Weekly「今週の英語雑誌」 No.8


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Weekly 「今週の英語雑誌」  No.8  1997-10-19日 発行     

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みなさん、こんにちは。 Weekly 「今週の英語雑誌」 No.8をお届けします。

9月22日に、創刊号を発行してから、約1カ月。No.8を1カ月以内に発行するとは 思ってもいませんでした。少しペースダウンした方がいいかもしれませんね。

今回から、最後の場所に読者室を設けました。No.7のTIMEの電子マネーの記事で、 卵についての表現がよく分からないということを書いたら、何人かの購読者の方 からメールを頂きました。また私のこれらの文章は、前にも書きましたが、主に Niftyの会議室、FENGCの「TIME/NEWSWEEK・時事英語を読む」で発言した内容が 中心になっています。今までは、元の記事をそのまま載せることがほとんどで、 レスを頂いたりして新しく分かったこともそのままにしておくことがありました。 こうしたことも、少しはこの読者室で紹介していきたいと思います。

読者室という名称以外にいい名前を、思いつきましたら、お願いします。

1997-10-19 YUKI

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目次
1. Sunday Times 97-10-12
2. US News 97-10-20
3. TIME 97-10-20
4. 読者室

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1. Sunday Times 97-10-12

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No.7に続いてThe Sunday Times 10-12のWORLDからです。

1. Cook stirs up trouble for Queen in India

エリザベス女王の亜大陸訪問もそろそろ終わりかと思いますが、この記事は女 王に同行していた外相のRobin Cookの発言がインド側の反発を買っているとい う内容です。彼はパキスタン首相Nawaz Sharifとの秘密会談で、印パ両国の関 係改善を妨げているカシミールに関して、イギリスが役に立つかもしれないと 言ったわけですね。これがインド人には、パキスタンよりの発言と聞こえた。

2国間に横たわる微妙な問題を、たとえ旧宗主国とはいえ、あるいはそれだか ら、勝手に干渉されたら困る。国賓でイギリスを訪れたインド大統領が、北ア イルランド問題の解決云々を言ったらイギリス人は反発しないか、というわけ です。なによりインド人にとって、カシミール問題は決着済みという前提があ るのでしょう。それについていろいろ言われることは、カシミール問題の国際 的調停を訴えるパキスタンの主張となんら変わらない、ということになる。

宗教問題と過去にイギリスが起こした犯罪といろんなことはあるにせよ、女王 のインド訪問は歓迎するというのが大勢のようです。しかし女王としては、政 治的・宗教的な微妙さの地雷地帯を注意深く進む必要がある、とのことです。 Diana問題といい、女王にとって気の休まることはなさそうです。

2 Saddam thwarts army assassins

サダム・フセインは悪運強いというか、数々の暗殺計画にも生き残っているよ うですね。これは去年12月の用意周到な暗殺計画が何故失敗したか、そのレポ ートです。ようやく家族の元に処刑された軍人たちの遺体が戻されたようで す。サダムのかつての側近が語っています。この人、Wafiq al-Samarraiはどう やら国外の反サダムのリーダーのようです。

バース党内部の軍人や官僚が計画した、この計画は最後の最後で崩れた。北イ ラクの故郷の町を訪問してくつろいでいたサダムを襲撃する手はずだったの が、共謀者の1人の車のタイヤがパンクしたばかりに失敗してしまった。イラ クではタイヤも不足しているから、パンクしても替えはなく、飛んでくるのは秘 密警察。そこでこれは普通のことのようですが、車中調べられ、中から仲間の名 前とコード名を書いたノートが出てきた。不審に思われて連行された結果、隠 しきれず自白したと言うわけです。

24時間以内に仲間の内13人は逮捕され、2人が国外に逃れて、この情報を元側 近に知らせたというわけです。彼はずっと沈黙を守っていた。ようやく彼の仲 間の死体が、9カ月たった今月はじめに家族の住む家の玄関に投げ捨てられたあ とになってこうした計画を明らかにした。いつ処刑されたのかは、記事からは わかりません。家族は喪に服することも禁じられたようです。

