Weekly「今週の英語雑誌」創刊号


目次で1にあたるTIMEの記事がNewsweekになっておりました。ご迷惑をおかけしました。訂正しておきます。m(_ _)m

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* Weekly 「今週の英語雑誌」  創刊号   97-09-22日発行 *
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みなさん、こんにちは。ようやくWeekly 「今週の英語雑誌」を発行できそうです。 \(^o^)/

まずは簡単に、どんな内容かについて書いてみます。

主として英語のNews雑誌を中心に読んでいきます。どんなものを載せていくかは、少し流動的なところもありますが、私がNiftyの会議室「TIME/NEWSWEEK・時事英語を読む」で発言した内容を中心に編集することになると思います。ここはタイトルの通り、主としてTIMEとNewsweekを読んで行くところです。私の場合、記事の感想を中心にしてUPしています。Weeklyもこれをもとにすると思いますが、少し変更があるかもしれません。

しかし私は今年の3月にインターネットに接続してから、あちこちの新聞・雑誌も読んできました。それでそうした雑誌の内容も紹介していきます。第1号は、今日発行することになりましたが、実は何曜日に発行するかは少し難しいのです。私の場合、今主にに読んでいる雑誌の場合、大体次の日に運がよかったら読めます。

1. The Sunday Times・・・月曜日
2. US News・・・火曜日
3. TIME USA版・・・火曜日
4. Economist(e-news版)・・・水曜日
5. Newsweek・・・金曜日
5. TIME ASIA版・・・金曜日か土曜日

だからいつ発行すべきかについては少し悩んでいますが、このへんはしばらくは不定期ということでいってみます。週に2回発行ということになるかもしれません。なお必要に応じて、The TimesやWashington Postなどの新聞や、月刊誌も読んでいくつもりです。

なお私のホームページは、同じ内容ですが、出来るだけ頻繁に内容を更新するようにしていますので、興味があるようでしたら、訪ねてみてください。内容もHPの方が詳しいと思います。

http://www.pluto.dti.ne.jp/~ohto/

内容的には、TIMEとNewsweek関連は、毎週必ず載せると思います。他の雑誌に関しては、余裕があったり、面白い記事があれば、適宜載せていきます。1週間に4〜5本,雑誌の記事としては10本から20本くらいを毎週読んでいくかなと言うのが、大体言えるところだと思います。

それでは今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m

1997年9月22日   YUKI

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目次

1. 9/22のTIMEから。
2. 9/22のNewsweekから。
3. The Sunday Times 9/14 World欄の記事。
4. US News 9/22 Best Five 
5. 失われるプライバシー(US News 9-15)

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1. 9/22のTIMEから。

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みなさん、こんにちは。今日あたり、私のところにもTIMEのASIA版が届くと思 うのですが、まずはUSA版で読んだきじの感想を書いておきます。Greenyさん のBest Fiveにレスをつけようとも思ったのですが、今週はあまり共通記事が なかったようですし、大体USA版とASIA版で面白い記事が重なることが多いの で、私は今週はBest Tenということにしておきます。5+5というところです。 これは実験的ですので、しばらくしたらまた別々に分けるかもしれません。

まずはいずれもUSA版に載っていた記事です。2日以上前に読んだ記事ばかりで すので、はたして思い出せるかどうか。(^^;

一応リストをあげておきます。
1.America Online defied the techies, catering to the chatting masses. Its surprising deal could make CEO Steve Case's strategy look brilliant
2. WORLDCOM: QUIET CONQUEROR
3. IVY LEAGUE GOMORRAH?
4. MURDER IN POLO LAND
5. PAULA'S NEW SIDEKICK
6. A TEMPEST OVER NATIONAL TESTING
7. SOCIALISM DIES, AGAIN
8. THE GREAT DI TURNAROUND

1.America Online defied the techies, catering to the chatting masses. Its surprising deal could make CEO Steve Case's strategy look brilliant
2. WORLDCOM: QUIET CONQUEROR
Compuserveを合併して、巨大企業になったAOL。カバーにしたら、えらく短い なと思っていたら、1/5しかダウンしていなかったようです。これは新たに読 み直します。

