Weekly「今週の英語雑誌」 No.5


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Weekly 「今週の英語雑誌」  No.5  1997-10-7日 発行     

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みなさん、こんにちは。 Weekly 「今週の英語雑誌」No.5を、お届けします。

今週は、10月6日号のTIMEとNewsweekの、いずれもASIA版です。しかしほとんどが Newsweekの記事になってしまいました。これは、TIMEの記事の方は既に、WEB版で 読んでいるのがけっこうあったというもあります。またESSAYNew York Timesの記 事は以前に、やはりWEB版で読んでいましたし、ESSAYは感想も書いています。興味 のある方は、私のHPへどうぞ。

TIMEの場合、ここ2週間は面白そうな記事がASIA版とUSA版で重なってしまいました。 そしてあまりじっくり他の記事を読む時間がなかったせいもあります。しかしUSA版 のカバーに当たる、Promise Keepersの記事はどうにか読めましたし、まあよしとし ておきます。

既に10/13のWEB版は今朝見たら、UPされていました。アメリカにおける仏教、という ことで続けて宗教がカバーストーリーになっているようです。これは面白そうですの で、読んでみるつもりです。

97-10-7   YUKI

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目次

1. Newsweek 97-10-6
2. TIME 97-10-6

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1. Newsweek 97-10-6 

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1. 首切りか、殺人償金か
A Price on Their Heads (p.26)

生々しいタイトルをつけましたが、サウジアラビアの同僚看護婦を殺害した容 疑で逮捕されている、イギリス人看護婦2人についての話です。The Timesで は、この事件については何回か読みました。イギリスの新聞は、大分前から大 きく報道していました。

38才のDeborah Parryと31才のLucille McLaunchlanが55才のオーストラリア人 Yvonne Filfordを殺害したという容疑で逮捕された。3人とも、サウジアラビ アのダーランのKing Fahd militaly complexで働いていた看護婦仲間。レスビ アン仲間の内輪もめが原因という要素はあるものの、本来なら平凡なこの事件 が、なぜイギリスとサウジの国際問題にまでなっているのか。

事件そのものの真相も、はっきりしない。犯行を自供したi二人が、いずれも あとで自白を強要されたものとして撤回しているからです。だから無実の罪の 同国人を救えというのは分かります。

しかしイギリスが怒っているのは、主犯とされる、Paddyに下されたとされ る、死刑判決。これは首をはねるという前近代的やり方で実行されている。死 刑のやり方が、野蛮きわまりないということで、我慢ならないのでしょう。サ ウジでは1990年以来、540人が処刑されているようです。ただサウジの法で は、刑罰に代えて今でもblood moneyという方法があるのですね。お金で、死 刑を免れるという制度。Yvonne Gilfordの兄(弟)のFrankにその権利があるよ うで、120万ドルを支払えば、死刑は免れる。ただ当のFrankがまだそれを受け 入れるかどうかを決めていない。こちらの方での解決なら、問題ないようで す。

事件そのものの審理も、サウジの場合にはイギリスを満足させないでしょう ね。裁判も公開されているとは思えないし、死刑判決が下されたのかどうかも 分からない。私が今日判決が下される、とSunday Timesで読んだのは大分前で した。BBCのWorld Serviceも、死刑判決を伝えそれを刑務所内で聞いていた Parryは意識を失ったとか。もしかしたら、こんなに大騒ぎになったにも関わ らず、誰にも知られないまま裁判の判決・刑の執行は終わるのかもしれませ ん。口うるさいイギリスの新聞(Fleet Streetの別名があります)が、黙ってい るとも思えないけれど。どうやら、死刑執行は免れるかなという感じです が・・・

しかし殺されたYvonneは美人ですね。イギリス人2人の写真は、The Timesで見 ましたが、彼女の写真は始めてみました。とても55才とは思えない。下の写真 は、Mclauchlanに下されたとされる、500回のむちうちの図。

かなり前にシンガポールで、アメリカ人の少年に下された判決・その執行を思 い出させる事件です。文化・風俗の違いが、怒りに拍車をかけている感じで す。

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2. 人間は進化しているのか
For Humans, Evolution Ain't What It Used to Be (p.10)

