました。(^o^) イギリス国教会は、プロテスタントと いっても、教義とか行事はカトリックに近いと思いますが、かなりの頑固派が いるようですね。彼らの独立が成功するかどうか、少しだけ関心があります。 (^^; 

 

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