ここではWWGP2001応募ドキュメントを更新してます。
GPS TOOL for WonderSwan
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コンセプト
「WonderSwanをアウトドアスポーツに持ち出して、ハンディGPSの外部メモリとする」
ハンディGPSとは、主にアウトドアスポーツで使用される携帯電話程度の大きさのGPSです。
その機能の一つに、自分の移動行程をGPS本体の内部メモリに記録するトラック(Track)があります。
野外行動中に記録したトラック(=トラックログ)を帰宅後にパソコンに転送することで、データを活用、蓄積することが可能です。
GARMIN社のハンディGPSは、本体と通信ケーブル、PC側のインターフェースソフトを用意するだけで、
独自のバイナリ通信プロトコルによりGPS内部にメモリされたデータをPCとやりとりすることができます。
ここで一つ問題があります。
ハンディGPSの内部メモリには当然ながら上限があります。
バイクで行動している場合、およそ半日程(トラックのポイント数では1000個程)でトラックログはいっぱいになります。
1週間の旅行に出かけても、1日の移動分しか記録できないのはやはり不満です。
※これは自分の所有する普及機種(GPS12)でのこと。最近の機種では内部に2000〜3000ポイントまで保存できるようになってきました。
※2003年になって内部に1万ポイントまで保存できる機種も登場、このツールを製作した2000年冬には思いもよらいない進歩。
いっぱいになったトラックログは、GPS本体からダウンロードしないとそれ以上新しいトラックが記録できません。
GPSから内部メモリ内容をダウンロードするには、シリアルポートを装備したPCやPDAが必要なのですが、
重くてデリケートでバッテリーが貧弱なノートPCはアウトドアに不向きです。
PalmなどのPDAでもよさそうですが、本体や開発ツールが高価すぎます。
その点、WonderSwanはこの目的に向いてます。
・旅行中も暇つぶしのために携帯していることが多い。
・何せ本体が安い。山道で落としたり、川に落として壊してもあきらめられそう。
・開発環境(WonderWitch)が安くてシリアル制御が可能だから、自分で必要なS/Wが作れる。
・専用カートリッジのFlashMemory容量に(今のところ)不足なし。
・電池の持ちが抜群にいい。しかも単3だから切れたら買えばいい。
WonderSwanにダウンロードしたトラックログは、SwanのFlashMemoryにログファイルとして圧縮保存します。
そして外出先からの帰宅後に、データをPCで管理するためWonderSwanからPCへアップロードします。
つまり、WonderSwanをハンディGPSの外部メモリとすることが狙いです。

MTBツーリングにて。eTrex Ventureをハンドルに装着してルートガイドしながらトラックを記録。
こんなトラックログを保存するためにWonderSwanを使用する。
使用方法
GPS TOOL for WonderSwan の機能メニュー
※以下は Ver.1.04についてです。
※Ver.2.00以降は各機能を別アプリケーションに分割しています。

- Track受信
GPSとWonderSwanを接続して、GPSからWonderSwanへトラックログをダウンロードする。
- Track送信
WonderSwanとPCを接続して、WonderSwanからPCへトラックログをアップロードする。
- Config
各種の設定を行う。
設定内容は/ram0/garmin.iniファイルとして保存される。
- 受信タイムアウト秒数
- BEEP音のON/OFF
- ファイル番号 ・・・自動作成されるファイル名の連番(通常は変更する必要無い)
- ファイル格納場所 ・・・/ram0または/rom0の選択
- GPS接続テスト
GPSとのケーブル接続に問題がないかチェックするために、シリアル送受信をテストするモード。
通信に成功するとGPSのモデルIDとファームウェアバージョンが含まれる受信パケットを表示する。
GPS TOOL for WonderSwan を使った場合のトラックログの流れ
まずはGARMIN製GPSとWonderSwanを持ってアウトドアへ。
トレッキングやMTBツーリングでの行程記録にトラックログを開始する。
数時間経過してGPS内部メモリのトラックログがいっぱいになった頃合に、GPSからWonderSwanへトラックログをダウンロードする。