3. IVY LEAGUE GOMORRAH?
Greenyさんの詳しいUPが、既にあります。

7. SOCIALISM DIES, AGAIN
国営化から、民営化へと舵取りを薦める中国。資本主義という言葉は、建前上 もちろん使えないが、新しいshareholding systemはa modern form of " public ownership" that "can be used both under capitalism and under socialism."だということです。125,000の国営企業の大部分が経営破綻してい る状態の下で何百万人の失業者がでたら、中国政府はその社会的混乱に対処で きるのか。次の数年間で大多数の中小の国営企業は、労働者・一般人さらには 外国人にまで株式が公開される。この"Take a tight grip of the big ones and let loose of the small ones." は、うまく行くのか。いわば政府が始め て国民を大海の中に、投げ出すようなもの。沈むか、泳ぐかのどちらかだ。江 沢民はどうやら足場を固めたようだから、そうした政策を採る可能性は高い。 言論の自由も緩和されそうだ。しかし相変わらず一党独裁は続く。

8. THE GREAT DI TURNAROUND
ESSAYです。Diana報道に踊らされる人たち。自分たちへの怒りをうまく、王室 に転換させたタブロイド。民主主義は、個人の精神の独立と、知的感情的な抵 抗を伴うものだが、現代ではマスメディアの作り出す集団ヒステリーに踊らさ れてはいないか。それでも民主主義が謳歌しているのは何故か。情報社会にど っぷりと浸かった現代人は、その中の居心地良さに満足しているのかもしれな い。Yet thralldom has its compensations. It hardly makes for an exalted existence, but it does make communal life cozy and tame, safe for the psychic pleasures of mass frenzy and wallow.とは、強烈な言葉で す。

残りの記事とAsia版から選んだのは、次に回します。

YUKI


みなさん、こんにちは。 昨日の続きです。

どうやらASIA版には、2,6,7の3つを除いて他は皆入っているようです。

感想を続けます。

4. MURDER IN POLO LAND

Virginia州で起きた殺人事件です。被害者はアルゼンチン出身のpolo plyer。 犯人は世界でももっとも大きい武器取り扱い商人の娘。polo競技がどれくらい 人気のあるものなのかは知りませんが、事件の起きたバージニア州の Warrenton付近は、Mellons一族(これ有名な人?)とかKennedy一族が住んでい る、いわば高級地のようです。poloも盛んな地らしい。

殺されたRoberto Villegasは、国際的なアルゼンチンのポロ選手で、8年前に アメリカに来てからは地元のポロチームの一員としても活躍していたようで す。ポロのコーチをしたりしていて女性の中には彼のgroupieのような人たち もいたようですし、地元では人気があったということです。

犯人のSusan Cummingsは、双子の姉妹の一人ですが、非常に内向的で、あまり 人付き合いが好きではなかったらしい。しかし動物は好きで、しかも父親譲り か、武器に対して関心があり、銃の腕前はすばらしかった。この人内気な割に は、男性陣に混じってポロをする姿が人目をひいたようですし、内には激しい ものを持っていたのかもしれない。結局はその得意な銃で恋人を撃ち殺した。

とにかくthe relationship between the sexy polo pro and the shy heirness was nothing unusual. 周囲には似合いのカップルのように見えた2 人の破局の原因についてはいろいろいわれているようです。Robertoの仲間の アルゼンチン人poro proの中には、早くもSusanが罪を免れるだろうと怒って いる人もいるようです。国籍・身分の違いが悲劇を生んだ、と言ったら言い過 ぎでしょうか。

5. PAULA'S NEW SIDEKICK

Clintonをセクハラ疑惑で訴えているPaula C. Jonesの弁護士が、来年の公判 を控えて2人とも辞任。和解の方針に対して、Jones本人があくまで拒否してい るからのようです。彼女が強気な背景には、実力者Carpenter -McMillanの影 が。この人は自称conservative feministらしいですが、この裁判は金銭の問 題ではなく、言葉の問題だと言うことで、Paulaを励ましているようです。" This case was never about money. It was always about language."これは はっきりしないのですが、Clintonからの明確な謝罪を要求しているというこ とでしょうか。

