98.6.24

日本のジャーナリストはイギリスの新聞を読み勉強しなさい/『タイムズ』(6/23)カレツキー論文を読む

財産の貧乏を治すことはやさしいが、精神の貧乏を治すことはできない(モンテーニュ)


[モンテーニュ(1533〜92年)はフランスのモラリスト]


 毎日毎日、私は、朝日、毎日、読売、日経、産経、東京の六大紙を読んでいます。最近は海外の新聞もできるかぎり目を通すように努力しています。重要な記事や論文は英語の達者なスタッフが全文を翻訳します。

 日本の新聞と海外(とくにイギリス)の新聞を比較して読んでいると、彼我の力の差を感じざるを得ません。残念なことですが、日本の新聞記者や学者の力量の低さは歴然たるものです。

 6月23日付『タイムズ』にアナトール・カレツキーの論文が載っています。カレツキーは6月中旬のアメリカの市場参入を「日本政府は、行動すべきときに、ぐずぐず先延ばしする余裕を得てしまった」と述べています。私は、すぐれた指摘だと思います。日米協調介入をほめ上げるだけの一本調子の日本の新聞には見られない視点です。

 カレツキーはこうも指摘しています−−「日本の政治家は必要な政策転換を認めることによって面子を失うことを恐れているが、その恐怖は、日本国や世界に対する責任を凌駕している。橋本首相に過去のすべての政策が間違っていたことを認めさせるためには、ブラック・ウェンズデー型の浄化的金融危機が必要だということがますます明らかになっている」。

 橋本政治にまったく無批判な日本の新聞とマスコミには日本が自由と民主の国であることを思い起こしてもらいたいと思います。