バイクツーリングで使用している例はこちら その1
バイクツーリングで使用している例はこちら その2
- GPSのインターフェースフォーマット設定を"GARMIN"とする
- WonderSwanとGPSを通信ケーブル(スワンケーブル+GPS接続用ケーブル)で接続
- WonderSwan側のS/W gar2ws を起動して”Track受信”を実行する
→受信データを/ram0または/rom0 へログファイルとして保存、ファイル名は"TRK000.LOG"の形式で連番が自動的にふられます。
ただしWonderSwan内に所有者情報が登録されていれば、その先頭3文字からファイル名を作成します。

容量の少ない/ram0がいっぱいになった場合は、shell操作によりログファイルを/rom0へ移動しておくのが良。
移動後にshellからデフラグ(Wせいとん&Pせいとん) を行わないと空き容量が増えないことに注意!
- GPSの内部メモリをクリアしてトラックログを再開する
そして自宅に帰ってから。
WonderSwanに保存したトラックログをPCへアップロードする。

- WonderSwanとPCとを通信ケーブル(スワンケーブル+クロスケーブル)で接続
- WonderSwan側のS/W gar2wsu を起動、ファイラー画面からアップするログファイルを選択する
X2/X4キーでROMエリアとRAMエリアを切り替え、X1/X3キーでファイル選択。

選択後、何かキーを押して”Track送信”を開始する。
このとき、WonderSwanの画面上には「Negotiating・・・」と表示されてPCからの通信接続を待っています。
この表示が出ている間に、次の手順3を行ってください。
- PC側のインターフェースソフトからトラックログのダウンロードを実行
(PC側にしてみればGPSからのダウンロードになります)
WonderSwanがGARMIN製GPSの通信プロトコルをエミュレートすることで、PCにGPSが接続されていると認識されます。
そうすることで、Swanのカートリッジに保存されてるトラックログを、GPS内部ログとして吸い上げてくれます。