3年来の頼みとなる弁護士を失ったPaula側のつまずきは、Clinton側にとって も楽観できないようです。これで和解の道が閉ざされ、裁判になることは確 実。Clinton自身が証言台にたつこともあり得る?しかも和解の条件として示し た条件の内、曖昧な言葉でPaulaの人格を保証するのはいいとして、700,000ド ルの支払いを含めていたことは、クリントンの有罪を疑わせる結果にもなって いる。

最初から政治的と言われたこの裁判、さらに混迷の度を深めてきた。もしすぐ にでも決着しなければ、新しい弁護士を探さなくてはならないのは、Paulaば かりではなくなるかもしれません。

6. A TEMPEST OVER NATIONAL TESTING

小学4年生対象のreadingと中学2年生の数学のテストを全国的に実施するかど うかで、アメリカはもめているようです。国民の教育レベルをあげるために も、是非ともこのテストの経費を予算に含めたいクリントンには、国民の支持 があるようです。

反対派は保守派とクリントン陣営内の自由主義者たちという奇妙な図式です。 保守派は連邦政府が、地方レベルの教育を云々するのが気にくわないようで す。画一的な教育は、親や教師や子供たちの権利が損なわれると言うことで しょうか。アメリカは、こんなところでも分権主義の伝統が強いのですね。

左の方は、このテストの結果が少数民族の差別につながることを恐れているよ うです。進級もからんでくるし、貧しい人たちや少数民族の人は数学は苦手だ し、英語を読めない人も多いと言うわけです。

もちろんまだ決まっていないテストの内容に対しても反発はある。創造的な問 題解決よりも、機械的な暗記中心の教育になるのではないかと言うわけです。 これはどこでも議論になりますね。

それともう1つ、これが政治的に利用されないかという懸念もあるようです。 どうやらこの点では少し譲歩があって、実施機関をDepartment of Education から中立のNational Assessment Governing Boardに移すようです。しかし今 既に実施されている各種のテストに代わって、何故新しいテストを実施しなく てはいけないのか、反対派の抵抗もまだ強そうです。これは、秋の重要な政治 問題になりそうですから、今後も議論が続くはずです。

YUKI

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2. 9/22のNewsweekから。

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みなさん、こんにちは。

NewsweekのSeptember 22から、私が面白いと思った記事です。今週はアジア特 集。既にtonnchakuさんが、いくつかの記事をあげています。

最初にリストをあげておきます。

1. The Big Bang Blues (p.46-47)
2. Getting Ugly(p.48)
3. No More Fear and Loathing? (p.57)
4. How to Miss the Point (p.72)
5. Secrets and Lies (p.58-61)
6. Playing to the Crowd (p.35)

今日は全部は書けないと思いますが・・・

1. The Big Bang Blues (p.46-47)

日本のBig Bangは成功するのか。この会議室でも、篠原さんを始めいろんな方 が議論されていましたが、私にはあまり関心がありませんでした。かけ声倒 れ、というかたいして変化はないだろう、と思っていたのですが、この記事は 面白かったです。日本の企業、特に金融機関がその前近代的な裏組織と決別し て、競争力を高めることが出来るのか。東京はNew York, Londonと並ぶ金融セ ンターになれるのか。

多くの痛みを伴うであろう、このBig Bangというのは、具体的な内容は私はほ とんど知りません。銀行と証券会社の垣根を取り払うとか、横一線の船団方式 を廃止して各金融機関が、独自にいろんな商品を売り出せるし、利息などもそ れぞれ違ってくる、位の認識しかありません。金融の自由化は一部は既に実施 されていると思うのですが、本格的には来年4月からとあったようです。記事 にはBig Bangの内容そのものはあまり書かれていません。ただし企業が公正な 競争をめざせば、当然今まで利権の巣になっていた部分を切り放さなくてはい けない。いわば裏組織(yami no sekai)と決別できるか、このへんが問題にな りそうです。

記事では山一証券の顧客担当係のKoichiro Tarutani氏の刺殺事件、第一勧銀 のKuniji Miyazaki氏の自殺、それに住友銀行名古屋支店長などが、いずれも Big Bangを生み出す過程での事件として紹介されています。闇の世界と合法的 金融機関はお互いの利益が絡み合っていて、そんなに簡単に分けることは出来 ないともいわれます。しかし痛みは大きいが、これを成功させなければ、日本 が生き残る道はない?