2000年間連の記事です。万物の霊長とうぬぼれている人類は、これからも進化 し続けるのか。この記事を読む限り、どうも常識とは違うらしい。

筆者は、Homo Sapienceが、これからも進化を続けてより完璧な人類になるこ とには懐疑的なようです。

まず第1に人類がこれ以上賢くなるという保証はない。生物学者は、知性を体 全体に対する脳の割合で計るようです。人類は50万年前から、脳の進化を続け たが、約30000年前にピークに達し、その後は脳の大きさはほとんど変わらな い。両脚で歩く代わりに、女性の骨盤の大きさが限定され、当然そこを通る胎 児の頭の半径も制限を受けるようになった。だからこれ以上の脳の発達は望め ない。

さらに人間の体が大きくなっているというのも間違い。少なくとも進化の結果 としては、大きくなっていない。先進国で体格がよくなっているのは、栄養状 態がよくなったからで、将来も現在の体格を保持できるという保証はない。実 際はここ50000年ほどで、人類の体格は10%ほど小さくっている。生存競争が厳 しくなければ、不必要な機能は衰える可能性がある。歯、視力、長骨の衰えと か、禿の増加などがそうである。

自然淘汰natural selectionは、必ずしも進歩を意味するとは限らない。ダイ ヤル式の電話がプッシュ式のボタンに向上したのと同じようには、進化しな い。少なくとも、恐竜から人類への進化は、はたして進歩だったかどうかは分 からないし、将来も人間が進歩するかどうかは何とも言えないそうです。

私としては、この記事の議論には人間としては、賛成しかねるところもありま すが、結構面白い内容でした。

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3. より合理的な経済政策を
Mad Money Markets (p.2)

東南アジアの、経済混乱を乗り越えるためにはどうしたらいいのか。そのため の処方箋を書いています。

マレーシアのマハチール首相は、現在の混乱を生み出したものとして、国際的 投機筋、さらには西側の銀行政府にもその責任があるものとして、批判をして います。一部共鳴する向きもありますが、彼の立場は市場を冷静に見ていると はいえない。他の東南アジア諸国は比較的冷静に対処している中、彼ももう少 し逆上せずに考えなければならないと言うことでしょうか。東南アジアの持つ もろさが良く分かりました。彼の主張に沿って書いてみます。

アジア太平洋諸国の貿易・資本の流れは、日本とアメリカに牛耳られている。 ドルと円の為替レートは、重要な政治問題になっているが、安定してはいな い。東南アジアの各通貨はドルに連動しているから、それが各国の経済動向に 大きな影響を与えている。1ドル78円のドル安の時は、東南アジア諸国には有 利に働き、輸出を拡大させ経済成長を遂げた。しかし1ドル120円台の今日、東 南アジア諸国の製品に競争力はない。だから、輸出は減少し各国通貨は下落し ている。タイとマレーシアの指導者はそのことに気づいていない。必要なの は、ドルとの連動をやめること、すなわち変動相場制に移れということでしょ うか。零細通貨にとって、これは厳しいかもしれません。ドルとの固定相場で あれば、信用力もあるだろうし、安定感があるだろうから。このへん各国の通 貨事情をあまり詳しく知らないので、間違えている可能性もあります。

しかし市場原理の例として、1970年代のオイルショックをあげているのはわか りやすい。だから市場原理を無視して現在の混乱を招いたものとして投機筋、 ましてや西側諸国を批判するのは間違いだということでしょうか。

マハチールにはシンガポールの態度が参考になる。すなわち経済の流れを大き な国際的視点から見つめること、投機筋が動けば彼らを怒鳴ったり批判しても 効き目はないということを理解しなければならない。

わかりやすい理屈ですが、本当に現在の東南アジアの現状をこんなにすっぱり と割り切れるかどうかは、まだ私にははっきりしません。

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4. Growing Up to be Illegal (p.33)

