films1998

 ●「カルラの歌」
   大好きなケン・ローチ監督の新作
   冒頭からローバートカーライルが飛ばしていていい感じ、
   と思っていたらいつの間にか、不覚にも寝ていました。
   決してつまらないといった意味ではなくただ、僕がとても疲れていたから。
   でも、上映は今週で終わりです。(3/1)

 
●「フェイス/オフ」
   「/」このスラッシュの意味は?と聞かれても答えられない。
   ジョン・ウー様やってくださいました。
   メチャ面白いですね。ハリウッド映画で久々に涙してしまいました。
   でもこれはハリウッド映画ではなくて香港映画。
   いや、そのアイデンティティの無さがハリウッドの伝統か?
   そんなことはともかく、僕の最近の注目株ジーナ・ガーショウちゃんもいるし
   ニック・カサベテス(でかい)も出ています。
   カサベテスはもっと小柄と思っていたら、
   そりゃそうですねジーナローランズ姐さんのご子息でしたね。
   ともかくSFなんだけど、そんなことは関係なく
   男と女、親と子、兄弟(妹)のお話でした。
   泣かせるぜ、ウーさん。でも、アカデミー賞にはノミネートされません。
   こんなに良い話なのに。アクションですからね。
   でもいつか、と野望を果たしてください。
   では、近いうちにアカデミーの本命
   「お座りになれません(タイタニック)」を見に行きます。
   ちなみにあのマイケル・ダグラスがプロデュースに参加しています。(3/8)

 ●「タイタニック」
   タイタニックは昨日見てきました。
   日本でもカップルだらけの中、私もひとりでした。
   ジェームスキャメロン監督の大ファンである私、
   上映の30分前には劇場に入っていました。
   日曜の最終回という事もあり、混んではいましたが、楽々座れました。
   前の方ですが、真ん中のブロックの一番端から二番目に座れました。
   その上、ラッキーなことに左右は開いて、(つまり一番端は開いていた)
   一人で来た特権だなあ、と思いながらリラックスして映画を見始めました。
   しばらく見て、ちょうど年をとったローズが回想を
   リベットカウンターズに語り始めようかという辺りで、
   何やら横の方から私を呼ぶ声がするではありませんか。
   歩と横を見ると暗闇には何やら人影が。
   その人影は英語で私に席を詰めてくれと言っているようでした。
   よく見ると彼は黒人で、だからよく見ないとよく解りませんでした。
   (この部分、多分に差別的ですがホントなので仕方ない)
   そして、後ろの席には女が座っていて、
   「別にいいよー」とかなんとか言っていました。
   しかし、その男は映画がとっくに始まっているにも関わらず、
   僕に向かって私が詰めれば彼ら2人が並んで座れるのだとしきりに説明するのでした。
   いつもは穏和で冷静な私も、映画となれば話は変わります。
   はっきり言ってメチャクチャ頭にきましたが、
   どうしようか考えるのももったいないし、
   もちろん大好きな監督の映画上映中にそんな野郎と口論なんてもってのほかです。
   (ぶん殴られるかもしれないし。他の時なら別にいいけど)
   そこでそいつの言っていることは無視して、角の方に空いている席を探して
   荷物をまとめてそこに一目散に向かいました。
   さすがに周りの人に気を使うどころではなく、平気で立って歩いていったので
   大分迷惑を掛けたと思います。
   さて、肝心の映画ですが、上記の一件で集中できなかったせいもあるかもしれませんが
   私はイマイチ乗れませんでした。
   大作なのは解るのですが、どうも誰に感情移入していいのか解らず、
   見ながら戸惑ったというのが感想です。
   強いて挙げればビル・パクストンでしょうか。
   彼は映画の最後にタイタニックに費やしてきたこれまでの時間は無意味だった
   というようなことを言っていたと思うのですが、
   私の感想もそれと似たようなものになっていました。
   ひたすら、虚しい気持ちになってしまったのです。
   バカで浅はかで無力な人間の性質だけが僕の頭に残ってしまいました。
   この映画の中で、その性質に立ち向かおうとした人間は
   キャシー・ベイツ扮するブラウン夫人と最後にローズを助けにいく船の人達だけです。
   しかし、彼らも映画の中で特に重要な位置を示すことなく消えていってしまいました。
   そうなるとこの映画は何を、キャメロン監督は何を伝えようとしているのか?
   解らなくなってしまうのです。
   たくさんの乗客は勝手に自分の事だけのために行動して他人のことなどお構いなし。
   ジャックとローズもそんな中ではただ身勝手な一乗客という風に見えてきてしまいました。
   別にそれでいいんですけど、主人公二人がきれい事を並べてるだけって気がしてきて
   なんだか乗れませんでした。
   他の主な登場人物もただひたすら無力感だけをあらわにするだけで情けない限りです。
   確かに大作であることは認めます。
   でも、だから?って感じがどうも拭えません。
   同じ海洋デザスターものなら「アビス」の方が数倍好きです。

