● ハンガリー&オーストリア 現地から

2009年7月29日(月) 〜 2009年8月6日(木)



7月29日(関空→アムステルダム→ブダペスト)

 
保護者のみなさんに送られていよいよ出発です。いってきまぁす!!
 
アムステルダム空港で(左)ほぼ丸一日かけてブダペストに到着(右)
午前7時前には家を出発。ブダペストのホテルに到着したのが日付の変わるころでした。時差が7時間ありますから本当に丸一日かけて移動したことになります。ともかく今日はぐっすり眠れるでしょうね。明日は7時起床、9時には出発です。

7月30日(ブダペスト→ヴェスプレーム)

今日は午前中ブダペスト市内を観光した後、バスで音楽祭の行われるヴェスプレームへバスで移動しました。世界各国から合唱団がすでに集まってきていて、夕食のレストランではすでに音楽祭ムード満載でした。ところで、こちらは猛烈な暑さです。湿度も高く、日差しもきつく特に昼間の移動や観光にややお疲れモードです。
 
 
 
 
 

7月31日(ヴェスプレーム《リハーサルとパレード》)

 
朝9時からは合同曲のリハーサルです。7カ国の歌をそれぞれの合唱団の指揮者が指導します。日本からは北海盆歌を持っていきました。
昼からは市内を散策したのち・・・
 
夕方からは音楽祭の前夜祭、パレードの始まりです。集合場所になっている文化センターで、7カ国の合唱団が集合しました。すでにムードは盛り上がっています。
 
 
 
 
ブラスバンドの先導で街をパレードしました。各国の合唱団ともお国自慢の歌を歌いながら行進します。宝塚は・・・・”六甲おろし”でした。パレードの行き着く先にはコンサート会場のひとつのお城の脇にある特設ステージがありました。すでに大勢の観客が待っていて、拍手で迎えられます。なかなか粋な演出です。
 
 
 
歓迎の演奏が続きました。合唱、弦楽アンサンブル、ダンスのパフォーマンスと多彩で、終わったときには10時をまわっていました。

8月1日(ヴェスプレーム《街角コンサートとコンペティション》)


昨日のパレードの様子が新聞に載っていました。なんだか恥ずかしい・・・
 
朝の合同リハーサルの後、合唱団が町中に散らばってそれぞれに街角コンサートを開きました。
夜8時からはこの合唱祭のメインコンサートです。一応コンペティションの形をとっていて、最優秀賞とベストオーディエンス賞が選ばれます。
今回の参加団体は、地元ハンガリーから2団体、ヨーロッパからはポーランド、イタリア、ブルガリア、スウェーデン、そしてアジアからは私たちと台湾の大学生の合唱団です。それぞれに個性的な演奏が繰り広げられます。
本番前、控え室でメンバーのリーダーが「来てくれたお客さんや、私たちの演奏を支えてくれているすべての人たちに感謝して歌おう!!」と激を飛ばしていました。
 
 
 
 
 
単独のステージでは、わらべ歌(柴田南雄、林光)わらべうたカタログ(石黒晶)会津磐梯山(石丸寛)幸せのリズム(宮川あきら)を演奏しました。
お客様のノリに後押しされて、私たちの演奏も次第にヒートアップ。演奏が終わったときも今まで聴いたことのないような拍手や歓声をいただきました。
合同演奏に出演した後、いよいよ審査の発表です。私たちがいただいた賞は

ベスト・オーディエンス賞!

賞品は特大のケーキです。この賞は会場に来ていただいた観客が最も優れた合唱団に投票した結果選ばれるもので、賞をいただけると思ってもいなかった私たちは大感激でした。
すべての行事が終わったのはもう日付の変わるころ。明日もまた教会でのコンサートがあります。疲れたけどとても充実した一日でした。みんな元気です。あすもまたがんばろう!!

8月2日(ヴェスプレーム《教会コンサートとクロージングセレモニー》)


コンサート直前までサウンドチェックをするフルーティストの二人
 
 
コンサートの様子です。朝のコンサートにもかかわらず多くの方々が教会に足を運んでくださいました。
疲れもピークに達している団員にツアーコンダクターの垣沼さんから「今日来てくださるお客様は、昨日のオーディエンス賞を知って来てくださるんだから、そんなんじゃダメ!」のきつ〜い一言。おかげでみんな目が覚めました。
 
 
コンサートが終わり、一緒に出演したポーランドの合唱団と交流です。
 
街を歩いていると台湾のグループに遭遇。
 
合唱祭期間中は各団体にガイドが付きます。宝塚にはエリック、ジョージ、ベニグノの3人。明日まで案内してくれますが、明日はあわただしいので今日お礼を言ってプレゼントを渡しました。右の写真の一番左はツアーコンダクターの垣沼さん。ホスピタリティーの塊のような方です。
 
 
 
  
閉会式の後のクロージングパーティーで。私たちが踊りだした盆踊がどんどん広がって、世界の盆踊りの輪ができました。
この合唱祭で出会った合唱団のみなさん、アグネスさんはじめ主催者の方々、ガイドのエリック、ジョージ、ベニグノ、毎日美味しい料理を提供してくださったレストランのおじちゃん、みなさんありがとう。猛烈な暑さと透きとおるハンガリーの空の色とともにこの街でのことは忘れません。また世界中のどこかで会いましょうね。
明日はウィーンへ移動です。


