Weekly「今週の英語雑誌」 No.3


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Weekly 「今週の英語雑誌」  No.3  1997-9-30日 発行     

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みなさん、こんにちは。Weekly 「今週の英語雑誌」のNo.3をとどけます。

今週は、TIME ASIA番からの感想が書けませんでした。WEB版と重複したり、以前 にWEB版で読んでいたり、そして読んで面白いと思った記事は、大体がNiftyの会 議室で他の皆さんがUPされました。一応、WEB版で読んでいるから、まあいいかと いうことにしておきます。

しかし先週は、他の雑誌で読んだ記事を違う雑誌でも読むと言うことが多かった ですね。薬の話、Keep Promiseの動き、イスラエル過激派を資金援助するアメリ カの富豪の話、これらはほとんどの雑誌に載っていました。Keep Promiseの動き は、TIMEのUSA版でも10月6日号のカバーストりーになっています。

特にSunday Timesの記事は多いせいか、これを読んでおくと他の雑誌でも取り上 げられることが多い、ということをを先週の記事では感じました。今週ははたし てどうでしょうか。

97-9-30   YUKI

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目次

1. Newsweek 9/29
2. The Sunday Times 9/28
3. US News 9/29

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1. Newsweek 9/29 

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1. NomoとPark

Feber Pitch (p.50-54)

Nomoの記事です。正確にはThe TornadoのNomoと、The Korean ExpressのPark Chan Hoの活躍が、太平洋を越えた彼らの母国で歓迎されていること、それが また日本と韓国の人々のわだかまりを少しずつだが消しつつあるという記事で す。楽しく読める記事ですし、知っていることも多いですから、本文の紹介は 必要ないと思います。

しかし私はPark chan Hoがここまで活躍しているとは知らなかった。新聞で 1・2度見たような気がしますが、記録で見る限り今年はNomoより勝っているよ うな感じです。Nomoが、無口でプライバシーを大切にしているのに対し、Park は社交性があって英語もなかなか上手なようです。今では2人はどうやら、大 の仲良しらしいですが、お互い頑張ってほしいです。どうもDodgersのプレー オフ進出は難しそうですが、これからも楽しませてくれたらいいですね。

しかし韓国人の日本に対する対抗意識は、あい変わらずなようです。植民地支 配の屈辱をスポーツでとばかり、頑張っていますが、そういえば昔の日本も必 死だったような。スポーツでその国の誇りが左右されるとは、私はあまり思わ ないけれど、人にとっても国にとっても若さにとっては重要なことかもしれな い。

私が面白いと思ったところをいくつか上げます。あまり本筋とは関係ありませ ん。

*95年NOMOが新人賞に輝いた年、日本で一番人々の口に上ったできごとは、 InternetとWindows 95だったとか。NOMOが2番目だったそうです。

*韓国のPark フィーバーぶりもものすごい。ソウルの上品なApkujong地区で は、Dodgersの帽子をかぶっていないとproperly dressedとはみなされないそ うです。ダサイというか、流行遅れと言うことですね。それとParkが投げる日 には韓国人6000人が野球場に集まり、さらにモントリオールの試合でも1000人 がNew Yorkなどの東海岸地区から集まるとか。

*韓国人の名前は、日本人と違って母国語の順序でいうのですね。日本人とは 違います。

ロス暴動の恐怖を忘れ得ない韓国人たちにとって、Parkは自分たちがアメリカ にとけ込み、夢をつかもうとするそのものを大言しているのでしょう。1936年 のベルリンオリンピックのマラソンの優勝者Sohn Key Jungの逸話も、両国の 軋轢の象徴みたいにして紹介されています。他に日本人大リーガーはいるにせ よ、Dogersという同じ球団で日本と韓国の2人がお互いに活躍することがいい 結果をもたらすといいですね。

囲みは可哀想なIrabuの話です。IRABOO!とかI-ROB-YOUとか、揶揄されている彼 をかつて日本に来た大リーガーとの対比で書いています。Robert Whitmanも、 日本人選手の活躍でTIME/NEWSWEEKでよく見るようになりました。

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2. 支配者は法なり  Rulers Are the Law (p.19)

Qiao Shi(喬石)の引退は何をもたらすか。特に法改革の推進者として知られて いたようですから、それがどんな影響を中国に及ぼすか、という内容です。似 たような記事は、今週はあちこちで見られます。