※インターフェースソフトとは、GARMIN社製GPSとPCを接続するためのS/WでWindows上で動作する。
便利で高機能なフリーソフトウェアが多数あり。作者の方々に感謝。
WonderSwanとGPSの接続
GARMIN社のハンディGPSにeTrexという機種があります。このモデルは単3電池2本で
動作し、サイズもWonderSwanの2/3程度です(下の写真)。
SwanもGPSも、ニッケル水素の単3充電池(1.2V)で動作可能なところが長期旅行にはありがたいです。
左:eTrexとスワンケーブルでの接続
簡単なんだけどちょっと野暮ったいかも
右:gekoと専用ケーブルEW-700での接続
こっちの方がすっきり
以下は、WonderWitch(またはプレーヤー)付属のスワンケーブルを利用した場合の接続方法の例です。
まずはGPS側には通信ケーブルを用意する必要があります。多くのGPSに標準で付属しているGARMIN社純正PC接続ケーブルか、その相当品になります。
シェア・ハード・コネクタの配布活動
をされてる方々のおかげで安価な自作も可能です。
・GPS専用プラグ <--> Dsub-9メス
GPS側のシリアル出力はRS232Cレベルなので、WonderSwanとの接続には電気レベル変換が必要。
スワンケーブル(WonderWitch付属品)または相当機能品が必要です。
・Swanコネクタ <---> Dsub-9オス
GPS→WonderSwanを接続する場合(上の写真)
WonderSwan: Swanコネクタ <---> Dsub-9オス:Dsub-9メス <---> GPS専用プラグ :GPS
※GPS付属のPC接続ケーブルを使っています。多少かさばるのが難点です。
WonderSwan→PCを接続する場合
WonderSwan: Swanコネクタ <---> Dsub-9オス:Dsub-9メス <---> Dsub-9メス :PC
※WonderWitchの転送時と同じです。
WonderWitchの付属スワンケーブルを使用しない場合はケーブルを自作する必要があります。
WonderWitchの付属スワンケーブルを使用しない場合はケーブルを自作するか、あるいは購入する必要があります。
ケーブルの自作方法は関連リンクを参考にしてください。
2002/12/08追記 RIGHT STUFFさんからEW-700という型番で専用ケーブルが販売されています。
動作環境
以下の器材が必要です。
"しきい"は高くなりますが、WonderWitchがなくてもなんとかできます。
2002/04/28追記 「WonderWitchプレーヤー」がキュートから発売されました。
開発環境は不要だしケーブル自作も遠慮したい、という方にはこちらがお手軽です。
3、4、6番が8千円程で入手できます。5番はGPSのPC接続ケーブルを使うか、既製品を購入することもできます。
- GARMIN独自バイナリ出力が可能なGARMIN社製ハンディGPS(GPS12,eTrex等)
- ワンダースワン本体
- ワンダーウィッチ専用カートリッジ
gar2ws本体とログを格納するカートリッジのこと。\4,000程/個。インターネット通販で購入可能。
- ワンダースワンとPCを接続する通信ケーブル
- ワンダースワンとGPSを接続する通信ケーブル
電気レベルの変換が必要なのでここが壁になりそう。
GPSとPCを接続する通信ケーブルがあるならば、それを活かすのが近道かも。
- ワンダースワンとPC間の転送に必要なXMODEMプロトコルをサポートした通信ソフトウェア
WonderWitch付属のTransMagic以外では、フリーソフトののTeraTermやwwPutなどがあります。
WonderSwanからアップロード可能なPC用のGPSインターフェースソフト
WonderSwanをGARMIN製GPSと認識させることで、PC側S/WからTrackLogのダウンロードが可能です。
動作確認しているフリーウェアは以下のものです。
[2003/04/15] GARMIN純正ツールであるマップソース(MapSource)ver.4.xxに対応しました。
確認したのはLegend/Vista日本版に対応しているメトロガイド日本詳細地図のみです。
動作機種
ワンダースワン
ワンダースワンカラー
スワンクリスタル
OS バージョン
FreyaOS Ver.1.1.0 以降
ダウンロード
ダウンロードはこちら
関連リンク
WonderWitch
WonderSwan用プログラミングツールであるワンダーウィッチの紹介ページ。
WonderWitchプレーヤー
WonderWitchから開発環境を除いたお手軽パッケージの紹介ページ。
WonderWitchサポートWebサイト
ワンダーウィッチによるソフトウェア開発のサポートサイト。
GARMIN
米GARMIN社のホームページ。
Garbage in, Garbage out
ソフトばかりではなくハードに強し。GPSと電子工作にかけては頼りになるところ。
なかざわさんのページ
GARMINユーザーにはおなじみのページ。具体的な導入事例が詳しく紹介されてます。
カシミール3D
すべてのGPSユーザー必携の3D地図ナビゲータ、「カシミール3D」のページ。
山旅倶楽部
アウトドアユーザ向けの地図コンテンツサービスサイト。
ワンダースワンでフライト記録
パラグライダーでの使用例を紹介されています。
GPSとWonderSwan
haruさんのページ。
RIGHT STUFF
「WonderWitchプレーヤー」や専用ケーブルを扱うGPS関連ショップさん。シンプルで使いやすいGARATLASもこちらで公開されています。
Bite the SAND!
ハンディGPSをバイクに搭載した利用法などについて紹介されています。
参考となる書籍
「カシミール3D入門」
カシミール3Dの基本機能を解説。付属CD-ROMの地図データは本当にお買い得。
「カシミール3D GPS応用編」
カシミール3DのGPS関連機能を中心に解説。ハンディGPSの入門書としても最適。付属CD-ROMはやっぱりお買い得。
補足
GPSとのインターフェースについて
一般的なGPSインターフェースとしては、NMEA(National Marine Electronics Association)
という通信規格があります。
もちろんGARMIN社製GPSもNMEAでの出力が可能ですが、標準的なNMEA規格は4800bpsまでの通信規格であるため
WonderSwanとは接続不可です。
つまりNMEAだけをサポートするGPSではWonderSwanと直接つながりません。
ただ例外として、GPS12は9600bpsでの出力が可能なため使えそうです。
NMEAがダメでも、GARMIN社独自の通信仕様
GARMIN Communication Protocol Interface Specification
ならば、WondewSwanと通信が可能です。
※ただしGARMIN社製GPSはRS232Cレベル出力
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