コーヒーの話

1999年6月3日

 コーヒーは深煎り。店によっては「ストロング」と呼ぶ。アメリカンなんてもってのほか。

 初めて深煎りのコーヒーを口にしたのは15年くらい前。仕事で10日間くらい東京に出張したときのこと。作業中に客先の部長さんが「これ飲んでみなよ」と持ってきてくれた1杯のコーヒーがフレンチローストだった。

 そのときはものすごい臭いでびっくり。カップ1杯を飲むのにいつもより時間がかかった。 なんでも合衆国から海外出張で来ていた黒人が持参した豆だという。

 最初は抵抗があったフレンチローストだけど、3日ぐらい続けて飲んでいると慣れてきた。でもこれに慣れてしまったあとに普通のコーヒーを飲むと、なにか物足りなく感じるようになってしまった。

 フレンチローストというのは豆の種類自体はよく知らないのだけど、弱火で時間をかけてじっくりと焙煎した豆で、表面ににじみ出たアブラで豆がギラギラと光っている。 そういえば、今使っているコーヒーメーカーがミル付きのやつなので気がついたんだけど、深煎りの豆はミルの音が静かでしかも挽くのにかかる時間が短い。浅煎りの豆のほうがミルの音がうるさくて時間も長くかかる。どうも深煎りの豆のほうが柔らかいようだ。

 コーヒー豆の店でもフレンチローストを扱っている店とそうでない店がある。本当に美味しい豆は、コクと苦味のバランスがとれている。店によってはただ焦げ臭いだけというところもあるので、単に深煎りならいいというもんでもない。

 最近、美味しい豆を安く売っている店がなくなってきて困っている。昨年はコープさっぽろでロイズ・コーヒーユニオン(以下「LCU」)の豆を袋詰にして売っていたのでそれをよく買っていた。深煎りの豆なのだが、なぜか「マイルド・ブレンド」という名前で、200g入りで確か760円くらいだったと思う。コープさっぽろの店内の改装のときにLCUの豆を量り売りする店ができたのだが、マイルド・ブレンドはなんと100gあたり480円の値段がついていた。袋詰のほうも店頭には置かなくなったみたいなので、それ以来LCUのコーヒーは買わなくなってしまった。

 以前川崎から五反田に通勤していたとき、五反田駅のそばのドトール(2店舗ある)でコーヒーの豆を買っていた。「ヨーロピアンブレンド」が深煎りで200gの袋が720円だったと思う。「マウカメドウズブレンド」のほうが美味しいのだけど値段が少々高かったのでときどき買うという程度にしていた。ドトールは札幌では店舗数が少ないので残念だ。小樽に最近オープンしたMYCALにドトールの店ができたので、MYCAL小樽に行った時にしっかり「マウカメドウズブレンド」をゲットしてきた。しかしその後、コーヒー豆をどこで買うか困っていることにはかわりがない。

 当別のラルズストアでMJBのコーヒー(豆を挽いた粉を缶詰にしたもの)が安売りされていたのでそれを飲んでいる。なんと300gで398円である。実は挽いた状態で売っているコーヒーの中で僕がいちばん好きなのがMJBなのだ。しかしこのMJBの缶詰、ラルズストアに行く度に買っているんだけど棚に積んである数が少しずつ減っている。もしかしたらこれを買う人はごくわずかで、在庫が減っても仕入れていないのでは?・・・ということは今この棚にあるのが売りきれるともうMJBを買うことができなくなるのではないかと恐れている。


MJB缶

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