8月3日(ヴェスプレーム→ウィーン《ベートーベン協会での親善コンサート》)

 
一緒の宿舎だった台湾の合唱団といよいよさよならです。ガイド役のジョージともお別れです。
 
 
 
バスは西へ約200km走ります。途中にはかつて検問所があった国境を通ります。そして着いたところは音楽の都ウィーン。
夕刻からベートーヴェン記念館で第19区の区長さん、在墺日本国大使にも臨席いただいて親善コンサートを開きました。
 
 
 
 
ベートーヴェンハウスということで第九交響曲の歓喜の歌のメロディーも歌いました。バリトンを歌ってくださったのはアンドレアス・ヤコヴィッチさんです。
コンサートの後は第三交響曲を作曲したというエロイカハウスに場所を移し、セレモニーです。区長さんに宝塚市長からの親書とおみやげを手渡しました。
 
 
 
親善コンサートの後はホイリゲ(ワイン酒場)で夕食。かなりリッチでした。酒場といってもメンバーはジュースと水で乾杯!ただし、カメラマンは酔っ払ってろくな写真がありません。すみません。
明日はいよいよ旅行の実質的な最終日です。


8月4日(ウィーン《市内観光と第9区シューベルトハウスでの親善コンサート》)

 
 
 
今日はヨーロッパに来てから初めての雨でした。午前はケルントナー通りを中心、午後はシェーンブルン宮殿を中心とした観光。かなりハードでした。オペラ座の中も見学し休演中だったこともあって、中でカルメンと宝塚賛歌を歌いました。

中には壊れかけている子も・・・
 
 
 
 
 
 
 

夜は宝塚市と姉妹都市関係にあるウィーン第9区のシューベルトハウスでの親善演奏会。第9区の区長さんそして昨日に引き続き在墺日本国大使の田中さんにもお越しいただき、最後の演奏です。
演奏が終わって、区長さんにはWonderful Genius Marvelous!と最大の賛辞をいただき、中には涙を流すメンバーもいました。最後まで笑顔を忘れずに演奏できましたし、本当にこの旅行に来てよかったと思いました。ここでも宝塚市長からの親書を区長さんに渡しました。
明日は午前5時に起きて日本へ帰ります。まだ旅行は終わっていませんが、いい演奏旅行でした。どんどん成長していく子どもたちとともにすごせたことを私たちも誇りに思います。
送り出してくださったご家庭のみなさん、在団生のみんな、こちらでお世話になった方々、ツアーコンダクターの垣沼さん、ほんとうにありがとうございました。
Auf wiedersehen Wien!!

8月5日(ウィーン→アムステルダム→)8月6日(→関空)

いよいよ帰国です。ウィーンからアムステルダムを経由して関空まで帰ります。でも、みんな「帰りたくない!!」と言っていますよ。どうしましょう・・・。
 
  
アムステルダムからは夜間飛行です。しかし疲れも知らずトランプに興じる子どもたちも・・・
 
  
関空には大勢の保護者のみなさんが出迎えてくださいました。 解散式をして・・・
 
旅行中お世話になった垣沼さんにメンバーから色紙をお渡ししました。

旅行中、このページに書ききれなかったことが山ほどあります。それはご家庭で子どもたちからどうぞ聞いてあげてください。
長い間お付き合いいただいてありがとうございました!


旅行の感想文より

 私はハンガリーとウィーンに行って、様々なことを学びました.今までどれだけ小さい子の面倒を見れていなかったかという事や、大きい子に任せていた事などです。この旅行でようやく気付き、変わろうと思いました。自分では、少し変われたと思います。でも、それは一緒に演奏した仲間のおかげです。
 今回の旅行は仲間がいたからこそ成功できました。演奏だけじゃなくて、楽しい思い出を作れました。つねに笑っていたと思います。
 まわりは外国人だらけですごく困りました。身ぶり手ぶりで伝わることも知ったし、何より音楽で分かり合える事を実感しました。ハンガリーでは言葉が違う人たちと音楽を作り上げたことに感動しました。合同曲の時に台湾の人に日本の言葉を教えてあげて、それをきっかけに仲良くなりました。通り過ぎる人たちみんなに「ハーイ」と声をかけ、それにみんなが応えてくれる事がこんなにも嬉しいなんて思ってもみませんでした。
 ふつうの街並みがすごくきれいで、まわりの人みんながきれいだし、かわいかったです。
 さよならパーティーでは、いろんな国の人からお土産をもらったり、名刺をあげたりしました。奥のほうに行くと。生演奏でのディスコがあって、そこでおどりまくりました。ホテルに帰ってもまだ踊っていました。最後の演奏のシューベルトハウスでは、感動で泣いてしまいました。この旅行が終わっちゃうんだという気持ちと、今までの練習が頭に浮かんで号泣でした。他にもまだまだ楽しい思い出があるけど、書ききれません。こういう楽しい思い出があるのはいろいろな人のおかげです。団長や先生、保護者のみなさん、カッキー、瓜田さん、ジョージ、エリック、ベニクロ、他にもこの旅行を成功させるために努力をしてくれた人はたくさんいると思います。みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 今回の旅行は本当に楽しかったです。行ってよかったと心から思いました。この旅行の経験を生かし、これからもがんばりたいと思います。
(S.Y.)

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