森田実の言わねばならぬ【69】
平和・自立・調和の日本をつくるために[69]
「あらゆる恐怖の中で、最も恐るべき恐怖は狂気にとりつかれた人間である」(シラー)
民主党は衆院300議席を上回る大政党になり政権をとったが、そのとたんに「言論の自由」をなくし、非民主主義的な一枚岩の政党に変わってしまった。「誰も小沢一郎幹事長を批判することができません。皆、小沢幹事長を異常に恐れています。小沢幹事長に対する恐怖でモノが言えないのです」(民主党担当記者の話)。
小沢氏は23日に検察の事情聴取をようやく受けたが、それまではずっと検察の要請を無視しつづけてきた。こんなことは一般国民なら許されないことであるが、小沢氏は傲然と無視しつづけてきた。小沢氏のこの特権的で傲慢な姿勢こそ、事態が混乱した重要な原因である。
鳩山首相はこのことを問われて、「小沢幹事長が決めること」と答えた。鳩山首相は行政府の長である。検察庁は行政府の一機関である。その検察庁の要請を無視しつづける小沢氏を鳩山首相が擁護した。異常すぎる。鳩山氏には首相としての資質に問題があると言わざるをえない。日本の政権が狂気性を帯び始めてきた。きわめて危険な状況にある。日本国民の2009年8月30日の総選挙での選択が裏目に出るおそれ大である。政権交代は小沢一郎と鳩山由紀夫ら民主党の指導者によって裏切られた。日本国民は自らの生活と日本の民主主義を守るために、もう一度、政権交代を必要とする事態となった。われわれは勇気をもって「小沢独裁」打破のために起ち上がらなければならない。(完)
《新・森田実の政治日誌》[民主党の独裁者・小沢一郎の個人の戦いに国政全体を巻き込んではならない/小沢の暴走を止めなければ日本が危ない〈7・完〉]民主党に警告する/言論の自由なき政党に政治はまかせられない/恐怖の独裁者に脅しで凍りついてしまった一枚岩の非民主主義的な「民主党」に未来なし
偶然、旧知の民主党議員と話す機会があった。私は「民主党内は誰もモノが言えない状況だと聞いていますが、事実ですか?」と聞いた。彼は「事実です。民主党内の空気は異様に重い」と答えた。