アメリカの新しい移民法は、かなり厳しいようですね。今までならば、市民権 取得の道が開かれていた、人たちに市民権が与えられていない。この記事では いくつかの例が紹介されていますが、その中でも物心ついてからアメリカで生 活をしてきた少年少女達の、例がいくつか紹介されています。3才の時にグア テマラからやってきて、高校3年生で大学の奨学金を受けようとして自分が不 法移民の身分であることを知った少女の例も紹介されています。

不法移民の子はいつまで経っても、不法移民の立場にかわりはないのですね。 アメリカは国籍取得については出生主義ですから、アメリカで生まれた子ども であれば、市民権を獲得できるのだと思いますが、これも変更があったのだろ うか。

旧規定では長期滞在者が、故国に送還されたら、ひどい目に会うことを裁判官 に言い聞かせれば、市民権獲得が認められたようですが、それも難しくなっ た。

さらに先週の土曜現在、過去180日間続けて不法滞在しているものには、3年間 は市民権が認められない。来年4月1日には、それが10年に延長される。これで は長期の不法滞在者と認定されたものは、まず市民権獲得は無理でしょう。そ れでなくとも、現在でもアメリカ外で、市民権申請をしても可能性はあまりな いようですから、不法滞在者はいよいよ追いつめられる。

高校までの教育は、どうやら受けられるようです。しかし自動車免許、大学の 奨学金申請、さらには就職で、どうやら法の取りこぼしがなくなってきた。こ れでは今まで、定職についていたものも、地下に潜らざるを得なくなる。ある いは書類上の結婚をしてくれる人を捜すか、不法書類を作り上げるか。さらに は、働くのに書類のいらない世界、かなわち犯罪に走るか、選択の幅は少なく なっている。若者だけでも数万人いるというこれらの人々はいったいどうなる のでしょうか。

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5. The Power and the Glory (p.24-25)

ロシア正教の 総主教.Aleksy IIについてです。ロシア正教の力が、ロシア社 会で徐々に大きくなりつつある。この記事ではあまり詳しくは触れられていま せんが、エリツィンはアメリカなどの反対にも関わらず、新しい宗教法にサイ ンをした。これはロシアでの新しい宗教を文字どおり閉め出す内容になってい ます。多分オウムの影響があるのでしょうが、それどころか西側の宗教でロシ アでの宗教活動の実績がないものは、ほとんどは入れない。カトリック、モル モン教、プロテスタントのいくつかの宗派がここではあげられています。西側 はソ連崩壊後最大の人権侵害だと騒ぎ立てているようですが、とにかくロシア 正教の地位がこれで固まったことは確か。

しかもこの宗教法だけでなく、権力と宗教の癒着が進みつつある、という感じ ですね。タバコなどの関税なしのタバコ輸入などの特典で、国庫に40億円の損 害を与えているし、軍部も財産処分で教会の口座を隠れ蓑にしている。巨大な 財力を背景に、次から次に教会建設も進めている。

西側の宗教だけが、迫害されているわけではない。正教のセクトの中で、小さ なものも同様にその可能性をおそれている。ロシア正教の地位は、宗教が大き な地位を占めつつあるロシアでほとんど独占的になりそうです。

6. Solidality Grows Up (p.27)

今回のポーランド選挙で旧連帯系が勝利した。93年の議会、95年の大統領選と 続けて、旧共産党系に破れた連帯勢力が、今度は過去の教訓をしっかりとふま えて、勝ったわけですね。しかし30以上の政党からなる連立政権とありますか ら、たしかにこれでは前の選挙で敗れたのも無理はない。前回共産党系は約3 分の1の得票で圧勝したようですから、いかに連帯系の戦略が杜撰だったかか わかります。まあ、しかしこれはいい教訓になった。2大政党制がしっかり と、根付き中間政党もcasting voteを握るようになった。教会も、ポーランド の民主化が軌道に乗ったと判断したようで、今後は政治には、あまり深入りし ないようです。混乱の時期の様々な経験を通じて、連帯系も旧共産党系もより 現実的になってきたようです。NATOにも加盟したことですし、西側の中で安定 的な民主国家に道を着実に歩んでいるようです。