それにしてもサダムは用意周到というか、比較的くつろぐことの出来る故郷に 帰ったときでも、行く先々の場所はあかさないのはもちろん、その町の電話全 部を切ってしまうのですね。

殺された人はバース党の中枢に近い人たちですから、当然サダムに近い人も多 い。サダムがかつて弾丸を撃ち込まれたとき、助けた人物もいたようです。反 対派の情報によれば、何万人もの国民が処刑され、サダムへの憎しみは高まっ ている。しかしそうした反対派への国際的支持はあまり強いとは言えない。空 母Nimitzが派遣されて、緊張が少しは高まっているようですが、やはり内部か らしかサダムを崩すことは出来ないようです。

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3. Hurricane hits Mexico's poor

メキシコの太平洋岸をおそったHurricane Paulineで、リゾート地Acapulco が、泥まみれ、がれきの山に覆われているということです。400人以上が死 亡、20000人が家を失ったようですが、まだ行方不明者も多い。Acapulcoの町 の大半がまだ数フィートの泥に埋もれている。Ernesto Zedillo大統領はドイツ 訪問を短縮し、6000人の軍人を投入して救助活動に当たらせているようです が、不満は高まっているようで、政治危機に発展する可能性もある。

この災害の被害者は貧しい人たち。外国人観光客や金持ちは、豪華な高層ホテ ルやアパートにいて、あまり被害を受けていない。急速に発展しているという イメージの強いメキシコですが、貧富の差はかなり激しいようです。

4.  Cut in working week splits France

フランスの労働時間短縮をめぐる話題。総選挙で労働時間短縮を公約して圧勝 したJospinのフランスが、失業率を低くするために現在の週39時間から、35時 間にするようです。失業率が概して高いヨーロッパですが、それに対して労働 時間短縮は効き目があるのか。この考え方の基礎にあるものは、仕事は公共財 であり、労働者間により公平に共有されるべきだという考えのようです。もち ろん望ましいのは賃金カットなしに、ですね。

経済学者のあるものは一種のショック療法として最初は効果があるかもしれな いが、長期的には逆効果になる、と言っています。国際競争の厳しい企業にと っては利益率低下==>投資減少==>低成長==>雇用減少、というわけです。さら に小さな企業にとってはこれは死活問題になるかも。

労働団体の満足ぶりとは逆に、経営者側は当然猛反発。これは合理的決定では なく、イデオロギー的だとか、戦闘には敗れたが戦いはこれからだとか、まだ まだ政策実行後も論争は続きそうです。

しかし国外にはあまり賛同者はいないようです。EU会議で、35時間労働を支持 するように主張したフランスの雇用大臣を迎えたのは冷たい沈黙だったとか。 イギリス人は週43.9時間も働いているのに、失業率は一番低い。ドイツではコ ール首相が「同一賃金でもっと働け」と檄を飛ばしたとか。ラインを超えたら 労働観念もがらりと変わるようです。

あと1つ2つ書きたいのがありますが、今週はここまでにしておきます。

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2. US News 97-10-20

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*過去からの亡霊
Ghosts from the gulag
Lithuania tries to remember Stalin and forget Hitler

リトアニア からの記事です。リトアニアは、近隣諸国と同じように、大国ロ シアとドイツの間にあって、蹂躙された国。ソ連崩壊に先だって、いち早く独 立をはたしました。今回はリトアニアが、過去にヒトラーとスターリンから受 けた虐殺事件のうち、スターリンによって起こされた虐殺事件は覚えているの に、Hitlerが起こした事件は忘れがちだということを言っています。

リトアニアの首都ビルニスVilnius近郊の森、Paneria forestで、100,000人 の人々が1941年秋侵略してきたドイツ軍によって虐殺された。ほとんどはユダ ヤ人だった。Tuskulenaiといわれる市中央部では、700人がスターリンの秘密 警察によって銃殺されたまま眠っている。