私はQiao Shiが改革派の旗手ということもあまり知らなかったのですが、これ は各誌一致しているようです。そして中国の法制度の近代化に取り組んでい た、その彼が退陣したら、はたしてうまく行くのか、というのが西側の分析の 基本のようです。人治主義に変わって、法治国家にならなければ産業基盤も整 わず、中国の近代化はあり得ないということでしょうか。

記事の大部分は、中国の前近代的現状について書かれています。写真を見るだ けでもかなり衝撃的です。p.20の写真はA last meal for a group of prisonersとあります。この人たちは処刑される前に、最後の食事をこんな状 態で取らされているのでしょうか。p.20-21の写真は、公開処刑場での、処刑 直前の様子。本文にはRoute 302という処刑場のことが書かれていますが、こ こでの様子でしょうか。とにかく見物人は数千人、あるいは1万人以上いるの 感じですね。処刑した後の死体を道端に、投げ捨てたままにしておくなどの記 述もありますし、始皇帝以来2000年の伝統だといわれても、どうもこの残酷さ にはついていけない。

今年初めには新しい刑事訴訟法が制定され、被告の権利もかなり強化されたは ずです。裁判前の拘束の制限、弁護人の接見、弁護士が検察官に反論する権利 なども認められたようですし、かつてはブルジョア的といわれていた、刑事被 告人が「有罪判決までは無罪とみなされる」権利も保障された。あくまでも、 法律の上ではですが。

Amnesty Internationalによれば、去年処刑された人は4,367人。しかも窃盗犯 なども処刑されている。日本でも連合赤軍の坂口被告の死刑確定、連続殺人犯 永山則夫の死刑執行と死刑をめぐる話題が最近大きく載っていました。死刑論 議はいろいろあると思いますが、中国ではそうした議論も許されないでしょう ね。

初めに判決ありき、裁判は飾りに過ぎない。すべては共産党が仕切り、司法の 独立はない。新しい法律は整ったし、弁護士の数は急速に増加している。だか ら近代化の可能性はあるわけですが、権力を握るものの職権乱用も依然として 大きい。記事では売春婦として50日拘束された姉妹が、処女であることを証明 して判決を覆した例も紹介されていますが、普通の人の権力乱用に対する目は まだ厳しいようです。

囲みの記事(p.22)は、国家転覆罪などの、反乱罪で獄中にある人物の話。しか しその容疑がVOAに8964というcode nameで、手紙を出したというもの。8964、 すなわち89年6月4日、天安門だそうです。それ以外には手紙の内容には、なに も特別なことは書かれていないようです。というより、はたして本人がその手 紙を書いたかどうかも、科学的に証明されたというだけで、実際どうやってそ う証明したかの説明はなし。そもそも被告・弁護側には、その手紙さえ開示し ていない。いつ釈放されるかは、神ならぬ権力者だけが知っているようです。

経済の民主化は進むが、政治的・精神的民主化への道のりはまだ遠い。

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3. Winnieの教訓 Lessons From South Africa (p.36)
by Peter Godwin

南アフリカのWinnie Mandelaをめぐる記事です。Sunday Timesでも読みました し、今朝はThe Timesでも読みました。

Winnieが、世界的に有名になっていく過程で、それを報道し続けたGodwinが、 報道のあり方に自戒も込めて書いています。

外国特派員にとって、アパルトヘイトの南アフリカは新聞記事になりやすかっ た。平和な社会の記事はなかなかNewsになりにくいでしょうが、 不平等で不 公平で暴力が支配するところは、いくらでも世界に向けて発信できる話が転が っていたのでしょう。そしてその報道はどうしても、白黒の報道になりやす い。ヒーローがいて、悪人がいる。現実の社会は、ほとんどが灰色だろうけれ ども、時代劇や西部劇が人気のあるのは、そうした割り切りの良さでしょう。

こうした中でWinnieは誕生した。悪の秘密警察に対するヒロインの役割を世界 のメディアが作り上げた。30年間獄中にあるカリスマ的存在の、夫のNelsonの 代弁者として彼女は黒人にとっても、世界にとってもデルファイの巫女のよう に振る舞った。国の母、ジャンヌダルク、黒いEvitaとしての名をほしいまま にした。