   では
   いやー期待していただけにちょっと拍子抜け。
   「エイリアン4」早く見たいです。「アミスタッド」も。
   ※私のメール文から抜粋(3/8)

 ●「マウスハント」(3/14)

 ●「桜桃の味」(3/15)

 ●「スターシップ・トゥルーパーズ」「エイリアン4」(6/5)
   
ロケの合間を縫ってみてきました。
   いや〜面白かったです。大笑いしてしまいました。
   笑いすぎて前の席のあんちゃんに怒られてしまいましたが、横のオヤジが援護し   てくれました。
   これって宇宙SFのパロディとしてみても皮肉が効いてるし、
   (本来はこっちが元祖なんだけど、
   現在このようなかたちで再現されたおかげでアンチテーゼになってしまったのでは?
   さらに、CG以外はわざとなのかどうなのかチープな造りのため余計皮肉が増している)
   戦争映画としてみれば、(監督はこれを主張していますが)
   「フルメタルジャケット」のパロディとして充分成立しますよね。
   そのうえで「プラトーン」以上の感動と充実感を与えてくれましたね。
   それにしても、ばーほーべんて奴は加減を知らないのでは?
   恐ろしい人だ。

   「エイリアン4」もみましたがパワーに差がありすぎてちょっと苦しいかな。
   自己完結してるし。

 ●「ドーベルマン」(6/18)
   確かに話はしょーもないモノでしたね。
   パッションは感じましたが、エモーションが足りません。
   シナリオの穴が埋まらないんですなあ。
   ホントにCMを何本も見せられてる感じでしたね。
   リュック・ベッソンの目は節穴なのでしょうか?
   でも、早速、ヴァンサン・カッセルがCMにでてましたね。


 ●「イングリッシュ・ペインシェント」(7/5)
   
この前遅ればせながら、見てきました。(渋谷電力館で¥100でした)
   これはさすがにアカデミー賞受賞作。面白かったですね。
   さほど期待してなかっただけに思わぬ感動でした。
   昨年のノミネート作の中でも一番面白かったです。
   ※「秘密と嘘」にはイマイチ感情移入できなかった。
   とはいえ、いろんなところがチープなんだけど、その辺は巧く処理してありました。
   皆さん頑張ってるということが改めて解りました。
   解る人には力の入れ所が解るのですね。
   日本のプロデューサーも見習うべき要素だと思います。

 ●「中国の鳥人」(7/10)

 ●「不夜城」(7/14)

 ●「ユナイテッド・トラッシュ」(7/24)
   
ネタ的には面白い題材。作りも結構豪華。
   でも、気分は最悪。全部、おちが下ネタなんだモン。
   あ、実際の世界もそうか!

 ●「ライアー」(7/25)
   ティム・ロスの過剰?な演技も楽しめましたが、
   結局、私には真相が分かりません。
   もし、ティム・ロスが実際に犯人なら
   一番得したのは、もちろんティム・ロス。
   しかし、もし犯人じゃなければ
   クリス・ペンが実は一番得してるんじゃなかろうか?
   一番解らないのが、やっぱりムックの役割。
   もし分かったら教えてくださ〜い。
   ※このとき予告編でやってた「キューブ」、メチャ面白そう。期待大!

 ●「普通じゃない」(7/27)
   
ダニー・ボイルはイアン・ホルムと仕事したかったのと、
   ホリー・ハンターのラブコメをやりたかったのでは。
   それもオーソドックスなハリウッドスタイルで。
   スタージェスとかが好きなんだと思いますよ。
   決して、つまらない映画ではありません。て書くと誤解を生むけど。
   イアン・ホルムは人気です。「フィフス・エレメント」にも出てるし。

 ●「スクリーム」(7/29)
   
「スクリーム」ビデオで見ました。
   面白いデスねえ。
   しかし、脚本のアラがあって「なんや、それ?」と
   つっこみを入れてしまいました。
   それにしても、ウェス・クレイブンだからなのか、脚本の構成からして
   ホラー映画というモノに対して、ものすごく意識的なところが好感度大。
   かえってリアルな恐怖を呼び起こします。
   あと、2ができるのが早いですね〜。
   映画のヒット後に脚本書いて撮影してってペースが、
   とてもハリウッドとは思えません。
   といってもミラマックスですが。
   そのうえ、今作の脚本家はそのあいだに「ラストサマー」を監督してるし。