未来指向の金融機関はこれに期待をかけていますし、外国金融機関も続々と参 入してくる。勝負は、ここ2・3年で決まる。闇の組織の完全な根絶は出来ない にせよ、10年か20年かけてでも徐々に影響力はなくしていかなければならな い。そうでなかったら、Big BangはBig Bustになるだろうということです。日 本の経済がめちゃくちゃになり、日本全体が破産してしまうということでしょ うか。

2. Getting Ugly(p.48)
1の関連記事です。日本国民の預貯金1200兆円の争奪をめぐって激しい争いが これから始まる。なにしろこの低金利の時代は、事業展開を計る外国金融機関 にとっては、絶好の機関かもしれません。金利0.1%とあります。とにかくこう した中で、安全に高金利を保証できるところが現れれば、かなりの顧客移動は 起きるでしょう。あるものにいわせれば、このBig Bangこそペリー来航による 開国、第2次世界大戦の敗北後の諸改革に次ぐ「第三の開国」だということで す。日本は再びその活力を取り戻すために、新しい外国の考えを導入しなけれ ばならない。

「危機管理に関しては、日本人はネアンデルタール人だ。今やっと全組織に危 機管理の手法が導入されつつある」 厳しい言葉ですが、2025年には、65歳以 上が総人口の25%を占めるようになる。給料の55%を、税金や社会保険で差し引 かれる。今の若手が年をとって行くわけですから65歳以上の職業感も変わると は思いますが、それにしても過去の考え方が通用しなくなるのは明らかでしょ う。4大証券会社が1人の総会屋に支払った金額だけでも、常識を越えている。 競争力を排除して、そうした横並びの意識ではもうやっていけない。経済の競 争力を高めるためにも、より合理的な経済運営が求められるというところでし ょうか。

外国金融機関の預金・年金基金の運用、さらにはmutual fundへの参入と外国 金融機関にとっては絶好のチャンス。しかしこれもそんなに長くは開かれてい ないだろう。なぜなら、日本人はすぐに西洋式の金銭・危機管理をマスターし たら、もう外国機関には手が出せなくなる。数年で決着は付く。しかしこれは 国内の機関にとっても事情は同じ。生き残りをかけた壮絶な戦いが始まる。今 世紀の終わりまでには戦いは終わってしまっている。国民の1200兆円の金を獲 得するのはどこなのか。

田舎に住んでいるせいか、こんなにすごい戦いが今戦われているとは知りませ んでした。関係者の方は大変ですね。

3. No More Fear and Loathing? (p.57)

ワシントンではどうやら中国人の献金問題は決着して、次に攻撃の対象になる らしいのは日本だとか。アメリカではソ連が崩壊した後も、依然として悪玉探 しは続いているようです。日本や中国などの東アジアは、その点格好の対象か もしれませんね。

しかしどうやら国民はそんなことにはとんと関心がないらしい。好景気が続 き、成長率は3.8%、失業率も5%をきっている現状では、いくら日本に対する対 外赤字の増加をいっても、説得力はあまりない。しかしなによりも企業の国際 化が一段と進み、特に日本とアメリカの関係は生産分野でもさらに深まってい る。日本企業が、アメリカの企業とみなされる例も多くなっている。特に自動 車産業は顕著で、FordのCEO、Alex Trotmanをして、「消費者が車を買うと き、どこの国の車かということは考えないだろう」と言わせるくらいだそうで す。NEWSWEEKでは、この人物を特に強調していますから、この人80年代のBuy American運動のリーダーのようです。

4. How to Miss the Point (p.72)

今週の巻末は、Interview(p.70)ではなく、The Last Wordと言う欄のこの記事 です。NewsweekもTIMEのESSAYに当たるものを作るつもりかな。まあ、アジア 特集の最後の記事だと言う意味だと思いますが。