50年以上に起きたこの2つの事件は、リトアニアがHitlerとStalinの支配を受 けたことを物語っているが、最近では国民はStalinの虐殺の方をよく記憶にと どめているようだ。ナチの協力者だったリトアニア人がいたという事実には、 目をつむりがちだ。

当時リトアニアに20万人のユダヤ人がいて、94%が殺された。しかし現在はわ ずか5000人。ソ連秘密警察下の役人たちの人類に対する犯罪を追求しようとす る努力が続けられている。リトアニア人にとってはそれは正義の問題だ。その 過程で忘れられていたもう1つの虐殺事件が浮かび上がってきた。

しかしリトアニアに住むユダヤ人にとっては別の側面を持つ。スターリンの犯 罪を追求すればするほど、ヒトラーの犯罪、あるいはリトアニア自身が犯した 過去の罪を無視していることが意味するものが、のしかかる。ヒトラー協力者 は今でも生きているし、自由だからだ。

1991年の独立以来、リトアニア政府はantisemitismの過去の歴史を清算し、ソ 連によって無視されたユダヤ人の文化を評価しようとしている。ユダヤ人学校 も再建された。そして今月18世紀の偉大なタルムード学者the Gaon of Vilna の死去200年を記念する行事を行った。

だがこれに対してイスラエルの有名なナチ・ハンターEfraim Zuroffは、ユダ ヤ人にボイコットを呼びかけた。VilniusにあるGaonの墓が反ユダヤ主義者に よって荒らされたということがその理由ですが、底流はかなり複雑です。式典 は予定通り実行されたが、国会で演説したイスラエル大使が、過去のナチス犯 罪とリトアニアの責任に触れたとき、右翼の議員は彼をやじり倒した。

スターリン支配下のリトアニアで、虐殺があったことは誰も否定できない。 1940年には、ソ連に飲み込まれ、翌年ドイツに占領された。ソ連支配で、何万 人ものリトアニア人が射殺され、あるいはシベリア送りになった。さらに1944 年にソ連に再占領されてからも、パルチザンは1950年代半ばまで抵抗を続けま すが、この間人口の5%に当たる100,000人のリトアニア人が死んだと推定され ます。2人に1人の成人男子は何らかの抑圧を受けたともいわれています。死体 はしばしば見せしめのため、手足を切断されたまま通りや畑に置き去りにされ た。今年初め、ソ連統治下の殺人に関係のある4人が裁判を受け有罪判決を受け た。リトアニア側はロシアに3人の関係者の身柄引き渡しを要求。(1人は判決前 に死亡) ロシアは拒否しましたが、秘密警察の資料を閲覧することは認めたよ うです。

こうした背景の中で、ナチスの犯罪に対しての議論が出てきた。ソ連の犯罪同 様、ナチスの犯罪事実もはっきりしている。しかし事態はさらに複雑です。裁 判を受けた4人とは違う、ソ連の関係者の中に2人のユダヤ人がいるようです。 1人はイスラエル、1人はドイツに居住しているようですが、両国政府ともリト アニア側の身柄引き渡し要求を拒否。

リトアニア人の中には、ナチスの犯罪を一部正当化する人もいる。すなわちユ ダヤ人は共産主義の同調者だったから、最初の(1940年から41年の)ソ連支配下 のリトアニア人殺害には責任があるという論理のようです。もちろん事実は、 そんなに単純ではない。1940年シベリア送りになった4分の1近くがユダヤ人だ った、あるいはナチの強制収容所で何千人もの死んだ非ユダヤ系リトアニア人 がいたということなどですね。ちなみにソ連によってシベリアに送られ、その ためにナチスの虐殺を免れた1人に、後にイスラエルの首相になるMenanchem Beginがいました。

