2011.2.23(その1)
森田実の言わねばならぬ【127】
平和・自立・調和の日本をつくるために[127]
《今日の論点》北方領土をこのままロシアにとられてよいのか?/ロシアの側に傾斜する中国、韓国、アメリカを含む4国に包囲される日本/4国干渉に侵されつつある日本の主権/この危機から脱出するためには日本の政治の抜本的出直しが必要である
「四面楚歌」(『史記』)
ロシア政府は、日本政府と北方領土交渉をこれ以上行わないとの意思を表明した。菅政権はとりつく島がない状況におかれてしまった。この10年間、日本の政治がごたごたし、経済力が低下している間に、日本の国際的地位は低下した。日本政府は、ロシア政府から、隙を突かれたのだ。
とくに問題なのは、ロシア政府が行う北方4島の開発に、中国と韓国が参加する動きがあることだ。少し大袈裟に思われるかもしれないが、ロシア、中国、韓国3国の日本に対する「領土」共闘ができつつあるとみなければならないかもしれない。日本と中国の間には尖閣諸島問題がある。韓国との間には竹島問題がある。北方領土問題を含むこの三つの領土問題に、ロシア、中国、韓国が共同して日本と対決し、これをアメリカが黙認するということになれば、日本にとって大変な事態である。
とくに注意すべきはロシア、中国、韓国はアメリカが日本の領土問題に干渉しないとみているフシがあることだ。アメリカ、中国、ロシア、韓国の4カ国による「日本干渉」ということになれば、日本にとって容易ならざることだ。この動きには注意を払わなければならない。領土問題は国の主権にかかわる問題である。政府がしっかりしなければならない。主権を守れないような政府は代えなければならない。ダメな政権を存続させることは百害あって一利なし、である。