1987年Stompie Moeketsieに筆者が初めてあったとき、Winnieはそうした名声 の中にあった。 Stompie Moeketsieというこの13才の少年のことは、このNWの 記事で初めて詳しく知りましたが、大した少年だったのですね。1500人の少年 たちを反アパルトヘイトの運動に組織し、ごみの缶のふたと石だけで、南アフ リカの軍隊と対決した。大人の活動家たちが逮捕されていく中、人々を救うた めにという理由で、毎日戦う。パレスチナの少年たちに通じるものもあります が、こちらはもっと若そうです。大人たちが逃げていく中、自分たちの方がが 勇敢だと自負していたようですし、よく捕まらなかったと思いますが、本人も 若くして死んでいくことは覚悟していたようです。

しかしその死は思いがけないところで起きた。敵によってではなく、反アパル トヘイトの同志たるべき身内から殺された。Winnieの護衛に拉致され、殺され たわけですが、現在出ている証言によれば、最後のとどめは「国の母」Winnie 自らが突き刺した。負傷したStompieを診察したSowetoの医師も口封じに同意 しなかったために、殺された。

少年の死に、Winnieが関係があるらしいと筆者は感じて、それを匂わせる記事 を書く。しかしこれは同業の記者仲間からは、反発される。邪悪な敵を利する だけだという論理です。これはどこの世界でもよく聞きます。大義名分が正し ければ、すべては許される。だから筆者を含め、南アにいた外国特派員たち は、真相の多くを知っているが、それを伝えようとはしない。地に墜ちた英雄 はこのまれないのでしょうか。それともこの場合、アパルトヘイトに対する怒 りがあったから、ここでヒロインを失うわけにはいかなかったのか。確かなこ とは、情報操作がここでは行われた。

生前のStompieに、最後にあったとき筆者は彼にたずねる。「今一番ほしいこ とは?」政治的な答えを予期していた筆者に、彼は答える。「なんでもいい の?」そして真剣に考えた後、目を輝かして言った。「バイク。マウンテンバ イクがほしい」

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4. The Bingo Factor (p.34-35)
Irvin Moskowizに関する記事です。ここ1週間で、彼の記事は3つめです。しか しようやく写真を見ることが出来た。(^o^)

あまり目新しいことはなかったのですが、彼はbingo parlorで稼いだ大金を charityの名目でイスラエルの過激派組織活動の資金として提供した。これは 免税として扱われる。アメリカの税制の方が、寄付金などには寛容だとは聞い ていましたが、アメリカの国策と相反するものを支援していてもいいわけです ね。

ホロコーストで120人もの親戚を殺された彼にとって、イスラエルを守らなく てはいけないと言う気持ちは分かりますが、やはりいたずらに緊張を高めてい るような気がします。パレスチナ人との共存を求める人々からは、「この中東 の地であなたは実際に何回の戦争を戦ったのか」と、問われているようです。 もちろん過激派によれば、彼は常に戦い続けてきたし、今もその豊富に資金力 で戦い続けている。

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2. The Sunday Times 9/28 

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1. 死の結核収容所
Thousands of Russians die in TB gulag
 By Mark Franchetti Varnavino

ロシアのVarnavinoの村の収容所は、受刑書の中から結核患者を集めたところ です。場所はモスクワから東南に400マイルのところに離れた地にあります。

ロシアの衛生状態が急激に悪くなっているようですね。ソビエト時代は根絶さ れたと思われていたTB(結核)が、急速に蔓延し、現在では病死の中では最大の ようです。子供たちの感染率は、他の先進諸国と比べて10倍高いとあります。

しかも受刑者たちの感染率は、刑務所外と比べると40倍も高い。そしてTBに罹 ったものだけを集めたVarnavinoのようなところに送られるものは単に刑罰を 受けるだけではない。死を覚悟しなければならない。今年既に、150人が死亡 したし、来年は280人と予想されているようですが、これは7人に1人の割合に 当たるようです。

十分な治療は受けられず、衛生状態は極めて悪い。そして運良く死を免れたTB 患者は、刑期を終えれぱ、釈放される。彼らのほとんどが、結果的には刑務所 外で死ぬわけですが、完全な治療を受けていないから、1年に1人あたり10人か ら15人に結核を感染させる結果となる。

共産党政権下では自由はなかったが、生活は安定していたし、当然医療制度も それなりに整っていた。しかし今自由はあるが、生活は壊れた。"During Soviet times we may not have had freedom, but life was more stable then. Sure, we have freedom now, but we have also learnt that life has no value under freedom."

