gavonさんのエッセイ


今年の1月1日を機に、私のホームページはタイトルをそれまでの「世界のNEWSを読む」から、「読む・書く・想う」に変えた。タイトルだけを見れば、私のHPの歴史のなかで今までで一番大きな変更である。

HPを開設してから、3年半。私の関心のありようも、大いに変わった。通信生活に入ったのが、NiftyのFORUMの1つである「TIME/Newsweek・時事英語を読む」であったため、最初のころはHPにUPする内容ももっぱら、英語雑誌の感想が中心であった。しかしその後、私の関心はインターネットを利用することで出来るあらゆる活動に移っていく。夢中になっては、やがて関心が薄くなったものもある。ICQでのチャットやPC電話、あるいはメイルジンの発行は、一時かなり夢中になっていったのに、結局今ではほとんど忘れてしまっている。

ただ事情が違うものがいくつかある。例えばe-メール。これは最初、海外のメル友とのメールに夢中になった。日本人メル友がわずかな例外を除いてほとんどいなかったからかもしれない。しかしそれが1年半くらい前から、変化してきた。日本人のメル友が増えてきたのである。多分ネット人口の急増ということも関係あると思うのだが、そのころから今に続く何人かのメル友との交流が始まった。私の場合は、よほどのことがない限り、メールの交換はある程度の期間が過ぎればその後も続いているから、もう現状が限界かもしれない。

またMLの場合も、自分の都合で簡単に止めるわけにはいかなくなった。興味のままに4つのMLの管理者となったが、「本を読むML」と「五島ML」の2つは、今でも活発な活動をしているから、もう当分は止めることができないだろう。これはいずれも、何人かの中心となる活発なメンバーがいるからだが、私としては今はもう管理人としての最低の義務を果たすだけでいいかもしれない。

Hello, World!の挫折は、私の実力の限界を超えていたのだと思う。しかしいつの日か、これは装いを新たにまた新たに挑戦をしてみたい。巨大タワーのMLの活動が、本格的にならないのは、私が2000年度末から現在にかけて、多忙な日が続いているからである。この企画、なかなか良いとは今でも思っているのだが、何しろ暇がない。現在参加している2人のメンバーは、現実とネットの世界で私の近いところにいるだけに、どうにかして軌道に乗せたいと今でも思っているのだが。

それに最後がオンライントレード。去年の3月から始めたが、離島と都会の距離が一気に縮んだということをこれで実感した。私の興味のありようを一気に変えてしまったといえる。しかしこれは私にとって、現在よりもむしろこれから10年先を見据えた活動になると思う。これが何かの始まりとなってくれれば良いと思っているし,さらにこれだけは、本腰を入れないと失敗するから、私の今年のモットーである「熟慮と決断」をもって、対処したい。

去年の暮れにかけて、私は今まであちこちに分散していたHPを一つにまとめようとして、大体のことは実行した。主なものは2年前に夢中になっていた五島の風景写真を復活させたこと。これは元々海外のe-palに私の住んでいる島を紹介するものとして、撮り続けたもので、英語のHPであるリンククラブのほうに載せて置いたもの。英語のページへのリンクなど、まだ少しの手直しは残っているが、どうやらひとまずのところは落ちついた。ただ英語のページにはまだいろいろと細かい作業が残っているようだ。

今年になってからの、私のHPの最大の特徴はgavonさんの超人的とも言える書き込みでにわかに活発になってきたことである。主にエッセイを中心に、このところ毎日のように、書き込みが続いている。gavonさんとは、「本を読むML」のメンバーということで知り合ったが、その繊細な感覚と、独自の考え方に私はいつも感心している。本当に生まれつきの詩人だな、と思う。本人は100のエッセイを書くつもりようだが、そのあとはどうなるか不明である。今時珍しく考え方が潔い人だから、誰も考えつかなかった結果になるかもしれない。

gavonさんとは普通のメール交換をするうちに、いくつかのアイデアが浮かんだ。例えば、メールエッセイの企画、掲示板の設置などがそれである。私がメールを書きながら、ふと頭に浮かんだことをそのままメールに書いたら、gavonさんがそれを後押しさせる形で、メールエッセイとか掲示板は、即座に実現した。瓢箪から駒というような感じである。私もネットの世界では、思いついたことを実行するのは案外はやい方であったが、やはりこれは珍しいことではないかと思っている。これからも何か新しいものが出てくる可能性はあるような気がする。

私の住むところでもISDNフレッツのサービスが、いよいよ今月25日から始まる。地元のケーブルTV局も、その回線を使ってのインターネットサービスに乗り出すらしい。ネットを料金固定制で利用している人は、もはやそんなに珍しくもないが、私にとっても、いよいよ通信環境が整備されてきたと言うことである。こうしたことが、たぶん今までとはまた違う活動を生み出すのではないかと期待している。

21世紀は、私にとっては夢のなかでいつの間にか始まったという感じだったが、着実に環境が変わりつつある。システムの変化は、あまり大きな変化であるように感じなくても、やはりある程度の時間が過ぎ去ると、それ以前の過去は遥か昔のことになっているというのが今までもよくあった。おそらく今年の末には、21世紀の姿が今とは違って、かなりはっきりと見えているのでは無かろうか。



2001-01-19



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