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7. A Kublai Con Job? (p.43)
The dubious of a proto-Marco Polo

13世紀後半、マルコポーロに先立つこと、4年前、Jacob d'Anconaというユダ ヤ系イタリア人が当時の宋に旅をし、政争に巻き込まれ、1272年に命からがら 帰国した。宋は1279年に滅びます。マルコポーロが官職に就いたのは元王朝で したから、元に支配されるのでしょう。ちなみに日本への元寇は1274年と1281 年です。

彼は、その旅行記を著していたが、彼の子孫たちはその内容が反キリスト教的 であり、当時ヨーロッパを荒れ狂っていた、異端審問を恐れ秘密のまま保管し 続けた。そして7世紀あまりが経過したが、ようやくこの11月にその本が出版 される。The City of Lightと題された本が、中世イタリア語から英語に翻訳 されて、手に取ることが出来るようになるわけです。出版史上画期的であり、 歴史的な重要性を持っている。

しかし、どうもこのよくできた話はどこか怪しい。翻訳者のdavid Selbourne は、前イギリスのRuskin Collegeの政治哲学の教授ですが、彼はこの本を出版 するに当たって厳しい条件をつけられた。まず、原稿所有者の名前をあかさな いこと、そしてその原稿を誰にもみせないこと、というわけです。

この原稿はヨーロッパ人最初の旅行記として、マルコポーロの旅行記を補うと ころが多い。13世紀のZaitunの事情を、歴史家が知らないことまで生き生きと 描いている。男が女のような服装をしていたり、性的な風俗などは、当時のど の記録にもないことのようです。しかし宋の皇帝を死後につけられる名前で読 んでいたり、Zaitunese自身が別称のManciと読んでいたりとおかしなところが ある。Maciはモンゴル人、すなわち元王朝の人たちが、南の野蛮人に対して使 った言葉だとか。

訳者のSelbourneは、中国の歴史に関しては専門知識はないと言っているよう ですし、学者の中にもこの文書が本物だと信じているものもいるようです。し かし刑罰思想とか、儒教の解釈が現代の西洋的解釈と似ていることから、一般 の受け方はには偽物という感じが強いですね。はたして本物かどうか、私も少 しおかしいと思いますが・・・

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8. Here's to You, Mrs.R.

国連の人権担当の高等弁務官に就任した前アイルランド大統領、MaryRobinson についての記事です。この人この夏まで大統領だったのですが、国民には非常 に人気があったようで、そのためか10月30日に次期大統領を決める選挙の候補 者はすべて女性だとか。元々が人権問題専門の弁護士ですし、その点でははま り役でしょう。アイルランドは1848年の大飢饉に象徴される貧困、そしてイギ リスによる植民地支配を経験していますから、今人権問題が起きている発展途 上国とも共通の話題を持っている。彼女の前任者、Jose Ayala Lassoはエクア ドル出身で彼自身軍事政権のメンバーだったこともあって、人権問題を解決す るどころか、それを供給していると、皮肉られていたようですから、その点か らいえば活躍しそうです。しかしどうも予算が少ないし、またヨーロッパ人と いうことはこの場合かえって不利だとか。

9. Vingar by the Bucket (p.16)

過去国民の圧倒的支持を背景に、順風満帆だったマハチール。しかし最近の東 南アジアの株式・通貨の下落とともに、彼の人気にかげりが出ている。少なく とも、ビジネス関係者の支持が、だんだん離れていっている。投機筋を国際的 犯罪者と批判しているが、どうもその論調は国内でも冷静に受け取られている ようです。実務的なanwarが、うまくフォローしているようですが、与党内部 でもイスラム主義者の反発を買うような発言をしたりして、バランス感覚が崩 れてきている。a drop of honey catches more flies than a bucket of vinegarとは強烈です。今のままだと、外国資本は寄りつかなくなるというこ とでしょうか。

