応募要綱

CAF応募手順

SIGGRAPHに作品を応募する!
応募概要
作品テープを作る
登録フォームの作成
静止画の作成
梱包
FEDEXでの送付
EMSでの送付
入選通知
SIGGRAPH参加まで
 
会場でのレジストレーションとあなたの作業
FAQ
1. 応募概要
 コンピュータアニメーションフェスティバル(以下CAF)に応募するには、必ず専用の応募用紙(以下登録フォーム)が必要になります。これなくしては応募は話になりません。まずは応募用紙をGETしましょう。

 応募用紙をGETするには、現在、SIGGRAPHでは、SIGGRAPHサーバーに設けられている、「オンライン登録フォーム作成ページ」が用意されていて、応募用紙をダウンロードするのではなく、そのページで応募用紙を作成してしまいます。つまり、手書きで書くことはほぼなく(書く部分はありますのでご注意。後述します)、タイプされた状態の応募用紙をGETすることになります。

 以前までは、SIGGRAPH開催期間中、翌年のSIGGRAPH事務局ブースがあり、そこで「Call for Participation」という応募プログラムをもらい、そのプログラムに封入された応募用紙を使っていましたが、応募者の誤植、読めないなどが多かったのか、登録フォームの作成は、オンライン形式に統一されました。

 尚、作品が複数の場合は、その数分だけ応募用紙が必要になりますので、その都度、オンライン登録フォーム作成ページにて作成してください。

 また、オンライン登録フォーム作成ページでは、必要書類、物品、送付先、送付の注意事項、作品の注意事項が細かく記載されていますので、作成を進めながらよく確認することをお勧めします。

1.1 そのまえに・・・

 いざ!応募。と言いたいところなのですが、皆さんには応募の前にちょっと堅いこと言いたいと思います。

 SIGGRAPHは年に一度行われ、世界中のアーティスト、研究者、学生などが、その年の最高の作品を発表する場であります。また、応募総数も600本オーバーと、多くの作品が集まり、審査は極めて厳重に行われます。よって、これから記載することを良く読み、自分の勝手な判断で安易で不十分な応募準備で望まないようにお願いいたします。

 不完全な応募は、審査に障害が発生するだろうと予測してください。ちょっときつい言い方かもしれませんが、どんなに素晴らしい、レベルの高い自画自賛の作品でも、簡単に落選を招くと思います。世界中からはしっかりした応募準備で望む人たちはたくさんいます。過去に実際にあったことを聞いたことがあるので、つまらないことで不幸を招くことにならないようにあえてここで述べました。

1.2 応募とは・・・

 どうすれば入選するかなどのノウハウはありませんが、作品というものは、自分が納得できるものができたならば、応募する必要はあると思います。どんどん応募しましょう!

未完成作品とは・・・

 SIGGRAPHでは未完成という言葉の意味には2種類あります。応募に必要書類等の不十分は、未完成にも入らないので注意してください。

 2種類の未完成とは、自分の納得のいかない作品の状態の未完成と、部分的に理由をもった未完成です。前者は、なんとか納得のできる作品に仕上げるしかないです。作品の良い悪いという意味ではなく、自分で精一杯作ったということでも良いのです。自分で自覚して納得できなければ、応募の意味がありません。色々と遣り残したことなどもあると思いますが、すべてこの作品に思いを込めたということを納得してください。そうすれば、後でその作品を紹介する機会があれば、きっと胸を張って作品を紹介できると思います。また、その作品を分析でき、次回挑戦するときの反省にもなります。また、後者に続く未完成の理由を審査員に請求することも可能です(入選に有利ということはありません。あなた自信が納得できると思います)。

 さて、後者ですが、精一杯思いを込めた作品でも、その年の締め切りに間に合うかどうかが重要になります。あなたが、その作品に未完成と決めた場合、当然、何か理由があると思います。おそらく、締め切りぎりぎりなわけですから、「時間がなかった」というのが大半でしょう。この時間がなかったという理由は応募用紙に記載するある部分(後に説明)には書けませんが、前者で書いたように、作品に分析ができるわけですから、まず、作品の分析を行ってください。しっかりと分析を行えれば、応募用紙のある部分に説明を加えることができると思います。審査員はここに記述した事項をちゃんと読みます。

 最後に過去の事例を一つ。毎回あるとは限りませんが、未完成作品でも入選はできます。私もそうでした。未完成作品が入選するための境界線はありませんが、とにかく、作品は自分で納得でき、限りなく完成を目指し努力し精一杯作れば、例え未完成(ここまでちゃんと読んだ人はわかりますよね)でも、応募する必要はあります。特に限りなく完成を目指すことを忘れずに。これは、私が初めてSIGGRAPHに入選したときの作品制作時に、SIGGRAPH入選者の先輩に教えられたことでした。その後、入選して、審査員の方と連絡を取り合っているうちに、色々とよくわかりました。

それでは本題に入ります!