香港で開かれている世界銀行とIMFの年次総会。先進諸国の経済問題をいろい ろと上品な言葉で論じるだろうが、世界の貧しい人々のことが忘れられている し、貧しい人々の数はますます増えつつある、と警告しています。58億の地球 人口の約3分の1が一人当たりの所得が年間370ドル以下の絶対的貧困状態にあ る。さらにその数は増えつつある。世界銀行やIMFのような場所で、飢え死に していく子供や家族計画のことは議論されないだろう。先進諸国の援助も減少 しているようですが、もう少しは貧しい人々のことも考えて、というのが作者 Pranny Cupteの主張です。

5. Secrets and Lies (p.58-61)

北朝鮮事情。AmeriCareの援助物資が、1950年以来始めてアメリカ本土(アラス カのアンカレッジ)から、北朝鮮に入ったようです。厳しい事情は相変わらず のようですし、今後さらに餓死者も増えるという報道も聞きます。しかしそろ そろ収穫期のはずですし、確かに豊作ではないかもしれないが、収穫があれば 一時しのぎは出来るとも思うのですが。事態が深刻なことは分かるとしても、 この辺がよく分からない。

それとDianaの氏について聞かれたときの外務省役人との会話が面白い。ここ では対話は成り立っているのだろうか。昔読んだ話を思い出しました。あるジ ャーナリストが北朝鮮の仏文学専攻の女学生に質問したら、何に対しても「偉 大な首領様のおかげ」という答えばかり。業をにやした彼が、「何故モリエー ルを研究しているのか」たずねたら、「首領様の偉大さを学ぶため」と言う答 えだったそうです。誇りは高いが、もともと情報不足もあって自分の頭で考え られないのでしょう。しかし普通の人はもっと、苦労しているから案外情勢を 掴んでいるかなというきもしますが、この辺もやはりよくは分かりません。

さらにいろんな質問をされた外務省の役人はとうとう怒り出しますが、まだ少 しは余裕があるのかな。しかし北朝鮮の実状が本当ならば、プライドを捨てる かあるいは数百万の国民を飢え死にさせるかを選択しなければならない、と記 事は結んでいます。

6. Playing to the Crowd (p.35)

Albrightの中東訪問は、予想通りあまり成果はなかった。彼女の信条はpublic diplomacyらしいですが、相手がネタニヤフとアラファトでは、これはうまく 行かない。こうした歴史のしがらみが強いところでは、秘密裏に合意しなくて はいけないこともある、すべてを公開して議論して解決するくらいなら、とっ くに解決しているでしょうから。オルブライト自身が、最初にイスラエルより という印象を与えたのもまずかった。ユダヤ人の祖父母を持つという事情は別 にして、資金不足の民主党にあっては、ユダヤ人の金脈・選挙票は無視できな いようです。本文に[Albright] no doubt wants to continue her career under Gore.とあります。職をなげうってでも解決する気は、無いでしょう ね。結局イスラエル・パレスチナ人双方の間から平和を求める声が強くでてこ なければ、ネタニヤフもアラファトも動けないし、最終解決にはならない。

あとp.2の The End of Easy Money をはじめ、いくつか面白いと思った記事が 残っていますが、今回はここまでにしておきます。

YUKI

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3. The Sunday Times 9-14 のWORLD欄の記事。

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みなさん、こんにちは。

少し遅れましたが、The Sunday TimesのWorldの記事の概要です。今週は13あ ります。他の雑誌でも書かれてある記事が多いようです。

1.Blacks turn their anger on Mandela
South Africa in uproar over suggestions that Mandela is an "autocratic patriarch"
マンデラの人気が下降しているようです。2004年のオリンピック誘致に失敗し たこともあるようですが、なによりも慢性的な住宅不足・失業・犯罪の増加な ど、期待が大きかっただけに、失望も強いのでしょうか。今日のTimesでは、 前妻のWinnieに新たな殺人疑惑も加わったようです。直接の影響はないかもし れませんが。

2.Poor barred from Mother Teresa burial
"Saint of the Gutters" hauled to her grave in Calcutta
盛大に行われたマザーテレサの葬儀。しかしその場にいなかったのは彼女が献 身的に尽くした貧しい人たち。

