西当別のインターネット環境、その後

2001年8月3日

 7月は比較的涼しかった。なんでも本州方面は猛暑が続いているらしいが、なぜか北海道は雨や曇りの日がほとんどで、からっと晴れた日がほとんどなかった。

 ところで、最近はなにかと忙しい。自分から忙しくしているのだが・・・。

 まず、前回「独り言」に「インターネット僻地」というタイトルで書いた件なのだが、ただ黙って待っていたってNTTがフレッツを持ってきてくれるわけではなさそうだし、何か行動を起こさなくてはと思っていた。
 市部と郡部の格差を是正してほしいと総務省やNTTに働きかけてもらいたくて、町議の何人かに話をしてみたのだが、まず言葉が通じなくて苦労した。インターネットを利用するコストが札幌と当別で違うということを説明しているつもりなのだが、まるで外国語で話しかけられているような顔をされてしまったのである。そんな中で、当時町議会議長だった泉亭(せんてい)氏が耳を傾けてくれて、真っ暗闇だった状態に明かりがともったような気持ちになったのである。

 その後、別件で泉亭氏宅を訪問する機会があったので、インターネットの料金格差についても再度話をさせてもらった。町長選挙が近づいていて、後援会のホームページを作るなど泉亭氏本人もインターネットを実際に利用し始めていて、話題としてはタイムリーだったと思われた。このときは、町長選挙にはなんとしても泉亭氏に勝ってもらわなくては困ると感じていた。現職町長にはこういう話題が通じるとは思えなかったからである。

 町長選挙は即日開票だったのだが、翌日は新聞休刊日で朝刊が配達されないことになっていた。投票日の晩、選挙の結果が気になってあちこちのホームページを見てみたが開票結果速報をしているサイトはなかった。当別町ホームページの掲示板には私と同じことを考えている人がいるようで、開票速報をホームページに掲載しないのかという意見が書きこまれていた。それがきっかけとなって、当別町内でインターネットを利用している人が、プロバイダや通信環境に不満を持っているという書きこみがいくつかあったりした。

 そんな折、地元新聞に無線を使ったインターネットアクセスを提供するアイキューという会社が紹介された。やはり札幌市内でのサービス開始という内容の記事だったので当別には関係ないだろうとそのときは思ったが、当別町ホームページの掲示板に、アイキュー社が当別町で無線サービスを始める可能性があるらしいという書き込みがあって驚いた。
 アイキューのホームページにも、しっかり当別町にアクセスポイントを設ける予定があるとしっかり書かれていた。そんな気の利いた会社がこの世に存在するとは。ありがたくて涙が出そうだ。さっそくこの件は泉亭氏にもメールで伝えた。

 数日後、泉亭氏より連絡があり、インターネットのことについて詳しく教えて欲しいとのことなのでさっそく出かけて行くと、アイキュー社の件についてはロイズの山崎社長から泉亭氏にも説明があったらしく、私が要望している件と山崎社長の話の関係を確認したいということであった。その場には町役場職員の方や当別土地改良区の方がみえていて、インターネットが当別町民の生活に与える影響について考えられることなど多方面にわたって意見を出し合うことができ、たいへん充実した時間を過ごすことができた。

 現在、アイキューの掲示板で公表されていることだが、スウェーデンヒルズにあるロイズのレストハウスに無線の基地局アンテナを設置することが決まっている。あとはNTTの専用線が太美まで届きさえすれば、晴れて我が家も常時接続となり、テレホの呪縛からのがれることができるというわけだ。


【余談】 あとから聞いたのだが、今回の町長選挙では、投票用紙を読み取るという画期的な新兵器を使ったおかげで開票作業自体は20分程度で終わってしまったそうである。どうやら選管には町のホームページにすぐ掲載するべきだという発想がなかったらしい・・・。


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