廃城めぐり


最近ウォーキングの代りに福江島の城跡を歩いている。4月から東京の学校へ進学する橋本君がいっしょである。

橋本君はコンピュータ関係の学校に進むのだが、どうやら歴史にも興味を持っているらしい。以前から五島家の歴史などについていろいろと話していた。彼の周りにはそうしたことに興味を持つ人もいないので、私を良い話し相手と思ったのか、今までもいろいろと私とそうしたことを話していた。

最近の私はあまりそうしたことには興味が無い。それでも昔は少しは関心があって、「五島編年史」やその他に郷土史家の人などが書いた本などを結構集めている。最近の本は無いけど、私が持っているのはほとんどが絶版だし、福江図書館でも貸出禁止扱いになっているから、橋本君にとって東京へ行くまでの間少しでも役に立つようにとそれらを彼に貸したのだが、それがますます彼の好奇心をあおっているらしい。

というわけで、このごろウォーキングの代りに暇な時間には古い文献に載っている五島の城を訪ねていているわけだ。しかし誰でも知っている石田城は別格として、地元の人ですらその存在すら知らないものも多い。私の世代以下ではあまり関心も無いようだ。大体年よりの方に聞いていろいろと見て回っているが、案内図も無いし、道もわかりにくくなっている所も結構ある。

橋本君は新しい発見をするのだとか言っているけど、私はもうそれらは調べ尽くされているのではないかと思っている。ただ文献でも詳細は不明、などと言う記述も結構あるから、もしかしたら何か見つけるかもしれない。私はもうあまりそうしたことには興味は無くて、山歩きみたいな感じで付き合っているのだが、そのうちにもう一度いろいろな郷土史関連の本を読みなおすのも面白いかもしれない。

と言うわけで、記憶があいまいにならないうちに、いくつかの城跡を探し当てたときの事を書いてみる。ただし、いくら福江島に20近くの城跡と言うか、山城・館の跡があるといっても、狭い島のことである。あっという間に残りは少なくなった。3月12日段階で、あと2つか3つを残すのみである。

最近エッセイを書くことも少ないし、思い出すままにいろいろと書いてみることにする。



2002-3-13



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