ビデオゲームレビュー(1)
パックマン(1980 namco)
- パックマンのような古典ゲームだと、全然ゲーム性を再現していない
へぼい移植ものとかフリーソフトウェアとかが溢れているですね。
そんなものをプレイした結果として、「ああやっぱり昔のゲームだから
ゲーム性が低いんだなー」なんて思われた日には悲しくてやっとられんです。
だからそんなことを思っている人にはぜひちゃんとオリジナルの
パックマンをプレイしまくってそのゲーム性を理解してもらいたいものです。
- 今はもう腕が落ちまくってるけど、一時期は 3 機ノーマル設定のもので
鍵の面までいったこともあったので、自分ではそれなりにゲーム性を
理解してはいるつもり。やっぱり今考えても凄いゲームだし、
今プレイしても最近の必殺技重視の対戦格闘なんかよりずっと面白い
と思うです。
- パックマンで最初にすごいなって思ったのは、
敵キャラの移動アルゴリズムだったです。
ALL ABOUT NAMCO とかを見てもわかると思うけど、
パックマンのモンスターには 4 匹それぞれに縄張りがあって、
縄張りのへんをうろついてるときと、パックマンを追っかけてくるとき
の二つのモードがある。敵が縄張りを守りにいってるときってのは、
全然パックマンのことを見てないわけで、そのときは残っている
エサを食べにいくチャンスだったりするわけです。
- 敵に二つのモードがあるってのは、有名なところでいえば、「ギャラクシアン」
とかもそうだと思うです。インベーダーだと敵に状態っていうものが
全然存在してなかったのに、ギャラクシアンになると待機中(convoy)と
攻撃中(charger)の二種類があって、攻撃中は点数が高いとかちゃんと
設定されてますです。インベーダーとギャラクシアンを同一視してしまう
人も多いと思うけど、この違いってのは結構でかいと僕は思うです。
そうすると敵の状態遷移ってのは結構重要なファクターかもしれないな。
- 話がそれたので元にもどして、
それにパックマンのモンスターには 4 匹それぞれに性格が設定されてる
ってのもいいっす。パックマンを追ってくるときの移動アルゴリズムが
4 匹それぞれで違うので、
「アカベイの動きを見切るのは簡単だけど、ピンキーは難しい」
なんてことが起こってくるです。
最終的にアカベイやピンキーの動きは簡単に見切れるようになって、
アオスケやグズタでしか死ななくなるんだけど。
- それからやっぱりあの迷路の形がなんかいいと思うです。
ワープゾーンとか、モンスターの一方通行とががちゃんとある
のは当然として、モンスターがワープゾーンを通るときには遅くなるとか
その辺がなんかしっかりしていて、すごいっす。
- プレイステーションのナムコミュージアム1 に収録されているパックマンは
音が全然違うとか、敵の動きが一部違うところがあるとか、
かなり不満がつのる出来だった。
Windows95のReturn of Arcade に入っているものも完全移植ではない。
今現在家庭用に出ているヤツで
完全にゲーム自体を移植しているものがないのはかなり残念だ。