3.Castro 'finds God' after papal chat
Even sceptical Cuban exiles in America are debating whether Castro is undergoing a "spiritual re-evaluation"
法王のキューバ訪問を来年1月に控えての記事。前にも読みましたが、2人は案 外親近感を持っているらしい。若いカストロは弁護士になる以前は、イエズス 会の教育を受けていますから、カトリックには親しんでいるはずです。その彼 が最近宗教政策を穏やかなものに変えたことが、いろいろな憶測を呼んでいる ようです。

4.Nuclear waste threatens top French vineyard
1997 could go down as the worst year on record for the Rh冢e appellation
フランスもそして今朝読んだ限りではイタリアも、今年はブドウのできはなか なかよくて、立派なワインが期待されているようです。 Ch液eauneuf-du-Pap e(私のNetscapeでは字化けが起こります)にとっては、exceptional yearな年 だそうです。しかし今年はそのことによってではなく、核廃棄物を地下に埋め る計画が実施されたら、ワイン産業にとって最悪の年として記念されることに なるかもしれない。有力候補地の1つが、Ch液eauneuf-du-Papeの村から5マイ ルとしか離れていないようです。

5. Chelsea set to fly the Clinton nest
First couple's daughter to take up her $28,000-a-year place at Stanford University, California
Chelseaがついに両親の保護から巣立つ日が来たようです。今週の金曜日が、 Stanfordの入学式のようです。大統領夫妻も出席するようですが、そのあとは 2名のguardがつくほかは、普通の学生生活を送るようです。彼女はこれまで2 年間を除いて、アーカンザスの知事公舎かホワイトハウスにしか住んでいなか ったそうです。スキャンダル続きのクリントンですが、娘をマスメディアから 守ってきたのは立派だ、とは大方の認めるところ。

6.Merchant of death's daughter kills polo star
Introverted daughter of billionaire arms dealer confesses to shooting the man she loved through neck
アルゼンチンのpolo playerが、billionaireの娘に殺された。周囲からは完璧 なcoupleと思われていたのに。TIMEにも載っているようですので、そちらでも 読んでみます。

7. Divided Bosnians cross lines to vote
Local elections go ahead with guarantee that nobody will be arrested for war crimes
ボスニアの選挙について。

8. Rivals corner the Kremlin billionaire
Yeltsin's most powerful ally may soon be his most dangerous enemy in bitter power struggle
クレムリン事情。エリツィン後をにらんで、政争が激しくなりそうです。記事 はYeltsinの同志でbillionaireのBoris Berezovskyについて。急速に権力の階 段をのし上がってきたこの公安委員会の副長官に対する反発は強そうです。

9. Judgment day for an 'evil' twin in Yin and Yang murder plot
Twisted tale of greed, jealousy and murder in case of South Korean twins that has transfixed America
22才の双子の韓国系アメリカ人女性をめぐる話題。Yin とYang、つまり陰と 陽。the good and evil twins と英語では逆になりますが、双子の"good" Sunnyを殺して彼女に成りすまそうとした "evil" twinの話。欲望と嫉妬と殺 人とそして二人の姉妹。どうやらこの話に200万ドルの金額が提供されている とか。

10. Euro women bid to ban sexist billboard ads
Move follows report drawn up by German Christian Democrat MEP
??? この記事はdownしていないようです。大体の内容は見当がつきます。

11. Buddhists hit it off with kung fu star
Steven Seagal proclaimed reincarnation of revered Tibetan lama
これは以前にGreenyさんが紹介していた記事と同じ内容ですね。どうやらkung fu映画の starのSteven Seagalは、チベット仏教の古代の聖者Chung-rag Dorjeの生まれ変わりと認められたようです。彼は東洋のノストラダムスとも いわれる存在のようです。

12. Inside Washington - Matthew Campbell
Gore's political dreams go wrong
ゴアは大統領選まで、生き残れるのか。献金問題はかなり彼を苦しめているよ うです。

13. Geisha park splits Tokyo
Plans to create geisha theme park divide society still uneasy with parts of its culturalhistory
吉原にgeisha thema parkを作ろうという動きは始めて知りました。これは東 京以外でも報道されているのでしょうか。