1.3 用意するもの
 応募に必要な書類等(作品テープなども含みます)を不十分に応募するのは無意味に近いと思ってください、これから書くことを良く読み、落ち着いて何度も確認し、ミスがないように準備することを心がけてください。

 CAFに応募するのに必要な書類を以下に記載します。また、各項目事に注意事項があれば、記載します。

応募用紙(別紙がある場合はそれも添付)  記載もれがないようにしてください。また、別紙が必要になる場合も別紙を忘れずに添付してください。別紙は、応募用紙と一緒に、クリップでまとめるか、左上にホッチキスを打つのも審査の際の事故を防ぐことだと思います。

作品テープ  今年から、作品が複数ある場合は、一本にまとめずに、その都度テープを作成することになりました。ご注意ください。この時、そのテープの内容を記載したタイムシートを添付することも審査の事故を防ぐことになります。

 カラーバーは20秒、その後にブラックバーストを10秒入れてください。つまり、タイムコードだと、00:59:30:00 からカラーバーがはじまり、00:59:49:29でカラーバーの終了。00:59:50:00からブラックバースト信号が入り、00:59:59:29で終了。そして、01:00:00:00から作品本編が入ります。作品終了後は、ブラックバーストを入れておいてください。

 カラーバーが流れている間、聞こえるK音(ピーという1Khzの音)ですが、これは第一次審査ではなくても大丈夫だと思います。審査でも音楽をちゃんと聴いてもらいたいのであれば、とりあえず版でも良いので入れることをお勧めします。ただし、完全完成であるならば、予め入れておいてください。音楽に精通している人に頼んでいれてもらうの良いでしょう。

 タイトル及びクレジットは7秒以内に収めてください。これは、最終バージョンに送るテープでの要求ですが、予めこれを想定して作品を作っておいたほうが後で楽です。また、よく見掛けますが長いクレジットは避けてください。必要なことだけど最小限にとどめることが望ましいです。作者の気持ちは分かるのですが審査員や鑑賞者のことに気を遣ってください。ちなみに、Electronic Theaterでは間違いなく各タイトル、クレジットともに7秒以内です。守ってください。ハリウッドの有名SFX&CGプロダクションのクレジットは、一枚のぺらでスタッフの名前を表記し、7秒以内に収めています。

 作品テープ(テープ自身)に、必ず、タイトル、作品の長さ、名前、会社名、住所、電話番号、FAX番号(あれば)、Email等を記載したラベルを貼ってください。また、作品テープを保護するケースにも、同様の内容を記載したラベルを貼ってください。

 テープは、郵送中に壊れないように、エアキャップなどでくるみ保護してください。尚、この時に、スライドも一緒くるむと良いでしょう。エアキャップがなければ、綿の入った封筒を文具屋で購入すると良いでしょう。

 作品テープの内容を記載したタイムシートは用意してください。これは今年からルールに入ったようです。


スライド5枚(ガラスを使ったマウントの使用を禁止)  スライドは必ず5枚用意してください。すべて違うものでも良いし、すべて同じ画像でも良いです。時間があれば、一枚マスターを作り、残りを駅などにあるフジカラーサービスで複製してもらうのが良いでしょう。大体、マスターを作るのに3日ぐらいかかります。予めプリントサービスを行うところに連絡し、データの受け渡し、商品の受け渡しなどを相談してください。宅急便での受け付け、後日振り込みも可能なお店もありますので確認したほうが楽だと思います。プリントサービスを行うお店は、MAC系の雑誌の広告欄にたくさん記載されています。

 スライドのマウントは必ずつけてください。特にマウントでフィルム部分に薄いガラスを使ったものは絶対に使用しないでください。郵送中に破損する可能性があります。

 スライドのマウントの余白部分には、必ず、TOPとFRONTをあらわす印と文字を記入し、あなたの名前と電話番号を記入してください。電話番号は日本の国番号をいれると親切だと思います。(例:045-123-4567の場合、+81.45.123.4567と書く。81は国番号で、045の頭0は削除してください)


郵送手続きの書類 郵送方法にはいろいろとありますのでいくつか紹介します。

  高速航空宅急便 Fedex

  郵便局EMS便

 Fedexはとにかく速いです。現地時間で1日で着きます。たとえば、締め切りが4月6日だった場合は、4月4日午前中に出せば、現地時間4月5日に着きます。ただし、これはあくまでも例であり、Fedexのその日の時と場合がありますので、一度Fedexに問い合わせ、予定集荷日での到着見積もりを行ってください。また、Fedexには後で説明するINVOICEという特別な書類が必要になります。また、料金も割高になりますが、締め切りまで余裕がない場合には間違いなく良いです。また、Fedexのホームページでは、伝票番号を入力すると荷物が今どこにいるかなどをチェックすることができ、無事に着いたかの確認もできます。

 郵便局で扱っているEMS便も意外と速いです。大体3日ぐらいでしょうか。とにかくこのクラスでは一番割安感があります。テープの重さにもよりますが、BetaCamSpテープで2500円ぐらいだったと思います。EMS便の場合は、INVOICEのような書類は必要ないのですが、予め郵便局に自分または会社の所在をあかし、登録番号を発行しなければいけません。ちなみに、すぐに発行されます。これは、「とんでもない!?荷物」を輸出しないための契約になります。また、着信の連絡も可能です。

 物はビデオなので、税関審査では、慎重に行われますので、郵送に必要な書類等の記入もれは避けたいところです。問題が発生した場合、税関からの書類提出もありますので、そのために何日も成田空港で足止めしますので注意してください。

簡単に書きましたが、登録フォームの作成」で詳しく記載したいと思います。また、オフィシャルページも確認をお願いいたします。