作画及びツールについて

本パースは一見手書き風に見えますが、すべてコンピュータ上で作成したフルデジタルの作品です。

モデリングはCADソフトのベクターワークス
影のシュミレーションに3DCGソフトのStrata3D
線画の編集及び着彩ソフトへのファイルコンバーターとしてイラストレーター
着彩ソフトのPainter
レタッチ及び修正、影付け用にPhotoShop
以上の5種類のアプリケーションソフトを利用して描いています。

モデリングは、ベクターワークスで作成し、パースのアングル(視点)を検討し、クライアントに了解を取ります。
もちろんモデリング以前の打ち合わせ時に、大体の視点の打ち合わせは済ませています。
このときのモデリングは建物のみです。

建物のモデリングが終わると次は、イラストレーターに持って行き、不要な線を消すなど修正を施します。
出来上がったデータを今度はPainterに渡し、着彩を施します。
このときに、ベクターワークスでStrata3Dというソフトに書き出して、光源を設定し細かい影の落ち方をシュミレーションし参考にします
影付けなどのPainterの苦手な部分はPhotoShopの出番です。添景などもPainterとPhotoShopを行ったり来たりして仕上げます。

フルデジタルと言っても、作業内容はまったくアナログ的な作業の繰り返しで、一発で決まる(納品できる)なら
本当の手描水彩の方が、よっぽど早く楽に描けます。といっても画用紙に筆を置く一瞬の緊張感はデジタル作品にはありません。
 取り消しが何度も、十数回前まで利くので、そういった意味では確かに楽ですが、どうしても作品が緊張感が欠けるところはあります。
手書の場合は一発勝負ですので、変更や訂正が出たときにデジタル化しておくと、修正可能なので今回は手書というリクエストでしたが
あえて手書き風のデジタルで仕上げました。実際に変更、訂正が3度ありました。

A2サイズで解像度300dpiの設定だと、要所要所で途中バックアップを、1つのアプリケーションにつき30ファイル位作成しているので、
最終的にファイル数109個、容量の合計は2.2Gバイトに達してしまいました。

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