森田実の言わねばならぬ【116】
平和・自立・調和の日本をつくるために[116]
《新・森田実の政治日誌》民主党議員Tさんへの手紙/「森田さんはなぜ小沢・鳩山民主党政権をきびしく批判するのですか? 昨年の総選挙後に姿勢を変えたのですか?」との質問に答えます〈その4・完〉言論の自由は政党の命である/言論の自由なき政党と化した民主党は堕落した政党であり、自民党以下の党である
「言論の自由を殺すのは、真理を殺すことである」(ミルトン)
Tさん。いまの民主党内には、言論の自由がありますか。小沢幹事長や鳩山首相を批判する自由はありますか。私は何人かの民主党の知人に「民主党内には小沢、鳩山両氏を批判する自由はありますか」と質問しましたところ、全員が沈黙していました。否定した人は一人もいませんでした。驚くべきことです。民主党は批判の自由なき政党に変質してしまったと認めざるをえないのです。
最近注目されています与謝野馨氏(元内閣官房長官)の著書『民主党が日本経済を破壊する』(文春新書、2010年1月20日刊)の中に、民主党には言論の自由はないが、自民党には言論の自由はあった、との指摘があります。自民党員は全国で「自由のある自由民主党、自由なき民主党」と叫んでいます。いまの言論の自由なき小沢民主党は、この自由民主党側の主張に反論できないでしょう。
元新党さきがけ代表の武村正義氏は、東京新聞2月3日付夕刊の〈放射線〉欄の「どうした民主党!」の中で次のように忠告しています。
《「明るさがない」ことだ。皆が何を怖がっているのか、組織全体が縮こまっている。草創期の民主党には、自民党にはないフレッシュさや自由闊達さがあった。人材はベテランも若手も多いはずなのに生かされているようには思えない。新人議員は、「一年生」として囲ってしまわないで、国会野党で伸び伸びと発言できるように解放せよ。政策の勉強会も質問も、他党との交流も自由に許してこそ、素養ある人材は大きく育っていくと思う。
自由な議論のない政党には魅力を感じない。バラバラな意見の開陳から民主主義は始まる。もっとおおらかになってほしい。》
こんな自由のない政党が強権的・独裁的な小沢氏の指導下におかれているのです。こんな危険なことはないと思うのです。(完)
Tさん。私は批判と自己批判は政党の命の源泉だと考えています。批判が自由に行われない政党は独裁政治を行います。批判の自由は民主政治の基礎です。