YUKI

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4. US News 9-22 Best Five

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みなさん、こんにちは。

US News September 22から、私が面白いと思った記事について簡単に書いてお きます。

1.  Radicals on a roll
Stung by Hezbollah, Israel debates a Lebanese exit

レバノンの過激派、ヒズボラについてです。内部で穏健派と過激派の争い が目立ってきているようです。しかしこの記事でイスラエル人12人が、南レバ ノンで地雷で死んだと言うのは、最近読んだばかりの記事ですが、少しニュア ンスが違います。ハマスリーダーの誘拐をめざしたと読んだばかりですが、こ の記事ではヒズボラリーダーとなっていますね。また前に読んだのでは、待ち 伏せしていて銃弾を浴びせたということだったと思いますが、これも違う。

2 A royally flawed monarchy
Charles, a poll says, should step aside

Dianaの死後、英王室はどう変わるのか。廃止派は、少数派のようですが時代 とともに、変革を求める声は強そうです。そしてチャールズが王位につくので はなく、息子のウィリアムに直接継承するよう求める声も依然として強い。こ れは今後時とともにどう変わるのでしょうか。 Dianaで稼ごうという動きも これから活発になるでしょう。

3 Does anyone really need AOL?
How to avoid spam, snail-paced E-mail, and abrupt disconnections

CompuServeを合併して、今や1160万人の会員を持つAmerica Online。しかしそ のサービスはあまりよくない。e-mailを同時に送ったら、他のプロバイダーの 場合と比べて、数時間も遅れることがあるというのには驚きました。e-mailは すぐに着くものではなかったのですね。パソコン通信の分野では、もはや競争 相手がなくなったAOLですが、いまやパソコン通信とインターネットの垣根は なくなりかけている。AOLには絶対的な強さはない。当然独禁法違反を求める 動きもないようです。日本にも進出したこのガリバー企業の地位はいつまで安 泰なのでしょうか。AOLがなくても、大して困らないというようなことをいっ ていますが、日本の場合はどうなのでしょうか。私のところにも接続ソフトが 送ってきていましたが、MACではまだ利用できないようです。

4. Suppose they sue?
Why companies shouldn't fret so much about bias cases

先週のプライバシーの記事にも関連ありますが、アメリカの企業ではいろんな 差別待遇をめぐって、従業員から訴えられる会社が多い。こうした訴訟を恐れ て、企業は従業員を自由に採用・解雇出来ないから競争力が無くなってきてい るというのがよくいわれます。しかしこうした通説に反して、いろんな面から そうしたものに反論しています。時間があったら、詳しく書いてみたいとは思 いますが。

5 BY DAVID GERGEN / EDITOR AT LARGE
American schools need tough national standards and tests to match

Marxの言葉、「歴史は2度繰り返す。1度目は悲劇として、2度目は喜劇とし て」が引用されています。Goals 2000がリーダシップ不足のために、行き詰ま ったあと、これからのすばらしい改革案も同様な動きをたどるかもしれない。 Goals 2000は、もう失敗した? まだ進行中ではなかったかと思いますが。

とにかくstandardsとtestingの重要性を強調しています。standardは、各州 で違う学習内容を、全国的に数学や読解力である程度共通にしようという動き でしょうか。testingはその成果を試すということでしょう。例えば、South Carolinaでは82%の4年生が、週が定めた読解力の水準に達しているが、わずか 20%しか全国レベルのNAEPテストには合格しない。だから学習目標の水準を低 く設定すれば、短期的には子供たちに有利だが、長期的な視野から見れば残酷 である。実社会にはいっていったときに、本当の実力が付いていなければ、苦 しむのは彼らなのだから。だからworld-class standardsを設定して、それを 通る実力を付けさせなければならない、ということなのでしょう。もちろん成 果を見るためのテストだけをやっても役にたたない。weighing a sheep won't make it grow いくらテストだけしても、実力が付かないということでしょう が、こんな表現があるのでしょうか。

YUKI

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5. 失われるプライバシー(US News 9-15)

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みなさん、こんにちは。

US News September 15の記事からです。

*Who's watching now?
Hassled by lawsuits, firms probe worker's privacy
Who's watching you and your computer? Find out