ロシアの経済状態が少し安定してきたとも伝えられていますが、なかなか厳 しいようです。

日本でも、結核はまだ過去の病気ではないと、最近こちらでも広報車が回って いました。

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2. Madame Marple in 10-year hunt for her family's killers 76才になるフランス人の女性が、10年前の息子殺人事件をずっと追っていると いう記事です。彼女は、その2カ月前に1人孫を交通事故でなくしているようで すから、殺された息子夫婦の死によって身寄りが1人もいなくなった。だか ら、いっそう無念なのでしょう。しかしフランス版Miss Marpleとあったか ら、この女性見事に犯人逮捕をしたのかと思ったら、まだ捕まえていないよう ですね。それに老後の蓄えもほとんど使いきってしまったようです。

それと殺された息子は43才の、元憲兵(gendarme.. 普通の警察官でいいのだろ うか)だったようです。それを早めに退職して、ヨットで世界一周している途 中、ドミニカ沖の小さな島で殺されたわけですが、フランスでは、普通の市民 でこんな人生の選択が可能なのだろうか、ふと疑問に思いました。

3. Arms-deal Briton may hang by Stephen Grey Calcutta ヒンズー教のテロリストに武器を密輸しようとして捕まっているイギリス人 Peter Bleachの話です。彼はインド政府への戦争遂行の罪で裁判になろうとし ていますが、自分は、インド・イギリス政府の秘密期間の任務に当たっただけ だと主張しているようです。話も矛盾しているようですし、あまり信じる人は いないでしょうが。

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4. New tremors halt friars' battle to save Assisi art   最近イタリアを襲った地震によって、大きな被害が出ています。記事の中心 は、Assisiの聖フランシス大聖堂から、貴重な美術品を救い出そうとする修道 士たちのことに触れています。Assisiといえば、Brother Sun, Sister Moonで 有名ですが、この聖堂も14世紀のジォットーとかCimbabueなどのフレスコも あるようです。これらも被害を受けたようですが、最初の被害状況を調べてい た修道士たちが、1時間後におそった地震で死亡しています。

あと緊急時にも関わらず、職務を遂行した産婦人科医たちの活躍も紹介されて います。

イタリアは日本と同じように、地震国としても有名ですが、今世紀の死者は合 計12万人。文化遺産には今まではあまり被害を与えなかったようですが、今回 はヨーロッパ各地で人類の宝を守れとばかり、救援活動が広がっているようで す。

ところで記事の最後に、聖フランシスはイタリアのpatronだから、St Peterよ りも大事だそうです。St Peterはバチカンのpatronでしょうか。St Patrikが アイルランドの守護聖人、他にイギリスのSt Georgeは知っているけれど、他 の国にもあるのでしょうか。

5. Cross-dressing drags down US sports hero
今週のTIMEにも載っていたようです。アメリカでもっとも人気のあるsports commentatorのBiggieことMarv Albertの性的スキャンダルです。この人、映画 に出演したり、Sesame Streetにも出演しているようですから、有名なんです ね。下着の女装趣味やら、three-way sexを行っていたことが露見したようで す。Jim BakerやMike Tysonのように、犯罪を犯して罪を償ったあとも、活躍 した人もいますが、この人の場合、ちょっと無理という感じですね。記事の様 子ではリベラルなNew Yorkでは、あまりこうした事件も影響を与えないようで すね。

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6  Son of Nazi hunter puts France on trial
Natiの犯罪を追っている若き弁護士の話。祖父はアウシュビッツで死亡。両親 は有名なNazi hunterで、彼も企業弁護士として活躍していたが、あきたらず 本来の使命に燃えて、両親のあとを継いだようです。

彼が今までの人生の集大成として取り組んでいるのが、Maurice Paponの裁 判。1600人以上のフランスのユダヤ人をナチス収容所に送り込んだPaponは、 はたして戦争責任者なのか。それともPapon自身が主張するように上役の命令 を忠実に遂行しただけなのか。87才になるPaponは比較的健康なようですが、 彼の裁判はフランス人にとっても心穏やかならぬものがあるでしょう。普通の 市民が戦争という状況の中で犯した罪のようですから。ドイツでもフランスで も、戦争犯罪者と一般国民の間に明確な線は引けないことを思い起こすような 事件が続きます。「我らの中の彼ら」とでもいうのでしょうか。