バルト三国も人種が入り組んでいます。リトアニアはどうだったか調べてみな いと分かりませんが、もともとバルト諸国はドイツ騎士団の開拓地だったと読 んだような覚えがあります。それと昔栄えたユダヤ人社会は、東欧各地でほと んどなくなったようですが、リトアニアでも例外ではない。かつて杉原千畝 が、領事をしていて「命のビザ」と呼ばれるビザを発行し続けたのも、ここリ トアニアでした。当時はユダヤの神学校もあったようですし、かなり大きなユ ダヤ人社会があったようです。杉原通りと命名された通りがあるはずですが、 領事館があったのはカウナスでしたが、これは現在の首都のvilnusだったかな。

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3. TIME 97-10-20

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1. Fighting Back (p.28-35)

長い記事です。この記事の感想は、なんと言ったらいいのか。一応知識として は知っています。TIME/Newsweekでも、よく載っていますから。しかしこれだけ 豊富な実例を見ると、やはりインドという国は不思議です。

記事の概要は簡単です。副題にもありますように、untouchableと呼ばれる不 可触賎民が、ようやく、自分たちの権利を主張始めたということでしょう。彼 らの武器は教育であり、選挙であり、そして時には銃であるということです。

しかし確かによその土地に住むものには理解し難い制度です。アーリア系の住 民に征服されたインド本来の原住民たちが、カーストという身分制度の最下層 に位置づけられて、TIMEの記事によれば2500年。その制度はいろんな曲折を経 たにせよ、ますます細分化されてきた。この信じがたい制度が続いたというこ とは、例え宗教の力を借りたとはいえ、やはり驚きです。

彼らの呼び名としては、ガンジーは神の子(ハリジャン)を使い、彼ら自身は非 抑圧者と言う意味のDalitsを好んでいるようです。辞書にも載っていませんが 、TIMEの記事はこれで通していますので、以下これに準じます。

最初から最後まで、いかにひどい差別を受けているかの実例に満ちています が、ページをぱらぱらめくりながら気づいたことを書いておきます。そのまえ に簡単にカーストに触れておくと、ブラーマン(バラモン、聖職者),クシャト リヤ(王族)、バイシャ(庶民)、スードラ(隷民)の4つからなり、その下に賎民 がいるわけです。江戸時代の士農工商に似ていますが、多分徳川幕府はこれに ヒントを得たのではないでしょうか。同一カーストはさらにsubカーストに分け られ、その数はvarnaと呼ばれる主要4カーストだけで3000以上あるようです。

Dalits の人口は、約1億5000万人。人口の約6分の1。日本全体の人口より大き い。しかし社会の上層部に占める割合は低い。専門職も少ない。だからその差 別の実態を考えれば、Narayananが最初のDalits出身の大統領になったことは 奇跡に近い。

本来は支配の道具として考えられた身分制度が、宗教の輪廻思想と結びつい て生き延びてきた。「分断して統治せよ」は、支配者の鉄則なのでしょうが、 細かく分かれたカーストによって人々の間の不満は違うカーストに向けられ る。

職業は限られ、もちろん教育は受けられず、寺にはいることも、同じ井戸から 水を飲むことも許されない。中世ヨーロッパの封建領主と同じく、上位カース トのものが低いカーストの花嫁の処女権を握り、傘をさすことも許されず、時 計やズボンをはいているだけで脅される。飲食店では、普通のカップでは出さ れず、教室では一緒に勉強させてもらえない。彼らに触れた風は、汚れている という理由で、風下にしか住むことを許されない。こうした中から数々の悲惨 なエピソードが生まれるのは当たり前。彼らの日常生活そのものですから。

しかし今世紀ようやく彼らの堪忍袋の尾が切れ始めた。そのきっかけが、マハ トマ・ガンジーとDalit出身の偉大な法律家・政治家だったBhimrao Ramji Ambedkar。インド憲法の起草者となるAmbedkarも、カースト制度の廃止以外に は解決策はないことを確信していた。彼があるマハラジャの財政顧問であった とき、上位カースト出身の召使いは彼に直接書類を渡さず、机の上に投げたと か。直接手渡せば自分が汚れると本気で思っていたらしい。彼のような例は今 でも珍しくないようです。大学教育を受けて、高級官僚になって故郷に帰って みれば、寺にも入れてもらえなかったり、文盲で貧しい人からも、カーストが 上であると言うだけで、軽蔑されるというのもどこかに書いてあったような。