会社内で、個人の情報が経営者によって侵犯されているという記事です。

記事は、経営者に案内された私立探偵たちが、真夜中に会社の裏口から従業員 のworker's cubicleに案内されるところから始まっています。ファイルのキャ ビネットや、机のカレンダー、Rolodex、voice mail、さらには過去6週間のa company caller-ID machineなどを調べます。さらにcomputerのデータを downloadします。探偵たちの中には、コンピューターのプロもいて、ずっと前 に消去されたe-mailや文書を復元します。運が良ければ、会社の重要情報を競 争相手に流している証拠が見つかるかもしれない。

最近では、こうしたmidnight raidが実際に起こっているようです。理由は様 々で、従業員を解雇したり、従業員からの訴訟に備えたり、あるいは会社財産 の盗難の証拠固めと言うところでしょうか。ここ3年間は毎年前年より30%の割 合で、こうしたmidnight raidは増えているようです。

しかし会社内では、midnight raidだけではなく、かつては個人生活のプライ バシーと考えられていた情報を、堂々と手に入れることが行われているようで す。アメリカ経営教会(AMA, American Management Association)によれば、電 話会話の録音、従業員をビデオに撮ること、voice mail、e-mail、コンピュー ターファイルを調べることなどが、普通に行われている。求職者に対しては、 クレジット・運転・裁判記録、さらにはcompensation claims(よくは分かりま せんが、過去に会社などに賠償を求めたことなどでしょうか)も、要求され る。さらに同僚間の交際禁止co-worker's dating、勤務時間外のタバコ・飲酒 の禁止off-the-clock smoking and drinkingを禁止するところもあるようで す。多くの会社では、定期的に麻薬検査は実施されています。

もちろんこれらを従業員は知らない。裁判に備えたり、会社の利益のために、 こうしたことを行っているわけですが、Fortune 500の会社の調査によれば、 情報はクレジット会社などの第三者にも流されているようです。何故こうした ことが起こるのかと言えば、従業員が会社を訴える件数が急増していることが あげられます。1992年の10,700から、1996年には23,000になっていますから、 2倍以上ですね。会社のe-mailで、racist jokesを流され、働きにくくなった といって、7000万ドル請求の事例もあります。さすかにこれは却下されたよう ですが。アメリカの裁判はときどき首を傾げるようなのがおこされます。

しかし例えばFBIは盗聴の許可を裁判所から得なくてはいけませんが、会社の 経営者は従業員の電話盗聴は自由に出来るようです。そうした会社でのプライ バシー保護を定めている規定がほとんどないようです。

薬物検査は、80%以上の会社で行われているようですが、これは問題もある。 通常の検査では10%から15%の範囲で、エラーが出る。しかし会社によっては、 薬物服用と判定された従業員を即解雇し、間違いの可能性があっても応じない ことがあるようです。このため、その従業員は解雇されたばかりでなく、評判 を落とすことにもなる。

科学技術の進歩はこうした締め付けの強化にもつながっている。記事では病院 の看護婦の現在地がどこかを常に監視されたりする例があげられています。さ らに手を洗わないでトイレから出た従業員を上役に知らせるシステムも試験中 とか。

e-mailに至っては36.4%の経営陣が、仕事上の必要性か安全上の理由によっ て、従業員のe-mailを閲覧しています。さらに70%以上の経営者は、そうした ことを当然の権利と考えているようです。そうしたe-mailを調べるソフトもい ろいろ出回っているようです。これはHPで、子供に見せたくないのを規制する ソフトと原理的には同じなのでしょう。

仕事場に、従業員に知らさずにビデオカメラを設置している例も、あるようで す。裁判所の判断は今の所、こうした個人のプライバシーの侵害に対する問題 に関しては、民間の会社には憲法は適用されないと判断しているようです。し かしさすがにクリントンも従業員の遺伝子情報を経営者や保険会社に知らせる ことを禁じる法案を提出するようです。

しかし遺伝子情報は経営者に入らなくても、それ以外の日常的な個人情報の規 制は当分無理のようです。Big Brotherが、だんだんと姿を現している?

少しずつ、暮らしにくくなりますね。

YUKI

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