10. Pyongyang's Hostages (p.17)

はたして日本人妻は帰宅できるのか。北朝鮮にわたった、日本人妻達の惨状が 述べられています。日本人妻達は普通の北朝鮮人よりも、いい生活をしている とかいう北朝鮮側の説明もありますが、いろいろ総合すればこのNWの記事が真 実に近いと思います。日本人ということで差別され、Japanese beggarとさげ すまれ、ぼろをきたままの生活。囲みの小記事では、国民が飢えている中、 66000本のフランスワインや1900箱の肉の缶詰、20カートンのチョコレートが 先週日本から北朝鮮に向かったという話。もちろん援助物資ではなく、北朝鮮 側が購入したものでしょう。10月10日のKim Jong Il党総書記就任に向けての 準備のようです。

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2. TIME 97-10-6  

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TIME 10/6のPromise Keepersの記事を読んでみました。Sunday TimesやUS Newsで読んでいたことと、内容はほぼ同じです。今日の昼(10-5)のNHKTVのNewsで は、全然触れられませんでした。まあ、キリスト教の動きですし、日本ではあ まり関心をもたれないかもしれませんね。

TIMEは、US Newsではないにせよ、比較的好意的かな、という印象です。アメ リカ国内では女性団体と宗教団体の一部を除いて、そんなに強い反対の声は上 がっていないのかもしれません。

TIMEの記事の中で、面白いと思ったことなどを書いておきます。

デトロイト郊外で開かれた集会でのこと、性的罪に対して批判したスピーチが あったあと、集会に集まったものに対して、今までにそうした罪を犯したもの は、前に進み出て神の前に告白するように言ったときのことです。最初は何も 起きなかった。その後少数のものが前に出ると、それをきっかけに数千人のも のが前に進み出て、ひざまづき、泣きながら自分の罪を神の前に告白したのだ そうです。集まった人々には、当然予定の行動でしょうが、こうしたことは女 性がいると、なかなか出来ない。だから男性だけの集会、というのは意味があ るのかもしれません。それに大声で懺悔し、泣き叫ぶというのはやはり一種の カタルシスでしょう。病みつきになるかもしれません。

ちなみにPromise Keepersの調査によれば、参加者たちは性的罪悪に悩んだも のの割合は、62%だそうです。心の中の肉欲、ポルノグラフィーの利用、貫 通、虐待などすべてを含めてですから、必ずしも大きい数字とは言えないと思 います。普通のアメリカ人とあまり代わらないでしょう。

それと問題は、Promise Keepersが何を言っているかではなく、何を言ってい ないかだということ。これはその通りでしょうね。家庭での夫の指導的役割、 教会活動への積極的参加、それとともに地域社会・職場で責任を果たすこと、 これだけなら別段なんら問題はない。ただし、問題は自分たちと違った考え方 を受け入れる度量の深さがあるのかどうか。少数民族の人が今では多数参加し ているようですが、女性の役割、違った宗教に対してははっきりしない。

ただPromise Keepersに参加してから、すっかり生活が変わったとして紹介さ れているCissy Wongとその夫のLarryの例が少し気になりました。というのは 彼らはUS Newsでも紹介されている夫婦だからです。TIMEでは、Larryは留置場 から釈放されたあと、family pastorに集会につれて行かれた、と少し違って います。しかしあとは心を入れ替えたLarryが、Cissyに聖書的儀式にしたがっ て、妻の足を洗いたいと言って洗った、ということまで同じ内容です。まった く同じ話が違うメディアから出てくるとなると、この場合は少し首を傾げたく なる。TIMEでは、集団で泣くという以外にはあまり奇妙な儀式のことは書いて ありませんでしたが、Sunday Timesにはいろいろとありました。

しかし100万を超える参加者がいるとなると政治家にも無視は出来ない。ヒラ リーはその著書の中で、注意しながらも、この動きをほめているようです。そ れに女性の中にも、賛同する人がかなりいる。クリントンもメッセージを寄せ たようですし、いよいよ無視できなくなる。

私の住むところは、ただいま祭りの最中。Promise Keepersの動きも今の所は 男たちの祭りですめばよいのですが、政治的に利用されないかという心配は残 ります。しかしアメリカの宗教は、まだまだ活気がありますね。感心しまし た。

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