しかしもちろん事情は変わっている。Ambedkarが始めたAffirmative Actionの 制度によって、公務員・大学入学の定員枠が設けられたところでは、新しい Dalitsの世代が登場してきた。例えばUttar Pradeshでは、15%の枠が設けられ ているようです。こうした人たちには、自尊心が傷つけられるくらいなら死ん だ方がまし、という気概がでてきた。実際武力を持って立ち上がるものもでて きているようですね。それに政治の中枢に進出するものが出てくるにつれ、も ういわれなき差別に我慢が出来ないのは当たり前でしょう。

田舎でも急速に不満・反抗は高まっている。しかし上位カーストの者の反発・ 嫉妬心もそれにつれて出てくる。Krishnaswamyは、有名大学へ入る奨学金をも らったという通知を、上位カーストの郵便配達員に握りつぶされ、結局間に合 わなかった。彼は医学部に入り、さらに政治家になっているようですが、彼の 日常はあまりにも危険なため武装した2人の護衛を連れて活動しているようで す。

もちろん中央政党はまだ上位カースト出身に握られているし、Dalits出身の者 が長にたっても、今までと同じ権力をかさにきた腐敗政治を続けることも多 い。必ずしも同じ境遇の者の代表者になるとは限らない。Dalits内部のsub casteも、彼らの間の分裂を助長している。しかし確かに少しずつではある が、カーストそのものが崩れてきている。差別につぶされず生き残ったDalits のエリートたちがいる。彼らに対する仲間の不満もあるが、これは一気に現状 変革を期待する方が無理でしょう。

Dalitsたちが、Hinduを離れて他の宗教に向かっているということも書いてあ ります。これは日本の仏教も関係があるはずです。活発な布教活動をしてい るはずですから。

しかし記事の最後の方で触れられているエピソードも面白い。聖なる言葉 SanskritはBrahmanの専売特許だったのが、Kumud Pawdeという女性は、数少な いDelit出身のサンスクリット語教授になった。彼女は学生たちの顔に浮かん だ絶望の表情を忘れることが出来ない。「前世でどういう悪業を犯したから、 私はDalit出身者からサンスクリット語を習うことになったのか。我らの聖典 は汚された」というわけです。

しかしやはり最後の方で紹介されている、Munni Baiの例は悲惨です。毎日40 もの便所掃除をして、小枝で編んだ篭の中に古新聞紙を敷いたものに、排泄物 を入れて、それを頭の上に載せて運ぶわけです。臭いは気にならないか、と問 われて彼女は答える。Just to fill my belly I've had to do these things. 彼女はこれで1月22ドル、約2600円くらい稼ぎ、それで生活している。それで も少しは自由がある。田舎に住むDalitよりは、ましな生活だと言うわけでし ょうか。

最後は金の力がカーストを壊しつつあるということで締めくくられています。 都会のDalitは、読み書きできないかもしれないが、彼の子供は出来る。田舎 に帰れば、寺の僧侶は相変わらず中に入れてくれない。しかし彼の息子たち は、Dalitが持っているTVを見るために彼の家にやってくる。彼の言葉。「ず っとやつらは俺たちのことを汚いと言ってきた。しかし今俺たちの方がやつら よりずっと清潔に見えるよ」

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2. Is MSN on the Block?
Turmoil at Microsoft's Flagship Online Service

USA版からです。ASIA版には載っていないようです。

1995年8月に、Microsoft Networkが営業を開始したとき、OSの世界で Windows95が果たしたのと同じように、online serviceの分野でも、支配権を 握ると思われた。