 ●「杏っ子」「放浪記」(8/10)
   並木座の成瀬特集です。
   思い起こすと成瀬巳喜男の映画って今回が初めてだったのだけど、
   この人の映画もすごいです。
   どちらも戦後の男女の話なんだけど、メインになる人が全くだらしない。
   主人公は一応きちんとしてるんだけど、それに絡む男がこれでもかというくらい
   ドンドン駄目になってちゃうのだ。見ていて情けないことこのうえない。
   その上、ただそれだけの話なのだ。駄目な奴が駄目なまま終わってしまう。
   ストーリー的にはそれほど対したことは起こらず、痴話喧嘩のようなことを繰り返すのだが、
   見ていると、このあとどうなっちゃうんだ、とぐいぐい引き込まれてしまうのだ。
   で、結局どうなるかと思ってると、どうもならない。驚きました。
   昔の映画にはホントすごいのが平気で転がってるから気が抜けません。
   ちなみに劇場は満席。でも、これって学生の時にもそうだったような。
   なぜ、辞める!

 ●「ムトゥ」(8/11)
   噂通りすごいですね。私なりに解釈すると
   「若大将」+「寅さん」+「渡り鳥」+「昭和残侠伝」+ジャッキー・チェン
   ですか。ストーリーはまた別でこれまた笑えるんですが。
   学生時代、インド映画のダンス場面だけを集めたビデオを貸してもらったのですが、
   それもすごかったのですが、更にパワーアップしてました。
   さすが「タイタニック」を越えただけのことはあります。インドでの配収が。

 ●「GODZILLA」(8/12)
   
頭に「G3」予告編を見せられたお陰で、
   そればっかり気になって余り印象にありません。
   でも、手抜きすぎなんじゃないの。
   ガメラを見習って欲しいよ。ミニチュアワークが最低。
   ラストのテンションが全編に通じてあればなあ。
   「ID4」の時は頭からもっと気合い入ってただろ!
   そういう意気込みの問題で、
   造形とかそういうのはたいして気になりませんでした。
   ストーリー上も日本版とは別モンだし。
   それより、吹越満にかわり、今度は手塚とおる。
   本田博太郎はもちろん清川虹子もでています。

 ●「スウィート・ヒアアフター」(8/12)
   
ユマ・サーマン似のヒロインに惹かれて見に行きました。
   そしたら、パンフでまでそのことに触れてました。それって何かずるい気が。
   で、またびっくり。彼女「バロン」でユマと共演していたのでした。
   映画もきれいで悲しい話でしたが、
   何とも複雑なテーマをはらんでいて理解した上でイマイチ納得しきれない問題を含むという
   歯切れの悪い印象が残ってしまいました。映画自体の後味は悪くないんだけど。
   イアン・ホルムの好演がまた話を複雑にしています。

 ●「TAXI」(8/15)
   
「TAXI」はラストのクライマックスで眠ってしまうという、
   「vsデストロイア」状態になってしまいました。

 ●「フレンチドレッシング」(8/23)
   
今はやり(といっても私はこれで初めて知りましたが)の櫻田宗久が主役です。
   やまだないと原作ということで期待してましたが、ちょっと湿っぽすぎて残念でした。
   後、ヒロインもイマイチ可愛くなかったですね。
   結局、阿部ちゃんの相変わらずの怪演に尽きる映画でした。

 ●「リーサル・ウェポン4」(9/4)

 ●「L.A.コンフィデンシャル」(9/7)
   
やはり、アカデミー最有力候補は伊達じゃないですね。
   「タイタニック」なんかより全然ドラマチックでスリリングです。
   刑事達のキャラがメチャクチャいいですね。
   特に主役っぽいエドには大いに感情移入してしまいました。
   キム・ベイシンガーはファム・ファタールを見事に演じてましたね。
   思いっきりタイプキャストだったのが功を奏してます。
   今回初めて魅力を感じました。
   肉食ってますって感じが今まで苦手だったんですが、脂が抜けた感じで良かったです。
   登場場面も丁寧で、監督が彼女を大事にしてる感じがしていい気分がしました。
   「ベイブ」のオヤジが極悪人てのが笑えました(映画ではよくあるパターンかも)。
   この映画は連続ドラマのテイストたっぷりだけど、
   逆に「太陽にほえろ」とかで最終回でボスが元締めだったらビックリだろうね。
   (まあ、このパターンは竜のコプロのアニメでよくあったけど。)

 ●「スクリーム2」(9/15)

 ●「スプリガン」(9/19)

 ●「ラスト・ゲーム」(12/22)
   
スパイク・りーはどんどん洗練されてます。
   初期のころの癖のある造りが、普通の映画っぽく全体になじんできている気がします。
   また、親子ネタをやると冴えますね。「クルックリン」も大好きです。
   何だかんだ言いつつスパイク・りーもコンスタントに撮り続けてますね。
   以前のようなセンーションは無いけど、
   スパイクス・ジョイントの作風はしっかり残してるとこは流石です。
   これなんかディズニーですからね。
   コーエン兄弟も近い感じになってきました。


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