Netscape 敗退せず(97-7-5)


みなさん、こんにちは。Economistの7/5の記事は本家のHPでは、他にいくつか の記事が読めました。火星の記事も読んでみましたが、こちらは少しおくれて いますのでやめにします。もう1つ面白かった記事の感想を書いておきます。 特集記事の3番目にあたる記事です。

9. Why Netscape isn't dead
去年の9月Netscape の消滅は、可能性の問題ではなく、時期の問題であった。 マイクロソフトが、当時Web browserの市場を支配していたNetscapeに戦いを 宣言したとき、Netscapeの運命はつきるものと思われた。マイクロソフトの Internet ExplorerはNettscapeと同じ機能を持っていたし、Netscapeが$50の ソフトだったのに対し、無料で配布したからである。当時Netscapeはまだ70% のシェァを持っていたが、マイクロソフトをAmerica's Justice Departmentに monopolistic abuseで提訴した。そしてEconomist誌も97年7月にはマイクロソ フトが市場で優位に立っているだろう、と予想した。

しかしこれは間違っていた。市場占拠率はマイクロソフトの25-35%にたいし て、Netscapeは60-70%と依然として優位を保っている。

何故か。マイクロソフトはAOLやCompuServe

さらにマイクロソフトの中核ソフトWindows95とWindows NTの問題がある。マ イクロソフトは最新のIEをこれらのソフトに組み込んできたが、会社全体のPC の7%は依然として古いWindowsを使っている。Netscapeが多くの種類のコンピ ューターで使われる、ということも、幸いした。会社関係では多くの種類のシ ステムが動いているから。

さらにマイクロソフトの場合、そのソフトをOSに連動させているから、こまめ のversion upは出来ない。fourth-generation browser(version 4のことでし ょう)はNetscapeに6カ月も遅れて、今年の末にようやく出る。それに少なくと もシリコンバレーには反ゲーツの動きがある。多くのgeekたちはいくら安くて も原則としてマイクロソフトのソフトは使わないだろう。

最後にEconomistの予測が間違ったいいわけを言えば、私たちはInters'(多 分。文字化けしていますので)に接続してくるuserが使っているbrowserの数を 予測の基礎資料としていた。96年10月にはIntersは52&対39%で、13%の差だと 報告した。しかし別のサイトの報告では、65%と20%だったとされているから、 Intersのサイトを訪れるユーザーは異常にマイクロソフトに友好的だったと言 わざるを得ない。確かにそうだった。なにしろマイクロソフトは数カ月後 Intersを買収してしまったのだから。

なかなか面白い記事でした。私はInternetに入りたての頃は、両者、というよ りIEの方を多く使っていましたが、今はNetscapeです。

NEWSWEEKのBest Fiveは大体決まっていますが、時間がないので明日でないと UP出来ません。

YUKI



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