しかしそうはならなかった。CompuServeを合併した、America Onlineが900万 人の会員がいるのに対し、MSNは260万人にすぎない。これは多分Nifty Serveの 現会員とほぼ同じだと思うから、失敗とも思えないが、そうでもないんです ね。しかし一番の問題は昨年2億5000万ドルの赤字を出したこと。Bill Gates はMSNを売りに出すという噂がある。売却額はAOLがCompuServe に支払ったの と同じ10億ドル。マイクロソフト側はこれを否定している。

しかしいろいろ努力はしているものの、MSNは人気が出ないらしい。MSNが期待 している有料のチャンネルを、訪れた人は最大のDaily Dusney Blastでも1週 間にわずか6000回。これにはMSNの経営陣もショックを受けているようです。 社内の志気もあまり高くないようですし、売却の噂が出るのももっともでしょ うか。有料のチャンネルを無料化して、広告収入で業績回復をもくろんでいる ようです。来年1月に大幅な変革をする予定です。しかしどうなることやら。

on-line業界もなかなか大変なようです。Niftyも12月から、料金制度が大分変 わるようですね。朝日で読みました。毎日接続していますが、私はNiftyから の案内を読んだことがありません。 (^^; ComNiftyが、オートパイロット で巡回してくれますから。利用者にはかなり安くなりそうですが、私は現在は FENGCだけしか利用していないから、あまり変わらないかも。

それより気になったのが、プロバイダー業務。HPのサービスも始めると言うこ とですが、これはもう決まっているのだろうか。それと長崎にも、Nifty-Road 7とか、Hyper-ROADとかが、いつのまにか出来ているらしいのですが、これは 速いのでしょうか。この前実験したときに、ComNiftyでは、IDの確認までは出 来ましたが、Passwordを入力できませんでした。ComNiftyで、こうしたアクセ スポイントに接続している方がいましたら、教えてください。m(_ _)m 私は 相変わらず、FENICS-ROAD 4を中心とし、これが混雑していたら自動的にFENICS -ROAD 2で接続しています。Modemは、28800対応のはずです。

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4. 読者室 

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今回から、必要に応じて読者室を設けます。 (^o^) あまり適当な名前でもないのですが、記事のフォローをしたり、読者の方からのメールで面白そうなのがありましたら、紹介 していきたいと思います。よろしくお願いします。m(_ _)m

さて前回No.7のWeeklyで、私は次のように書いています。

>>最後の文章が、よくわかりません。For Manhattanites, who expect their
>>three-minute eggs in 90 seconds, that's a lifetime. three-minute eggs
>>は何のこと? まさか料理時間ではないですよね。

これについては、Niftyの会議室でも、メールでも何人かの方からいろいろ教えて いただきました。「マンハッタンの住人は、3分間で出来る半熟卵でも90秒で出来 るように催促する。それに人生のすべてがかかっているかのように」という、解釈 が一番良さそうです。彼らの性急さを皮肉ったものなのでしょう。Kumamiさん、 Fukumotoさん、ありがとうございました。

カレンダーについて。週の初めは何曜日か、ということに関しては、Kikuchiさん、 によるとインドネシアでも日曜日が最初というお便りを頂きました。多分カレン ダーは世界中で日曜日から始まっているのかな、と思います。ただ神が6日で世界 を造った、7日目には休んだという聖書の記述、それとweekendという表現が土・ 日曜日を表すとすれば、本来は月曜日から始まるというのも理由がないわけでは ないと思います。私のカレンダーというのが、装飾用というか、布の上に印刷さ れたもの、という特殊なものですし、このへんが少し凝っているというか、あま り実用的でないのかもしれません。

Vomeronasal organ、略してVNOに関しては、獣医のNakagawaさんから詳しい説明 を頂きました。

メールを頂いた方に、お礼を申し上げます。またこのコーナーについて、何かご 意見がありましたら、他の内容についての感想ともども、気軽にメールを下さい。

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