7. Algeria awaits more massacres
アルジェリアは依然として殺戮事件が続いています。1991年の選挙で勝利した イスラム救国戦線は、休戦を宣言してもいわゆる事件が発生している「死の三 角地帯」には、彼らの影響はほとんど及んでいない。外交官たちは、戦争がよ り怪奇で悲惨な局面に入っているのではないかと心配しています。

8. Inside Los Angeles - Christopher Goodwin
今週はロサンゼルス情報。
*まずさ遺書は、JFKの監督、OliverStoneについてです。麻薬経験や、母への 性的幻想などを認めたことが述べられています。

*メキシコ国境をパトロールするcustom agentの任務は、もちろん麻薬の密輸 取り締まり。しかし最近捕まった2人組は麻薬ではなく、下着やら靴やらとラ ックの中に隠していたのは、なんと珍種の蛇だったとか。

*77才の銀行強盗の話。銀行に行って、2500ドルの現金を要求して、講座を持 っているかと聞かれて、"But I have this gun." すぐに捕まったときのい訳 は、「ピールを飲んでいて正常な判断が出来なかった」 そしてあのビールは もう2度と飲まないから、もう銀行強盗はしないと主張したとか。この話は、 よくありそうで、それでいてなかなか面白い。

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3. US News 9/29

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US NewsのSeptember 29の記事からです。一応6つほどUPして大体読んだのです が、まとめるにも感想を書くのも大変です。医薬品関係の記事が3つと私の不 得意な分野が半分だったせいもあります。今週はさし当たり1つだけ感想を書い ておきます。

1. A mission for Africa
  The West makes peacekeeping a do-it-yourself project
アフリカは自力で、自分たちの平和を守れるのか。 

 

2. editorial BY DAVID GERGEN / EDITOR AT LARGE
Promises worth keeping
Critics miss the positive force behind a Christian men's movement

3. ON POLITICS BY MATTHEW MILLER
2000年大統領選をにらんで、Kerreyが、アメリカ人すべてを百万長者にする政 策をうちだした。

4 . Overcoming anorexia
Peggy Claude-Pierre's controversial eating-disorder cure Get links and more
食欲不振症、過食症の新しい治療法ははたして有効かどうか。なかなか面白 い記事です。

5 . Not for adults only
Doctors and parents try the unproven to save sick kids
大人用の薬は、子供に大丈夫か。子供用に開発される薬というのは圧倒的に 少ないのですね。

6. Pills don't come with a seal of approval
FDAが認可した薬の副作用について。最近認可が取り消されたのがあるようで すが、どんな薬でも絶対安全ではないようです。

4、5, 6は専門用語をまず確認しなくては、ちょっと書きづらいですね。

このうち、2についてだけ感想を書いておきます。

2. editorial BY DAVID GERGEN / EDITOR AT LARGE
Promises worth keeping
Critics miss the positive force behind a Christian men's movement

これは昨日のSunday Timesでも読んだ、Promise Keepersについての話題で す。しかしSunday Timesとは、見方がまるで正反対です。US Newsの方は、こ の動きに好意的なようです。

チャーチルの言葉を引用しています。never has a potential for so much good been interpreted so badly by so many 訳は難しいですが、こんなに も可能性を持ったものがかくも多くの人々から誤解されたことはなかった、く らいにしときます。

7年前にコロラド大学を優勝に導いたBill McCartneyが、提唱したこの運動 は、10月初めワシントンの大集会で1つのクライマックスに達します。50万人 くらいの人数を予定しているようです。

この運動に対する批判は、昨日の記事を読んだときに大体書いたと思いますの で、ここでは省略。筆者はこの動きを過去に起こったGreat Awakeningの動き と同じだとしています。Great Awakeningはリーダーズには「大覚醒(18世紀中 葉New England植民地を中心として起こった新教徒の信仰回復運動)」とありま す。普通の人々が、信仰深く規律正しい生活を求める運動の伝統を受け継ぐも のだと言うのですね。私たちと同じ普通の人々が、自分の弱さを認め、自己変 革しようと努力をしていると言うわけです。神を敬い、道徳を重視し、家族を 大事にし、人種的調和のとれた地域社会を作る動きだそうです。

最後に筆者は言っています。We've had enough stone throwing. もう十分じ ゃないか、ということでしょう。この運動の実体がどんなものか、興味がわい てきました。多分、TIME/NEWSWEEKにも載るはずですから、楽しみに待つこと にします。

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