Asimovの世界について


これから、Isaac Asimovの短編作品を読んでいくことにしました。最近英語 は、雑誌ばかり読んでいて、少し物足りないところがありました。しかし長編 は、現在の状況ではちょっときつい。だから、短編集を読もうかと思っていた わけです。

まあ、本を読んでも感想文を書くとか、記録をつけるという習慣は、元々私にはないのです。読みっぱなしです。だからはたしてこの試みがうまく行くのかどうかは分かりません。どこまで続くか、少し興味がありますので、試してみます。どれくらいのペースで読めるかどうかも全く分かりません。

最初の候補としては、ホームズもの・Oscar Wilde・O. Hernry・E.G.A.Poeな ども考えました。特にホームズは今までにも、何回か読んでいるので、さらに もう1度と思ったのですが、今回はAsimovにしました。WildeとPoeは、はたして 読んでいけるか自信がありませんからね。

Asimovはまだ読んでいない作品が結構あります。既に死亡してしまったし、生 存中と違って、もう大ブームになる作家ではないかもしれない。しかし私の何 となく好きな作家ですから、まあ読んでみて、仮に途中で挫折したとしても、 あまり後悔はしないと思います。

読んでいくのは、あくまで私が持っている英語の本だけ。日本語訳は、私はほ とんど持っていないから、参考にしない。他人の目を気にするつもりもないか ら、一定の型を決めて書くつもりもない。どんなことになるかは、自分でも分 からない。多分だいぶ的外れなことも書くのではないかとも思いますが、それ はそれで良し。

問題はどれくらいの数の短編を、読めるかですね。現段階の漠然とした観測と しては、
10・・・少し物足りない。
20・・・まあまあですね。
50・・・Well done!!
100・・・Unbelievable!!!

一応20編読み終えたら満足ということにします。

最初の作品は、PantherのThe Early Asimov Volume One(初版1973年。私の持 っているのはは1977年発行)です。どうやらこの作品は、1950年から1969年ま でに発行された、10の短編集のいずれにも収録されなかった作品を集めている ようです。全部1941年までに発表された作品のようです。ということは、雑誌 に発表されて30年以上経って初めて、本の形になったものだということですね。 多分ここに収められた作品は、ほとんど翻訳があるのではないかと思うのです が、まあ自分のために読んでいくつもりですから、あまり気にしないことにし ます。

まずp.9〜p.17にAsimovのIntroductionが載っています。これが面白い。多 分、本体の作品よりも面白いかも。各作品の後にもわざわざAsimov自身が、そ の背景とか、当時の事情を語ってくれています。ここで書かれていることのい くつかはAsimovの自伝で読んだり、もちろん20年前にこの短編集のいくつかは 読んだと思うから、そのときにも読んだりしているのですが、もう1度読んで みてもなかなか面白かった。

彼が自分の作品の文字数、1語あたりの原稿料などを克明に記録している日記 を付けているのは知っていました。多分本文のそれぞれの作品では触れられて いるはずですが、少年時代家には読むものがなく、読み物に飢えていたこと、 だから学校から配られた英語の教科書は1年分をもらってから1週間で読み終え るのが常だったこと、6才で既に図書館に通い始めたこと、などなど興味ある エピソードがいくつも書かれています。

しかしもちろん大きなのは彼の長年のつきあいとなる編集者John Wood Campbellや、1カ月年上の編集者Frederick Pohlとの出会いは、面白い。 Campbellは、多くのSF作家を育てますし、なかなか有名な人ですが、十代のア ジモフが作品を持ち込んだときも、丁寧に応対しています。当時SFは、まだ黎 明期でした。今まさに多くのSF雑誌が創刊されようとしていた時に当たりま す。

1998-1-12



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